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ちゃんと自分の足だけで立たなきゃいけないプレッシャーを感じている人

家族仲、いいですか? うち? えー私qbcの家はあんまり仲良くないかも。
なんか何回か話してるけど、うちは父親が自己破産してしまって別居して、父親は秋田の実家に住んでたんですけど、そこで死んでしまったんですよね。
で、お葬式は秋田でやったんですけど、母親はじめ、他の家族も秋田までやってきたんですよね。喪主は私。何がしんどいって、秋田の方言がわからない。ご近所さんが挨拶にくるんだけど、おじいちゃんおばあちゃんたちの言っている言葉が、もうほんとうにわからない。
なんちいか、父親は私の知らない場所で死んでしまったんだな、と思い至りました。
父親。
そうですね、もしかしたら、私の最初のインタビューは、20歳かそこらのときだったかな、帰宅したら父がいて(まだ別居してなかったころ)、そこで、父と母の結婚のなれそめを聞いたんですよね。そもそも私と父は仲良くなかったから、いやいや話してくれたのかもしれないですけど。で、どういう経緯だったかはちょっとここでは書けませんね。家族から訴えられるかもしれないし。本名で私は書いているし。
まあでも、父には、死んでしまったので聞きたいことも聞けません。
聞かなくなって困ることはありませんが、まあもう二度とは聞けません、と。
死ぬとはそういうことなんですね。
さてー、今日も無名人インタビュー始まります!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

今回ご参加いただいたのは ゆら さんです!


現在:自分ではなんかなーって思ってても、誰かに流されていった結果、自分の知らないことがわかったり、できることが増えたりっていうのが結構いっぱいあるので。

花梨:ゆらさんは今、何をされている方でしょうか?

ゆら:Webアプリとかの開発をしてる会社で、ソフトウェアの開発ではなく修正をする仕事をしてます。製品って他の人が使うと、結構バグとか、上手くいかないんだけどとか言われるんですけど。その原因を調べたり、原因になってるプログラムの修正をしたりっていうのがあって、私はそういう仕事をしてます。今年に入ってから、その仕事をするチームの方に移籍になって。

花梨:それまでは、どういったお仕事をされていたんですか?

ゆら:それまでは、ゼロから作っていく方ですね。

花梨:今のお仕事に対しては、どう感じていますか?

ゆら:そうですね。元々、ゼロから物を作ってくのってあんまり多分得意じゃなかったのかなって気持ちになっているのが今ですね。今あるものをもっと良くする方が、気持ち的にはやってて頑張れるなってわかったのが最近です。

花梨:それは、どんな瞬間に実感されたんですか?

ゆら:ゼロから物を作っていくのは、ふわふわしてるところから作る感じになるんですけど。そんなときっていろんな人に相談するんですけど、「こうしたいと思ってて」っていう自分の意思がある人だったら、結構話しやすいと思うんです。あんまり私そういうの得意じゃなくって。これ作ってって言われて作ってる方が、まだ頑張れるみたいなところがあって。既にあるものは「こういうものだからこうあってほしい」っていうのがあるから、シンプルにのみ込めるというか。

花梨:シンプルにのみ込めるのは、どうしてだと思いますか?

ゆら:「こうしてくれた方がいい」みたいなゴールが考えやすいからかもしれないですね。漠然と何か作るぞってなったときに、何のためにこれ作ってるんだろうとか、何を解決したいから作ってるんだろうとかっていうのを含めて設計するって結構大変なものだと思ってて。既にあるものは、「こういう気持ちで私たちは作っていました」みたいな歴史がある程度あるからかなって思ってます。

花梨:今お仕事をされてるときは、どんな気持ちになることが多いですか?

ゆら:特に、何か思うことはなくって感じですね。在宅勤務なのもあって、もう隣を向いたらすぐお布団みたいな、そんな感じなので。すごくそっちとの勝負になりやすいので、あんまり仕事に集中できてないかもしれないですね。仕事のある日は家から一歩も出ないで終わってしまうみたいな。

花梨:今のライフスタイルに対しては、どう感じていますか?

ゆら:そうですね。就職してからずっとそのスタイルなので、都会の満員電車とか知らないから助かってるなとか。あとは、作業に集中するのは無理だなってなったときに、そういえば洗ってなかった洗濯物干してこようかなとか、そういうズルいことができるので。そこら辺とかは良いなと思って仕事しています。

花梨:良くないなと思う瞬間もありますか?

