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理解のある彼くんになれなかった人
理解のある彼くんとは、生きづらさを抱えている女性とカップルになった、彼女たちに理解のある彼氏の事を指すネットスラングである。
いや私知らなかったですよ「理解のある彼くん」。なるほどそういうこともあるのか。
もちろん私は経験済みです! 逆バージョンですけど。
時に15年前くらいかな、私がうつで無職だった時に付き合っていた彼女がいたんですが、彼女京都、私東京の遠距離恋愛だったんですよね。私休職中だったんだけど、お財布事情もあって月に1度行けるかどうかって感じで。その中で、まあ優しくしてもらったかな。でも遠距離だったし私のパワーもあんまりなかったんで続かなかったかな。
ってよく考えたら、「理解のある彼くん」シーズンのときもありましたね。統合失調症だった人で、マッチングアプリで知り合ったんだけど、どうも言動の真偽をはかりかねるところがあって、この人、妄想喋ってる? それとも真実? と思うことがたびたびあって、それになんか引き込まれてしまったんですよね。本当が何か確かめたくて。でも、そのうち、コロナが来て、さすがにそういうほんとかうそがゲームをいつまでも遊び半分で続けられないなと思って別れました。
病が原因なのか、それとも性格の不一致なのか。わかりませんわな。
ともあれ。
無名人インタビューゴー!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】
今回ご参加いただいたのは イツカ さんです!
現在:精神疾患があって生活に不自由がある人を、理解のある彼くんが助けるっていうのが理想だったので。
qbc:今、何をしている人でしょうか?
イツカ:今はフリーターをしています。
qbc:どんなお仕事を?
イツカ:介護職を一旦止めて、介護のケアマネージャーっていう資格の勉強のために、フリーターをしながら勉強する予定です、年明けから。
qbc:人生の中心は仕事なのか、仕事以外なのかでいうと?
イツカ:それ以外ですね。仕事は、それ以外のことを上手く運ぶためのお金を得る手段っていう感じですかね。
qbc:それ以外は何をされているんですか?
イツカ:何を? 何だろう。丁寧な暮らし?
qbc:仕事以外のことですね。
イツカ:仕事以外はなんだろうな。何をしてるかと言われると、まあ自分の好きなことをやっているという感じでしょうか?
qbc:どんなことが好きですか?
イツカ:YouTubeでも、日々の暮らしの記録みたいなYouTubeを見るとか、人の生活を覗くのが好きですかね。お酒を飲みに行って、席が近くになった人と喋って、その人の生活してる状態っていうのを。介護の仕事をしてたからか、人の生活というものに興味があるんだと思います。
qbc:何をしている時が一番楽しいですか?
イツカ:一番楽しい時ですか。でも、そうやって人の生活をいろいろ気にしている中でも、やっぱり自分一人の時間を過ごしているっていう時間が、好きですね。他の人に対して、自分はこういう生活をしているよっていうのを自分の中で落とし込んでいくというか。
qbc:どんな気持ちになります?
イツカ:なんだろう、結構リラックスしますね。そうやって人とやり取りして、ちょっと疲れたなって思ってる中で、一人の時間が作れてYouTube見たりとか読書したりだとか、そういう時にリラックスしてる感じがします。
qbc:趣味というと何でしたっけ?
イツカ:趣味は何だろう、YouTube見るのと、あー自転車。ちょっといい自転車で、名古屋市内を巡ってみたりとか。自転車に乗るのも趣味ですね。
qbc:YouTubeでは何を見るんですか?
イツカ:YouTubeは基本Vlogといいますか、何でもない人の生活の一部の動画だったりとか。VTuberさんも時々見さしてもらって、結構ゲームしたりしながら、その人のキャラクターにもよりますけど、こんな風に生きてきて、今VTuberやってるんだよっていうところ、ちょっと深掘りしたところを聞けるのが楽しいですかね。
qbc:こういうこと言われて楽しかったみたいなのありますか?
