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自分が共感したところに属したい人

ケルるんくっく、ケルるんくっく。蛙が泣いているよ。
いや、そもさん。「泣いて」ではなく、「鳴いて」ではないか?
いやあそもそも、ここでは、漢字ではなく、平仮名がよいですよ、「ないて」で。
そうそう、こういう推敲をね、またの名を斧鉞って言うんですよ。いや斧鉞とは言わない。私しか言わない「斧鉞をくわえる」って言うんですね。ふえつ、です。斧おの鉞まさかり、です。
無駄なもの、余計なものをそぎ落としていくって作業ですね。人間ね、わからんけど、最初は余計な余計なことをしていくものですよ、でも、そのうちその余計なものが落ちていって、ほんとうに自分のやりたいこと、なんていうのが見つかっていくわけですわね。
自分の、本当に、やりたいこと?
まあそれもそのうち変わるんで、その時の本当にやりたいことですね。
ってまあ、そのやりたいことが本当に見つかった時期もあるものですし、わからんですよ。
そして、ここからが真実です。あのですね、世の中の「自分は自分のやりたいことやっている」っていう人は、あれはみんなウソですから、安心してくださいね。どうぞ、ご安心くださいませ。
ようするにね、ヤセガマンなんです。自分のやりたいことやってるー、って思えば、みんなそうなりますから。自意識はマヒさせるに限ります。
ということで、ほぼほぼ無意識で書かれているまえがきにひきづられて、今日も無名人インタビューをおったのっしっみくっださいねー!!!
【まえがき:qbc(無名人インタビュー主催)】

今回ご参加いただいたのは くじらぐも さんです!

現在:あらがいようのない不幸を抱えている目の前の人の、本当に役に立てる仕事がしたい

qbc:今何をしている人でしょうか?

くじらぐも:今は、葬儀社で葬儀屋さんとして働いています。

qbc:その他には何かされていることあります?

くじらぐも:他は…でも結構、仕事に明け暮れる日々で。仕事と、寝るのを繰り返しているような生活ですね。

qbc:仕事の日って何時起きとかなんです?

くじらぐも:起きるのは7時半とかですけれども、朝早い式とかの担当になれば、もう5時には会社にいたりとかっていうこともあります。

qbc:そうすると、終わりは何時ぐらいですか?

くじらぐも:終わりは、一応定時は6時なんですけれども。とは言っても、残業がほぼ毎日ありまして、大体平均すれば8時ぐらいですかね。

qbc:会社を出るのが?

くじらぐも:そうですね。で、通夜が入れば、さらに遅くなるっていう感じです。

qbc:お通夜って何時ぐらいまであるんですか?

くじらぐも:通夜は、食事をしていかれれば、8時半に式場閉めて。そっから少し明日の準備があるので、9時とか9時半とか。

qbc:なるほどね。ご自宅に帰ってきてからはどんな感じですか?

くじらぐも:家に帰ってきたら、YouTubeが好きなので、ひたすらYouTubeを見てます。

qbc:どんなYouTubeを?

くじらぐも:東海オンエアっていうグループが好きでして。もう8年ぐらい応援しているんですけど。なのでそれをひたすら、垂れ流しにしてますね。

qbc:今でも見返す回ってあります?

くじらぐも:そうですね…もう自動再生で過去の動画もどんどん流れてくるんですけれども。自分が特に好きな動画はリストにして、いつでも見られるようにしてますね。

qbc:具体的にはどんなことしてる回ですか?

くじらぐも:具体的には、本当にくだらないエンタメ系の動画なんですけれども。
メンバーでカラスの巣を探しに行ったりとか。あとは、メンバーのひとりだけを笑わせて、他が笑ったらだめっていう。ひとりを狙い撃ちする動画とか。あと2泊3日で楽しい旅行をメンバーでするんですけど、条件がひとつあって、寝たら即帰宅っていう。ふふふ。

qbc:はいはい。寝ちゃいけないやつ。

くじらぐも:それが、特に好きですね。

qbc:なんでお葬式屋さんに勤められたんですかね?

