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「なぜ自分はその事業をやるのか」 新しい事業を展開する時に感じた違和感の正体 -株式会社DALE

■会社概要
法人名:株式会社DALE
代表取締役:和田鮎人
設立:2019年10月
事業内容:群馬県内外の農家さんから直接仕入れた新鮮野菜や旬の果物を直接消費者に販売する対面販売事業

■支援概要
課題:新規事業を立ち上げている際中に、改めて「なぜこの事業をやるのか」を上手く言語化できなかった
支援内容:会社のコンセプトとコンセプトストーリーの制作


DALE様_コンセプトストーリー

▲株式会社DALE様のコンセプトストーリー


株式会社DALEは人と人との繋がりを重んじながら、農家さんから仕入れた野菜を消費者に届けるサービスを提供する会社です。DALEが提供する野菜はその⽇の朝採りか、前⽇に収穫された野菜のため鮮度抜群。また、代表自ら足を運び野菜の質を確かめた、信頼ある農家さんからのみ仕入れているため、口コミでも高く評価されています。

今回、DALEが廃棄になる果物、野菜を加工し商品として提供するサスティナブル事業をはじめとした新たなステージを切り開こうともがいているタイミングで、「なぜその事業をやるのか」「企業としてやりたいことは何か」の言語化が必要不可欠となり、unnameに対してご相談いただきました。



「自分たちがこの事業をやる理由」を考える機会はあったが、自分だけで考えるのには限界があった

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-本日はよろしくお願いします! 和田さんは農家さんと消費者を大切に仕事をされているとお伺いしましたが、そこには元々どんな想いがあったのでしょう?

まず僕は、仕入れや販売の取引は近い距離感で行いたいと思っています。わざわざ農家さんから直接仕入れて、移動販売で直接消費者の方に販売をしているのはそうした理由があります。

消費者の方にはどんな農家さんがこの野菜を作っているのかはもちろん説明しますし、さらにその農家さんたちがオススメする美味しい食べ方とかもお伝えすることがあります(笑)。

農家さんたちって本当に素敵な人が多くて、そうした方々がいるというバックグラウンドまで含めて野菜を扱いたいと考えているんですよね。

また、対面販売に関しては頑張ってやってきたので、その次の展開としてどうやって農家さんを助けられるかを考えていました。今まさに具現化しつつあるサスティナブル事業をはじめとして、色々なやり方があるなと思ったんです。ただ、その色々を絞ることが難しかったんですね。

「自分は本当は何がしたいんだっけ」というモヤモヤした気持ちを感じていて、外からの目線も必要なのかなとも感じていました。そんな時に見つけたのがunnameの記事だったんです。


-ありがとうございます。ちなみにどの記事をご覧いただいたのでしょう?

拝見したのはオレンジメールさんとzingzingさんのコンセプトメイキングに関する事例記事です。

「これだ!」って感じで内容には興味を持ったんですけど、実は最初はunnameがどういった会社なのか、どういったサービスを提供しているのかいまいち理解していなかったんです。

なので、まずはそのunnameのnoteをSNSでシェアしていた友人に「unnameってどんなことをやってるの?」とコンタクトを取りました。話を聞くとマーケティングが主な事業、そしてコンセプトメイキングで「人、企業の想いにフォーカスして言語化する」ことをしていると聞き、当時のDALEには必要な存在かもしれないと感じて、相談することを決めました。

自分の中にある根幹の想いを言語化して、モヤモヤとした気持ちをクリアにしてくれんじゃないかと思ったんです。実際に、その通りでしたね。



自社のコンセプトを言語化したことで、自分が大事にしたいお客様像が明確になった

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-感じていた課題を解決するのには、unnameの”コンセプトメイキング”はぴったりだったと思いますが、実際にunnameに仕事を依頼してみてどう感じましたか?

