気持ちを下げる人と一緒にはいたくないよね。でも一緒にいなくちゃいけないシチュエーションもあるよね。場合によっては学校とか、場合によっては家とか・人によっては会社とか、人によっては生まれた国が、とか。
居づらさに背中をバンバンバンバン敲かれまくってフライトアテンダントになって東南アジアの航空会社に勤務した人のインタビューでは、日本は私には合わないなって思って東南アジア来たけど、結局海外でも合わなくて、日本が合わないんじゃなくて、私は大概、外の世界とは合わなかったみたい、と言う。
ある人はカナダが合って、ある人は台湾が合うとか。あるいはパートナーがいさえすればどこでもいいと言う人もいた。でもパートナーができて南米に行ったけど、家族関係のカルチャーが違いすぎて鬱になった人もいた。
こういったインタビューから導きだす、何かひとつ賢明な教訓があるとすれば、なんだろう?
「人はどこにでもいる」。じゃないかな?
そう! 人は!!! たくさん! どこにもでいる! これは、めちゃくちゃ楽しくて激しくて、それはそれはドラマティックなおとぎ話であると思います。人間はいつだってすばらしい。昨日もそうだったし、今日もそうなら、未来もそうだろう。
と思う2024年4月5日8時47分に書く無名人インタビュー732回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】
今回ご参加いただいたのは 鋭利 さんです!
年齢:~10代
性別:X
職業:学生(趣味で歌い手やってます)
現在:10割全力で頑張りたいっていうふうに思うんですよね、僕は。とにかく全てを全力でやりたいなって。
Mai:
鋭利さんは今何をしている人ですか?
鋭利:
短期大学に通ってて、趣味で歌い手として活動してます。
Mai:
短期大学では何の勉強をされてるんですか?
鋭利:
デザインについて学んでます。
Mai:
歌い手を始めたのはいつ頃ですか?
鋭利:
初めて投稿したのは高校2年生なんですけど、高校1年のときから、YouTubeとかじゃなくて、Twitterとかにはあげてて。、だから一応、鋭利という名前で歌い手活動を始めたのは高校1年生かなって感じです。
Mai:
「鋭利」という名前の由来は?
鋭利:
好きなアニメキャラクターがいて、そのアニメキャラクターに鋭いっていう字がついてて。
そのアニメ自体が初めてはまったアニメで、「こんなにはまっハマるアニメあるん」「こんなキャラクターに思いが強くなることあるんだ」みたいな感じで、そのキャラに思いが強かったから鋭いっていう字を入れたいなって思っていろいろ調べてたら、「鋭利」って言葉があるんだな〜みたいな。これで活動しようみたいな感じで決めました。
Mai:
それを決めたときはどんな気持ちでした?
鋭利:
最初は、「鋭利」じゃなくって、「鋭龍」にしようと思ってたんですけど、なんか厨二病みたいだなって思って。で、もっといいのがないか探してたときに急にピンと来たんで、巡り合えたなみたいな感じです。
大切にしたいなこの名前みたいな感じに思ったような感じがします。
Mai:
1日の平均的なタイムスケジュールはありますか?
鋭利:
学校は今日まで春休みなんですけど、学校がある日は、普通に朝起きて、学校に行って授業を受けて帰ってきて、時間があったらたまに歌い手として配信とかしてたりして、寝てて起きてみたいな感じで、特に何か変わった感じではないんですけど。
Mai:
学業と趣味、今はどちらが中心ですか?
鋭利:
今年度から2年生になるんですけど、1年生のときはすごい忙しかったんで、やっぱり学業に専念しつつ、でも、やれるときに歌い手やるみたいな感じだったんです。けど、学生が今年最後になっちゃうんで、できれば趣味をどんどんどんどんやってきたいなみたいな気持ちはありますね。でもやっぱ就活もあるしなみたいな感じで。どっちも頑張れたらいいなとは思ってるんですけど。
Mai:
就活はどうですか?
鋭利:
その早めに決めた方が楽ではあるんだろうなって思いながら、なかなかなりたい職業で付ける会社が身近にないっぽくて。でも周りはどんどん動いてるから、焦ってるはいるんですけど、何から始めていいかもわからないしなみたいな。学校にいる就活のアドバイザーさんとかと話したりしながら、あたふたしながら進めてますね。
Mai:
どういった業界をみているんですか?
