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発達障害かもしれないと思って私としては私が今までそれ私の努力が足りてないからだとか私が怠惰だからだとか私は元々そういう性格なんだとか私がもっと頑張れば解決するとか頑張ってないからできないんだって思ってたことが私ってそもそもそういう気質を持ってるのかなとかそういうふうに考えやすいタイプなのかなみたいなことがわかって安心もしたし解決策もわかった人

まるまった猫を抱えて、私は押入れに入った。そこで、私qbcは何分過ごしただろう。5分? 10分? いやもっと長くだろう。
暗闇の中にいると、時間の感覚が薄らぐ。今何時? わからない。
初めて押入れに入ったのは何歳の時だろう? わからない。
でも、そうだ、記憶に残ってるかも定かではないほどの子供の自分。まだ人にもなっていない幼い領分。そういった頃に私は押入れに入っていたのだった。猫? 猫はとっくに押入れから出したよ。嫌がるからな。いつも入るときは一人と一匹で、出る時は(出られる時があればさ)いつも一人だよ。

匂いがする。布団の匂い。これは、布団の匂いというのは、実際は綿の切れっかすらしいんじゃないかという話だ。言い換えれば綿ボコリだ。押入れの、密閉の、空間の中に千切れた綿繊維がいくつも無数に空中を散らかってるんじゃあ、そりゃあお鼻の敏感な野生のお猫様には辛かろうて。
そこそこに退化した鼻を持つ人類にこそ、この植物性繊維舞う粉っぽい空間はふさわしい。いや、まあ、別に鼻は退化してないのかもな。
むしろ進化しすぎている脳というものがあって、実はそこそこ猫に匹敵するパワーの鼻なんだけど、そのエクストリームパワーの脳が、おいこれくらいのホコリっぽさ我慢しろやって感じで鼻の粘膜ムズムズを抑えさせてるのかもしんない。
つまりさ、脳が、この狭い押入れにいるっていうのをさ、永遠に、我慢しろって命じているわけだ。あわれに幽閉されてしまった私qbc。残念。さようなら。また次回。あの世、そして来世で!
ということで無名人インタビューgo!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

今回ご参加いただいたのは ぴぴおり さんです!


現在:いつもニコニコしてる人はなんか面白くもないのになんでいつもニコニコできてすごいなって思うので、何かそういう私からすると冷たくしたくて冷たくしてる、意地悪で冷たくしてるわけじゃないから、それが私の基本スタンスなんですけど。

きさい:今、ぴぴおりさんは何をしている人ですか?

ぴぴおり:今はフランスにいて、フランスで学生をしています。

きさい:今おいくつですか?

ぴぴおり:今26ですね。

きさい:どういう経緯で、今フランスにいらっしゃるんでしょうか。

ぴぴおり:元々、大学にいたときも1年休学して、フランスには留学してて。なので5年かけて大学を卒業して、その後社会人として働いてたんですけど。

ぴぴおり:夫の仕事の都合で会社を辞めて、今年の9月からフランスに一緒に引っ越してきて、9月から私は、フランスのリヨン第2大学っていうところがあるんですけど、そこの付属の語学学校に通ってます。

きさい:リヨンの大学を選ばれたのは、どうしてでしょうか。

ぴぴおり:リヨンはそもそも夫も仕事の都合で行くのがリヨンだったので。
なので、私もリヨンで通える語学学校でって探していて。大体フランスの語学学校って国立か私立に分かれていて、国立大学に附属で語学学校がついてるので、私立の語学学校より国立の方が、学費も安いし、前も国立の語学学校行ってたので国立でいいかと思って。
日本みたいに入試みたいなものがあるわけではなく、お金さえ払えば通えるので。場所と選べる選択肢の中で、一番最善のものと思って、リヨン第2大学の語学学校に通ってます。

きさい:前職、何をされてたんでしょうか?

ぴぴおり:人材系の会社で働いてました。

きさい:働いてるときと、今勉強されている時って、気持ちの変化ってありますか?

ぴぴおり:やっぱり社会人を経験したからこそ、勉強するのってすごく楽しいなって思いますし。やっぱり働いてるときに比べると、フランスって言う土地柄もあってすごく自由があるので、ゆっくり自分のために時間を使えるし、自分についてもいろいろ自分の将来とかについても考える時間がすごく増えたなと思います。

きさい:将来については。どんなことを考えられるんですか?

ぴぴおり:例えば、すごく直近の話でいくと、語学学校には1年通うことにしてるので、逆に言うと来年9月から何をするか私はまだ決まってなくって。そもそもリヨンに住み続けるのか他の都市に行くのかも、夫と相談しないといけないので。来年からどこに住むか、そしてどこに住んで私は何をするのかっていうのを考えたりとか。

それも、将来的にどうしたいかから逆算して考えないといけないので。じゃあ来年から学生をまた続けるのか、それともフランスで働くのか。働くにしても、リモートで例えば日本の企業で働くのか、フランス現地の会社で働くのかとか。一番考えてることを言うと、直近の1年後どうしようかなが一番考えてる気がします。

きさい:旦那さんのお仕事って、どんな系統なんですか?

ぴぴおり:主人は大学院生で。フランス現地で博士号を取りたいので、なので、彼も向こうの学校に通っていて。フランスで博士号を取らないといけないので、しばらく5年ぐらいはフランスに一緒にいるつもりです。

きさい:サブで働かれてるというよりは、もう大学で働くっていうような形でやってるっていうイメージですかね?

ぴぴおり:なので、働いてるというよりは身分としては学生なんですけど。働いてはないです。で、身分としては学生で、でも奨学金をもらってるので、彼はお給料というかお金をもらいながら勉強しているっていう感じです、大学で。

きさい:先ほど、ぴぴおりさんはこれから何をするか考えたりしていることが多いっていうふうにおっしゃってたんですが、それは前向き後ろ向き、どんな気持ちですか?