くじらぐも:なんか就活をしていて、ひとまずはいろんな企業のインターンに行ったんですけれども。いまいち、やりたいなって思える仕事がなくて。
で、いろんなところに行った結果、出来上がった就活の軸みたいなのがあって。あらがいようのない不幸を抱えている目の前の人の、本当に役に立てる仕事がしたいなっていうふうに思いまして。
で、あらがいようのない不幸ってどんなものがあるだろう?って考えたときに、まあ、葬儀社で言ったら、死というもの。で、他には、老いも、あらがいようがないという点で、介護業界とか。あとは、醜さという点で、美容業界とかも見ていました。
で、結局、介護の会社と今の会社から内定をもらって。でも実際に自分がやりたい業務って言ったら接客で。自分の関わりによって、目の前の人が少しでも頑張ろうって思ってくれたらいいなっていう点で、葬儀社を選びました。

qbc:なんでその、あらがいようのない不幸を抱えてる人の助けをしたいと思うようになっていったんですか?

くじらぐも:大学のときに、東日本大震災のボランティアサークルに入っておりまして。それで言ったら災害も、あらがいようがないことなので。そういったことに対する理不尽さというか。自分じゃどうしようもできない無力感と戦っている、戦っているっていうか、そういう人たちと関わりを持つようになって。っていうのが多分、原体験といいますか。そこから来てるかなと思いますね。

qbc:なるほどね。その時にどういう感情を覚えたんですかね?

くじらぐも:なんだろうな。感情で言ったら、悲しい、ですかね。

qbc:でも、あらがいようがない悲しみなんですよね?

くじらぐも:そうですね。そこから、防災に興味を持つようになって。
で、どうにか、同じ思いをする人を減らしたいっていうので。これから大きな地震が来ると予想されている地域の、高知県と縁をもらって。高知県まで行って、家具を耐震仕様にしたりとか。っていう小さい活動ですけど、やるようになりました。

qbc:実際に働いてみていかがですか?

くじらぐも:ああ。でも、楽しいですね、仕事は。

qbc:どんなところが?

くじらぐも:自分の関わりによって、お客さんが、亡くなった人としっかりお別れに集中することができて。で、故人様のことを、会葬者の方がみんなで偲んで。葬儀がひとつの思い出になるような。そんなまあ、変ですけれども。そういったときが、ああ、やっててよかったなって思います。

qbc:なるほど。お仕事以外も含めて、最近一番楽しかったことってなんですか?

くじらぐも:楽しかったことは、その大学のボランティアサークルのみんなで久々に新宿で飲み会を開いて。なんか久々に、この会話のテンポ懐かしい、みたいな。くだらないことで笑って楽しかったですね。

qbc:どんな話をしたんですか?

くじらぐも:なんかもう本当にくだらなかったんですけども。そのメンバーのひとりが、ニックネームでみんなから、なかぺんって呼ばれているんですけど。それで、なかぺんはなんでなかぺんって呼ばれるようになったんだっけ?って話から、なんか、なかぺんの家族はちちぺんとははぺんだ、とか。そういうくだらないこと話して楽しかったですね。

qbc:ちなみに、なんでなかぺんって言うんですか?

くじらぐも:単純に、ペンギンが好きで。で、なんか、小学校の人に、なかぺんって呼ばれ始めて。もうそれが今までずっと続いてる。

qbc:ちなみに、くじらぐもさんはどんな性格なんですか?

くじらぐも:私の性格ですか?私の性格は、うーん…考えたことがあまりなかったかも。
うーん…明るい。

qbc:へえ。言われたりもしない?

くじらぐも:ああ、でも、まわりからは変な人って言われるかな。
お客さんに対してはすごく親切ですね。いやまあ、それも私の一部分ですけど。
なんだろうな。ツッコミ…うーん、でもボケも多いかな。あ、ふざけて、お調子者ですね。

qbc:変って、どんな感じなんですか?

くじらぐも:うーん、とびきり変なエピソードで言いますと、家の隣が公園で、それが決め手で今のところに一人暮らし始めたんですけど。その公園で、夜中とか騒ぐ輩がいるってことが、住んでみてわかりまして。で、一階なので、すぐ聞こえて。タバコの吸殻とかも捨てていっちゃうんですよ、その人たちが。
で、ある時、夜ひとりで晩酌をしていて、うるさいなって思ったので、お酒を買い足しに行くついでに、その人たちに注意をしに行って。なんか、私はこの公園が決め手でここに住み始めたので、ちょっとなんか残念だなと思っているっていうことと、あとタバコの吸殻とか、ゴミ袋がないんだったら、ここのすぐ隣のマンションの何号室に住んでるから、インターホンを押せばすぐあげるからって言って。で、それっきり、ぱたっと来なくなったっていうのが、変人エピソードですかね。

qbc:どうやって伝えたの? 貼り紙した?