鋭利:
動画を作るのがすごい好きで。ミュージックビデオを見るのがまずすごい好きだったので、それを自分が作りたいなって気持ちがすごい強くなっちゃってて。
コンペとかにも出したりはしてるんですけど、なかなかうまくはいったりいかなかったりみたいな感じではあるんですけど。
動画を撮影して編集してみたいな業界というか、そういう仕事に就きたいなって今は思ってます。
Mai:
それが好きだなって思ったきっかけは?
鋭利:
米津玄師さんっていうアーティストがいるんですけど、そのアーティストさんの曲がすごい好きで曲だけ聞いてたんですけど、ミュージックビデオと一緒に見たときの迫力がすごくて。曲のイメージって映像がつくだけでこんなに大きく変わるんだなって思ったら、それを手伝える仕事ってすごいなって思って。それがきっかけだったかなって思います。
Mai:
自分の性格についてどう思いますか?
鋭利:
自分の性格で悩むことが多分一番多いんですけど。まずすごい完璧主義。自分が完璧主義なのは勝手だからいいんですけど、他人にも完璧を求めちゃうみたいなところがあって。どうしてやれるのにやらないんだろうみたいな余計なこと言っちゃって相手とぶつかっちゃうみたいなことあるんですけど。
ひとりで突っ走っていくなら行けばいいんだけど、何かどこか寂しいなみたいなところがあって。わがままな寂しがり屋みたいな感じだなって自分では思ってます。
Mai:
それについてどう思いますか?
鋭利:
人と関わることがそんなに得意じゃないのに、どこか誰かと関わっていきたいなっていう気持ちがあって。そのせいで何かうまくいかないことばっかあって。結構他人に期待しすぎみたいなふうに言われちゃうこともあるので。
もう年齢も年齢だからうまく自分の性格を直しつつ、周りとの付き合い方も考えたいなとは思ってるんですけど、意識しても直らなくて。
短期大学1年生から2年の間の春休みだったんですけど、その期間もずっと人間関係のことばっか考えて過ごしてました。
Mai:
周りの人からはどういうふうに言われますか?
鋭利:
性格が悪いとか、関わりにくいっていうふうに言われることはあんまりなくて、優しいとか、そういうふうに言われることの方が多いんです。けど嫌われたくないから優しくするように心がけてるだけで、自分腹黒いし、申し訳ないなみたいなふうに思っちゃうし。
「ここが悪いから直した方がいいよ」って言ってくれる人が周りにいるというよりは、合わなかったらちょっとずつ距離を置かれちゃうなってことが多くて、気づくとすごく仲良かった子っていないなみたいな感じで、小中高を過ごしてきたなみたいな感じ。
Mai:
それについてどう思いますか?
鋭利:
「なんで友達できないんだろう?」っていうふうに考えちゃうことが多いんですけど、
「相手は友達だと思ってるのかな?」とか、いろいろ考えるけど、結局他人のことはわからないし、自分が友達だと思えないのはやっぱ自分に問題あるかなみたいな。なので、周りとの関わり方で苦しいなってばかり感じてるような気もしますね。
Mai:
周りとの人間関係でうまくいったなっていう最近のエピソードは?
鋭利:
うまくいったこと...うまくいかなかったことばっかり多分心に留まっちゃってるから,逆にうまくいったことを意識したことってないかもしんないです。
うまくいったなって思うこともあんまなくて。
滞りなく物事が進んだとしても、自分の落ち度が絶対できちゃうと思うんですよね。人と関わってたら。
家に帰ってひとりになると、「あれが駄目だった」「これが駄目だった」みたいな反省会みたいになっちゃって。だから、これうまくいったなみたいなのはちょっと思い出せないのかないのかわかんないんですけど。ないのかもしれない。
Mai:
逆に、これは全くうまくいかなかったっていう印象残ってるエピソードは?