ぴぴおり:あぁ、前向きな気持ちの方が大きいかなと思います。
フランスに来たからこそ選択肢はすごく広がったかなと思っていて。例えば学校に通うのでも、学部に入るのか、修士から始めるのかっていう二つの選択肢があるし。学部か修士かって選んだ上で、どこの学部に、リヨンの大学にそのまま行き続けるのか、パリの大学にするのか、もしくは全然別の都市の大学に行くのかっていうのもありますし。その中で、大学の専攻も改めて選ばないといけないしっていう感じで、大学に行く、の中でもいろいろ選択肢があるなって思うし。
あと働くって考えたときも、今までは全くフランス語と関係ない、海外とは全く関係ない仕事をしてたんですけど、逆にフランスにいるからこそ、なんかフランス語活かせる仕事もできるし、一方で全くフランス語に関係ない仕事をまた始めるのでもいいし、働くにしても、場所だったり職種だったりの選択肢がたくさんあるので。
なので、そういういろんな選択肢があってどれも私にとっては魅力的だなっていうことを、前向きと表現しました。

きさい:今伺っていて、海外に対する危機感でしたりとか語学のハードルっていうのを感じられてないのかなって思ったんですけどそのあたりはいかがですか?

ぴぴおり:フランスに来たのは2回目なので。前のときも8ヶ月フランスに住んでたので、フランス2回目で慣れてるっていうのと。ある程度語学のレベルも上がってから今回は来られたので、前回よりはだいぶフランスにすぐに馴染めてるかなとは思います。

きさい:前回来られたときはまた行きたいっていうような気持ちってあったんですか?

ぴぴおり:ちょうどコロナのときだったので、帰りたくて帰ったというよりは、帰らないといけなくて帰ったって感じだったので。
なので、最初フランス行って1ヶ月間が一番本当につらかったんですけど、最後8ヶ月たつぐらいのときはもうちょっといてもいいかなとか、何かせっかく楽しくなってきたとこだったのに、コロナのせいで帰らなくちゃいけなくて寂しいなとはちょっと思ってたと思います。

きさい:1日のスケジュールってどんな過ごし方ですか?

ぴぴおり:基本的には毎日学校には行ってます。でも学校の授業もそんなに詰め詰めではないので、午前か午後授業があって。まぁ、半日授業があるっていう感じですかね。

きさい:残りの時間って何をされてますか?

ぴぴおり:学校も結構忙しいし。課題がたくさんあるので学校の予習復習したりとか。あと、テレビ見たりとか、基本的に家で過ごしてて、ご飯作ったりとか家掃除したりとか。
基本的に家にいるときは学校に関連する勉強したりとか、授業で扱った例えば映画とかを自分で予習のために見たりとか。勉強をするか、家のことをするか、な気がします。

きさい:お出かけとかはあまりされない、少ないイメージですかね?

ぴぴおり:あぁ、でも日常的な買い物、スーパーとかはもちろん行ったりはするんですけど。ちょっとしたイベントとかがあれば、土日に1日ぐらいは出かけたりするかなって感じで。
うーん、そうですね。どちらかというと、結構学校のことを優先していて、そもそもあんまり。学校のことを結構優先してて、出かけるとしても土日のどちらか1日、半日だけちょっと、イベントがあるから行ったりとか、ちょっとショッピングモールに行ったりとかでぐらいですかね。普段の日は。

きさい:では、勉強でもプライベートのことでも結構です。何か最近楽しかったっていうことってありますか?印象に残ったとか。何か記憶に残っているものってありますかね?

ぴぴおり:うーん。なんかでも一番印象に残ってるでいうと、なんか語学学校で、私は結構あの中級から上級のクラスに今いるので、そうすると結構いろんな人種の人がいて、イラン人とかポーランドの人、ペルーの人、ロシアの人とか。もちろん中国人もいるし。いろんなバックグラウンドとかいろんな国籍の人がいて、なので、いろんな国籍の人がごちゃまぜの中でフランスで暮らしてるので。なんか結構今フランスだと、すごくイスラエルとパレスチナの問題をすごくテレビとかでもやっていて。
なので日本にいるときは本当に遠い国の話で。私にとってはすごい遠い国の話で、周りにイスラエルとかパレスチナに何か関係してる人もいなかったけど、でもフランスに来てみるとそれがすごく身近な人が近くにいるし、で、ニュースとかでもすごく積極的に報道しているし。

あとは、フランスはすごくデモが盛んなので、私が住んでるリヨンとかでも、そのパレスチナ人の連帯、パレスチナに関するデモとか、逆にイスラエルに関するデモみたいなのが本当に毎日のように行われていて。
なので、日本にいたときはすごく遠かった問題が、フランスにいると自然にすごく私にとっては身近に感じられるなって、最近はすごく感じてます。

きさい:それによってご自身の考えが変わったりしたところってありますか?

ぴぴおり:考えが変わったというよりは、何かいろんなことにあんまり興味を持ててなかったなというか、すごく無関心でいちゃったんだなと思っていて。あんまり私はあんまり想像力がないので、何か日本にいたときも、ちゃんと考えれば巡り巡ってパレスチナとイスラエルの問題とか、ウクライナとロシアの問題が、私の生活にも繋がってたと思うんですけど

私はそういうことを考えるのがすごく苦手なので、自分のクラスの中にいるとか、私が住んでる街の中でデモが起こってるっていう風に、自分の身近に迫ってきて初めてこれってすごく私にも関係あることなんだとか。関係あることだから興味持ってもっと知りたいなとか、ちゃんとニュースとか見ようって思ったので、逆になんか日本にいて無関心のままじゃなくて、無関心とかあんまりよくわからない、知らないままにしなくてよかったなと思います。

きさい:ご自身で自分の性格ってどんなふうだと思ってますか?今ちらっとありましたが、他にも全体的に。

ぴぴおり:融通が利かない、両極端、熱しやすく冷めやすい、後は衝動的、深く考えず行動する。あと、嘘をつけない。で、本当に思ってることだったら言ってもいいと思ってる。あとはテーマの決まってない話に意味を見出せない。
あと何だろう。性格がきつい。あと、自分の興味あるって思ったことにはとことん興味を持ってすごく前のめりになるけど、全く興味がないと思ったことには全く興味を見出せないとか、です。

きさい:これはご自分でずっと考えてきたのか、周りの人から言われたのかだと、どんな割合ですか?