くじらぐも:いや、直接。

qbc:へー、どんな人が騒いでいたんですか?

くじらぐも:若い男性ですね。ちょっとやんちゃな服装というか。

qbc:自分よりも下?

くじらぐも:ああ、同い年ぐらいかな?ちょっと下かもしれない。

qbc:なるほどね。元々、そういうタイプなんですか?

くじらぐも:うーん、そうかもしれないですね。結構、正義感強めというか、言っちゃうタイプではあるかもしれない。

qbc:どんな人が好きですか?異性、同性だったら?

くじらぐも:うーん、好きな人かあ。人間味がある人が好きですかね。

qbc:男女問わず?

くじらぐも:そうですね。なんか、自分の理想の姿と現実とのギャップでもがいていたりとか。愚痴を言わない人よりは言う人の方が好きですね。

qbc:人間味ってどんな?

くじらぐも:感情がわかりやすいというか、あからさまに不機嫌だなってわかったりとか。あとは、帰ってくるなり、ちょっと聞いてよ、みたいな感じで愚痴が始まるタイプとか。お互い信頼関係できてるんだなって思うし、なんか、さらけだしてくれてるなって思います。

qbc:なるほどね。好きな食べ物は?

くじらぐも:ラーメンですね。

qbc:何ラー?

くじらぐも:こってりしたものが好きですね。それ専用のTwitterアカウントもあるぐらい。

qbc:こってりって、どんなラーメンです?

くじらぐも:家系ラーメンとか。豚骨醤油とか。

qbc:一緒にお米も食べます?

くじらぐも:食券を買いはしないんですけど、無料で付けられますよって言われたら、あ、お願いしますって。

qbc:なるほどね。なんか今、興味関心のあることってどんなことですかね?気になっていることとか。

くじらぐも:今は結構、自分の人生はこれからどうなっていくのだろう?と考えている時期でして。なので、やりたいことをひたすら集めていますね。

qbc:ふうん。おいくつなんですか?今。

くじらぐも:26です。

qbc:働いて何年ですか?

くじらぐも:次の春で4年目に突入します。

qbc:転職も考えてらっしゃるということですか?

くじらぐも:いや。うーん、なんだろうな。現実として考えてるわけじゃなくって、私は本当にこのまま、ここでいいのだろうか?みたいな。でも具体的な計画はない、みたいな感じですね。

qbc:なるほどね。まだ3年ってことですね。

くじらぐも:はい。

qbc:なるほど。憧れてる人を聞きたいですね。

くじらぐも:うーん、そうですね。なんか自分は人のことを尊敬するっていうことがあんまりないタイプで。他の人は他の人っていうふうに思ってる節があるんですけど。
その中でも、この人すごいなって思ったのは、浪人を1年したときの、予備校の国語の講師の先生ですね。人生経験、先人に対する敬意の気持ちというか。なんか、謙虚。すごく教養が高くって、なんでも知ってるんですけど、いろんな知識とか、今までの歴史とかに謙虚で。それで自分は生かされているっていうような姿勢を感じる方。でもきっとその謙虚さに私も共感したのかなと思いますね。

qbc:なるほど。そういう謙虚な気持ちってその時はじめて感じました?

くじらぐも:そうですね。なんかそれまでは、研究とか大学生みんなやってるし自分にもできるだろうって思っていた。なんか勉強すれば頭いい大学にもすぐ入れるだろう、みたいな感じでいたのが、学問を究めるっていうことが、どれだけすごいことか。今までの歴史で、これほど小さなことが積み重ねられて今がある、っていうのを学ばされましたね。

過去:ボランティアで、参加してくれた人のために尽くしてる自分は好きでいられるなって思って

qbc:過去のことを聞きたいんですけども、子供の頃はどんなお子さんでした?

くじらぐも:天真爛漫な子ですね。小さい頃から今でもずっとお調子者ではあります。

qbc:お調子者って、どんなところがお調子者なんですか?

くじらぐも:暇さえあれば、ふざける、笑わせに行く、みたいな。

qbc:それは、友達を?

くじらぐも:そうですね。友達、家族。今で言ったら同僚。

qbc:どんなことをするんですか?例えば、ラーメン屋に友達と行って並ぶことになって、その並んでいる間にどういうことをしようと思うんですか?