鋭利:
一番うまくいかなかったのは中学校の部活が一番うまくいかなかったかなみたいなのは思うんですけど。何がうまくいかなかったって言われると、中学生ってふざける年頃というか、練習とかをちょっと適当でいいじゃんみたいな空気ができると思うんですけど。そのふざけていいじゃんっていう空気にうまく乗れなかったというか。「ふざけるなんてありえないじゃん」みたいな気持ちでひとりでいて。同じ学年は全員男子しかいなくて、一応僕は生物学的には女子なんで、何となくひとりぼっちだなっていう気もしてたんですけど。
くそ真面目な女がひとり紛れ込んでるみたいな空気になっちゃったみたいな。なので、言ってしまえば軽くいじめられてたみたいな感じではあるんですけど。
それが一番うまくいかなかったというか、トラウマみたいな感じになっちゃってるなっては、思います。
Mai:
生物学的には女性っておっしゃってましたけど、気持ちの部分はどうですか?
鋭利:
女男っていうふうに枠組みされるのがちょっとあんま好きじゃなくって。
部活での女子だからみたいな空気があったっていうのもあって。
そのときがすごい落ち込んだりとか、病んじゃったりとかしてたんで、そっから女だったからいけないんだみたいな気持ちにどこかなっちゃう節があって。だから、事あるごとに「もしかしたら男だったらよかったのかもしれないな」みたいなのとかがあって、いろいろ重なってたら、性別に丸をつけるようなアンケートとかがあったら、何とも言えない気持ちになっちゃうんで。だから心の面でどっちかって言われたら若干男子よりなのかなっていうのはあるんですけど、考え方は女性的だって言われちゃうんで、生物学的な性別には抗えないなって日々格闘しながら生きてますよね。
Mai:
歌い手以外の趣味って何かありますか?
鋭利:
そうですね。歌い手として活動しなくても歌うことは好きなんで、趣味でいっぱいカラオケ行ったりはしてて。
あとは動画作るのも好きなんで、こういうふうな動画撮ってみたいなって絵コンテとか書いてみたりして、実際撮って編集してみたいなのもやってますね。一応趣味なのかな。
あと絵を描いたりとかも。手当たり次第で何でもやってんのかなみたいな。
Mai:
最近の満足度はどうですか?
鋭利:
それは全体的な満足度ですか?
Mai:
はい。
鋭利:
春休みしっかり休めたんで、明日から学校だなっていうのを除けば、そこそこ8割ぐらいは満足いく春休みだったなぐらいの気持ちですね、今は。
Mai:
短期大学で学んでいるデザインは、どのようなものですか?
鋭利:
Webデザインが中心なんですけど。デジタル的、3Dモデルとかにも軽く触れたりとか、自分が動画に興味があるって言ったら動画の授業もやってくれたりとかして、結構まんべんなくみたいな。
Mai:
学校の満足度はどうですか?
鋭利:
いろんなこと、Webデザイン以外にもう広告デザインとかも学べたりするから、授業だけで言ったら、6・7割は満足はしてるかな。
Mai:
その残りの部分はどういう気持ちですか?
鋭利:
本当はもっと動画の専門的なところに行きたかった気持ちがどうしてもあって。
ちょっといろいろ事情があって断念して、短大に通うことにしたんです。その部分が多分足りない部分なのかなっていう。
Mai:
今の自分についてこれだけは語っておきたいってことは何かありますか?
鋭利:
僕、ちょっと変わってるというか。
人間関係がうまくいかないっていうのもあるんですけど、周りのその同学年とか同年代の子たちと考え方が違うのかなっていうふうに思うことがあって。
それが、多分生きてて関わってくる「事」とか「物」とか「人」とかって、10割中8割がきっとどうでもいいことなんだろうなって、僕は思うんですけど。
でも、10割中8割がどうでもよくても、2割はきっと人生にとってすごい大切なことが、あちらこちらに散りばめられてるって思ってて。残りのその大切な2割を見落としちゃわはないように、10割全力で頑張りたいっていうふうに思うんですよね、僕は。
その8割適当なことで疲れちゃうかもしれないけど、10割頑張ってなかったら、2割の大切なことに気付けなかったら嫌だなって思ってて。
例えば、「この人すごい性格合わないな」とか、「これやりたくないな」って思ったとしても、その性格が合わない人とももしかしたらすごい仲良くなれる未来があるかもしんないし、これを乗り越えた先にすごいいい関係が築けるかもしれないとか、やりたくなかったことをやってみたら、もしかしたら将来天職になってることに関わるかもしれないなとか。どうでもいいことが、どうでもよくなかったらどうしようみたいな感じで。
とにかく全てを全力でやりたいなって。
多分今の僕と同じ年代の人だと、珍しいタイプなのかなって思うんですけど。
だから10割全力で生きれば、それは人とはぶつかっちゃうし、考え方が違う人がたくさんいるから、ぶつかってもしょうがないなって思ってるんですけど。
それでも全力で生きたいっていう気持ちの方が大きいんで、僕みたいに悩んでる人がいたら、10割全力で生きてみたらって言っちゃうかもしれないですね。
Mai:
今の自分にキャッチコピーをつけるとしたら?