イツカ:言われてっていうより。
qbc:こういうこと喋ってて。
イツカ:結構いろんな過去があるVTuberさんをよく見てるので。昔こんな辛いことがあってっていうお話をされた時に、この人も辛いことがあったんだなっていう。人の理解ができるなっていう気持ちになれて楽しいですね。
qbc:昔からですか?
イツカ:どうだろう。でもそれは彼女と付き合い始めてからですかね。人に興味を抱くようになったっていうのは。
qbc:何年前ですか?
イツカ:5年前ですかね。
qbc:なんで、苦しい話を聞くことに好奇心をくすぐられるようになった?
イツカ:付き合ってた彼女が重い精神疾患を持っていて、本人もすごくそれを気にしていて。いつも辛い気分だったりだとか、もう体が動かないだとかっていう訴えが多かったんですけど。VTuberさんとかは、それを乗り越えて、明るく活動されているっていうところで、彼女が同じように明るくなれるようなことがないかっていう風に考えながら、見ていたのかもしれませんね。
qbc:重ね合わせていたってことですか?
イツカ:重ね合わせてたとこあると思います。
qbc:彼女とは今どうなっている?
イツカ:5年前に付き合って、8月に別れています。
qbc:今年の?
イツカ:今年の。はい。
qbc:なんで別れちゃった?
イツカ:彼女は精神障害があって働いてなくて。初めこそ家事をいろいろやってくれてたんですが。どんどんそれをしなくなってしまって。その分自分が仕事しながら家事もするっていうことになって。
その負担っていうか、不満というかっていうものが積もり積もって。ちょっとある時もう限界だってなった時があって、こちらから別れを切り出した形になります。
qbc:どういう別れ方でした?
イツカ:なんかすごくさらっとしてて、えっなんでそんなことで別れるのみたいなことは言わなかったんですが、相手の態度としてはそんな感じで。さらっと別れて、この部屋から出てって言って指輪返してって言ったら返してくれて。さらっとした別れ方でした。
qbc:そもそも、いつから一緒に住んでたんですか?
イツカ:一緒に住んだのは、三年ぐらい前だったかな。
qbc:すぐ出て行かれました?
イツカ:ちょっと費用の面でいろいろ揉めて、出ていったのは12月の頭になりますね。
qbc:話したくてインタビューを申し込んだ感じですか?
イツカ:話したくてというのは?
qbc:タイミング的に、別れたからインタビューを申し込んだってことですか?
イツカ:そんな感じですね。もう別れてしまったので、noteの方でもそういう彼女に関する記事を書いていて。その関係が終わったっていうことの締めくくりじゃないですけど、すごい募集している雰囲気だったので、ちょっとやってもらってみようかなと思って。
qbc:今どんな気持ちですか?
イツカ:今すごくすっきりはしていますね。むしろ何か申し訳なさを感じなきゃいけないのかなという心残りがあるくらい、すっきりしてますね。
qbc:これが話したいってことあります?
イツカ:なんか一時期、Twitterとかで理解のある彼くんっていうワードがすごく流行った時期があって。自分が彼女に対する理解のある彼くんになろうと思って、いろいろ試行錯誤したり、noteに記事を書いてみたりしてたんですけど、それについてお話していきたいですかね。
qbc:どんな話ですか?
イツカ:例えば、精神疾患のある女の子に対して、どのようなことをしていたら良かったんだろうかみたいな、自分のプチ反省会みたいな感じですかね。さっぱりはしてるけど、なんだか後悔が残ってる気持ちをちょっとすっきりさせたくて、インタビューに応募した感じもありますね。
qbc:精神疾患があるかないかっていうのは、重要なことだったんですか?
イツカ:精神疾患があって生活に不自由がある人を、理解のある彼くんが助けるっていうのが理想だったので。何でもない子がというよりは、ちょっと病んでるっていうか、生活が充足しきっていない子という対象に対して、自分が何ができてたんだろう何ができてなかったんだろうっていうお話ですかね。
qbc:何か反省したいことがあるんでしょうか?