くじらぐも:なんか職場でその日一日あった、この人がこう言って事務所が沸いた、とか。あとは、昨日この動画見てめっちゃ面白かったから見て、とか発表したりとか。で、なんか、その会話の中で、ちょっとした言い間違いで揚げ足を取ったりとか。っていう感じですかね。

qbc:なるほど。じゃあ、話すのが好きなんですかね?

くじらぐも:そうですね。

qbc:あの、ギャグをするとかそういうわけじゃなくて?

くじらぐも:ああ、そうですね。

qbc:モノマネとかじゃなくてね。

くじらぐも:いや、モノマネもしますね。

qbc:例えば、どんな?

くじらぐも:クレヨンしんちゃんのモノマネ。あとは、カラスのモノマネも結構好評ですね。

qbc:それは東海オンエアのやつと関係性があるんですか?

くじらぐも:関係は、ないですね。

qbc:小中高ってどんな子どもでした?

くじらぐも:結構頭がよくて、小中までは結構、優等生タイプといいますか。
でも、高校からは学力が追いつかなくなって。なのでまあ、頭悪い方で笑いをとったりとか、ですかね。

qbc:あんまり勉強自体は好きじゃなかったですか?

くじらぐも:いや、勉強はする方だったと思います。小学校の6年生のときに、親に自分から頼んで、塾に通わせてもらったりとかしてました。

qbc:何か、小中高で一貫して私はこれに取り組んできた、みたいなものってあります?

くじらぐも:ピアノをずっとやってまして。3歳から高2までやってました。

qbc:ええ、すごいですね。15、6年?

くじらぐも:そうですね。で、1台のピアノをふたりで弾く連弾っていうのがあるんですけど、それで全国大会に行ったりとか。習っているピアノ教室でもトップ3ぐらいには入ってたと思います。

qbc:じゃあトップ3で全国大会っていうのは、その教室ではすごいところだったんですか?

くじらぐも:全国はなかなかないですね。進めただけでもすごい、みたいな。

qbc:教室自体が有名なところだったんですか?

くじらぐも:うーん、まあ地域の中だったら一番有名ではありますけど。でも、教えてもらった先生が優秀な方だったと思いますね。

qbc:なるほど。ピアノは楽しかったですか?

くじらぐも:うーん、自己表現としては楽しかった。ピアノを自分で奏でることもそうですし、それによって、あんまりよくはないですけど、一番になれますし。ちょっと天狗になれて。それが、楽しい気持ちになっていたとは思いますね。

qbc:なるほどね。その後、大学に行こうとする?

くじらぐも:そうですね。確か、さっき言った、塾に行こうとしたタイミングぐらいで、そうは言っても私はピアノの才能があるわけではないなと気づき始めて。で、その勉強で、お医者さんになりたいと思うようになって。
なので、小学校までは夢がもうピアニスト1本だったんですけど。そこでもう、ピアノでご飯を食べていくことはなくなった感じですね。

qbc:お医者さんになりたいって思ったのは、どういうきっかけですか?

くじらぐも:ドラマで医龍が流行ってまして。で、安易な考えで、お医者さんになりたいと。

qbc:なるほど。それは高校生の頃ってことですか?

くじらぐも:それが、中学。

qbc:それが中学の頃で。じゃあその頃から、ピアノはまあ、趣味みたいな。

くじらぐも:そうですね。

qbc:ちなみに全国大会に行ったっていうのは、いつ頃なんですか?

くじらぐも:小6と中1ですね。

qbc:ちなみにどこでやってたんですか?

くじらぐも:表彰式が東京のホテルオークラ?なんか大きいところですよね。そこで初めて東京に行きましたね。

qbc:それから大学への進学はどうなったんですか?

くじらぐも:そのお医者さんになりたいのが、高校1年生まで続いてて。でもそっから、また、お医者さんをやめて。
で、なんか工学部に行こうとしたんですよね。でも、工学部も受験で落ちてしまって。でも、もうそこで理系の科目は全然できないし、その代わり国語と英語は結構できたので、文転を決意しまして。
で、浪人1年して、でも文転したは良いものの特に行きたい学部とかがなくて。なので、学歴を求めて、旧帝大を志望して。で、なんとかスレスレで合格して行ったという感じですね。

qbc:大学生活自体はどんなことを?

