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無名人インタビュー:自分の一番好きなことがまだ見つからないまま仕事を辞めた20代男の人

もはやこれはさまよえる20代シリーズと呼んでもよかロー! この無名人インタビューに参加いただいている20代(10代も含めてか!)は、おおいに迷ってるか、めっちゃくちゃ自分のやりたいこと見つけてる(つってもやりたいことのやり方で悩んではいるけどもね)かの両極端が多いかも!
いろいろやっぱり実験なんだよね!
ともさん回、お楽しみください!

今回ご参加いただいたのは とも さんです!

qbc:緊張されてらっしゃいます?

とも:実は、目を覚ましたら9時59分49秒とかそんな感じで。やばいって思って。少し遅れてすみません。。

qbc:寝起きってことね。良かったです、間に合って。
Facebook見てもらったってことですね。

とも:そうです。なおさんの投稿で。

qbc:なおさんのFacebook投稿見て?お友だちだったの?

とも:同じコミュニティにいて。インタビュー良かったですって言ってて。そういうこと、やってらっしゃる方、いるんだなと思って。

qbc:何のコミュニティ?

とも:循環型ゼミって言って。みんな、各々が興味があることを、仕事にしたり。どういうふうな人生を楽しんでいこうかみたいなことなんですけど。

qbc:何を循環させようとしてるんですか?

とも:今はコミュニティ内で、お互いにお金を払い合えたらいいねって感じですね。たとえばですけど。

qbc:なるほどね。どのようなインタビューになったらいいなと思ってらっしゃいますか?

とも:僕は今年の2月に仕事を辞めまして。今、フラフラしてる感じなんですね。しばらく再就職つもりはないんですけど、これからどういうふうに生きていこうかなって模索してる中で、これまでの人生を振り返る機会になるかなと思って。

qbc:じゃあ、今は何をされている方かっていうところから。

とも:この仕事を続けてても僕には向いてないなって確信があって辞めたんですけど。今は、基本的に、気になったことは仕事に結びつきそうなことでも、結びつかなそうなことでもやってみるのが必要なのかなと思って。一番やってるのはキックボクシングですね。仕事全然関係ないんですけど笑

qbc:なるほど。

とも:3週間ぐらい前にはじめたんですけど。通い放題なので、2日おきとかに行って。仕事にしたいとかではないんですけど。会社の先輩から時間あるなら、やるのもいいんじゃない? って薦められて。これまで格闘技系って、やったことなかったんですけど。やってみたら、真横でカッコいいシャドウしてる人とか、強そうな人がいて。なんかいいなあと思って。

qbc:何が楽しいです? キックボクシング。

とも:上手い人って、ひと目見てわかるじゃないですか。キックボクシングも、型がきれいな人とか、強そうな人とか、ひと目でわかるんで。そういう人を見たときに、カッコいいなって思って。僕も、ちょっとそれなりにしたいなっていう思いが出てきて。

qbc:へえー。

とも:あとは、講師の人に、パンチとかをしてミットで受けてもらうんですけど。すごいい音がなったりとか、そういう瞬間は気持ちいいですね。

qbc:辞めた会社の先輩から教えてもらったの?

とも:そうですね。会社の人が嫌だとかはまったくなくて、むしろ恵まれてたと思うんですけど。3年半ぐらい働いて、合ってないなっていう思いがちょっと強くなって辞めたっていう感じなので。

qbc:どんな会社で、どんな仕事をされてたのですか?

とも:製造業で、電子部品とか自動車部品とかをつくってる会社で。僕は調達っていう部署にいて。原料買ったりとか、納期交渉とか、価格交渉とか、そういうことをしてました。
自動車部品の会社です。例えば大手だとデンソーみたいな。規模はもうちょっとちっちゃいですけど、そんな感じです。

qbc:何が嫌でした? 

とも:活躍できないなって思ったんですよね。周りの人とかやさしくて、すごい良くしてくれたなっていう実感はあるんですけど。
たとえば、サプライヤーに強く言わなければいけないとか。そういうのが、僕的にはすごいきつくて。

qbc:サプライチェーンの中にいるんですよね。御社の前にサプライヤーがいて、さらにその下流に納品しなければいけないんでしょ?

とも:そうですね。うちも叩かれてるので。お客様の納期に間に合わせなきゃいけないし。

qbc:子会社に対して圧をかけるっていう、日本の産業構造の問題の話ですか?