ゆら:悪いなと思うのは、単純に集中できないことですね。隣にお布団があるだけでゴロンってしたくなっちゃって。あと、本を読むのが好きなので、たまに昼休みに「この本読んじゃおうかな」って言って開いてると、続きが気になってどんどん読んじゃって、昼休み終わっちゃってて。あっやばって。仕事しないで本を読み続けちゃったみたいな。こういうやらかしたことがあるので、その辺ですかね。

花梨:今の生活全体に対しては、満足か不満足かでいうと、どちらが近いですか?

ゆら:ライフスタイルとかで言えば、そこそこ満足しているんですけど。最近引っ越したばっかりっていうのもあって、作業している机回りがガチャガチャしてるところだけ改善したいなと思っています。

花梨:そもそも、アプリの修正を担当するようになったのは、どういう経緯があったんですか?

ゆら:組織の方針というか、多分偉い人たちの方針で、新しいのを作るよりかは、多分修正に行った方がいいんじゃないかなみたいな、そういうので。

あと、元々の製品がわかってないと、新しいものの開発って結構やりにくいっていうのもあって。元々の製品の理解も深めていってほしいっていうお話を聞きました。

花梨:今の会社を選ばれたきっかけは、何でしたか?

ゆら:中学卒業してから高専に入りまして、5年間そのままいたんですけど。その後、大学も理系の大学の方に行って、そのままの流れで働きたくないからって理由だけで
大学院へ行って2年延長しちゃったんですけど。延長していざ就職ってなったときに、あーさすがにずっと理系の場所にいたから理系しか就職先ないよなってなりながら探してて。いろいろ就活をやってたんですけど、一番最初に内定いただけたのが今の会社で、そのまま入ったって感じです。

花梨:ゆらさんは、ご自身の性格についてはどう思われていますか?

ゆら:結構流されやすいかなとは思います。合わせるというよりかは、流されやすいというか。

花梨:流されやすいという表現の方がしっくりくるのは、どういう理由からですか?

ゆら:そうですね。合わせるっていうと、本当は「私これしたいのに」と若干思ってるから、合わせるみたいな感じになるのかなと思うんですけど。他の人に、こうじゃない?って言われたときに、「自分はこうだと思うんだけどな」と思っても、そんなにすごい強い抵抗が全然なくて。あーじゃあそうかもねって、皆そう言うならそれでいいんじゃないかなってすっと抜けちゃうみたいな。なので、多分流されやすいと思います。

花梨:逆に、ご自身の意見を強く通したいという場面ってありますか?

ゆら:強く通したい場面。。あんまり特にはないですけど。しいて言うなら食べ物ですかね。あの、ネギが嫌いで。だから、ネギまみれの食べ物を食べさせようとしないでほしいみたいな、それぐらいですかね。

花梨:それは、言っちゃうくらい、強い感情があるということですか?

ゆら:そうですね、ちっちゃいときからずっと駄目だったんです。ネギって結構臭いがあると思うんですけど、その臭いがどうしても苦手で。それから、大きくなってから何年かおきにチャレンジするんですけど、やっぱダメだなみたいな。

花梨:それ以外の場面では、他人の意見を受け入れる姿勢が強いのは、どうしてだと思いますか?

ゆら:思ったことと違っても、そんなにそれ自身に対して私がこだわりがないからっていうのが大きいかも知れないですね。

花梨:こだわりがないというのは、いろんな対象に対してですか?

ゆら:どういうところで、他の人はこだわりが出るんですかね?

花梨:あー。例えば、趣味はこだわりが出る方が多いですよね。

ゆら:確かに。趣味って、自分の趣味じゃなくて他の人の趣味の話で、私がそれを知らないときはその面白いお話を聞かせてほしいなって気持ちになったりします。知らない話をされることに抵抗がなくなってるというか。あまりにも深すぎる話をされるとちょっとやめてほしいなって思うときがないわけではないんですけど。知らないものは大体きっと面白いと思ってるので、そのまま聞かせてほしいなって。

花梨:知らないものがきっと面白いという考えって、どうして持っているんですか?