ぴぴおり:周りの人にもすごく言われるし、自分でもそう思います。

きさい:あ、そこは一致してるんですね。

ぴぴおり:一致してます。

きさい:どんなときに、日本だと周りの人からこんな性格って言われたエピソードがありますか?

ぴぴおり:友達と、でも何か第一印象とかの話をしたときに、例えば何かすごくきついって言われて。例えば第一印象の話をしたときに、すごくこういうふうに感じたよって言われて、私としては傷ついたとかを私の身近な人に話すと、いや、そういう印象は誰もみんなあなたに感じてるよとか。その第一印象間違ってないんじゃない?みたいなふうに言われて、そうかと思います。

きさい:少し傷つくようなお気持ちがあるんですね?そこには。

ぴぴおり:傷つく。いやー、なんかそうですね、基本的に、性格がきついとか、そっけないとか。第一印象からすると、そっけないとか、きついとか、冷たい感じにすごく思われてると思うんですけど。
私としては、何かそういうこと言うからきついって言われるんですけど、用もないのに意味もないのにニコニコしてるとか、普段からすごく愛想が良くていつもニコニコしてる人っていると思うんですけど、私は面白くもないのに笑いたくないし、笑えないから、そういうのを多分他の人を見て、冷たいなとかそっけないなって思うと思うんですけど。私からすると、いつもニコニコしてる人はなんか面白くもないのになんでいつもニコニコできてすごいなって思うので、何かそういう私からすると冷たくしたくて冷たくしてる、意地悪で冷たくしてるわけじゃないから、それが私の基本スタンスなんですけど。
それを知らない人は確かに冷たいとかそっけないとかきついって思うだろうなと思って、まぁ反省したり、でもそれはちょっと変えられないなって思ったりしています。

きさい:自分のやり方というような側面もあるっていうことですかね?

ぴぴおり:やり方というか…

きさい:まぁ、変えられない?

ぴぴおり:そうですね、気質ですね。うん。

過去:いつも考えすぎると死ぬしかないっていう結論に至るけど、でも同時に自分が死ねないっていうのわかってるから、その結論にたどり着く前に強制的に自分で考えるのをやめるように、最近はしてます。

きさい:今現在のぴぴおりさんの様子についてお聞きできたので、次は過去の質問をさせていただきたいです。ぴぴおりさんは子供の頃はどんな子供でしたか?

ぴぴおり:子供の頃は、すごく目立ちたがりで、積極的だったと思います。

きさい:目立ちたがりで、積極的。

ぴぴおり:はい。子供って小学生ぐらいまででいいですか?

きさい:そうですね。ご自身でこのあたりまでこんな性格だったなところで切っていただければ。

ぴぴおり:わかりました。はい。

きさい:それはどんなときに目立ちたがり、積極的だなと感じてましたか?

ぴぴおり:例えば、なんか小学生の頃は私は、なんかクラスの委員長みたいな役割があると思うんですよ、学級委員長と呼んでたんですけど、学級委員長とかを毎回やってたし。授業とかでも積極的に発言してたし、何かリーダーと名のつくものとかはすごくやりたかったし、お遊戯会とかでも一番目立ってた役とか。お遊戯会とか運動会とかでも、一番目立つ役を私はいつもやりたかったので、それを目立ちたがりとか積極的と言いました。

きさい:ご家族はそのころどんなふうに接されてましたか?

ぴぴおり:えーと、家族がそういう私に対してってことでいいですか?

きさい:家族との関係性って言ったところからの質問です。

ぴぴおり:なるほど。今思うと、私がそうやって積極的に前に出ることを、母親はすごく嫌がっていて、あまり快く思ってなかったなと思います。で、父親は普通に喜んでたかなとは
思います。

きさい:それはどんなリアクションで感じましたか?

ぴぴおり:お母さんは普通にもう直接言われたので。なんでそういう目立つことばっかりするの?って。私には理解できない、っていうふうにすごく言われたので。母は明らかに私がやる行動に対してすごく嫌がっていたし、そういう私の行動が理解できないっていうのを直接言葉にして伝えてました。

きさい:それは何歳頃のことですか?

ぴぴおり:でも、いつになってもずっと、私がやることに対して基本的にあんまり理解できないとかよく分からないとか。でも、物心ついたときはそういうふうに言われたなってすごい覚えているので。小学生のときは結構しょっちゅう言われた気がします。いつも、例えば報告するし。そういうことって親に報告するし、やっぱ先生も言うので。ぴぴおりさんは学級委員を頑張ってやってます、とか言うので。

そうやって私が言ったりとか先生に言われるたびに、なんであなたはそういうことをするの?私には理解できないみたいなふうに言われたり。1回だけじゃなく、なんか何回も言われてたかなと思うので、逆に何かこのシーン、この時言われたとかじゃなくて、基本的に毎回言われてたかなと思います。

きさい:それについては、当時子供のぴぴおりさんの受け止め方はどうでしたか?

