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本質的な何かに欠けている育てられ方したなってすごい感じてる人

人は変われないというか。若いうちはもがくけどさ。だんだんだんだんと、年をとるにつれてさ、おとなしくなっていくというか。
若いときはさ、自分の素の部分のままであることから離れようと、いろいろ努力したりなんだりするんだけど、結局はさ、だんだんだんだんとさ、落ち着くべきところにどんどんどんどん、落ち着いていくんだと思うんだよね。1,000人くらいのお話を聞いてきてさ。
千人。たかが千人ですけどもね。
ただ、座りの良い人生にだんだんなってくと思うのよ。でもね、それでもそういう若さとかそういうんではなくて、一生涯、なんか違うかな? みたいに生き、やっぱ違ったなと思って死んでいく人が、どうやら一定数いるみたいで。
人生前半にしっくりくるか、中盤でフィットするか、後半で軟着陸していくかとか、いろいろいろいろあるみたいなんだけど、でも、一生涯なんか違うかなって人もいるわけですよ。
違うな、違和感、隔靴掻痒感。この違和感てやつが、どうもね、視線、思想、感受性ってものに影響与えてさ。結果、その「なんか違うな人」の言葉は貴重になったりするもんだからさ。一定数なんか違うなって思いながら生きていく人がいるのは、これもまた社会の必然か。なのかな?
と思う2024年5月25日23時00分に書く無名人インタビュー772回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】

今回ご参加いただいたのは kure さんです!

年齢:40代前半
性別:わからない
職業:なんかいろいろやりたい人


現在:すごい柔らかく本質を突く雑談するよねみたいなふうに言われたことがあって。それはすごい嬉しかったんだけど多分それって、人の執着とかその人が何かに欲望を感じてるのとかが、すごい個人的に燃えるんだと思います。

qbc:
今、何をしている人でしょうか?

kure:
今は何してるんだろう。今はとある共創施設のコミュニケーターって仕事をしてて。ざっくり言っちゃうと、雑談する人みたいな仕事してて。収入のメインはそれになるんです。
あとはかけこみ寺を作りたくて。かけこみ寺って聞くとなんか大変な人たちが逃げてくる場所になっちゃいがちって感じなんですけど。なんかそうじゃなくて、うまく言語化できないんですけど、困ったときに誰でも来れる小屋みたいなのを作りたいなって思ってて。
こんな感じでなんかいろいろしたい人です。

qbc:
ありがとうございます。話を聞くってどんな話を聞くっていう感じですかね?

kure:
みんな隠してるけど生きづらいらしくて。仕事場の話になっちゃうんですけど、仕事場でお悩み相談室してるんですよ。kureの悩み相談室っていう札を立てて、そこでいろんな人の話聞いたりとかしてるんですけど。
みんな割といろんなことに折り合いをつけて生きてて。なんかそこをもっと聞きたいから、自分がやりたいことをどうして制限してるのか聞いてます。

qbc:
言える範囲で、どんなことを制限してるみたいなこと教えていただけますか?

kure:
私が面白いなと思ったのは、ダイエットをしてる子が、ダイエットの目標値までいったんだけど、あと2Kg減らしたい。だけど自分の今の生活の制限はかけたくない、食べたいものは食べたい、じゃあどうしたらいい?と思うみたいな話をされて。「じゃあもう今のままでいいじゃん」と私は思っちゃったんです。「もうそのままでいいじゃん」みたいな。すごく綺麗だし、スタイルもすごくいいから。その欲しい2kgはなぜ減らしたい2kgなのっていうのを聞いて。
でもそこに関しては頑なな決意があるんですよ、彼女の中で。だからそれもある意味制御っていうか、なんか不思議だなと思って。結論としてはなんかね、食べてるものをレコーディングしてく。そしたら必要じゃない、本当に食べたいものと惰性で食べてるものがなんだろう、自覚できんじゃないみたいな感じで話は収まったんだけど。
私はどうしたらいいかっていうことより、割と何でそこに執着する…あ執着だ、執着するのかがすごい気になるんです。だからすごいいっぱい聞いちゃうんです。