くじらぐも:初めはボランティアサークルじゃない、ガチガチの体育系のボート部に入ったんですけど。でも、しんどすぎてやめて。そこからボランティアサークルに入って。
なので、学問よりはそのサークルが主な活動でしたね。

qbc:どんな活動するんですか?その震災のボランティアっていうのは。

くじらぐも:月に1回、被災地の仮設住宅とか、震災後に建てられた公営住宅。被災した人が少し家賃が安い住宅なんですけど。そこに行って、お茶会を開いて。普段1人で住んでいる、ご高齢の方とかが集まってお話をすればちょっと楽になるんじゃない?っていうような目的でお茶会を開いてました。

qbc:なるほどね。もう、なんか特にテーマなく、お話をするっていう感じですかね?

くじらぐも:そうですね。

qbc:どんな方が集まられてたんですかね?

くじらぐも:高齢の女性の方がやっぱり多かったですね。男性の方はあんまりそういう場に出てこない。

qbc:なるほどね。その経験で得たものって、何だったんですかね?

くじらぐも:なんか自分にとって大学4年間は結構悩みの多い生活だったんですけれども。得たものは、やっぱりそのボランティアで、参加してくれた人のために尽くしてる自分は好きでいられるなって思って。
なので、人のためになりたいっていう思いが生まれたのが今の自分の仕事にも繋がってるし。その、根っこの部分になったかなっていうのは思います。

qbc:なるほど。なんか前にしたインタビューでですね、学校の先生やってて、その後学校の先生ちょっと違うなって思って、システムエンジニアになった人がいて。でも、システムエンジニアはどうも、どんな人のために何をやってるのか、何をやってるのかわからない。どんな人のために役立ってるのかわからないから、すぐやめたっていう人がいるんですけど。
くじらぐもさんは、自分がそういうふうな相手の顔が見えないもの、製造とか行ったら、どうなると思います?

くじらぐも:多分私も続かないんじゃないかなと思いますね。

qbc:無理っぽい?なるほど。じゃあ、相手ありき、ですかね?

くじらぐも:はい。

qbc:大学4年間はずっとどんなことで悩んでたんですか?

くじらぐも:うーん、今となっては多分、取るに足らないような。でもアルバイトがうまくいかなくって、結構それで、自分はなんて無能なんだと。思い悩んだのが一番多かったですね。

qbc:へえ。どんなことを?

くじらぐも:うーん、仕事を覚えるのが遅くて。あと、それを効率的にできるまでにも時間がかかって。で、なんか怒られて、さらに顔色をうかがってやったことが裏目に出てしまって、みたいな悪循環。で、結構、お前は社会に出たらもっと苦労するぞと怒鳴られたりしてました。

qbc:どんなアルバイトを?

くじらぐも:一番長く続いたのは、ガールズバーのアルバイトですね。

qbc:ガールズバーやってたの?

くじらぐも:そうです。でもいろいろやってたんですけど、その、ガールズバーの前にやってた、鍋屋さん。で、結構、ああ自分はなんて無能なんだと。

qbc:居酒屋さんってこと?

くじらぐも:そうですね。居酒屋みたいな感じで、ドリンクを出したりとか。マルチタスクが多分苦手なので、すぐさっきまでやってたこと忘れちゃって、結構ミスが大きくて。で、やめて、ガールズバーを始めて。ガールズバーは結構良かったですね。

qbc:ガールズバー向いてたってこと?

くじらぐも:あ、でもなんかこう、ガールズバーっていうとなんか、露出の多い服を着てとか、あるかもしんないですけど、うちのガールズバーは白い長袖のブラウスに黒い長いエプロンをして。で、一見さんがほとんどいないような。オーナーの友達が来るようなガールズバーだったんで。本当にお客さんとお話をして、お酒をごちそうしてもらうのが主な仕事で。

qbc:よかったです? ガールズバー。

くじらぐも:よかったです。

qbc:なにがよかったですか?

くじらぐも:お酒が、私自身好きなので。お酒をおごってもらうと、キャッシュバックでお給料も上がるので、それもよかったですし。
あとはこう、愛想がいい人間なので、接客で喜んでもらえたりとか。っていうのは結構自信になりましたね。

qbc:どれぐらいやったんですか?

くじらぐも:それが2年の終わりからだから、2年間ですかね。

qbc:話は切り替わるんですが、社会人になってからはどうですか?