ぴぴおり:なんか多分、私としてはすごく褒めてほしい、最初褒めて欲しくて言ってたと思うんですけど。そういうことに立候補して私が選ばれたとか、そういうのって他にもたくさんやりたい子はいるんですけど、私はその中で自分が選ばれたことが誇らしいことだと思ってきっと報告しようと思ってたけど、思って言ったけど、でも私が想像していたような反応、リアクションを得られなくて。

でも、何かそれでもめげずにあのそのときは結構報告していて、でも途中から徐々に何かそういうことも報告しても別に喜ばないんだなとか、私はこれは喜ばしいことだと思ってるけど、母にとっては喜ばしいことではないんだなっていうのも、なんか徐々に認識していった気がします。

きさい:自分とお母様の価値観の違いってどこだと思いますか?

ぴぴおり:いや、価値観の違いというか、私もすごく母に似てるところがあるので。今思うと、私だったらこうするっていうのがすごく、私の中にも彼女の中にもあるので、私だったらこうするに当てはまらないことが理解できないし、理解する気もあまりないんだと思います。
自分と異なることとか異なる考え方をすることに、すごく嫌悪感があるし。自分が思ってるとおりにやった方がうまくいくのにとか、こうした方がいいのにっていうのがすごくあるので。だから、自分だったら、私だったらこうするのになんであなたはこうしたのっていうのがすごく気になるんだろうなって、目につくんだろうなと思います。

きさい:なるほど。今思うと、っていうことでしたが、何歳ごろからそれはわかるようになったと思いますか?

ぴぴおり:でも、多分小学校高学年から中学生にかけて、お母さんはこれすると嫌がるんだっていうことに徐々に気づいて。でも、何で嫌がるかはわかんなくて。私はこれはいいと思ってやってたりとか、私にとってこれは嬉しいことなのに、なんでお母さんが嫌がるんだろうっていうのがわかったのは、そのお母さんの思考回路というか考え方がわかったのは、本当に最近かなって思います。だから、なんだろ、大学生、社会人になってからなんじゃないかなっていう。

きさい:ちなみにお父さんは結構喜んでたってことでしたが、そこは性格がお母様とはまた違うんですね?

ぴぴおり:違いますね。えーと、喜んでたというか、多分私の中ではあんまりお父さんそれに関しては何も言ってこなかったかなと思っていて。多分、普通に喜んでたと思うけど、私の中ではお母さんがすごく嫌がってたっていうことがすごく印象に残ってて。
まぁ、父は普通に喜んでたと思います。そこに関してすごく文句を言われたとか、逆にすごく過剰に喜ばれたっていう印象がないから、覚えてないだけなのかなと思います。

きさい:ご家族構成は、お父様お母様と他にもいますか?

ぴぴおり:あ、他にもいて。父と母と私の一つ下の弟がいるのと、五つ下の妹がいます。

きさい:この弟さん妹さんとは、ぴぴおりさんはどんな関係ですか?

ぴぴおり:うーん、そうですね。それは、今の関係でいいですか?

きさい:今までを振り返って、もし変わってたら、変わった部分も教えていただけたらいいかなと思ってますが、どうでしょうか?

ぴぴおり:でも、客観的に言って、他の人から見ると、多分仲はあんまりよくないし、関わりが薄いと思います。

きさい:その関わりが薄いっていうのは、何をもってそう思われてますか?

ぴぴおり:例えば、弟が今どういう会社で働いてて、どこに住んでるか私は知らないし。妹の通っている大学の名前も私は知らないし。妹とは、最近はちょっと改善されたんですけど、妹とここ数年誕生日のときにお互いの誕生日おめでとうとしかやり取りする以外は、全くやり取りしてなかったし、なんかそれを指して関係性が薄いって言いました。

きさい:それに関しては特に、気にしているとか気にしていないで言うと、どんな感情なんでしょうか?

ぴぴおり:まぁ、確かに、仲は良くないよなって思うんですけど。例えば、他の家族を見ていると、結構年末年始とかことあるごとにやっぱ家族全員で集まって写真を撮ったりとか。例えば、家族、兄弟だけで出かけたりとか。出掛けたり会ったりとかしてる家族を見ると、そこに比べると、確かに仲が良いとは言えないなとは思うけど。でも、逆に何かこう仲良くしようとすることで、距離が近づくことで、逆に関係性が悪化することもあるだろうなと私は思ってるので。その冷戦状態というか、お互い関係性が薄い状態がお互いにとって心地いいし、これ以上お互いに傷つかないんじゃないかなと思います。

きさい:今までの人生を3章に分けると、どのあたりで分かれると思いますか?

ぴぴおり:3章かー。へぇ、面白い。3章かー。いやー、やっぱり小学生、小学校卒業までと。中学に入ってから、中学高校まで。と、でももうちょっと続くか、中学高校大学、大学2年生の2年生の前期までと、大学2年生後半から、今までに分けます。

きさい:これは区切りの意味は何ですか?

ぴぴおり:なんでそこで分けたかというと、あのさっき子供のときどんな人でしたか?って聞かれたときに、何か活発だったとか、積極的だったっていうのが終わったのが小学生だなと思っていて。私、あの中学から中学受験して中高一貫の学校に入ったので、そこで何か小学校のときまではすごく狭い世界の中にいたけど、中学に入って受験して、小学校のとき関わってた人たちとはちょっと違う人たちと関わるようになったので、そこが結構大きな転換点だったかなと思って、まずそこを選びました。

きさい:どんなふうに違う人ですか?