あと雑談をやる人って言ったんですけど、雑談が何かよくわかってなくて、未だに。
でも周りから、「すごい柔らかく本質を突く雑談するよね」みたいに言われたことがあって。それはすごい嬉しかったんだけど多分それって、人の執着とかその人が何かに欲望を感じてるのとかが、すごい個人的に燃えるんだと思います。

qbc:
どんな気分で話を聞いてることが多いです?

kure:
なんか半分俯瞰して半分共感してる感じです。あと決めつけたくなくて。どうしても私だったらこうだなぁって出ちゃう。でも、あえてそれをみんなの感覚のために外すのも楽しい。
そもそも私、みんなの本当が知りたいんです多分。
私表裏がないってすごい言われて、なんか「えっ?」て思うときは「えっ?」て顔しちゃうし、嘘がつけないっていうか、嘘が苦手なんですけど、みんなってすごい上手に、人を傷つけないための嘘をつけててすごいなって思う反面、「それって必要なの?」とも思っちゃうから、だから本当ってところを話すのが好きですね。そうですね、そういうのを聞くのも好きだし。それです。

qbc:
話の聞き方で、決めつけは良くないとかそういう聞き方っていつ頃からできるようになりましたか?

kure:
私は10年以上カウンセリングを受けてて。なんだっけ、自分の病気を忘れちゃった。何かあったんですよ。不安神経症とかパニックなんちゃらみたいなのとか。
あ、離人症っていうちょっと自分が離れちゃう、自分が自分から離れちゃうっていう症状が出てるようなのがあって、それが10代の頃からあったんですけど。それを治すっていうかうまく付き合うためにずっとカウンセリング受けてて。そのときに先生とのセッションで、勝手に途中から気づいてきたんですよね。
決めつけちゃうって、真実じゃないなって。多分もともとすごい決めつけが強かったんですけど。この人は絶対私のことが嫌いとか、あの人のことばっか贔屓してるみたいなのとか。あの人の性格はきっとこういう家庭環境だからだ、みたいなこと勝手に思ってたけど、それが私の中では絶対の真実だけど、他者からしたら真実じゃないってことに、数年前から気づきだしましたね。そしたらすごい面白いなって思うようになった。

qbc:
どう変わりました?

kure:
なんだろう。めちゃくちゃ面白い、面白いってなんかそのキャッキャッて感じじゃなくて、全てが興味深いものになったっていうか。
白黒絶対つけたいと思ってた人だったんだけど、グレーってあるんだみたいな。新しい色を知るみたいな。新しい空気。外国行ったことあんまないけど外国行ったみたいな、空気が全然違くて。
あとなんだろう。あ、人に割と優しくなりました。

qbc:
そういうふうに聞いてるときの感情ってどんな感じの気分ですか?

kure:
聞いてるときの感情なんだろう。人による気がします。相手によって全然違くて。
ちょっと境遇が似てたり、感じる感覚がすごい近い子とかだと、自分の昔を見てる気持ちになっちゃうっていうか。「あーもうなでなでしてあげたい!」みたいな気持ちになったりとか。
全員結果愛おしいになっちゃうんですけど。どんな感覚なんだ。そのダイエットの子と喋ってたときはもうなんか、何だろう、キャッキャしてるっていうか、自分がそれこそ20代とかに若返って一緒に考えてる感覚だったり。
あと別の男の子と話したときは、もうなんか悩みの森に一緒に行った感じ。空気が悪い森みたいなところに2人でいて、「えーどうするー?」みたいな感じで話したりするんですよね。
人によって、たまーにほんっとに聞きたくない人もいて、「ごめんなさいすごい興味ない」みたいな気持ちになる人とか。なんかそれって最近一番気になってる感覚で、「うわ怖い」みたいな感覚になるときもあって。
そうなるのなんでだろうって思ったときに、「あ、話を聞いてもらえてない気がするからだ」と思いました。私が相談とか受けるし、声もかけられるんだけど、たぶんそれは私じゃなくてもいいんだろうなって感じる感覚。何かを解決したいというよりかは、話を聞いて甘えたいだけなんだろうなっていうときに、すごいドS根性が発揮されて。
私そういう時、すごい厳しくなるらしくて。「え、なんで?」とか低い声になっちゃうらしくて、「何なのそれ?」みたいなことを言うらしくて。バイトの同僚に「kureさんあれやっちゃ駄目だよ」って言われたんだけど、次の日、ドS対応した人に「昨日は本当にありがとうございましたって」言われて。もう矛盾なんですよ。どういうこと?みたいな。本当に人によって全然違うし。
そういう一対一の関係性としては成立してるんだけど、周りから見たらすごい冷や冷やするみたいなことが起きてるっぽくて、それも正直面白いなって思う。

qbc:
性格って周りの人から何て言われます?