鋭利:
たちの悪いナルシスト。
僕自分のことすごい大嫌いなんです。多分世界で一番自分のことが嫌いなんですよ。
僕はきっとこの世界で僕のことが一番嫌いなんですけど、でも、世界で一番大好きなんですよ自分のことが。
すごい後ろ向きでネガティブなところがあるんですけど、どこかで「いや、自分はできる」って信じてる節があって。だから、ナルシストなのかなって思うんです。
でもやっぱり、口から出るのはネガティブな言葉で「どうしてできないんだろう」とか「僕駄目な人間だ」みたいなことばっかり言ってるんで、「たちの悪いナルシスト」って言葉がめっちゃ自分みたいだなって。
過去:別に逃げてもいいんだってことを、学んだっていうか、感じた。
Mai:
子供の頃はどんな子でしたか?
鋭利:
子供の頃は、明るくって誰とでも仲良くするタイプだったと自分で思ってるんですけど。
あとだいぶ怖がりなところがあったって、親からはよく言われます。
Mai:
ご家族との関係はどうですか?
鋭利:
多分、他の家より仲が良い方だとは思います。
Mai:
家族構成は?
鋭利:
父と母、姉と妹がいます。
Mai:
小中の頃はどんな過ごし方をしていましたか?
鋭利:
小学校の頃は世界で自分が一番と思ってるタイプで。
嫌な感じの子だったと思うんですけど(笑)
「私すごいでしょう。私いい子でしょう。できる子でしょう。」みたいな感じだと思うんですよね。本当に自分無敵って小学生のときは思ってたんで。
逆に、中学生のときのいじめ的なことがあってから、全く逆になっちゃったなみたいな。
自分は何もできない。必要とされてない。みたいな。それが混ざって今の性格かもしれないです。
Mai:
小学校の頃の友達関係はどうでしたか?
鋭利:
小学校の頃は、大体グループみたいになってくと思うんですけど、仲いい子のグループでは真ん中にいるタイプで。クラス全体の真ん中にいるというよりは仲いいグループで、ちょっとでかい顔してるやつみたいな。そんな感じでした小学生の頃。
Mai:
中学校での友人関係はどうでした?
鋭利:
中学生の頃は関わる人数がぐっと減ったなって感じで。
本当に超仲良いって呼べる人としか関わらないみたいな感じで過ごしてて。
あとは部活に行ったり、生徒会とかにも入ってたんでそっちの方と関わったりとか。
必要最低限だったかな。
人と関わるのが途中で怖くなっちゃった時期があって。
怖いから、基本は話しかけられたら答えるけど、自分からいろんな人に話しかけにはいかなかったですね。
Mai:
中学では何部に入ってたんですか?
鋭利:
剣道部に入ってました。
Mai:
それが女子1人で他は男子だったっていう部活ですか。
鋭利:
そうです。
同学年がそうだったんですけど。先輩とか後輩にはそこそこ女子いたんです。
けど、先輩が引退しちゃって後輩が入るまでのちょっとだけの期間、その学年だけで練習してる期間みたいなときにすごいいろいろあったなみたいな。
Mai:
過去も今も含めて、恋愛に関してはどうでしたか?
鋭利:
それは恋愛対象がってことですか?
Mai:
はい。
鋭利:
恋愛対象は普通に異性と付き合ったり。そこまでたくさん恋愛してきたわけではないんですけど、友達として仲良かった人から告られたから付き合うみたいな、ぐらいの浅い恋愛みたいな。
友達として仲良かった異性が告白してきてて、それでごめんなさいって言っちゃったら、友達ですらなくなっちゃうだろうなっていう、瀬戸際みたいなので付き合った恋愛ばっかな。
Mai:
それはいつぐらい?
