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今の世の中が大変なのは僕らの世代もそうだし上の世代が頑張りきれてないからだと思う48歳引退予定のファイナンシャルプランナーの人

皆さまー、天保老人は知っていますか? 知らない? では老害は知ってます?
「老害」っていうのはねー、年取ってるだけで能力ないのに権力もって威張ってるとこう言われるんです。
で天保老人はねー、天保は江戸時代の終わりごろの年号で、明治政府の主要メンバーが天保生まれ(1830年12月10日~1844年12月1日)ばっかだったのを揶揄するために徳富蘇峰が作った言葉だったんじゃなかったっけなと。
 🐶伊藤 博文(1841年10月16日)
 🐯山縣 有朋(1838年6月14日)
 🦁木戸 孝允(1833年8月11日)
 🐻大久保 利通(1830年9月26日)
世代闘争はいつもいつでもいつだって起きてるってこと。。。あーあーあーいかん! こういう、私、知ってるもん!! 的なところが中年男性特有のマウンティングなんやで。
そう、もう、私の出番はもう終わりなんやで。。
と、いう理由できっちり若いZ世代インタビュアーを集めて教育して現場にどんどん出してる出したがってる無名人インタビュープロジェクトですが(宣伝)、今回のような世代間だからこそのインタビューが成立してくるようになったのもおもしろポイントのひとつではありますねえ。
あともうひとつ。なぜ若い世代を参加させるかというと、偏見というものを持たなくさせるには、若いときにどれだけ多様な考え方にふれられたか、が重要なのではないか、と思っているから。ハロー。
今回の無名人インタビューも絶賛よろしく楽しんでお願いしますねえええ。(主催:qbc)

今回ご参加いただいたのは おさかべ さんです!

現在:人生35年生きてきましたが、僕から人との約束を破ったことはないです。

toki:今、何をしていらっしゃる方ですか?

おさかべ:自営業でファイナンシャルプランナーをやってます。約4年前の2018年からですね。

toki:FPになられる前は、何か他にお仕事をされていましたか? 

おさかべ:大学を卒業してから、会社員をやってました。

toki:FPを自営業でやろうと思ったきっかけ、理由は何だったのでしょうか?

おさかべ:もともと大学のときから、起業したいっていう夢があったんですよ。だから、それに沿って動いただけっていう感じです。

toki:FPを選んだ理由は、何だったのでしょう?

おさかべ:元々、数字関係のことが得意な方だっていう自負がありました。それこそ会計士さんとか税理士さんとか、そういう仕事もいいなって思ってたんですけど。
そういう仕事よりも、これからはやっぱり投資の運用とか、僕が社会人になってから始まったNISAの制度とか、いろいろ流れができてきたんで。アベノミクスが始まったとか。
だから、財務書類を作って読んでとかっていう仕事だけじゃなくて、お金自体のこと、お金の管理の仕方とか株のこととかの方が、より多くの人に身近なのかなって思ったんですよ。そっちの方が、仕事の裾野が広がるんじゃないか、1人でも多くの人と話すことができるだろうなって思ったんで。それで、ファイナンシャルプランナーという仕事を選びましたね。

toki:ファイナンシャルプランナーのお仕事は、いかがですか? 

おさかべ:今年で35歳になるんですけど、いろんな職種の方や、いろんな年齢の方に出会います。
例えば普通の会社だったら、やっぱり若いとき、20代30代で会える人って、まだ限られると思うんですよ。自分の会社の社長とかにも、なかなか会う機会ってないだろうし。ましてや、よその会社の社長にいきなり会えるとかっていうのは少ないと思う。
だから、ファイナンシャルプランナーをやってて一番面白いっていうか、いいなって思うのは、いろんな職種の方、いろんな年齢層の方に会えるんで、自分の視野が広がるところですね。