kure:
職場のひとりからは妖精と呼ばれてますね。妖精みたいになんか浮世離れしてるってことなのか?あと多分喋り方?
とある人に「kureさんには、こうなんかほっそい芯があって。人とか周りの環境に合わせて、すごいしなやかに揺れるような人だよね」って言ってもらったのはすごい嬉しくて。
あれですね。人が好きなんだねっていうか、面倒見がいいって言われます。かな。あとはどうだろう。あ、何事も正直すぎるほど正直って言われてます。

qbc:
自分では自分の性格をどう思いますか?

kure:
私全然違うんですよね。天邪鬼だと思うし、すごい真面目だと思ってるんですけど。何かおかしいなって思いますね。あと何だろう。適当かな、ですね。あと飽き性ですね。

qbc:
妖精って言われてどう思ったんですか?

kure:
なぜ?って思いました。私の職場にはあと2人ぐらい妖精と呼ばれてる人がいて。その2人に並ぶとちょっと嬉しいんですよね。そうそう、だからそれはそれでいいかみたいな気持ちになるっていうか。

qbc:
距離の近い人、家族とかパートナーとか親友、身近な人から言われる性格の一面ってあります?

kure:
私、家族とあんまりうまくいってないんですけど、家族も多分私のことを妖精っていうか、デビルだ、デビルまでいかないけどやべえやつだとは思ってそうで。
パートナーとか私あれなんですよ、あんまり作りたくなくて。だからチェス友という友達、を何人か作ってるんですけど。チェス友は、その人たちもちょっとトリッキーというか面白い人たちなんで、お互いに波長は合うねっていう話をしたり。
親友たちからは危ういところがあるけど、kureらしい感覚っていうのは好きだよって言われます。

qbc:
チェス友っていうのは?

kure:
セックスフレンドって言葉あるじゃないですか。私あれがあんましっくりこなくて、私みんな好きなんだけど、その中でも性的なことをしたりとかする、しない子もいるか、友達を私は総じてチェス友って呼んでて。ひとりのチェス友からこの名前教えてもらったんですけど。
将棋でもいいと思うんですけど、お互いのコミュニケーションを大事にするんだけど、そこにはちょっとやや心理戦もあるみたいな関係性。だからなんかチェスをさすみたいな。なんか将棋をさすみたいな。そういう友達のことです。

qbc:
ゲームのチェスから取ってるっていう意味ですね。

kure:
ゲームのチェスから取ってます。はい。

qbc:
デビルエピソードってなんかあります?

kure:
デビルエピソードは、私10代の頃とか20代前半はなんかもみんな死んじゃえばいいのにって思ってて。みんな死んじゃえばいいのにって思う自分が一番死んじゃえばいいのにと思ってたけど。
あとこれデビルエピソードかわかんないんですけど、役者のときに自殺願望の女の子の役やんなきゃいけなくて、どういうことかわかんなくて。実家6階なんですけど、ベランダの手すりから飛び降りるのをシミュレーションやっちゃったんですよ。それをたまたま家族みんな見ちゃって。すごい引き止められ、みんな大泣きして、私だけなんかポカーンてしちゃう。

qbc:
柵を跨いだぐらいまで行ったんですか?

kure:
柵上りました。ベランダの柵を右足かけたぐらいでばれて。「何やってんの?!」みたいになって、引き剥がされて。

qbc:
家族から?

kure:
家族から。

qbc:
何歳ぐらいのときですかね?