鋭利:
中学校ですかね。
Mai:
どうでした?付き合ってみて。
鋭利:
付き合った相手が同じ剣道部だった子だったんですけど。どうしていじめられてるのにこいつ助けてくれないんだろうな。うちのこと好きなんじゃないの?みたいな感じがすごい強い印象で。
家に遊びに勝手に来るし、自分勝手な相手だなって思うんですけど。
結局部活でいじめてた主犯がすごい茶化してきてたんで、付き合ってること。それでもう無理だから別れようみたいに言われて別れて。すごい嫌な気持ちしか残らなかった恋愛だなって思います。
Mai:
高校生活はどうでしたか?
鋭利:
高校の生活は、中学に比べてすごい穏やかで。
特にすごく人間関係でぶつかるっていうわけでもなく。
特進コースに通ってたんで勉強ばっかりで、たまに勉強を詰め詰めでやった後に部活に行って、部活やって帰ってみたいな感じで、考える暇もないぐらい忙しくしてました。
Mai:
高校時代の部活は?
鋭利:
剣道部です。
Mai:
一番最初に剣道を選んだきっかけって何だったんですか?
鋭利:
剣道は幼稚園の年長からやってるんですけど。
姉がテレビで剣道を見てかっこいいな、習いたい。って言ったのがきっかけで、親が習わせるなら、一緒に習ったらどうみたいになって。
それで習ったのがきっかけですね。
Mai:
剣道どうですか?
鋭利:
今は剣道すごい大好きですね。
Mai:
当時は?
鋭利:
中学まではすごい大嫌いでした。
高校に入ったタイミングで剣道を止めようとしたんですけど、不思議なもんで、1回やっちゃうとなかなかやめれないっていうか。剣道したいな、なっちゃうんですよね。
気づいたら剣道部にまた入ってて続けてたみたいな。
Mai:
剣道好きだなって思ったタイミングってどこですか?
鋭利:
試合で勝てたタイミングとか、綺麗に打てたタイミングとかで剣道好きだなってなるのもあったんですけど、高校で勉強詰め詰めでやってた中で、唯一部活やってるとき勉強から解放される気がして。剣道が今心の支えだみたいな。中学ではあんなに嫌いだと思ってたけど、高校では心の支えになってるんだみたいなので剣道好きだなみたいな。
Mai:
好きなものがあるってどんな気持ちですか?
鋭利:
気持ちに余裕がなくなったときとか思いつめたときに、逃げる場所になって、くれてるのかなって思って。剣道って古臭いスポーツというか競技なので、堅苦しい考え方が身に付いちゃったっていうのはあるんですけど、でもやってなかったら今の自分はいないから、逆にずっと続けてきたものを好きになれてよかったなっていうふうに思うし、もし本当に何か体動かしたいなとか、心が何か沈んでるなってときは、とりあえず剣道をやれば、何かスカッとするなみたいな。
Mai:
高校卒業後の進路は?
鋭利:
高校卒業後は、とりあえず国公立の大学に進めばいいよみたいな環境で勉強ばっかりして、高校生活ずっと送ってたんですけど、勉強があんまり好きじゃなくて。もし大学に入っても同じように勉強してくのかって思ったら大学入るのが嫌になっちゃって。
そしたら、好きなこと、やったらいいんじゃないみたいな感じのことを親が言ってくれて。
だったら動画学びたいなってなって。
あんまり学費バンバン出せるような家じゃないんで、とりあえずその専門よりは、短大の方が授業料が安く済むというか。だから、親のこととかも考えて今の進路を選びました。
Mai:
自分のした決断の満足度はどうですか?
鋭利:
確かに専門学校に行きたかったっていう気持ちはあるんですけど、それ以上に親には苦労させたくないって気持ちがあったんで、別に専門学校は社会人になってから通い直すこともできるし、今の決断に不満はなくて、もう10割満足してるかなみたいな。
Mai:
過去の話で、これだけを話しておきたいことって何かありますか?
鋭利:
いじめ駄目絶対ですかね。
いじめられてなかったら今の自分は多分ないけど、しなくていい経験もあるよねって話。
あのときのその嫌な経験のせいで今苦労してることが0じゃなくって。結構苦労したことがあるので。
中学生で多感な時期だから、いじめとかが起こっちゃうのは、正直、不可抗力的なものがあると思うんですけど、なくなって欲しいなって思います。
全国からいじめがなくなって欲しいって気持ちばっかりです。
Mai:
いじめの経験から学んだ印象に残っていること何かありますか?