とも:そんな大それた話ではないですけど。僕の性格の話で。
状況はわかるし、自分の立場上、そうしたほうがいいっていうのも、そうなんですけど。
僕の場合、ひとことで言うと、辛かったっていう感じで。別に怒鳴りつけるとかはしてないですし、はたから見たら、全然ハードな職場じゃないだろって思うかもしれないですけど。僕はすごい心閉じてやってる感があったし。

qbc:わかるわ。

とも:やるしかないし、パパッとやったほうがいいんだよ、みたいな。友だちに相談しても同僚に相談してもそういう感じのこと言われて。
やっぱり難易度が違うと思ったんですよ。やれる人はそれなりの労力でやれるけど、僕の場合、1個1個かなり体力使ってやってる感じがあったので。もう向いてないなっていう。あと、メールの返信が遅いんですよ。1日何十通も返信、パパッとしてたので。

qbc:海外とのやりとりはあるの?

とも:ありますね。返信してると、重ねてメール返ってきたりとか、電話かかってきたりするので、なかなか捌けないんですよね。メールするのに、誰をメンバーに入れたらいいかとか。とりあえず入れとけっていっても、変な人を入れちゃったら、変なほうへ議論いきそうだしとか。そういうのをいろいろ考えて。

qbc:マジか。向いてなかったんだね。

とも:そうなんです。

qbc:購買部門って、実はあんまり異動しないんですね。基本的にそこで利益ができちゃう。ものすごい重要なとこだから、あんまり外に出さないの。だから転職したときに、すごい重宝がられるはずなのね。経験してたら。

とも:そうなんですか。

qbc:たくさんモノを見るでしょ。その会社も見なきゃいけないし、原料や品質も見なきゃいけないし、為替も見たりするじゃない。担当の人のレベルも見るし。会社の利益を握るから重要なポジション。だからこそ、人材としてあんまり流出しにくいみたいね。そういう意味では、キャリアとしては良かったと思いますけど。

とも:なるほど。でも、そもそも調達っていう仕事が合ってなかったのかなと思って。

qbc:地味だよね。やりとりとかも多いし。海外だとちょっと違いますけど、約束守らないじゃん。

とも:言ってること違うんだけど、みたいな。

qbc:あと海外と休みが違うとかさ。やっぱり日本人は働きすぎだって思うよね。

とも:それは思います。。

qbc:向いてないからメンタルが弱まって辞めたんですか?

とも:メンタルは多少弱って、辛いなと思って仕事してましたけど。メンタルクリニック的なのとかは全然行ってないですね。そこまでではなかったです。

qbc:子どものころって、性格、どんな人だったんですか?

とも:先週、ちょうど実家に帰ったときに聞いたのは、すごい引っ込み思案というか。初めてやることにびっくりするというか。そういう一面があったみたいで。幼稚園から小学校に上がるときに、小学1年生になる人たちの顔合わせみたいなのがあるときのエピソードを母親から先週聞かされました。

qbc:そんなの覚えてるんですか?

とも:僕自身はあんまり覚えてないんですけど。そこに行きたがらないというか。泣いて嫌がったとか。
あとは、僕もうっすら記憶にあるのは、3歳ぐらいのときなんですけど。「サザエさん」見てカツオがサザエさんに怒られてるのを見て泣くっていう。

qbc:それは、なんで覚えてるんですか?

とも:うち、テレビがなかったんですよ、小学校3年生まで。なのでそれを見たのは、おばあちゃん家とかだと思うんですけど。テレビ見てたっていうのがぼんやりあって。それでうっすら覚えてますね。

qbc:なんでテレビがなかったんですか?

とも:たぶん、親の教育の一環というか。

qbc:親御さんは、自分たちも見ないんでしょ?

とも:そうですね、見ないですね。だからラジオとか聞いてましたね。

qbc:性格的にはどんな? 友だちがたくさんいたとか。

とも:小学校のころとかは、明るかったし友だちもいっぱいいたと思います。クラスでいじめとか全然なくて。運動が好きだったし。あと、勉強もけっこうできたので。わりと人気者みたいな立場でいたんじゃないかなと思います。

qbc:普通に楽しい子供時代だったんですね。趣味とかはなんだったんですか?

とも:当時はクラブチームでサッカーをやってて。でも、お遊びみたいなクラブチームだったんですけど。放課後は帰ってきてランドセルを玄関に投げて、また出かけて。小学校へ戻ってみんなとサッカーして帰るとか。たまにドロケイやったりとか。

qbc:地元どこですか?