くじらぐも:社会人になってからは、まず1年目は結構、雑務をみっちり教えられました。なんかまだ、新卒採用を始めて年数が浅い会社だったので、会社もどう育成するのが正解なのかわかっていない感じだったので。結構1年目は、実際に接客の場に立つまでは行かずに、納棺とか、あと死亡届の手続き周りとか、そういう雑務をみっちり。そこで、その社会人の基本というか、組織に属するとはどういうことか、っていうのを教えてもらった感じですね。

qbc:なんか、社会人ってこうなんだなって思ったこととかあります?

くじらぐも:会社員って偉いなって、思うようになりましたね。今はもう、会社から与えられた業務も、まあこの人数で、この業務量はまあ仕方ないか、みたいな感じで飲み込めるんですけど。でも、それをずっとやってるサラリーマンって、本当すごいなって。清濁併せ吞む。ふふふ。

未来:お金が欲しい気持ちと、福祉のためにやっていきたいっていう気持ち、どっちもあって

qbc:未来について聞いていきたいんですけど、この先、どういうふうな未来にしようかなって思ってらっしゃいます?

くじらぐも:うーん、結構そこが難しいと思っていて。
やっぱり自分の関心が向くのは、葬儀屋さんとか、福祉系の仕事ばっかり。なんか本当にこう、介護もそうですし、社会にとってなくてはならない、誰かがやらなきゃいけない仕事をやっぱりやりたいなって思いが強いんですけれども。
でも、そういう仕事を選ぶと、給料はやっぱり低めではあるんですよね。

でも、やりたいことがたくさんあって。世界中に旅行に行きたいっていう気持ちとか、欲しいものもどんどん出てくるので。お金が欲しい気持ちと、福祉のためにやっていきたいっていう気持ち、どっちもあって。そこが微妙なところですね。

qbc:それでその結果、どうするんですか?

くじらぐも:うーん。どうするんでしょうね。なんだろうなあ。

qbc:まあ、結論は出てないと?

くじらぐも:そうですね。

qbc:なんかこういう方向性かな、みたいなのってありますか?

くじらぐも:でも、究極は、福祉系のそういう人の役に立つ仕事で、たくさんお金を稼げたらそれが一番いいなと思ってますね。

qbc:現在のところで、「好きなものを集めているところ」っておっしゃってたんですけれども、これは具体的には今どんなものを集めてるんですか?

くじらぐも:具体的には、死ぬまでに旅行に行きたいところのリストを作ったりとか。
あとは、美術館とか、そういう企画展示をしてるところとかを、いろんなイベントの情報を集めてスケジュールを立てたりとか。
あとは、本も結構買う。買ったり、欲しいものリストに入れたりして、段々読んでみたりとかですね。

qbc:なんか好きなものの傾向とかあります?

くじらぐも:自然が好きですかね。

qbc:どんな自然?

くじらぐも:行きたいところの中でも一番行きたいのが、アラスカでして。アラスカで、死ぬまでにはオーロラを見たいとか。あとはそこでとれるサーモンをたらふく食べたいとか。
あと、アフリカも行きたくて。アフリカのあの自然公園みたいなところで、野生動物見てみたいなとか。

qbc:なにをしてるのが一番好きなんですかね?

くじらぐも:うーん、なんだろうな。でも、自分について考えるのが好きかな?なんか自分がこれからどうなっていきたいか?とか。あとは、旅行に行って、自分の人生の経験値上げたいとか。結局なんか自分中心かなとは思います。

qbc:なるほど。来年までにやりたいことってありますか?

くじらぐも:恋人を作りたいですね。

qbc:どんな恋人?

くじらぐも:なんか、親友みたいな恋人がいいですね。

qbc:それは、例えばその、旅行に一緒にとか、美術館一緒に行くとか、一緒の本読んだりするタイプがいいってことですか?

くじらぐも:そうですね。まあでも、一緒に行けなくてもいいかな。なんかお互い、それぞれで経験したことを、1日の終わりに報告し合える、みたいな。今は自分1人で全部楽しんで、はあ楽しかった、で終わってる気持ちを、なんか共有できたら嬉しいですね。

qbc:繰り返しになっちゃうんですけど、いわゆる土日休みだったとしたら、休みの日に休み重なってるんだけど、別行動でもいいですか?

くじらぐも:うーん、まあ、そうだな。でも、たまに遊びに行けたらいいかな。基本、それぞれで。

qbc:なるほど。なんか恋人作り活動されてますか?

くじらぐも:あはは。マッチングアプリをやってますね。

qbc:いかがですか?マッチングアプリ。

くじらぐも:いやあ、でも、なかなか難航してますね。

qbc:なに使われてるんですか?