イツカ:noteの記事で、こうあってこうあってって書き綴っていたんですが。なんかだんだん彼女に対する愚痴みたいな形の日記になってしまっていて。あれができてないこれができてない、何もしてくれなかったみたいな愚痴ばっかりになってしまって。
それでは自分の理想である、理解のある彼くんっていう像からどんどん離れていってしまっていて。なので、もう少し自分が頑張れていたら、理解のある彼くんっていう理想像に近づけていたのかなっていうことがあります。
qbc:理想的な理解のある彼くんとは、どういう存在なんですか?
イツカ:なんだろう。彼女がメンタル的に不安定な状態であっても優しく対応して、かつ経済力があって、精神疾患があって収入がないところを助けてあげられる存在っていうのが理想でしたね。
自分も精神疾患を持っていて、軽いうつ病ぐらいなんですけど。バリバリ働けるかと言われるとそうではなかったので、収入面で彼女を支えてあげられなかったっていう後悔も多いですね。
qbc:その他は?
イツカ:その他はやっぱり、辛い気持ちの時は辛い辛いって発言をしてくる彼女だったんですけど。自分も精神的に辛い時がある時に、自分も辛いんだよっていうことを重ねて言うことができなくて。辛い中でも何かできないかっていうところまで頭が回らなくて、自分も辛いのになんで彼女ばっか辛い辛いって言って、自分が辛いなか慰めなきゃいけないんだみたいな風に、終わりはなってしまっていたので。
自分のメンタルをある程度いい感じに保ちつつ、相手のメンタルもケアするっていうところまで手が回らなかったっていうのがありますね。
qbc:そもそも好きだったんですか?
イツカ:そもそもお友達で、向こうは結構恋愛相談とかも自分からしていて。そのうちに、今までの恋愛を彼女が聞いていて、それではイツカが不幸になるばっかりだよねっていう話をして。私があなたを幸せにするっていう告白を受けたのが、付き合ったきっかけになります。
qbc:イツカさんに強い恋愛感情はありました?
イツカ:自分は年上の女性が好きで、ちょっとワンチャンあったらいいなみたいな感情を抱いていたので。結構すぐOKすることにしましたね。
qbc:理解のある彼くんとか、精神疾患があろうがなかろうが、その人のこと好きだったのかどうかっていうとどうです?
イツカ:そうですね。精神疾患抜きにして考えると、結構姉さん気質なところがあって、すごくすごくタイプな女性でしたね。
qbc:もし病んでなければ。
イツカ:病んでなければ、そうですね。
qbc:相手はどんな病気だったんですか?
イツカ:相手は双極性障害、躁うつ病でしたね。
qbc:ⅠかⅡか分かります?
イツカ:Ⅰ型って言ってたかな。ちょっと待ってくださいね。Ⅱ型ですね。双極性障害Ⅱ型の相手でした。
qbc:何年ぐらい?
イツカ:病気自体は10年ぐらいになりますかね、友達付き合いしてた時から、もうなんかメンタル的に調子悪くってってなって。で、うつ病から双極性障害じゃないかということになったのが、付き合う結構直前。今から5年ぐらい前になりますかね。
qbc:イツカさん自身は、どんな性格ですか?
イツカ:noteの記事のコメントとかで、文章とかで優しさが伝わってきますっていうコメントをよくいただいていて。あー介護してるの分かるっていうぐらい、人に優しくすることを心がけて、勝手に手や口が動くみたいな感じで。人に優しい性格であると自負しています。
qbc:人からも自分からもそう?
イツカ:はい。自他ともに優しい。けど、結構なんだろう、自由人でいたいところもあって。その反面っていうかね。人とやり取りするのに、ちょっとストレスを感じるところも、ないと言えば嘘になる感じですね。
qbc:身近な人からは何て言われます?
イツカ:いろんな話を聞いて、こうじゃないかこうじゃないかっていろいろ考えを発展させていくので、親友からはなんか仏さまのように扱われてると思いますね。
家族からは精神疾患で仕事がうまくいかないっていうことで、仕方ないなみたいな見方で見られている実感があります。今回も、別れて一人暮らしをするんじゃなくて、実家に戻る選択をさせてもらったこともあるので。経済的にも精神的にも甘えん坊な部分が親からしたら、そう見えてるんじゃないかっていう気がします。
qbc:話してはないですか?