ゆら:自分のわからないものとか知らないものを知ると、なんかちょっとワクワクするというか、気持ちが高まるというか。そのときの気持ちが結構好きなんです。あとは、話してくれているその人がどういう人なんだろうっていうのがわかる場面がお話してるとあると思うんですけど。そういうのも、少しだけわかったような気持ちになれるのが嬉しいです。

花梨:流されやすいという側面は、プラスかマイナスかでいうと、どちらが近いですか?

ゆら:そんなにマイナスとは思っていないです。そもそも、あんまり他の人と対立したくないところがあるのは確かなんですけど。自分ではなんかなーって思ってても、誰かに流されていった結果、自分の知らないことがわかったり、できることが増えたりっていうのが結構いっぱいあるので。その辺りとかは、本当によかったなーって感じてます。

過去:本当にそう思ってしゃべってくれてるんだろうみたいな。変なこと言ってないかなみたいに結構気になっちゃってて。

花梨:幼少期、ゆらさんはどんなお子さんでしたか。

ゆら:その時は、結構活発だったかもしれないです。当時は、お父さんの働いてる会社の社宅の方に住んでいて、新しく引っ越してきた子がいたら「一緒に遊ぼう」って大きい声出して、一緒に遊ぶっていうのやってたり。基本的に、遊ぶ内容とかも、男の子みたいな遊びがすごく多くて、ずっと走り回ってた感じですね。

花梨:学校でも、活発な面は出ていたんですか?

ゆら:そうですね。小学生になったときは一旦落ち着いたんですけど、小学4年生のときにクラスの男の子と仲良くなったのがきっかけで、卒業するまでずっと、また走り回って遊んでました。そのときは、大人数を巻き込んで学校の敷地全体を使って鬼ごっこするのが流行ってました。クラスでたまに、なんというか皆から避けられてる子っているじゃないですか。理由はよくわからないけど、避けられてるみたいな。そういう子とかを誘ったり、遊びをやってるのを見て入りたそうな顔をしている下級生もいたりするので。その子にも、入る?って言って、一緒に入れちゃって。今からこの子も入るって言うのをその場で宣言して、皆で遊ぶみたいな。

花梨:誰かを輪に入れる行動をとっていたのは、どうしてですか?

ゆら:単純に、皆で遊びたいみたいな。やってた遊びが大人数であればあるほど面白いなって思ってた遊びだったので。入ってくれるんだったら、もうめっちゃ嬉しいなと思って誘ってるみたいな、そんな感じでした。

花梨:活発さは、中学高校に入っても引き続きでしたか?

ゆら:リアルで遊ぶのは減りましたね。やっぱり、部活が忙しかったり。そういう意味で言うと、中学はかなりおとなしかったと思います。

花梨:その変化は、どうして起きたんですか?

ゆら:そうですね。中学って皆高校受験するじゃないですか。それを他の子よりは早く意識させられました。お家の人から、勉強しなさいって、もう良い高校行けないよとか、中学に入学してからずっと言われたり。あとは定期試験で何人中何人っていうのが明確に出ちゃったせいで、負けず嫌いが出ちゃったりして。そういうのもあって、あんまりでした。

花梨:勉強への意識が、性格の変化を生んだということですか?

ゆら:今質問され直して思ったんですけど、関係ないですね。やれることがなかったから、そうなったのかもしれないです。中学になってから、今までの小学校だけじゃなくて、他の小学校からも、その中学の方に集まるみたいな感じだったんですけど。

そんなに明確にいじめられたって感じはしてないんですけど、クラスで微妙に浮くというか、そういう感じのポジションになってるけど、思いっきりいじめられてるわけでもないから、とりあえず生活はできててみたいな。それで、遊ぶ相手もあんまり作れなかったっていうので、おとなしくなったのはありますね。

花梨:高専に入ってからは、いかがでした?

ゆら:1回人間関係リセットしたいなっていうのもあって、その学校を選んだところがあって。それで、寮にも入ったりしました。クラスで浮くみたいなのはそんなに感じてはなかったんですけど、やっぱり女の子とお話するのはちょっと身構えちゃうのはずっと残ったままで。あんまり遊べなかったですね。代わりに、クラスの男子と遊ぶことが増えたり、同好会もいろいろ掛け持ちさせてもらったり。

あと、その頃にTwitterにハマりまして。Twitterの方で、よその高専の人と関わりができて知り合いが一気に増えた時期ですね。

花梨:Twitterは、どういった面にハマったんですか?