くじらぐも:withっていう、メンタリストDAIGOが監修してるやつなんですけど。他のアプリよりも結構お堅い感じというか、真面目に活動してる人が比較的多いアプリだと思うんですけど。

qbc:どれぐらいの頻度でデートしてます?

くじらぐも:いやあ、もう2ヶ月に1回とか。あんまり、実際に会うまでいかないことが多いですね。

qbc:マッチングはさせてます?

くじらぐも:まあ、一応。でも結局その初めの、マッチングありがとうございますって言う挨拶で終わってしまったりとか。

qbc:チャットで続かないってことですね?

くじらぐも:そうですね。あとまあ、会う前の電話で、ちょっと違うかもなと思って。すいませんっていうことがあったりとか。

qbc:恋人はできそうですか?

くじらぐも:うーん、いやあ。

qbc:それでは何基準で選んでる?

くじらぐも:トークをし始めて、しばらくは敬語の人がいいですね。簡単に打ち砕けない。硬派な人が好きかもしれないですね。

qbc:年齢はどれぐらい?

くじらぐも:年齢は、23、4歳から、31、2歳くらい。同年代ですね。

qbc:なるほどね。そうなんだ。20代でマッチングアプリなんて、ほいほい、マッチングするのかと思ってた。

くじらぐも:いやあ、難しいです。ふふふ。

qbc:それは単純に、いい人がいないっていう意味ですよね?マッチング自体はするってことですよね?

くじらぐも:そうですね。でも、自分からいいねしても、あんまり。今見て、自分からいいねして、受け入れてもらえたのが、10人に1人ぐらいですね。

qbc:いや、それはしょうがなくないですか?

くじらぐも:ふふふ。で、相手からので、私が受け入れてるのが、3分の1ぐらい。

qbc:いいんじゃないですかね?だってそれはしょうがないと思いますよ。だって、求めているのが友達タイプであれば、その合う合わないっていうのは絶対的に重要なので。でも、実際に会ったらどんな感じだったんですか?

くじらぐも:実際に、去年の12月に1人会ったんですけども。でも、それまでに会ってきた人よりかは、常識人というか。なんか良くも悪くも普通だなって思って。で、多分相手もそう思ってるんですよ。なんかこの人ドンピシャではないけど、まあ妥協ラインぐらいな。そんな感じで2回目も会って。でも、なんか多分お互いに、まあまあまあ、みたいな感じで。
で、2回目が終わった段階で、ちょっと良いところと悪いところをリストにまとめて。で、会社の女性の先輩社員に見せてたんですよ。「こういうふうなんですけどどうですかね?」って言ったら、1回離婚を経験されてるその女性の先輩から、悪いところに「高校を指でさすときの手首の角度がちょっと嫌」とかこういう生理的に無理なポイントが入ってると長続きしないよって言われて。ああ、なるほどなと思って。それで、3回目は会わずに、すいませんってやりましたね。

qbc:ああ、それ正解だよね。どうしようもないもん、そんなの。

くじらぐも:そうですよね。いいところはすごくよかったんですけど。

qbc:いや、いいところは見つかると思いますよ。でも、嫌なところって見つけにくいもんなんですよ。大体の人に対してそうじゃない?嫌なところあんまりないじゃない。好きなところもないけど。好きなところを探せって言ったら見つかるし。でも嫌ならもう、だめだね。

くじらぐも:そうですね。でもマッチングアプリって、結構お互いがもう初対面から品定めの目で見るじゃないですか。まあ、マッチングのアプリなんで。

qbc:いやあ、まあ人次第かな。マッチングアプリを使いまくってる人っていうのは、今までのインタビューで2人いて。それはもう100とか300とか、そういうレベルなんですよ。で、そうなってくると、もうなにかっていうと、もうマッチングするっていう前提で会わないってことですね。

くじらぐも:ほお。

qbc:重くなって疲れちゃうんで。見定める、みたいなことをしなきゃいけないわけじゃないですか。普通にご飯一緒に食べに行くっていうだけ。って考えると気楽で続くんですよ。ハードルはあがらない?