イツカ:そうですね、面と向かって性格について話したことってあんまりないので。雰囲気を感じるところではそんな感じがするっていう感じですね。
過去:自分が家事も仕事も、生活面も経済面も背負うことになって。はたしてそれは幸せにしてもらっているのだろうかって。
qbc:子供の頃はどんなお子さんでした?
イツカ:子供の頃は読書が好きで、結構物語の世界に入りびたって、思いを馳せていたりしてましたね。友達はそんなに多くはないけれど、小説だけじゃなくて漫画とかオタク系、漫画アニメとかで趣味で繋がるっていう友達はいましたね。
qbc:どんな本を読んでいました?
イツカ:森博嗣っていう作家さんを読んでましたね。
qbc:どんな作品を書かれているんですか?
イツカ:理系ミステリーで、ご自身は大学で働いていらっしゃった。
qbc:あ、もっと小さい頃の話ですね。
イツカ:もっと小さい頃。
qbc:幼稚園とかそれぐらい。
イツカ:もう結構その時点で、すごい幼稚園の先生が好きっていう。お友達と話すより、先生と話した方が好きっていう。元々年上の女性に、小さい頃から憧れがあったのかと思います。
qbc:その頃はどんな遊びをしてましたかね?
イツカ:でもその頃は自覚はなかったので、先生がこういう遊びをしましょうって言ったら先生に従って。泥んこ遊びをしましょうって言われたら、泥んこ遊びをするとか、絵本を読みましょうって言ったら絵本を読むとか。字の読み書きの時間だったら、先生がこういう風にしてねって言われたらこうするっていう感じに、先生に従うっていう感じでしたね。
qbc:家族環境はどんな感じでした?
イツカ:子供の頃は下に弟が二人いまして。それこそ小学校の低学年とかは、弟がいる人間だっていう風に捉えてたんですけど。お父さんとお母さんがそれぞれ下の弟を一人ずつ相手する家族五人の時間にちょっと寂しさを感じるようになって。お母さんは上の弟、お父さんは下の弟。自分は、どちらとも相手してもらえないっていう寂しさ。だから、年上の存在に憧れて、年上の人に構ってもらいたいっていう気持ちが強くなっていったのかもしれませんね。
qbc:それはうつ病の時とかに、そういう話はされていない?
イツカ:いや、今気づいたので。その流れでお話していて。うつ病自体はもう小学校の高学年ぐらいから、気分が暗い状態っていうのがあったり。中学校に入ったらスクールカウンセラーさんっていう存在がいたので、スクールカウンセラーの方と週に一回ぐらいお喋りしたりとか。うつ病という診断はまだもうちょっと先になるんですが。なんか憂鬱な気持ちのある、気持ちの不安定な子っていう感じでしたね。
qbc:学生時代は何してましたか? 暗いっておっしゃってましたけど。
イツカ:アニメと漫画にハマってましたね。
qbc:何がお好きでした?
イツカ:ガンダムとか。
qbc:何ガンダムですか?
イツカ:ガンダムSEED。中学校の時は、ガンダムSEEDだったかな。高校に入ったらヘタリアとか。高校? 専門学校ぐらいの時にヘタリアとか。
qbc:友人関係は?
イツカ:友人関係は、ガラケーでいろいろ個人サイトとかがあったので。そこで、顔も知らない人と交流してみたりだとか。同じクラスとか同じ学年の子で、オタクの趣味が合う子とは友達でいましたけど。
なんか他のクラスメイトの子を見ると、ちょっと子供っぽくて嫌だなっていう感情があって。
qbc:それはいつ頃?
イツカ:いつだろう、中学校くらいかな。中学校で剣道部だったんですけど、三年生の先輩でお気に入りの先輩がいて。一年生と三年生だったんで一年間しかやり取りしなかったんですけど。すごく気に入って慕っていた先輩が剣道部にいましたね。
qbc:ちょっとずれますけど、年上好きというのは年齢の幅はどれくらい?