ゆら:元々は、クラスの人たちがやってて。皆、言ってしまえば廃人。もうどうでもいいじゃんみたいなことをいっぱい書くんですよ。普通におしゃべりする感覚で、皆投稿してて。面白い投稿を見て、えっこれめっちゃ面白いねみたいな話とか。だから、皆はTwitter見てて当然でしょみたいな空気があって。あのツイートめっちゃ面白いよね、見た?みたいな。小さいときのテレビ番組の、あれ見たよね?みたいな話に近いです。

あとは、同じ学校の誰かと誰かがTwitter上でバトってたりとか、Twitterの中だったら強気に出れる人とか、そういう人もいたりして。

あと、Twitterに流れてくる文章って140文字なんですけど、すごい面白いものを書く人が結構多くて。読んでて笑っちゃうものだったり、そこからそれにはならんやろみたいな。あとは、すごくかわいい絵が流れてきたりとか。そういうのを見てて、すごい楽しかったんですね。それがきっかけです。

花梨:ご自身でもツイートされていたんですか?

ゆら:してましたね。廃人たちと一緒にやってると、感覚も狂って廃人になってくみたいな、そんな感じでした。

花梨:ちょっとお話戻っちゃうんですけど。接する際の心持ちって、男の子と女の子では、少し違っていたんですか?

ゆら:なんだか、女の子と喋るのが結構怖くて。本当にそう思ってしゃべってくれてるんだろうか?みたいな。私が変なこと言ってないかなみたいに結構気になっちゃってて。小学校のとき、皆でドッチボールするじゃないですか。そのときに、男子に向かっては本気でボール投げていいけど、女子に向かっては軽く当てるだけになるように調整して投げるみたいな、そういう暗黙の了解みたいなのがあって。そういう積み重ねで、なるべく女の人には丁重にしないとなって思ってしまってるところがあるので。

結構、自分の雑さで知らない間に失礼を働いてるんじゃないかなとかって思って身構えちゃうところはあります。

花梨:その意識は、いつ頃から持っていました?

ゆら:それは多分、幼少期からですね。結構、お母さんが怒りっぽい人で。口調はいつも通りだけど、顔が怒ってるみたいな。そういうのを結構見ていたので怖いのかもしれないです。

花梨:大学と大学院に行かれたというお話でしたが、その時期はいかがでしたか?

ゆら:そうですね。もっと、人間関係が希薄になったというか。高専から来てた人たちで、同じ大学に行く人もいたんですけど。でも、その人たちとは元々仲がいいわけじゃなかったっていうのもあって話すことはなかったです。

大学で新しくできた知り合いの女の子って本当に高専から来たんですか?って言いたくなるぐらいすごくキラキラした子たちが来てました。その子たちと関わるのは陰キャとしては辛いなと思って一線引いてしまったり。でも、大学の同じ学部の女の子たちとお話してるのは、一番気が楽だったかもしれないです。そんなに深い話も全然しなかったですし、授業とか一緒にお昼ご飯を食べるとか、それぐらいのときしかあまり関わりがなかったっていうのもあるんですけど。

花梨:気が楽だったというのは、関わりがあまりなかったからですか?

ゆら:同じサークルに入っているわけでもなかったり。そもそも、同級生の女の子たちって皆なんかすごいさっぱりした人たちっていうのもあって。皆が皆、そんなに恋バナしたいわけじゃないよねみたいな感じだったり。そんなことよりこの趣味好きでさって、しゃべり始めてくれたり。このバンド好きになったんだよねみたいな話とか、そんな感じだったので。

花梨:そういった話は、どうしてゆらさんにとって気が楽だったんですかね?

ゆら:そうですね。そのあたりの話って、嘘でも本当でも問題ない話じゃないですか。その人がそのバンド好きかどうかってそんな考えなくていいというか。あぁそうなんだで終わらせられる話。もしそれ嘘だったら嘘でいっかってなるので。全体的に、お話聞いててその人たちはそういう嘘をつくような人でもなかったので。そういう意味では、結構居心地が良かった人たちでした。

花梨:高専で抱いた感情は、大学ではそこまで持っていなかったですか?