うーん……率直に言うと最初は完全に理解して進めるというよりは、何が何だか少しわかっていない状態で進んでいたというのが本音でした。ミッション・ビジョン・バリューみたいな言葉とか、コンセプトとか、聞いたことはあるけど実際に今まで自社にとってそれが何になるのかは考えたことがないのでいまいち掴みきれず…。まぁだからこそ今回相談をしているんですけどね(笑)。

それこそ今までそうしたことを考える機会もなかったんですよ。人に「何をやっているか」について深く聞かれることはあっても、「なぜそれをやっているのか」や「自分のアイデンティティ」についてはあまり聞かれないので、深く考えることがなかったのです。

実際にコンセプトメイキングを進めていくと、とにかくヒアリングが多かったことが印象的でしたね。ただ先ほどお伝えした通り、「なぜそれをやっているのか」や「自分のアイデンティティ」については深く考える機会がなかったので言葉が行き詰まる時もありました。とにかくヒアリングされたことに対して合っているかどうかは分かりませんが、思いつく限りのことをお話したイメージです(笑)。

そうしてかなり多くのことをお話したんですけど、そこで僕が感じたのは「自分が結構ブレてんな」ってことでした。

お金を稼ぐっていうことにフォーカスしたら儲かるけど、それは本当にやりたいことなのかな、と思ったり、でも自分も生活していかなければいけないし、と思ったり。そうしたグルグルと自分の中で混雑していた考えに気づいて、整理して、そして正すことが話をする中で自然とできたと思います。


-そう言っていただけると本当に嬉しいです。提案されたコンセプトを見た時はどう思いましたか?

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▲株式会社DALE様の企業コンセプト(企業の存在理由)

コンセプトを見た時、多分これが自分が思っていたけど言語化ができていなかった部分なんだと思いました。

それこそ自分がやっている対面販売事業や新しい事業として考えているサスティナブル事業も、あくまで「人と人との結びつきを深める」ための手段であり、今回の取組を通して、ようやくこのコンセプトが目的として存在していることを理解することができました。

理解した今、「このコンセプトを核にしていこう、ここからブレる必要はない」と感じています。

だからこそ僕は、農家さんから直接仕入れた野菜の対面販売にこだわっているんだなと気づくこともできました。ネット販売を駆使したりして、より効率よく販売する方法もあったと思います。でも農家さんがどれだけ毎日苦労して野菜を作っているかなどを知っている以上、野菜を売るのではなくどういう人が作っているのか、そこにどんな想いがあるのかも知ってほしいのです。


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▲自ら農業も営む和田さんだからこそ、農家さんの気持ちも理解ができる

コンセプトメイキングをやった今では、初めてDALEにくるお客様には「もしかしたらうちの野菜は普通のスーパーなどと比較した時に価格が高い可能性が…」って正直に話します。

野菜を作るために関わった人たちのことや生産者様が知っている美味しい調理方法など色んな情報も合わせて伝えていますからね。逆に、「そんな情報いらない!ただ野菜を食べらればいい!」という方はおそらくDALEである必要がないと思っています。その生産者様の情報が必要かどうかを決めるのは消費者の方々であり、僕は自分のコンセプトからブレずにやるだけです。

「人と人との結びつきを深める」というコンセプトができたからこそ、大事にすべきことの判断ができるようになりました。これはとても大きな成果だと思っています。

また、自分が「何のためにやっているのか」を言語化することが苦手な人って多いと思うんですよ。自分の考えを整理したり、正したり、言語化したりしていきたい、そんな方にはunnameの提供しているサービスはぴったりだろうなと思います。



「人と人の結びつきを深める」ための事業を展開していく

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-今後のDALEの展望について、考えていることはありますか?

今回作ったコンセプトの「人と人との結びつきを深める」を、どんどん実現できる事業を作ることができれば良いなと考えています。

まずは今回の相談のきっかけにもなった新しい事業であるサスティナブル事業を軌道に乗せていきたいですね。そもそもこの事業は「形が綺麗ではないから」「基準値がクリアしていない」などの理由で廃棄される予定だった果物、野菜を加工して販売する事業です。

廃棄される予定だった果物でジュースを作ったり、野菜でシリアルバーを作成したり、そしてそれらを学校給食へ卸して食育の教材にしたりなど色んな構想を考えていますが、これはただ「廃棄される予定だった野菜、果物を加工して売る」のではなく「それを使ってどう人と人を結びつけるか」が根本にありますね。

それこそ、今はまだアイディア段階ですが地域の人が集まるコミュニティみたいなものや、空いている土地を使ってキャンプをするとか、カフェを開くとか。やり方にこだわりはないんですけど、人が集まって、その集まった人たち同士が結びついていくような環境や仕組みを作りたいと思ってます。

やりたいことが多いですが、「人と人との結びつきを深める」ために今後も株式会社DALEは頑張っていきます!

-本日はありがとうございました!



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