イツカ:言っても十個上ぐらいですかね。で、高校始めの時に、一旦お笑いにハマって。結構若手お笑い芸人ブームみたいな。はねるのトびらとかがやってた時代で。そこでお笑いっていうと、笑点、日曜夕方の。そこで大喜利のコーナーとかって、おじさんたちがやいやい言ってるっていうのも。なので上はいくつまでっていうと、落語家さんとか結構上でも。恋愛感情までは行かないですけど、この人好みだなっていうのがあって。
ジャニーズでも、KAT-TUNがデビューしてNEWSがデビューしてっていう時にも、自分は若い子よりかは、ちょっと年季の入ったSMAPとかV6とかTOKIOの方が好きで。若い子の顔と名前が一致しないっていう。で、話に乗れない感じっていうのがありましたね。
qbc:高校の後は専門学校?
イツカ:介護の専門学校に入りました。
qbc:で、お勉強されて。
イツカ:介護の勉強しつつ。そこは二年制だったので。で、入学した時期が違って、ちょっと年上の同級生みたいな感じの人もいたんですが。でもなんかチャラいような男の子とか、ちょっとチャラくて介護の仕事を手に職のためにみたいな子も多かったので。学校で何かということはなかったですね、友人関係。一番友人関係の層が薄かったし、ガラケーで人との出会いを求めるっていう感じの時期でしたね。
qbc:その頃、SNS出始めですか?
イツカ:mixiですね。GREEとか。その時点で、人の生活を見るっていうのに興味が出ていて。mixiって足跡機能があったんです。GREEとかもそうだったかもしれないですけど。あまりにも特定の人のページにアクセスしすぎて、もう見に来ないでくださいって言われたりとか、ちょっとしたトラブルがあったこともありましたね。
qbc:何時間ぐらいやってる?
イツカ:何時間。専門学校の休み時間ごとにガラケーを開いて、そういうのを見て。ブログサービスもガラケーで簡単にできる時代だったので、ブログ読んだりだとか。何ブログでしたっけ? Amebaブログ?
qbc:魔法のiらんどとかもありましたね。
イツカ:見てましたね。ファッション雑誌の読者モデルとか流行ってた時期なんで。完璧なモデルじゃなくてちょっと素人感のある人たちが、読者モデルっていう形で東京の原宿とかでこういう生活をしていて。生活を覗けるっていうのにすごくやみつきになって、ハマっていましたね。
qbc:その頃、実際に会ってました?
イツカ:たまにオフで会ってみようって言う人はいました。でもやっぱり、日々学校では誰とも喋らずブログを読んでいるみたいな人間だったんで、お喋りがあんまり上手じゃなくて。一度会ってそれっきりっていう関係が多かったですね。
qbc:この時一番楽しかったことは?
イツカ:やっぱブログを読むことですね。コメントして交流することもできたと、今思い返せばそうなんですけど。ただ見るだけで幸福感があったんで。
qbc:専門学校を卒業した後は?
イツカ:介護の施設で働いていましたね。もう専門の時点で、うつ病ではないかみたいな方向で精神科、心療内科に通っていたので。あまり仕事が長続きせず、一、二年で辞めてしまうみたいなことが続いて。彼女と付き合ってからとか、その辺に三年ぐらい続いたところが
あったんですけど、そこもちょっとメンタルの調子を駄目にしてしまって辞めてしまって。
でも、いろいろな施設を渡りあるいて五年なんで、ケアマネージャーの実務の、何日間介護士として働いていれば受験ができるっていう規定は満たしているんですよね。なので来年は、ケアマネの勉強をする期間にしようと。
qbc:彼女と知り合ったきっかけは?
イツカ:彼女と知り合ったきっかけは、日本でTwitterが始まった頃ですかね。オフ会を彼女が企画していて、ちょっとコメダでだべるだけの会みたいな感じで。その時自分もメンタル弱い人っていうか、彼女もその時点でメンタル弱い人っていうTwitterの自己紹介にもあったので。ちょっと興味があって近づいてみたっていうのがきっかけになります。
qbc:それからどんな関係だった?