ゆら:それで言うと、女の人が明確に怖いなって思ってたのが中学のときなんです。高専に入ったら、大学で会った女の子たちと同じ感じで、大体皆さっぱりしてました。高専の寮に入ってからは改めて女の人怖いかもしれないってなったんですね。やっぱり集団生活なので、派閥を作る子がいて。だから、どうせ〇〇ちゃん派でしょって言われて首をかしげていたら反対側の〇〇ちゃん派の子からは、どうせゆらちゃん、もう片っぽの〇〇ちゃん派でしょって言われて。こういうちょっと政治的な空気を感じることがあって。そういう意味で、改めて怖いかもしれないと思ったりはしたんですけど、それくらいで。そんなに言うほどでしたね。

花梨:大学院進学を選ばれたのは、どういう経緯があったんですか?

ゆら:高専から入ると大学3年生からになるので、4年いないと意味ないぞって入試のときの面接で言われてました。今から4年やんないと、もったいないぞみたいな、学部で終わるなよみたいな感じで言われてたので。漠然と、じゃあ行った方がいいんだろうなみたいな。

実際に2年経って、学部卒業になったときにどうかなって思ったら、いやー今の状態で働きに行ける気がしないなみたいな、働く心づもりみたいなのができてないというか。その辺の勇気がなかったのもあって。

花梨:大学院時代は、いかがでした?

ゆら:大学院に入ってからは、やっぱり学部生のときより自由だなって思いました。ちょうどその辺りから、学内のアルバイトを始めやすくなったっていうのもあって。元々学部の4年から始めてたんですけど、それをそのまま延長したり、新規で始めたりっていうのができました。

学外のバイトよりは、学内のアルバイトが結構多くて、知り合いが増えたっていうのが楽しかったですね。バイトの学生さんもそうなんですけど、やっぱり学校の事務の人とか。図書館でもバイトさせてもらってたんですけど、図書館の人とか。あとは、バイトの休憩みたいな顔して、さぼって出て行ったときの購買のおばちゃんとか。その辺りの人たちと仲良くなったりしてました。

花梨:学生以外の人とも知り合えたのが、楽しかったと思う点ですか?

ゆら:全然立場が違う人とかの話だったりとか、たまに、こんなこと言っちゃいけないんだけどさあっていうので、そのバイトの愚痴みたいな話を聞いたりするタイミングがあったりするんですけど、そういうのが聞いてて面白かったり。

花梨:Twitterとか、バイトの話とか、本音を聞くのが結構お好きなんですか?

ゆら:そうですね。自分が知らなかった話みたいなものなので、結構面白くて好きです。

花梨:それは、どこに面白さがあるんですかね?

ゆら:単純に、その話自体が面白いのもそうなんですけど。この人こういう風に思ってたんだみたいな、それが結構面白くて好きです。

花梨:意外性みたいなところですか?

ゆら:そうですね。意外性があったらもっと嬉しいですけど。でもやっぱそうだよねって、そんな気してたよみたいな。そういう答え合わせみたいになるのも含めて楽しくて。

未来:自分の人生って結局、自分が通ってきた人生しかないので。それがなかったときって考えてもしょうがないみたいなところがあって。

花梨:近い未来でも遠い未来でもいいんですが。ゆらさんは、未来についてはどんなイメージをお持ちですか?

ゆら:未来のイメージ。正直、先のことを考えるのがすごく怖いというか...。不安なことが結構多いんですよね。何か漠然とした不安みたいなのがあって。なので、どうなっててほしいかみたいなとかはないんですけど、人並みに生活しててほしいなとは思います。

花梨:不安な感情は、特定の何かに対してですか?それとも全体的にあるものですか?

ゆら:全体的にもやっと不安みたいな。

花梨:不安は、最近抱えたものですか?それとも、ずーっと持っていますか?

ゆら:この不安は、前からあったかなって感じです。大学を出た辺りで、実家と縁を切っている状態になっているんですけど、それを考えたときに、ちゃんと自分の足だけで立たなきゃいけないプレッシャーみたいなのがあって。それでなおさら、はっきり先のことを考えるのが怖くなったというか。今はある程度健康だからいいけど、みたいな。これで何か病気になって、働けなくなってってなったらちょっと怖いなとか。頼れる人がいない状態なので、そこが原因かなとは思ってます。

花梨:人並に生きていて欲しいって、具体的にどんなイメージですか?