kure:
20後半だったと思います。
知りたくなると多分超特急でなんかやっちゃうタイプなのかな。

過去:私がキラキラするより、人がキラキラしてるのがめっちゃ嬉しいんだなって思ったのは、めっちゃ大きい転換だった気がする。

qbc:
ちょっと過去について聞いていきたいんですけど、ちょっと時間的に駆け足になってしまうんですが、子どものときどんな子どもでした?

kure:
子どものときはあんま覚えてないんですけど、なんかすごい真面目でした。
将来の夢が薬剤師だったんですよ、小学校のとき。なぜなら将来ずっと薬は必要だから。お金ちゃんともらえるだろうなって小6んとき思ってた。でもその反面、女子サッカーの選手になりたいとも思ってました。中学校受験とかしてお勉強もしてたけど、男の子に紛れてサッカーとかもしてて、多分すっごい負けず嫌いです。
中学校入って、東京生まれ東京育ちなんですけど東京が嫌いで、浦安のおっきいグラウンドがある大学付属の中学校高校に入って。私中学は行ったらすごい開けると思ってたんですよ世界が。でもあんまり開けなくってがっかりしたの覚えてて。校則も厳しくて、あんま面白くなくて。
で高校になると一貫だけど外からも人が入ってくるから楽しくなるかなって思って。でも結局なんか居づら、って感じで。
大学行きたかったから頑張って学校ちゃんと通ってたんですけど、大学行くの決まってからは、めっちゃさぼって有楽町の映画館とか行って、そこぐらいからすごい映画が好きになってて。って感じかな。
で大学行って、面白くなるかなと思ったらそんなに面白くない、ってそのときも思って。文芸創作学科っていう文章書く学科に入ったんだけど、そもそもその当時なりたかったのは映画に携わる仕事だったんですよ。そこ、映画の授業があったんだけど批評の授業で、あれなんか違うなって。
でも周りにいた人はめちゃくちゃ面白かったから、クラスの人は。そこですごいいろいろ楽しくてそこで演劇と出会って、就活したくないなって言って。それで演劇始めましたね。

qbc:
クラスの人が面白かったって、どんな感じの人たち?

kure:
みんなクセが強くて。
なんかめちゃくちゃ自分勝手に生きてる人多くて面白くて。でもそのときに「私ってなんだろう?」みたいに落ちちゃって。多分これが一番の闇期だったんだと思うんですけど。

qbc:
そういう環境初めてだったんですか?

kure:
そうなんです。初めてでしたね。高校は体育系の学校だったから、体育系のノリの子はめっちゃいたし、パリピみたいな子とか多くて。「ゴリゴリ、サブカルです!」みたいな人たちとこんなに密に会うのは初めてでびっくりでした。
映画館のバイトも始めたから、本当に一気にパッって世界が開きましたね。

qbc:
子どもの頃にちょっと戻って、ちっちゃいときに幼稚園とか、小さいときにやってた遊び、好きだった遊びって何ですか?

kure:
幼稚園のときは全然記憶にないですね。
ただ私粘土のバナナ本物だと思って食べたのはすごい覚えてて、粘土で作ったバナナ、誰かに多分食べれるって嘘つかれて食べたんですよね。それがすっごいまずかったのはすっごい覚えてます。

qbc:
大学卒業してからどんな感じですかね、20代?

kure:
20代はもう本当演劇漬けです。演劇やりたいってなって小劇場のオーディション受けて。でその後劇団に入って。もうお金ないし働かなきゃだしみたいな。すごいはちゃめちゃな生活の20代送って。でちょっと大きいお芝居に出してもらって、初めてお金ちゃんともらえるっていうのを知って、めっちゃ興奮したのを覚えてます。あ、楽しいことでお金もらえるって超ハッピーじゃんと思って。
でも厳しかったし、楽しいよりもしんどいの方が多かったかな。けど、私、本当に飽き性なんだけど唯一10年以上続いたことでした。演劇。だからもう20代はまるっと演劇ですね。

qbc:
30代は?