鋭利:
別に逃げてもいいんだな。自分自身が逃げられなかったんで。
逃げられなかったって、逃げられない状況だったわけじゃなくて、逃げたら負けだと思ってたんで。
どんなに嫌でも毎日学校に行って絶対部活に行くようにしないと折れちゃいそうって自分が。
1回、折れちゃったら多分もう戻って来れないって自分でも多分どっかで思ってたと思うんで、だからこそ、別に逃げてもいいんだってことを、学んだっていうか、感じた。
今振り返れば別に逃げても何の問題もなかったのに、どうしてわざわざつらい思いまでして逃げずに頑張ってたんだろうなっていう気持ちがあるから、逃げていいっていうのを感じたというか学んだというかですかね。
Mai:
過去の自分にキャッチコピーをつけるとしたら何が思い浮かびますか?
鋭利:
「意地っ張り」かな。
誰にも助けを求められなかったわけではないんですけど、どこか自分だけで解決しようと意地になってた部分があったと思うんで。
多分本気でやめてほしいというか解決したかったらもっといろいろなことができたんじゃないかなって今では思うんで。多分当時はあれが精一杯だったんだろうなっていうのもあるんですけど、意地になってた部分も多分あるから、「意地っ張り」かな。
未来:向上心だけは忘れて欲しくないですね。未来の自分にも。
自分の世界観を構築して、いろんな人を巻き込んで、どんどんどんどん前に進んでいってくれたらいいなって感じ。
Mai:
5年後10年後あるいは死ぬときまでを想像して未来についてどういったイメージをお持ちですか?
鋭利:
未来のことについて考えるのが得意じゃなくて。
今心に余裕があるから、いろいろ想像できるんですけど、学校始まっちゃうと目の前のことでいっぱいいっぱいになっちゃうんで。
授業とかで、今後のキャリアについて考えようって授業があったときに、将来のこと何も思いつかない。なんちゃうんですよね。
でも今ぱっとこうなってたらいいなって思うのは、自分の作った映像、ミュージックビデオでも、プロモーションビデオでも、何でも、たくさんの人に見てもらえて評価してもらえたらいいな。ぐらいな感じ。
Mai:
こういう自分でありたいなとかっていうイメージは?
鋭利:
今よりもっと生きやすくなってて欲しいなぐらいなんですけど。
何も変わらないとどっかで思っちゃってたり。変わらないというか、変えられないっていうか。
それでも今よりもう少しだけ、生きやすく伸び伸びと生きてたい。生きててほしい。ですね。
Mai:
生きやすさってどこから来るんでしょうね。
鋭利:
生きやすさ...
きっと誰か1人でも自分の全部をしっかり受け止めてくれる人がいたら、生きやすいなっていうか、苦しくはなくなるとは思うんですよね。
でも、多分、自分の100%をわかってくれる人っていうのは、そこまで出会える確率って、高くないですよね。
だから、生きやすくなるためには自分の考え方を変える必要はあると思うんですよね。
結構、気楽に生きてる人って周りにもいると思うんですけど、どうにでもなるやっていう考え方になれば今より多少は生きやすくなるかなって思います。
Mai:
もしも中学校の頃にいじめに遭っていなかったらどういう人生になっていましたか?
鋭利:
多分、動画の道に進みたいって思わなかったし、もっと我がまま。
多分いじめられて、自分がすごいつらい思いをしたからこそ、今、人に寄り添おうって思えてるから。
小学生の頃の私が一番だぜ!みたいな感じで今までこの歳まで成長してたら、多分すごい生きやすかったけど、嫌な奴ではあったんだないかなっていう。
Mai:
歌い手としての活動の未来ってどうですか?
鋭利:
正直すごい歌が上手いわけではないんで。
歌い手飽和時代と言っても過言じゃないぐらい歌い手さんって今たくさんいるので、そこで輝けるほどの才能って自分にはないな。ネガティブなんですけど(笑)
今よりもっと見てくれる人が増えればいいなって思うんですけど、そこまで自分に歌い手そしての未来があるのかみたいな。
このまま、今まで通り続けていったら、誰かの目に留まるかもしれないな、もっと見てくれる人が増えたらいいな、みたいな感じです。
Mai:
歌い手を始めたきっかけって、なんですか?