ぴぴおり:なんか私が住んでる地区って、あの地元の中学校は基本的にいわゆる底辺校で。すごく学力も低いし、あの田舎のヤンキーみたいな人がたくさんいるし、例えば学校途中でやめて妊娠する人とかもいるし。まぁ、あんまり、いわゆる荒れた中学校しか周りにはなかったので、公立中学校は。だからちょっと勉強ができる、小学校の中で少し勉強ができる子とかは、受験して私立の中高に行くっていうのが当たり前だったので。
なので、小学校はそういうのがごちゃまぜで、例えば片親の子もいるし、お母さんがハーフの子もいたりとか、あとはそもそも親が大学に行ってないとかで高卒で働いてるみたいな人もすごく多かったんですけど。

そこから中学受験をして私立の中高一貫に入ったので、そうすると、やっぱり親も大卒ですごく学歴があるとか。学歴があって、みんな大学に行くのが当たり前で、自称進学校に私は通ってたので、高校卒業して働くっていう選択肢は基本的になくって、みんな大学に行く、なるべくレベルの高い大学に行く、受験を頑張るっていう雰囲気だったので、結構育ってきた生育環境とか、親の学歴とか、あと自分が目指してるところとか、将来どういうふうになりたいかっていうのも、全く違う人たちの中で中高は過ごすことになった、小学校のときとは違う人たちの中で中高はすごく過ごしていたかなと思います。

きさい:なるほど。それで、ご自身の性格も少し変わったっておっしゃってたと思いますが、活発からどんなふうに変わったんでしょうか?

ぴぴおり:なんかそのときに思ったのが、中学に入学してすぐに思ったのが、今まで私が一番勉強もできたし、いろんなことにすごく積極的で、他にやる子がいなかったし、私もすごくやりたいと思ってたし。みんななんか、ぴぴおりがやったらいいんじゃないみたいな、ぴぴおりがやるべきだよみたいな感じで、すごくリーダーとかに自分から積極的に手を挙げてたし、みんなもそれを推薦してくれていたけど、私より頭がいい子も、私よりリーダーシップが取れる子も、私より優れた部分がいろいろある子がたくさんいて、私より積極性が高いとかうまくクラスをまとめられる子もたくさんいて、私がやらなくても誰か私よりもっと優れた人がやってくれるんじゃんと思って。

そこからは何かあんまりなんか積極的に自分から何かしなくても、誰か他の人が代わりにやってくれるし。しかも、他の人がやった方が私よりもうまくいくんだなと思って、あんまりそんなリーダーとかを積極的にやることはなくなったなって思います。

きさい:なるほど。小学校時代までと、その中学から大学2年までのその性格っていうのは、ご自身ではどちらが、なんでしょう、納得感高いと感じますか?

ぴぴおり:うーん、なんだろう、なんか大事な気づきだったと思うんですよね。中学に入って、なんか多分そのまま地元の中学校に行き続けていたら、ずっと自分が一番勉強できると思ってたし、ずっと自分がリーダーをやり続けるのが一番いいと思ってたから。

だから、なんか謎の自信みたいなのが打ち砕かれて、なんか何でも自分が一番じゃなくて、もちろん私にも他の人より優れてる部分はあるんですけど、なんだろう、人それぞれいいところとか得意なところとか、もちろん逆に、苦手なこととかどうしてもうまくいかないことがあって。でも、それを全部1人の人が、なんかスーパーマンみたいな人が全部やっちゃうんじゃなくて、お互い何か上手く支え合って適材適所でやっていく方が、最終的に社会とか世界がうまく回るって気づけたのは、すごく良かったなって思います。

きさい:なるほど。じゃあ最後の、大学2年の後半から今の区切りは、どんな理由ですか?

ぴぴおり:なんか、大学2年の後半からあんまりうまくいってなくってですね。2年の前半ぐらいまでは頑張って授業に行ったんですけど、後半はもうほとんど授業にも行きたくないなと思って行けてなくて。なんかそこから結構あんまり。

だから小学校までのときは、小学校5、6年のときにはもう私は中学受験して別の中学に行くって思ってたし。っていう、その中学に行くっていうすごく目標があって。中高のときは、大学とりあえず入って、大学に入る、大学生になるっていうすごく目標があったけど。なんか大学2年生の後期ぐらいから何かそうやって一つの目標に向けて頑張ってきたけど、なんかそんな目標みたいなものがすごくなくなってしまって、私なんか何のために生きてるんだろうとか毎日なんで学校行ってんだろうとか。なんかすごく悩み始めたのが大学2年生の後期からだったので、なのでそこで分けました。

きさい:これはご自身では理由って心当たりありますか?

ぴぴおり:なんかでも、理由としては大学に、大学での日々の生活が原因と思うんですけど、そのときすごく教職も取ってて。大学で教職もとってたので授業も結構たくさんとってて、課題もすごく多いし、なんかすごく毎日たくさん勉強しないといけなくて。でも毎日すごいやってることが実際自分の何の役に立ってんのかとか、これを今すごい大変だけど頑張ってやったことで将来何に繋がるのかとかがなんか全然見えなくって。

いや、毎日小学校も中高のときも結構学校行くの私はすごい好きで、学校はすごく楽しくって、なんのために勉強してるのかとか考えたことなかったけど、急になんか今やってることの意味がわかんないとか、何でこれやんなきゃいけないんだろうとか、これやるのはしんどいなって思い、学校生活がうまくいってなかった結果、思い始めたなと思います。

きさい:先ほどフランスでも、今選択肢は結構どれも魅力的に見えるっておっしゃったんですが、そこはフランスに来て変わったんですか?