くじらぐも:うんうん。ああ、いいですね。

qbc:そうじゃないと、難しいですね。シンプルに、回数なので。合うか合わないかは回数でしか見つからない。会う前に決める、っていうのはおかしい。

くじらぐも:なるほど。

qbc:会ってから決めるのは正しい。でも、会ってから決めるだと、自分がどうなったら嫌かっていうのはちょっとわからないんで。その本数は増やすべき。

くじらぐも:確かに。

qbc:ご飯までは、本当に変な人じゃないっていうのが確認できれば、会った方がいいとは思いますけどね。

くじらぐも:わかりました。結構これからは会う感じで進めていきたいと思います。

qbc:変な人もいるから気をつけて、っていうのはあるけど。
なんかね、その美術館とか、本を読んだり買ったり、旅行行きたいとか、新しいものをするのが好きなのかなと思ったんですよね。

くじらぐも:そうですね。

qbc:本当にやりたいことっていうのは、自分で何かを作ったりとかっていうのは考えてるんですか?福祉に関してとかも。

くじらぐも:いやあ、それは、あんまり考えてないですね。自分が共感したところに属したいっていうのがありますね。

qbc:生まれた場所はどんなところですか?

くじらぐも:青森県八戸市っていうところで。どんなところかというと、住んでるときはそんな分かんなかったんですけど、大学で仙台行って、今、神奈川県にいて思うのは、なんかやっぱりちょっと陰気臭かったですね。

qbc:なにが?

くじらぐも:なんか地元の祭りとかあるんですけど、狭いコミュニティなので、大体知り合いが見つかるんですよね。でも、すれ違う人同士で、なんかこう、うわ、あの人、みたいな感じでジロジロ見る視線とか。
小中とか、やっぱりいじめとかも結構あったので、なんか暗かったなって思いますね。
仙台に初めて浪人で出てきたときに、電車とかで、多分障害のある人が歌を歌ってたりすることがあって。多分地元じゃあ、その保護者みたいな人が、だめみたいな感じで言うと思うんですけど。なんかみんな、いい意味で1人で生きてて、周りをあんまり気にしないっていうのがとても新鮮で。

qbc:ああ、なるほどね。そしたら、神奈川なんてもっと気にしないでしょう?

くじらぐも:ああ、そうですね。

qbc:地元に戻って生活したいと思いますか?

くじらぐも:したいとは思わないです。でも、親とかがいるので。渋々戻らなきゃいけないだろうな、とは思ってます。

qbc:ひとりっ子なの?

くじらぐも:いや、弟がいるんですけど。弟も、自閉症でして。今は、障害のある人が集まって、手作りのものとかでお金をちょっと稼いで、それを寮の家賃として払う場所で生活しています。

qbc:なるほど。未来に、どういう感情でいたいと思いますか?

くじらぐも:うーん、とりあえず、幸せであってほしいですね。なんか結構未来のことを考えるのが苦手だっていう自覚があって。なんか、今がよければいいって思ってる節があるので。でも、うーん。難しいですね。

qbc:もしもの未来の質問っていうのをしているんですが、もしもあなたが、絶望した、なんか本当あらがいようのない不幸が起きたときに、それから立ち直るにはどうしたらいいと思う?

くじらぐも:うーん。

qbc:その前に、そういった絶望する出来事ってどういうことが起きると思います?

くじらぐも:なんか詐欺とかで騙されて、お金を根こそぎ取られて。家もなくなったりとか。あとは、それこそ災害で、もう明日の生活も危ういとか。そういうことですかね。

qbc:どうやってそこから回復します?

くじらぐも:うーん。でも、まあ、友達がまだいるのであれば、友達に相談したりとか。

qbc:その友達って、どこの友達?

くじらぐも:今浮かんだのは、ボランティアサークルの友人ですね。
あとはでも、結局時間が解決するだろうなと、思ったりもします。

qbc:なるほど。ありがとうございます。最後に言い残したことはなにかあります?

くじらぐも:感想としては、昔やっていたピアノのこととか、昔について振り返ることが結構久しぶりだったので、ああ、そんなこともあったなと。
今、段々と、過去の記憶がよみがえってきて。楽しいですね。

qbc:ありがとうございました。

あとがき

ぼうぼう。ぼうぼうぼうぼう。ぼうぼう。ぼぼうぼう。おっぼぼう。ぼうぼうぼう。
ぼうぼう。ぼうぼうぼう。ぼぼぼうぼう。
ぼぼぼぼぼぼう。
ぼう。ぼう。ぼう。ぼう。ぼう。
ぼう。

【インタビュー・編集・あとがき:qbc】

【編集協力:mii】

【文字起こし:あおい】

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