イツカ:そこからしばらく友達関係で。お互いお酒が強かったので、お酒飲みに行ったりだとか。彼女は精神手帳二級で、介助者まで施設の利用が無料になるっていう福祉サービスがあるので、プラネタリウムを見に行ったり水族館に行ったりとかしましたね。
qbc:その頃は付き合ってないですか?
イツカ:その時は付き合ってなかったですね。イツカはお酒が強いから、私は安心して酔っ払ったりすることができるっていう状態を把握してもらって。酔っ払った時に私がイツカを幸せにするのっていう事件というか、出来事があったわけですね、五年前に。
qbc:どんな人だったんですか、彼女は?
イツカ:姉御肌で、お喋り上手で。でもやっぱり精神的に弱いところがあって。友達期間だった時も、ちょっと今日は調子悪くて会えない遊べないみたいなことが、何回かあったりして。私がちょっとスマホデビューが遅かったので、メールでちょっと今日気分が憂鬱でみたいな相談を受けていたりとかしていましたね。
qbc:どこで付き合うことになった? 告白みたいなのがあった?
イツカ:そうですね。私があなたを幸せにするのって酔っぱらって言われた後、次の日ぐらいかな、素面の状態でやっぱり幸せにしてあげたいっていう告白を受けた感じですね。
qbc:どこで?
イツカ:最初にLINEでそういう連絡があって、自分が夜勤中だったんですね。今ちょっと仕事中だからって一旦切り上げて、夜勤が終わった後に彼女の家に行って、対面で改めて告白されるというシチュエーションでした。
qbc:その時イツカさん的にはどう思っていた? 言われるって分かっていました?
イツカ:そう思っていなくて。でも確かに、今までの恋愛で、いろいろ相手に何か思わせることをしていたなとは思っていました。
qbc:思ってなかったけど、言われてイツカさんはどうだったんですか?
イツカ:まんざらでもないっていう感じでしたね。ちょうど介護の仕事をしていて、弱ってる人を支えてあげたいっていう気持ちが強まっていた時期だったのもあって。自分も相手を幸せにする何かができればって思って、告白を受けたことになりますね。
qbc:私最初に別れたって聞いた時は別れたんだと思ったんですけど、馴れ初めの部分、障害者手帳で一緒にいろいろ行ったみたいな話を聞いたら、自然に付き合ったんだなって思って。何で別れちゃったのかなと思って。
イツカ:やっぱり一緒に住んでから、ちょっとこじれ始めたというか。生活のリズムとかお金に対する考え方とかが、ちょっとずつ違うなっていうのが分かってきて。
一緒に住んでから余計に、自分が家事も仕事も、生活面も経済面も背負うことになって。はたしてそれは幸せにしてもらっているのだろうかって。でも、理解のある彼くんを目指していたのだから、別に自分が幸せじゃなくても、最低限彼女の精神的な安定があればいいと思って、なんかどんどん自分で思いを溜め込んでいっていた節がありますね。
qbc:理解のある彼くんは、別にどうでもいいことなんじゃないかなっていう風に聞いててずっと思っていたんですけど。相手はイツカさん自身を好きになったわけであって、理解のある彼くんを好きになったわけじゃないですよね。
イツカ:かもしれないですね。存分に甘えさせてくれる相手っていう存在が欲しかったのかもしれないですよね。
qbc:相手の方はどんなことを求めていたんですかね? 聞いたことあります? どんなタイプの人がいいんですかって。
イツカ:あんまり聞いたことはないかも。バツイチだったので、彼女は。別れた旦那さんのことはいろいろ愚痴を聞いていたんですが。こういうタイプがいいっていう話をあんまり聞いたことがなかったですね。
qbc:同棲までした相手は初めてだったんですか?
イツカ:そうですね。自分が実家を出たのも初めてだったので。一人暮らしの経験がなく、同棲がスタートしたという感じですね。で、向こうは元々生活保護で一人暮らしをしていたので。多少生活の知識というか技術があるなと思っていました。
qbc:今、何を後悔してますかね?