鋭利:
いじめられてたりとか、いろいろ悩んでた時期に、ボカロ曲にすごい救われたんですよね。
人じゃない声で歌ってるのにこんなに人に響く曲があるんだ。っていうのですごい感動して、それを歌い手さんが、歌ってみたっていう形でカバーして、またさらに多くの人が聞いてっていうその完成した文化を見て、聞いたりして、「この人たちみたいに、今の自分を救ってくれるような存在ってすごい大事だから、僕も歌い手になって、僕みたいな人に寄り添ってあげれるような活動をしたい」っていう気持ちと、
ボカロと歌い手っていう文化が廃れてはいけないなって思って、少しでも形として残していく人が1人でも増えたらいいんじゃないかなっていうのと、
あとは単純にボカロを作る、それを歌い手がカバーする。っていう輪に自分も混ざりたかったっていうのもありますね
Mai:
歌ってるときってどういう気持ちですか?
鋭利:
歌うのは難しい曲もたくさんあるんですけど、でもやっぱ気持ちいい。
歌ってると、歌ってる今、その歌ってる曲と、自分が会話してるというか、一体感があるというか。
歌って、言葉で表現できないことも表現できちゃうんじゃないかな。
なんかすごい力があるんじゃないかなって思ってるんで。
歌ってるときは自分も不思議な力が使えてるんじゃないかなみたいな。
Mai:
自分プロデュースで歌う、ミュージックビデオ作る、ってなったらどういうのを作りたいですか?
鋭利:
どうしても学生時代にとらわれてる自分っていうのがいて。
中学のときのあのつらい思いとかをそのまま映像として、ぶつけたいっていう気持ちがありますね。
実際実現できるかは別として、物を壊すとか、ちょっと乱暴な表現入れてみたりとか、あとは、ちょっとセンチメンタルな気持ちになれるようなシーンを入れたりとか。
見てる人の感情をぐちゃぐちゃにするような作品を作ってやりたいっすよね。
Mai:
実際に作る予定は?
鋭利:
できるなら作りたいです。
Mai:
未来の自分にキャッチコピーをつけるなら、どんなのがいいですか?
鋭利:
希望も込めて、「前に進む者」みたいな。
向上心だけは忘れて欲しくないですね。未来の自分にも。
自分の世界観を構築して、いろんな人を巻き込んで、どんどんどんどん前に進んでいってくれたらいいなって感じ。
Mai:
最後に言い残したことはありますか?
読者向けでも自分に対する独り言感想でもOKです。
鋭利:
この企画読んでる人はたくさんいらっしゃると思うんですけど、多分僕みたいな人もゼロではないと思うんですよね。
だから、僕も頑張って生きてるから、もし今つらいなって思っても、無責任なことは言えないけど、一緒に生きてみないかい、って伝えたいというか。
前に進んでたらとか前向きに進んでたら、絶対いいことがあるってわけではないと思うんですよね生きてて。
生きてたらいいことあるよって簡単に言う人もいると思うんですけど、もし今これ読んでる人で、消えちゃいたいなって気持ちの人がいたとして、これから生きててきっとつらいことの方が多いと思うけど、まだ終わるには早い。このままで悔しくないの。僕も生きてるから、一緒に生きようぜ。って感じです。
あとがき
辛いときに、「誰か」や「 何か」に救われたという経験は、人間に使命感とガソリンを与えるのかもしれない。
救われた者が救う者になる。
コインの表と裏、陰と陽のような仕組み。
どちらか一方だけでは存在できず、対になって初めて意味が生じる。
人間はこうやって自然と補い合い、生きているのかもしれない。
直接的な人付き合いが上手くいかなくても、もっと視野を広めれば、
私たちの裏もしくは表には必ず誰かがいる。
その人が誰なのかはわからない。知る由もない。
でもこれがこの世界の法則なら、私たちの存在や活動が必ず誰かの支えになっている。
生きづらさはあなたに与えられた原動力。
だから存在し続けよう。そして活動し続けよう。
【インタビュー・編集・あとがき:Mai】
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