ぴぴおり:うーん、確かに。なんかフランスに来ても、もちろん時々思うことあって。今こんなに一生懸命頑張ってフランス語勉強してるけど、私よりフランスが話せる人はいくらでもいるし、フランス語が話せるだけだと私のことを誰も必要としてくれないし。フランス語だけわかる人話せる人が欲しいんだったら、普通にフランス人を雇えばいいし。なんでこんな頑張って勉強してんだろうと思うことはもちろんあるんですけど。

でも、大学生のときと違うところとしては、それを考えても何も解決しない。あのどんどん暗い方向に行くばっかりで、何か何も解決しないなっていうことは悩み続けて気づいたし。なんか大学生のときは考え続けたり悩み続けたら最終的に答えが見つかるって思ってたんですけど、答えが見つからないことは、答えが見つからない問いもあるんだなっていうことを、最近なんか学んだのと。

例えば、人はなぜ生きるのかみたいなことって、哲学者とかも考えてるような答えがない問題なんだから、それを一般人の私が考えても、何か心を病むだけだなと思って。なんか、そういう答えがないことを考え続けるループに入っちゃうこともあるんですけど、なんか適度なところで最近はもうやめとこうと。考えてもしょうがないなとか、考えても暗い結論に行き着くだけだなと思って、自分で止めたりとか。止められるようになったのか大学生との違い大学生のときの自分との違いかなと思います。

きさい:どんな経験から、これは違いが出てきたんでしょうか?

ぴぴおり:なんかでも、何かそういう発想に至ったのは、私がそう考えたわけじゃなくて、なんかネットとかでいろいろ悩んで考えたり調べたりしてる中で、そういうふうに考えて。そういう人はなぜ生き続けるのかとか、今の生活に何の意味があるのかみたいなことを私と同じように考えて悩んでる人が、でも、あるときその人も人から言われて、何かそういうことを哲学者の人とかが、偉いとか賢い哲学者の人がいくら考えても出せない結論なんだから、それを一般人のあなたが考えても何の意味もないというか、心を病んで当たり前だと言われたみたいな内容の記事か何かを読んで。それはすごく私的には、私もすごくしっくりきて。だから、そこからそういうふうに考えるようになったのと。

あとは自分個人の経験でいくと、やっぱりなんかいろいろ考えつくと、もう最終的に何かもう何の意味もないから、私ってやっぱり死ぬしかないっていうのしかなくて、私はいつもそういう結論に最終的に至るんですけど。でもじゃあ死にたいって思っても結局、死ぬことにいつも踏み切れないし。じゃあ死ぬことにいつも踏み切れないから、じゃあこれ以上なくし、死ぬことに踏み切れないんだったら、それ以上もう。
いつも考えすぎると死ぬしかないっていう結論に至るけど、でも同時に自分が死ねないっていうのわかってるから、その結論にたどり着く前に強制的に自分で考えるのをやめるように、最近はしてる気がします。

きさい:今、旦那さんとは一緒に暮らされてると思うんですけど、そこはお話されたりとか、価値観が同じ違うみたいなところってわかりますか?

ぴぴおり:私が何を考えてるか彼はわかってるし、よく聞いてます。でも私と彼の考えは全く違うので、全く違うからこそ、うまく成り立ってるところもあるし、全く違うからこそぶつかることもあるかなと思います。

きさい:それは、今ご自身の中では、満足感とか納得感をもって受け止められてますか?

ぴぴおり:でも私は、私みたいな性格の人とは絶対一緒に暮らせないので。なんだろう、基本的にお互い違うと思っていて。お互い全く違う考えを持って行動していると思っていて、でも、彼はその違いを受け止めてくれるし。受け止める度量があるし、それを理解しようとしてくれるので。どうしても私が譲れないところは彼が譲ってくれて、でも私も頑張って譲歩できるとことは譲歩してみたいな感じで、何かお互い、基本的には彼が譲歩してくれつつ、お互いを理解しようと努力しているかなと思います。

きさい:では、そうですね、ここまで過去の部分について話し残したことはありますか?

ぴぴおり:なんかあの、大学2年生の後期で切りますってさっき言ったと思うんですけど、なんかやっぱりそこで区切った理由として、何かを付け加えると、やっぱりそこで何かあの最終的なそこで区切った理由とししては、なんか私の中であの死ぬっていう選択肢が何か結構すごく何でも解決してくれる万能の解決策みたいなふうになってしまったのが、そのときかなと思ってて。

なんかすごく私の中では、私は私自身がすごくぐちゃぐちゃに絡まっちゃった毛糸みたいなふうに思っていて、そのすごく毛糸が絡まっちゃったときって、頑張ってほどこうとするけどやっぱりどうしてもほどけないとか、すごくほどくのに時間がかかるとか、うまくほどけないなって私はすごく思ってて。ほどけないけど絡まった毛糸があったときに、頑張ってほどこうとするのももちろん一つの手だけど、もうどうしようもなくなったら、その毛玉を捨てて、新しい毛糸を買うしかないなって思ってて。

なので、何か私の中でも、私自身をすぐそういうふうに捉えているので、何かもう駄目でいろんなことが行き詰まって、そのとき思ったのは、私学校も行ってないし、学校も行けないし、学校行かないで代わりに何かしてるわけでもないし、なんかこのままもう、これを解決する気も起きないし、頑張って学校に行こうとか学校を辞めて他のことしようみたいな気持ちもわかないし。もうこれだったら、これでできる選択肢って何だろうって考えたときに、何がきっかけか、いつそういうふうに思いだしたかは全然覚えてないんですけど、もうそれで終わらせるためには、もう解決するのに一番いい選択肢って私は死ぬことなんじゃないかと思って。なんかそれが出てきて、私はすごく楽になったというか。何かうまくいかなくなったときに、強制リセットボタンというか強制的に終了させる選択肢として、死ぬっていう選択肢はいつも私の中には、そのときからあるようになってしまって。

だからいつも結構私の中ではすごく何か身近な選択肢に、あの良くないんですけどなっちゃっていて。何かうまくいかなかったときとか、どうしようもなくなったときに、解決しようじゃなくて、もうでも死んだら全部解決するし何も悩まなくていいし、もうここで終わるんだからいいじゃんっていうふうに。死ぬっていう選択肢がすごく気軽に登場するようになってしまったのが、大学2年生の後期だったので、だから、それをそこで区切りたいなと思いました、という補足でした。

きさい:今補足いただいて、あの楽になったっていう部分と、良くないんですけどっておっしゃってる部分があったと思うんですけど、捉え方としてはその良いと悪いを何割何割ぐらいの気持ちでこの選択肢を捉えてますか?