ゆら:今は相手がいないので、何も言えないんですけど。将来的には、誰かと結婚して家族が作れたらいいなって思っててっていう感じですかね。なんというか、今よりは多分もうちょっと良いのかな...多分良いと思います。

花梨:ちゃんと自分の足で立たなきゃって思ったときに、不安という感情が強く出てくるのは、どうしてだと思いますか?

ゆら:自分の足で立たなきゃいけないとは思うんですけど、それが突っ走る感じの方には全然思ってなくって。よくある人生設計で、いくつまでには結婚してって言ったりする人たまにいると思うんですけど、その辺も全然なくって。

ただ、長距離走になるんだろうなっていうのが漠然とあります。そうしたら、今突っ走って頑張っても息切れしちゃうんだろうなって思っています。ただ、その不安を感じたまま、ある程度自分で頑張れるように、貯蓄とか頑張ってこうみたいな感じで、コツコツやってる感じですね。

花梨:長距離走というのは、ある程度流れに身を任せるイメージですか?

ゆら:そうですね。そこに関しては、そのまま流れに身を任せていいかなって思ってます。誰かと結婚できたらいいなという話って、やっぱり相手ありきというか。仮に誰かとお付き合いできたとしても、結婚するかどうかって相手とのタイミングみたいな問題がやっぱりあると思うので。できたらいいなとは思うけど、みたいな。

花梨:逆に、これだけは叶えたい、叶うまでは死ねないというものは、何かありますか?

ゆら:夢がない話だと、奨学金を返しきるまでは死ねないって思ってます。それは駄目だなって思ってるので。借りてた私が何かが原因で返せなくなったからといって、私の両親に迷惑がかかるわけではないってわかっててもなお、なんか嫌だなみたいなところがあります。今のところ、絶対にそれができないと死ねないって思ってるのは、そこぐらいです。

花梨:絶対叶えたいと思うことは、今後は何か出てくると思いますか?

ゆら:多分、また絶対って思うものは増えるんだろうなと思ってます。

花梨:例えば、今の段階で具体的に何か思いつきますか?

ゆら:ありがちですけど、さっきの結婚ってもししたとしたら、子どもの顔を見るまでは死ねないとか。仮に子どもができちゃったら、成人するまでは見ないと死ねないみたいな。そういうのが段階的に増えていくのかなって感じはしてますね。

花梨:今おっしゃっていたことが全て実現した未来になったら、ゆらさんはどんな気持ちになると思いますか?

ゆら:どう思うんでしょう?でも、そんなもんって思ってそうな気はします。あぁこういうものだよねみたいな。

花梨:それは、すごく幸運なことがあっても、そう捉えますか?

ゆら:そうですね。幸運なことがどんなことかにもよるんですけど。そう思っちゃうかもしれないですね。

花梨:そう思うのは、どうしてですか?

ゆら:自分の人生って結局、自分が通ってきた人生しかないので。それがなかったときって考えてもしょうがないみたいなところがあって。そうしたら、良いことも悪いこともないのかなって思ってしまうところがあります。

花梨:こうしたら良かったと、考える場面も少ないですか?

ゆら:それはめちゃくちゃ考えます。あのときに戻りたいなとか結構思うんですけど、やっぱり、巻き戻せないじゃないですか。だから、言うだけ言って、まあ無理なもんは無理なんだけど、みたいな。

花梨:後悔もするけれど、受け入れる感じなんですかね?

ゆら:そうですね。もうやらかしちゃったら仕方ないし、次行こ次ってなっちゃうというか。

花梨:その考えは、昔からそうだったんですか?

ゆら:多分そうかもしれないですね。

花梨:最後に、何か言い残したことはありますか?

ゆら:お話させてもらって、自分って今まで何してきたんだろうみたいなのを考えるきっかけになったかなと思ってて。参加できて嬉しかったです。ありがとうございました。

花梨:結構、幼少期のことを振り返るタイミングって、そこまでないですか?

ゆら:そうですね。ちっちゃいときこうだったしなって言っても、今は違うしなって思います。

花梨:ちなみに、実家と縁を切ったというのは、どういう状態なんですか?