イツカ:話し合うっていうことが少なかったのかな。なんだか、何か一つ言うと、二倍三倍の言葉が返ってくるぐらい、コミュニケーションの方法に違いがあって、上手くやり取りができていなかったっていうのを反省していますね。
qbc:どっちが少なかった?
イツカ:自分が結構頭で考えこんでから、何とか言語化できたことを話すんですけど。その次に何か言語化しようとすると、それより速いスピードで彼女からいろんな言葉が返ってくるので、またそれについて考えなきゃいけなくて。これを言いたかったのに、その前に違う返事が来たから、話の方向をこっちに変えなきゃいけないなっていうことが続いたりだとか。何か思うところがあって話をしようという時間はいつも設けてたんですけど。
最後の方は、これはただのお説教タイムだなっていうような感じになってしまって。相手がひたすら自分の気持ちをこうでこうでこういう風だよね。で、イツカはこういうことしかしてくれなかったよねとか。で、自分がすみませんでした、こういうことが悪かったのでこういう風にしますっていう状態が続いてましたね、一緒に住んでからというもの。
qbc:逆に、一緒に住んでいない時はなんで何も起きなかったんですかね?
イツカ:なんだろう、やっぱり生活が一緒じゃなかったからですかね。
qbc:生活の何が問題だった?
イツカ:彼女の生活能力のなさ。ヘルパーさんも頼んでいたので。ヘルパーさんに掃除してもらったり料理を作ってもらったりっていう話は聞いてたんで、ちょっと心配はしてたんですけど。
一緒に住み始めた頃は、私が掃除も洗濯もご飯も作るからねって。今思えば、それは躁鬱の躁状態だったと、後から本人に言われたんですけど。一緒に住んでると、誰かと共有で住んでる場所って扱いになるのでヘルパーさんが頼めなくて。
訪問の看護師さんは頼めて、週に二回ほど彼女の様子を見に来てくれてたんですけど。ヘルパーさんがやっていたことを自分がやることになったっていう形になりましたね。それができていたら、何か違った結末だったのかなっていう感じもしますけどね。結婚だとか、入籍だとか。
未来:自分のことをケアしてほしい気持ちを抑え込むために、見返りを求めないボランティア精神が旺盛な自分を作り出そうとしているのかもしれません。
qbc:五年、十年、三十年、四十年、最期は死にますと。そこまでちょっと見据えて、未来はどういう風にイメージされていますか?
イツカ:今はケアマネージャーの資格を取って、彼女と暮らしていた時にコンプレックスだった収入の低いところをカバーできるようになりたいですね。ケアマネにとどまらず、社会福祉士とか収入の安定した生活。自分自身のメンタルも安定させて、仕事が長続きして、収入をそこそこあってっていう形にしていきたいですかね。
qbc:その他は?
イツカ:その他は、ちょっと今回の件で年上の女性というものに懲りたというか。お酒が好きなのでお酒を一緒に楽しめる人ってなると、もう今33歳なので年下でもいいわけですよね、学生の頃と違って。なので、年下でちょっと大人びてる感じがする子とかだったら、アタックしてもいいのかなって思います。
qbc:人間関係のイメージが多い感じですかね?こういう夢があって、何かを叶えたいとか、こういう場所に住みたいとか。
イツカ:でも、名古屋にはいたいですね。河村市長はいろいろやらかしてはいるけど、税制的には結構優遇されていると他のところに住んでる方から聞くので。名古屋で何か福祉的な貢献ができればと思っています。
qbc:もしも未来の質問というのをしていて。もしも自分にとって理解のある彼くん、パートナーさんが現れたらどうしましょうかね?
イツカ:どうだろう。でも、いろいろ甘やかしてもらって申し訳ないなっていう気持ちになってしまうと思うので、自分は理解のある彼くんはいいかな、別にいいかな。っていうより、今なるべく自由に過ごせる、ちょっと放任主義じゃないですけど。友達以上恋人未満な関係の人がいればいいかなと思ってます。
qbc:自分がされたいことを相手にしてしまうっていう現象があるんですけれども、それは自分に該当するかなって思ったりしますか?