ぴぴおり:私にとっては、半分半分なんじゃないかなって思います。なんかそれを、やっぱそういう私からすると、困ったときの拠り所というか、拠り所みたいな風になってるところもあるし。何かすごくうまくいかなくなったときに、でも最終的にはこうすれば全部解決するとか、何ももう考えなくていいとか、この選択肢を取れば私って助かるみたいな感じで、なんかすごく頼りにしてるというか。すごく困ったときの抜け道というか、必殺技じゃないか、抜け道みたいな感じで思ってるときもあるし。

でも逆に、そうやって、抜け道があるとか思ってるからこそ、あんまり問題をちゃんと解決する気になれないのかなとか。ただそれは現実逃避で、何も現実の問題と向き合ってないと思うこともあるし。死ぬって思ってその選択肢を実際に取れるんだったらいいけど、実際は取れないわけなので。死ぬっていう選択肢は思いつくけど、実行はできないから、結局抜け道だって思ってもその抜け道は通れないので、私は。だから、私がその選択肢をちゃんと取れるんだったら、それは私にとって良いことというか、100%役に立つと思うんですけど。

でも、実際今は取ることができないから、なんかそういう死ぬっていう選択肢は安易に考えるのはすごく良くないなと思いつつ、でも確かにその選択肢があることで、私の精神が安定したりとか、ちょっと落ち着くっていうところもあるなと思ったんで、50%50%と言いました。

未来:結果的には、そこに至るまでの過程は違っても、結果は一緒だったんじゃないかなと思います。で、どっちが良いも悪いもないんじゃないかなとは思います。

きさい:では、未来について少し聞かせてください。一番最初にも、ちょっと1年先ぐらいのことをいろいろ考えてるとおっしゃってたので、ちょっとあるかどうかなんですが。5年後10年後、あるいは死ぬときまで自分の、これは寿命とか自分で決めるでもどちらでもなんですが、想像すると未来にとってどんなイメージが湧きますか?

ぴぴおり:その未来は、いつでもいいんですか?

きさい:そうですね。自分のこの先の計画だったりとか、あるいはこうなっていくんじゃないかという予測だったり。どうでしょうか?

ぴぴおり:でも何か直近で決まってることでいうと、5年ぐらいはきっとフランスにいるだろうなと思ってて。で、まぁフランスにいるけど、いて何をするっていうのは決まってなくて。でも、フランスに来るまでは、1年は語学学校に絶対行くだろうなと思っていて、その後は普通に働くだろうと私は思ってたんですけど。

でも、フランスで語学学校に今通ってて、勉強することが意外と私としては楽しくて。だから、フランスに来る前は、1年間語学学校に行った後は働くだろうって思ってたんですけど、フランスに来てからは、働くの選択肢ももちろんあるけど、もうちょっとフランスで勉強する、大学にもう一回行くとか、そういう選択肢も出てきて。そういうなんか、そういう学校にもちょっと通うっていう選択肢が出てきたのが、私の中で驚きでもあるし、なんか嬉しいことでもあるなとは思います。

でも、今のところは多分、どうなんだろう。1年間行ってもう語学学校に通うことはないと思うんですけど。なので、語学はできる状況、できる上で語学で何をするかっていうのを考えないといけなくて、その語学で何をするかの選択肢が、働くか学校に行くかなんです。大学に行くかなんですけど。大学に行くのも、いいかなと今は思ってます。なんか、回答になってますか?

きさい:全然大丈夫です。少し先までイメージしたときに、大学行ってるご自身が浮かばれるということですね?

ぴぴおり:はい。

きさい:もしもの未来質問っていうのをいつも、インタビューでさせていただいてるんですけど。
例えば、ぴぴおりさんが、フランスに行くっていう選択肢が自分の人生になかったら、どういう人生になっていましたか?

ぴぴおり:うーん、1回も行かないのか。それって、1回目にフランスに行く選択肢もないってことですか?

きさい:そうですね。1回目から多分ご経験、連続されてるかなと思うので、そういう意味では1回目から無かったらどうだったかなっていう。

ぴぴおり:1回目から無かったら、多分就職活動してなくて、そのままちょっとダラダラ院進してたと思います、日本で。働きたくないから。なので、院進して、まぁ修士まではどっかで行くけど、博士はきっといけないから、渋々就活してたかなと思います。

きさい:なるほど。それは、どうしてそうなるかなと思うんですか?

ぴぴおり:そもそも最初にフランスに学生のときに留学しようと思ったのも、世間一般的には大学3年生の後半ぐらいから日本の大学生は就職活動を始めるんですけど。私は就職活動全くしたくなくって、全くしたくないなと思ってたときに、今の旦那は学生時代のときから付き合ってたので、で、大学4年から僕はフランスに行ってフランス語を1年間フランスの大学で勉強するよと言ってきたので、私も就活したくないし一緒にフランス行こうと思って、フランスに行ったので。何か前向きな気持ちでフランスに行ったというよりは、彼氏について行きたいし、就活したくないし、なんかちょうどいい言い訳ができたと思ってフランス行くことを決めたので。

でもその言い訳がなくなっちゃったときに、でも絶対就活するって私はしなかったと思うので。大学でフランスに行くっていう言い訳がなくなったときに、でも大学に行き続けるって言ったら、とりあえずまたモラトリアム期間がちょっと延びるから、その間にもう少し考えようと思って、院試にしてたと思います。

きさい:なるほど。そのときの自分って、今の人生と比べて、どうですかね?充実度ってどっちの方が高いと思います?