kure:
30代はこれもめっちゃ長くなっちゃいそうだ、やばい。
純粋に演劇やりたいっていう感覚が失われつつあって。ただワークショップとかで、市民の人とかとワークショップやったりしてく中で、「私、この人たちがキラキラしてる方が幸せかも」って思ったんですよね。
あとスタッフワークができるようになって、お仕事もらえるようになってきたんですよ。衣裳進行っていうお仕事で、衣裳のメンテナンスとか舞台袖で早着替えの手伝いしたりとかする仕事なんですけど。
スキルはあんまなかったけどコミュニケーションがすごい面白かったから。そのときに、「あ、こっちの方が自分が楽しいな」って気づいちゃったのとかもあって、それでこれからどうしようってモヤモヤしてるタイミングで、コロナになったんですよ。
コロナになったら私の仕事全部なくなっちゃうんですよ、演劇。だから1年ぐらい仕事なかったかな、たぶん。そのとき、私は「お金も出て休めてラッキー!」って思ってたんですよ。
ただそのタイミングで5年ぐらい付き合ってた人から、緊急事態宣言の1週間後に同棲解消言い渡されちゃって。「えっ?!」てなって。私、家もなくなるってなって。
私そこで、そもそも恋人というか、そもそも結婚って誰のためにしたかったんだっけみたいな。付き合ってきたけど無理してたなってことに気づいたりとか。いろんな「そもそも」が出てきちゃって。どんどんどんどん自分の中の「なんで?なんでこうだったんだっけ?」みたいなのが、ヘドロ?湧き水?のように常にずっと湧き上がってる状態になって。
私そこから、今の自分が始まった感がすごい強いんですけど。

qbc:
生まれ育ったところの風景ってどんな感じでした?

kure:
町屋っていうもう下町も下町の場所なんですけど、下水場とか火葬場が近くにあるから、常に臭い印象が私の中ではあって。あと川も近くて。
私それが結構好きだったんですよね。火葬場、家の近くにあるって。泥臭い感じの町で、でも今舗装されちゃって。寂しい。長屋とかもあったし、使われてなかったけども。
昭和とかを置いてきてる感じ、残しちゃってる感じがすごい好きで。ただそれと同じくらい閉塞感がある町だなって思ってた。東京だけど東京じゃないなって思ってましたね。

qbc:
家族からどういうふうに育てられたと思ってますか?

kure:
家族からは、どうだろう。私どう育てられたかわかんないけど「あなたたちの理想になれなくてごめんね」とは、常に思ってる感じはあるっていうか。多分傍から見たらめちゃくちゃ私恵まれてると思うんですけど、本質的な何かに欠けている育てられ方したなってすごい感じてて。それがなんでなんだろうって思ってて。すごい例え最悪なんですけど、セックスしてて「そこじゃない」って感じる感じとちょっと似てるっていうか。伝わりますか?

qbc:
いっぱい例えようがあったでしょ。他にも例えようがあったでしょ(笑)
でもそれがしっくりくる?

kure:
そう。なんだろう。しっくりきちゃうんですよね。

qbc:
背中かいてもらう例えでも良かったですよね?

kure:
そうですね!(笑)

qbc:
でもそこじゃない感が強いと。

kure:
そう。そこ気持ち良くないみたいな。背中かく、すごい良い例えですね。

qbc:
でも、kureさんとしては、セックスの例えが一番近いってことですよね。

kure:
そうですね。私こういうとこなんですよ、たぶん、なんか。

qbc:
こういうとこだぞって?(笑)

kure:
こういうとこなんだっていうのも、やったときには自覚するんです。多分こういうとこなんですよ。

qbc:
人生の転換期ってどこにあったと思います?何個でもいいですけど。

kure:
コロナですね。コロナが転換期。間違いなく

qbc:
でもその前まで割と直線、直線じゃないですけどもそんなに違ってなかった?

kure:
精神的な転換期はコロナだったんですけど。演劇の中でも転換期はめっちゃあって。私、従順な部分がかつてあって、多分その人たちに好かれたり、その人たちの力になるために動くのがすごい好きだったんですよね。
だから演劇時代とかでも、劇団のためになることを惜しみなく、自分の体が壊れてもやっちゃうタイプだったから。そうじゃないなって気づけたのは、30代入ってからかな。
それこそその外部でいろいろやらせてもらったり、外部で自分の実力を知ったときに、すごい。あ、武豊だ、武豊町ってご存知ですか、知多にあるんですけど。

qbc:
分かんないですね。知多半島の?