イツカ:でも福祉の仕事してると、ちょっと自分も。でもなんだろうな、見返りはいらないと思ってるので。見返りはいらないと思い込んでる節があるので。自分のことをケアしてほしい気持ちを抑え込むために、見返りを求めないボランティア精神が旺盛な自分を作り出そうとしているのかもしれません。
qbc:腑に落ちるかどうかっていうと?
イツカ:ないといったら嘘になりますね。
qbc:何が原因だと思いますか?
イツカ:親との確執じゃないですけど。下の弟ばっかり構って、下の弟が成人したら今度は、犬を飼い出したんですね、子供三人が自立した後。私がまだ実家にいた頃から犬を飼いだしたんですけど。
そしたら今度は犬に愛情を注ぐようになってしまって、犬に嫉妬するっていう状況があったので。なんか構ってほしいみたいな。
qbc:親からの愛情なんてどうでもいいや、ってならないですか? もういい大人なんだし、どうでもいいじゃないですか。それは投げ捨てられないですか?
イツカ:私のおじいちゃんおばあちゃんに当たる人たちに甘えているというか。両親二人とも末っ子なんですね。なので、自分の親に帰省するとすごく甘えているっていうことがすごく羨ましくて。母方にとっては初孫なんですけど。兄弟の一番上っていうことに関する確執というのは抜け出せてないですね。
qbc:自分は精神年齢何歳だと思いますか?
イツカ:自分の中で、大人ぶってる時ほど自分は実際は子供じみているっていう。座右の銘じゃないですけど、そういうのがあって。精神年齢が高いと思っている時ほど、人から見た時の精神年齢は実年齢より低いなと思ってて。
二十歳ぐらいで止まってる印象がありますね。ちょっと社会に出て、いろいろ分かんないけど、車を運転できるとかお酒が飲めるとかいう権利を得て、つけあがっている状態の精神年齢だと思います。
qbc:自分が一番自分らしいなって思う時っていつですか。
イツカ:人に優しくしている時ですかね。
qbc:具体的に言うと、どういうことですか?
イツカ:困ってる人の相談に乗ったりとか。生活で不自由なところがあったら助けている姿だとか。それが自分の憧れに近い状態ではありますね。そうやって人を助けながら、自分の時間を大切にするっていうのが、ありますね。
qbc:お金があったら何をする人なんですかね?月収が50万になったら、まず何をします?
イツカ:でも、人に奉仕をするっていう仕事は続けて、何かしらで福祉の仕事をしていたいです。
qbc:仕事の月収が五十万になったら?
イツカ:福祉の仕事でってことですか?
qbc:そうですね。労働時間は変わらずあって。
イツカ:でも、誰かにお酒を奢り続ける人生とか。
qbc:月収が百万になったら?
イツカ:お酒を奢り続けつつ、自分の趣味の時間も充実させて。五十だったらお酒は一杯二杯ですけど、百万だったらシャンパンをおろすとか。
qbc:どこで飲むんですか?
イツカ:メイド喫茶とかのコンカフェで、シャンパンをおろしてみたい。キャバクラとかじゃなくて。
qbc:最後に言い残したことがあればお伺いしております。
イツカ:自分が理解のある彼くんになれなかったっていうことはあるんですけど。やっぱり、人一人が背負う限界量っていうのがあると思うので。一人で悩んで一人の人に依存しないで、福祉サービスとかを使っていろんな人に助けを求めてもらったらいいかなと思います。自分自身が一人だけに奉仕して、精神的な安心を得ることが出来なくて別れてしまったので。いろんなところでいろんな人と交流した上で、もっと何かできることがあったんじゃないかなと思いました。
あとがき
あとがきを書き忘れていた。。。
【インタビュー・編集・あとがき:qbc】
【編集:花梨】
#無名人インタビュー #インタビュー #恋愛 #精神疾患 #理解のある彼くん
マガジンで過去インタビューも読めますよ!
インタビュー参加募集!
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いただいたサポートは無名人インタビューの活動に使用します!!