とも:千葉の柏市です。

qbc:なるほど、雰囲気わかります。

とも:たまに遊戯王とか、ポケモンとか。そういうブームがきて。そのときも、基本的に学校とか近くの公園でやったりとか。そういう感じで、ずーっと誰かと話してたました。

qbc:大学生活は?

とも:僕が国際関係とかそういう系を学びたかったんですけど。入った大学、東京外国語大学で、専攻がモンゴル語だったんですよ。なんでそこに入ったんだっていうところはあると思うんですけど。最初は別の大学へ行きたかったんですね。ただ、センター試験で数学II・Bをしくじりまして。その大学もう厳しいってなって。数学II・Bを受けないでいいとこないかっていうのを探したときに、東京外国語大学が数学II・Bなくて行けるのが発覚して。
ちょうど僕の年から、新たに学部が新設されて。国際社会学部っていう、それだったら経済とか国際関係とか、そういうのも学べるんじゃないかって思って。ダメ元みたいな感じで受けて。地域を選択するんですけど、英語はけっこう偏差値的に厳しいなと思って。他に行けそうなっていうか、行ってもいいかと思うところで選んだら、ロシアとモンゴルがくっついてる、中央アジア地域っていうのがあったんですよ。じゃあ、ロシア語だったら学ぶ気になるかもしれないと思って受けたら、ロシア語じゃなくてモンゴル語で受かって。

qbc:受験時に何語って選ぶんですか?

とも:そうなんですよ。

qbc:しょうがないね。

とも:浪人する気満々だったんですけど親とか塾の先生から、もったいないみたいな感じの声があって。

qbc:難しいところだね。

とも:僕も、断固として突き返す自分への自信みたいなのはなかったので。じゃあっていうので行ったんですけど。経済とか学べるとかいっても、外国語大学なんでモンゴル語の勉強がメインになるです。それが自分がやりたい言語じゃないし、っていうので全然勉強しなくて。それの後悔で、自堕落な大学生活です。

qbc:やっぱりやりたくなかった?

とも:興味があんまりなかったですね。英語を学びたいっていうのも、話せたらカッコいいっていうのも。それもあるけど、一番は役に立つというか。いろんな国の考えの人を知れるツールみたいな感じで考えてたところがあって。モンゴル語とか、マイナーな言語じゃないですか。

qbc:それはそれで価値はあるけどね。
そうですね。就職は、どうやってきめたんですか? そこが読めないですね。

とも:就活はですね、基本的に大学時代、あんまり自分に自信がなかったんですよ。
みんなやるからっていう後ろ向きな理由で就活をしてたんですけど。何が向いてるのかもよくわかんないので、いろんな業種の会社説明会とかも行ったんですけど。よくわかったのは、けっこうガツガツ競争みたいな感じの場ではやっていけなそうだなっていう、逆の自信みたいのは深まって。だから、いわゆるホワイト企業みたいな感じのは、そこそこ休みがあって、残業もあんまりなくって。あとは、なにより周りの人もガツガツした感じじゃなくて、ゆるいやさしい雰囲気の感じのところがいいなあっていうのがあって、BtoBメーカーにしたんですよね。あとは海外にいけそうっていうので。

qbc:なるほどねえ。

とも:なので、BtoBを中心に就活して、一番最初に受かった会社で就活をやめましたね。

qbc:まったく知らないところへ飛び込み営業するっていうのは、行けます?

とも:全然行けないです。

qbc:なるほどなるほど。
最後に、未来のことについてお伺いします。たとえば5年後の未来でもいいし、1ヶ月後にこうなっててでもいいし。あるいは、死ぬときにはこう思われていたいみたいな。どう思います? 

とも:本当に1ヶ月後に何してるかとか、わからないので。会社辞める前とかは、もう1ヶ月後には働いてるだろうし、1年後も、海外行けてるかもしれないしっていうぐらいな予想はできていたんですけど。今はまったく想像できなくて、そこにワクワクしてる感じはあるので、今はそれでいいんじゃないかなと思ってて。
毎日、基本的に穏やかで、日常に感謝できつつ、気になったことはフットワーク軽く。最初は勇気いると思うんですけど、気軽にトライできるようなテンションというか。1ヶ月後も1年後も、今みたいな感情でいれればいいなっていう感じです。