ゆら:元々私が母が得意じゃなかったっていうのがあって。何か言っても話を聞いてもらえないとか、そういうのがずっと続いてて。そろそろ就職活動しなきゃねみたいなときも、そうだったんです。

私の実家が関東にあって、大学が北陸だったんですね。なので、あんまり頻繁に来れる距離ではないと思うんですけど、まあそこそこな頻度で来てて。大学から帰ってきたら、勝手に自分の部屋の鍵開けて入ってるみたいな。うわってなるじゃないですか。言ってしまえば、俗に言う過干渉みたいなやつだと思うんですけど、それがすごく嫌で。あとは、どんな人とお付き合いしてるのみたいな話で、この人は良いとか悪いとかを言われたりとか。自分のお金の使い道で、どうこうって言われたりとか。

単純に、母が苦手でずっと緊張してるのもあります。母が2泊3日とか泊まったときがあって、そこそこ長くいるなって気持ちにちょっとなってたんですけど。ずっと緊張しっぱなしなんですね。だから、無言にならないように、会話をしなきゃ、話題出さなきゃ、機嫌悪くなってもらわないで済むようにしなきゃとか、ずっと気を遣ってました。

それで、もう食欲は落ちちゃうし、吐き気は止まらないし、お腹痛いし。結構、体調に出ちゃったのがきっかけで。多分、これを機に1回縁切った方がいいんじゃないかな?この状態で就活できるとは思えないし、って思ったんです。あとは、その就活の最中にも、あんたの生活を私が支えるからみたいな感じで、家に居座るぞみたく言われたのがきっかけですね。

あと、たまに出てくる母の浮気の話ですかね。そういう話を聞かされてて、結構嫌になってしまってたところもあって。

花梨:一旦距離をとる決断をした決め手は何だったんですか?

ゆら:体調面がめちゃくちゃ大きいのと、あとはメンタルです。ずっと緊張しっぱなしになっちゃって落ち着く部屋がなくなっちゃうのは困るので。

花梨:行動に移したきっかけはありましたか?

ゆら:私がしんどすぎっていうのもあったんですけど。その当時付き合ってた彼氏だったり、大学の教授に相談させてもらってて。それはあかんやつっていう、第三者の声を聞いて。あっやっぱいいんだそれでって、背中を押してもらえたというか。それで決断できたところがあります。

花梨:ご家族という点では、今後こうしていきたいというイメージはありますか?

ゆら:もし自分に家族が作れるのであれば、こうはならない家族にしたいなとは思います。そういう家族は作りたいけど、縁を切ってしまっている状態の実家と今後どうなりたいかっていうのは、正直このまま、なんというかフェードアウトって言うとあれなんですけど。そのまま距離を開け続けることができるのであれば、そっちの方がいいかなって思ってしまっているというか。あんまり会話する気になれてないっていうのが今の気持ちですね。

あとがき

流されるか、目標を定めるか。
キャリアの考え方でも、川下り型と山登り型なんて聞きますよね。
川下り型は、目の前の状況をうまく乗りこなしながら、いつかは大海に出るというキャリア。
一方、山登り型は、なりたい自分の理想や目標に向かって一歩ずつ進めていくキャリア。

どちらが良いとか、悪いとかはないと思いますが、就職活動では山登り型が求められているな、なんて思いながら面接を受けていたのを、ふと思い出しました。

そりゃあ、面接で初めて会ったときに、どちらが安心かといえば、絶対山登り型なのだろうなとは思いますが。

理想や目標が掴めなくてもがいている自分は、このまま川の流れの行くままに、どこかへ辿り着いて離れてを繰り返して。場当たり的にどこかに着くんだろうなと思っています。その決心も、まだできていないけれど。

その決心ができたとき、きっと目の前の現実を受容して、ゆらさんの言葉を借りると「自分の人生って結局、自分が通ってきた人生しかない」という状態になるのかなと思いました。

その受容が一番むずかしくて、丁寧に向き合う必要があるのかもしれません。

流れに身を任せていったその先に、どんな未来が待っているのでしょうか?
そんなことをを振り返る機会をもらえたインタビューでした。

改めて、ゆらさん、インタビューへのご参加ありがとうございました!
次回の無名人インタビューも、お楽しみに。

【インタビュー・編集・あとがき:花梨】

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