kure:
知多半島にある。繋がりがあって劇団で。そこの人たちと一緒に作品を何回か作ったんですよ。知多の人たちと出会ったのは結構大きな転換期だった。
あと大阪で1週間かけて一緒に朗読劇を作るって言うのがあったとき。69歳のおばちゃまが初めてお芝居やりますってなって。その人がめちゃくちゃキラキラしてて本番で。女優より女優感がすごくて。本当に美しかったのを舞台上で見たときに、私がキラキラするより、人がキラキラしてるのが、私はめっちゃ嬉しいんだなって思ったのは、大きい転換期だった気がする。
あの2つの出会いは、すごい大きい転換期だった気がしますね。

qbc:
30前半?

kure:
30前半。

未来:やりたいことはあるんですけど、なんか明日死んでもいいかなっていう未来だといいなって思ってる。

qbc:
ありがとうございます。残りちょっと時間わずかな、10分弱なんですけど。未来ですね。

kure:
未来。

qbc:
未来。
5年10年30年、最後自分が死ぬっていうところまでイメージして、どんな未来を思い描いてますか?

kure:
未来、やりたいことはあるんですけど、なんか明日死んでもいいかなっていう未来だといいなって思ってる。

qbc:
明日死んでもいいかなってどんな状況なんですかね?

kure:
今日でもいい。結構満足感が高くて、別に今日この後、心臓発作で死んじゃっても、割と満足だなって気持ちが常にあって。未来の描き方としては、なんかおもしろおかしく生きてたらいいなって思う。
死んだ後の話になるんだけど、自分が死んだ後、自分の部屋を数日公開して、みんなが欲しいものを勝手に持って行ってもらう会っていうのをしたくて。無料で持ってっても基本いいんだけど、カンパしてもらって、そのお金を何か困ってる人にあげるっていう遺品整理の面白いやつやりたい。

qbc:
もしもの未来の質問をしています。もしも自分が本当に妖精ですと。で、魔法が使えるとしたら、どんな魔法を使えるようになりたいですか?

kure:
ええ。どんな魔法だろう。

qbc:
何でもできる。何回でも使える。

kure:
思い浮かばない。何でもできちゃうんですよね。そしたら、フィンランドにお家を買って、フィンランドで余生を過ごしたいって思うんですけど、でもやっぱりかけこみ寺は作りたいので、妖精の魔法を使って世界中にかけこみ寺を作って管理したいです。

qbc:
そのかけこみ寺っていつ頃作りたいって思ったんですか?

kure:
目標は50歳までに。50歳までにかけこみ寺の運営を誰かに任せるぐらいちゃんとさせて、私はフィンランドに永住したいなって思ってます。

qbc:
なぜフィンランド?

kure:
ずっと好きで。妖精と繋がるんですけど、私ムーミン谷にいそうって言われて。だからムーミン谷に住もうって思いました。

qbc:
なるほどね。

kure:
フィンランドに住んでるフィンランド人と繋がれたから、その人、友達が私以外いないって言ってたから、結婚してもらおうと思います。永住権ゲット。

qbc:
ありがとうございます。最後の質問が、最後に言い残した言葉っていうので、これは遺言みたいになってもいいです。読者メッセージでもいいし、インタビュー受けての独り言みたいになってもいいです。最後に言い残したことがあればお伺いしております。

kure:
言い残したことは、ない。ないと思うんですけど、何だろう。読者メッセージ。大丈夫、大丈夫かな。何もない。あ、でもあれですね。ないです。どうしよう。なくなっちゃいました。

qbc:
大丈夫ですよ、なくても全然。

kure:
はい。じゃ、ないです。

qbc:
以上で。はい。ありがとうございます。

kure:
ありがとうございます。

あとがき

いばらの道を歩きなさい。
進んで苦しみを味わいなさい。
なぜか? それがあなたの生きる道だからです。
えーなにそれー、いやだー、いやだし辛いの。
ってでもなんか、それが自分の道だって言われたら、まあ、なんか、甘んじて受け入れる。
仕方ねえや。まあね、なんかね、仕方ないわ。

【インタビュー・あとがき:qbc】

【編集:本州】

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