qbc:キックボクシングは、なんではじめられたんですかね。やったこともない格闘技ってさ。スポーツもバンバンやってたっていうわけでもないわけじゃないですか。

とも:運動は好きだったんですけど、何か新しいことをやってみたかったっていうのが大きくて。僕にとっては、初めてやることってハードルが高くて。大学時代とかは、ヒップホップダンスとかもやりたかった気持ちがあったんですけど。恥ずかしいし、最初はもちろん下手なので。周りの目を気にしたりとかで、やってこなかったみたいなのがあって。
なので、仕事辞めて時間あるんだし、好きなことというか、興味があることをやらなかったら、なんのために仕事辞めたのかわかんないし。っていうので、新しいことをはじめたくて。たまたまキックボクシングに惹かれたんです。ダンスは結局、去年1回体験レッスン行って、なんか満足しちゃったんですよ。1回でやりたい欲がなくなったというか。

qbc:はい。

とも:あと、人から言われて気づいたんですけど。これまでスポーツって、サッカーとかバスケットボールとか、団体競技しかやったことがなくって。個人競技はキックボクシングが初めてなんですけど。団体競技って自分がなんとかしなくても、チームメイトがなんとかしてくれる部分は多少あるので。キックボクシングとか1対1の競技って、自分がやらなかったらやられるじゃないですか。そういう勝負というか、ギラギラした感じを出していかないと、やられちゃうみたいな。僕、基本的にギラギラしてないので、ゆるく生きたいみたいな感じなので。

qbc:ともさんは、自分の中で一番好きなことって、どんなことなんですかね。

とも:なんだろう。

qbc:未来のことを聞いてるときに、もしもの未来、ifの未来を聞いたりするんですよ。例えば、ある人はITのプログラムをつくることが好きで、そればっかりやりたいですとかね。
じゃあ、もしプログラムが世の中からなくなったらどうします? っていう質問をするんですよ。
ともさんは、まだそういう質問をする前の段階なのかなって。強烈に自分の中でこれっていうようなものがあるわけではないのかなと思って聞いたんですよね。好きなものは何かって。
なんか、話を聞いてると、もっと激しい営業とかできそうだし。才能が発揮されきってない感じがするんだよね、能力が開花されてない感じ。

とも:本当ですか?

qbc:外語大行くっていう時点で、ある程度、頭はいいよね。で、調達の仕事っていうの、いろいろ関係することがあるものを捌くことはできる、好きじゃないけど。
メールが遅いとか、後回しになるとか、それは性格で。でも、そもそもメールを早く送らなきゃいけないっていうことが思いついてる時点で、ある程度しっかりしてるんですよ、それは。

とも:ありがとうございます。

qbc:そういう意味で、センター試験通る人にありがちなんですけど、万能に満遍なくいろんなことができちゃうけど、尖りきらないとこがあったりするんだよね。そういうところでいうと、まだ見つかってないのかなっていう気がしますね。

とも:見つかってない。

qbc:お金は大丈夫なの?

とも:3年9ヶ月ぐらい働いたんで、貯金をしてて。ある程度は大丈夫だろうっておもってますけど、今はお金稼いでないので、できるだけ使わないようにしています。ただ、何も体験がないと自分の人生が進んでいかないっていう感覚はあるので。なんか気になったことはやっていきたいなって。

qbc:やりたいことがあんまり見つかってない感じか。
じゃあ、最後に言い残したことがあればお伺いしています。

とも:感想みたいになるんですけど。好きなことなんですかって言われたときに、確かにこれといってピンとくるものはなかったんですけど。それじゃダメだっていうよりかは、今はないんだなあと思って。

qbc:全然それでいいと思う。

とも:おいおいなんか出てくるかもしれないなあっていう感じなのと。あとは、qbcさんに、力をまだ出し切ってる感じじゃないんですよねって言われて。僕はけっこう飛び込み営業とか無理だと思ってたんですけど。全然、そんなことを考えもしなかったので、自分で自分の可能性、狭めちゃってるところはあるのかもしれないなって少しおもいました。新しいことにチャレンジしたりとかは、引きつづき、やっていきたいなと思いました。

qbc:ありがとうございます。

とも:ありがとうございました。

あとがき

あなたはこのインタビューを呼んで、どう思いましたか? よかったらコメントを、あなたの気持ちを、刻んでいってくださいね。
あー若者は仕事辞められていいなあ。おっさんはだましだまし働いていかなきゃあいかんのよね。
仕事を辞めて、次の仕事を探すまでの期間って、不安もあるけど楽しいのよね。永遠にお休みしておきたいなって思うよ。あーたくさんたくさん休みたい。
てかまあ、早期リタイアして海外たくさん行きたい! みたいな意見も聞くけどさ、別に仕事しながらでも旅行行けますよ。会社選びしだいです。
すべては、あなたしだいです!


編集協力:有島緋ナさん 5周年さん

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