ぴぴおり:でも院に行ったら行ったで、なんか、過程は違っても、結果的にやっぱり就活しないと駄目だなって、なんかいい意味でも最終的には思ったかなと思っていて。やっぱりあの、何でかっていうと、私みたいにそういう適当な理由で院に行く人もいれば、私の主人とか主人の周りの人ってやっぱりすごく学ぶことが大好きで、どんだけ勉強しても勉強したりないからやっぱり院に居続けるみたいな人もいて。なので、きっと私が院に残り続けたら、そういう本気で勉強をし続けたい人、研究し続けたい人と、一緒に勉強することになるので、きっとその中で私はこれ以上残り続けられないし、この人たちみたいに本気で勉強したいわけじゃないから、私って就活するしかないんだなって諦めて就活してたと思うので。院に行こうが留学してようが、結局は就活することになって。

でもその就活するのも、大学3年生の後期だから就活するじゃなくて、自分なりに納得がいったから、就活するっていう結論に至ってたと思うので。結果的には、そこに至るまでの過程は違っても、結果は一緒だったんじゃないかなと思います。で、どっちが良いも悪いもないんじゃないかなとは思います。

きさい:そしたらこれでインタビューの全ての質問が終わりになります。最後に言い残したことはありますか?

ぴぴおり:残したこと。何かこれは話し足りなかったとか、これだけは伝えたいみたいなことですよね?

きさい:そうですね。読者向けでもいいですし、おっしゃってたみたいに自分に対することでもいいですし。インタビューの感想とかでも全然大丈夫です。

ぴぴおり:はい。なんか全然、今まで話した話と結構ちょっとそれるんですけど、最近なんかカウンセリングを受けて、カウンセラーに話を聞いてもらって。
それはきっかけとしては、主人が、私に対して、あなたはちょっと発達障害の気質があるのではないかということを言われて、そうなのかと。あの発達障害の中でも、ASDとかADHDとかそういう気質があるんじゃない?って言われたので。確かに何か日常生活でうまくいかないこととか、上手にできないこととか、たくさんうまくいかないこととか、トラブルになっちゃうことも多々あるし。で、ネットとかでいろいろ発達障害チェックとかあると、確かにめっちゃ引っ掛かるし。

私の身近にいて私のことを一番よくわかってるのは彼なので、その人が言うなら私ってそうなのかもしれないと思って、カウンセラーの先生と話したんですけど。そしたらその先生にも、あなたはちょっと確かに話を聞いてる限りそうかもねと言われて。なんかあなた、海外に行っても友達と会えなくても寂しいとか全く思ってないでしょうとか言われたりして。
なんか私としては結構、なんだろう、その発達障害の本を読んだりとか、そうやって先生と話したりすることで、何か占い師に自分の性格とか当てられてるみたいな気持ちになって。言ってないのになんでそんなことわかるんだろうみたいな。この本に書かれてること全部私に当てはまってるみたいな感じで思って。

でも逆に、何か私としては、私が今までそれ私の努力が足りてないからだとか私が怠惰だからだとか、私は元々そういう性格なんだとか、私がもっと頑張れば解決するとか、頑張ってないからできないんだって思ってたことが、私ってそもそもそういう気質を持ってるのかなとか、そういうふうに考えやすいタイプなのかなみたいなことがわかって。安心もしたし、解決策もわかったし。

あとは、一番なんか面白かったのが、私は結構、母の話とかでも話したんですけど、自分の中のマイルールがすごいあって。こうしたら絶対うまく行くとか、私はこうするのになんでこの人こうしないのっていうのがすごく私はイライラするんですけど、逆にそういう気質を持ってるからこそ、海外で暮らすことはあなたにとってあまり苦じゃないんじゃないと言われて。確かに、日本にいると日本のルールが適用するから、その日本のルールに従わない人がすごくむかつくけど、フランスに行くとフランスのルールがまた独自で出てくるし、フランス人も私に対して、こいつは日本人だからフランスのルールが適用できなくてもしょうがないと思うし。私もフランス人に対して、ここはフランスだから日本のルールが適用されなくてもしょうがないと思うので、何か私の気質が海外だとうまく適用するというか、海外に住んでる方があなたはすごい暮らしやすいんじゃないって言われて。

確かに私、日本にいるときよりも、あの海外元々すごく好きで、フランス以外にもいろんな国に行ったりとかしてて。あの食べ物が合わないとか、基本的食べ物のことでいつもイライラ、いつも日本みたいに美味しいものが食べられないとかでうまくいかないことはあったんですけど、確かに人間関係とか、そのホームシックとかなったことないし。だから、何か自分が何となく海外が好きだなとか、海外にいるとすごく自分て生き生きしてるなっていうのは何となく感じてたんですけど、何かそれに理由がついて面白かったなっていうのと。
なんか今は主人の仕事の都合で、フランスに行かないといけないからフランスに行ってるけど、もはやずっと海外に行った方が、私は暮らしやすいのかなと思ったりして。何かそれも、そういう自分の気質がわかる体験が最近あったので、それも何か将来を考える上では大事なのかなとか、すごく印象深かった出来事だなと思って、最後に話しました。

あとがき

偶然、ぴぴおりさんと同年代、ぴぴおりさん・旦那さんの中間のような専門分野でインタビューをさせてもらいました。
私はいま27歳、文学部出身です。

ぴぴおりさんと旦那さんの生活からは、ドミノ倒しのような、起こったものごとがぱたぱたと積み重なって、道を作るようなイメージを受けました。
私はもっと、ばーっと走ってきて突然方向転換するような感じです。笑
語る人ひとつで、人生はこんなに違うふうに印象深くなる。
無名人インタビューにはそんな「口調」の妙味も感じます。

ありがとうございました!


【インタビュー・編集・あとがき:きさい】

【編集:mii】

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