toki:FPだから、お金についてなのかと思っていたんですが、いろんな人に会えるという部分で楽しさを感じてらっしゃるんですね。

おさかべ:そう思えるきっかけがあって。
仕事として、お金の管理の仕方とか、運用の仕方というのを、それぞれお伝えしていくじゃないですか。それって、20代30代っていう若い方の考え方と、40代50代で社会で中堅でやってる方と、60代70代ってもうリタイアされている世代の考え方って、みんな違うんですよ。それぞれ考え方も全然違うし。全く同じこと言っても、受け止め方がそれぞれ違うので。
だから、伝え方も考えなきゃいけないなって思うし。逆に、この世代の人たちと意外と話が合うんだなって思ったりもしたし。そういういろんな発見が多かったですね。
人を見て喋る仕事なんで。だから仕事のこともたくさん話すんですけど、人について学べるっていうのも、すごく面白いかなって僕は思ってます。

toki:今、一番力を入れていることや、夢中になっていることは何ですか?
 
おさかべ:FPの仕事のことをもっと伝えていきたいですね。お金の知識的なことも含めて。それこそnoteとか、ブログとか、あとベタですけどネットのSEO対策とかも。最近は、そういったことに力を入れてます。

toki:仕事と趣味のバランスは、おさかべさんはどうなっていますか?

おさかべ:結構、仕事と趣味が一致してるところがあるんで、はっきりは分かれてないかもしれないです。旅行に行ったりとかも、趣味として結構好きなんですよ。
ファイナンシャルプランナーも営業の仕事なので、お客様宅に訪問したりとか。
それで、普段は名古屋にいるんですけど、出張で東京とか北海道とかにも行くんですよ。
そうすると、出張が旅行みたいになっちゃうので。仕事もしてるんですけど、ちょっとは趣味的な要素もあるかなって思えてるところありますね。

toki:他にも、趣味はありますか?

おさかべ:現地のおいしいものを食べるのも、グルメも好きだし。あとは、読書も好きです。読書って、移動中とか結構どこでも読めちゃうじゃないですか。
だから、空いた時間とかにできちゃうんで、日頃の仕事時間でも空き時間があれば、ちょっと勉強したりとか本読んだりって。
仕事の合間にも、趣味の時間を結構作れてるかなと思ってます。

toki:旅行のどういった部分が好きですか?

おさかべ:旅行に行くと、普段の自分にはない刺激をもらえると思うんですよ。
例えば、北海道に行って札幌に行くとしたら、家の雰囲気も全然違うし、店の雰囲気も違う。いつもと違う空間にいられるのが好きです。

toki:どういった本を読まれるんですか? 

おさかべ:仕事柄、ビジネス書や経済関係の専門書などが多いです。
仕事から離れてるときは、哲学書や文学書とかも読むことが多いです。

toki:質問がガラッと変わってしまうんですけど、おさかべさん、周りの人からどんな人だって言われることが多いですか? 

おさかべ:いろいろ言われますけど、まず、熱い人って言われます。
あとは、義理堅いって言われます。熱い、義理堅い、そして几帳面かな。
他にもあるんですけど、たぶんその3つが一番多いですね。

toki:そう言われて、自分ではどう思われていますか?

おさかべ:その通りだなって思うし、うれしいと思います。

toki:自分では、自分のことをどういう人だと思いますか? 

おさかべ:自分で言うのも恥ずかしいんですけど、義理堅い人間だと思ってます。
人に裏切られてきた人間なんで、僕は自分から約束を破ることはしないです。
だから、友人とも喋るんですけど「お前は天地が裂けない限り、裏切らない」と、冗談半分に言われます(笑)

toki:信用がすごくあるんですね。

おさかべ:ありがたいことにね。付き合いが長い人間から見たら、特にそうなのかも。

toki:ご自身でも、そこの部分は大切にして生きていらっしゃるという感じですかね。

おさかべ:そうですね。あとは、親の教育のおかげもあったのかなと思います。うちの親も義理堅い人だなって思うので。そういったのもあると思います。

toki:今、やっていて一番楽しいことってなんですか? 

おさかべ:家族とか友達とか、お客さんもそうですけど、とにかく人と会って、いろいろ楽しく喋れるのが、やっぱり一番楽しいですよ。
コロナで人と会うのがはばかられたりとか、ここ2年ぐらい色々あったじゃないですか。
もともと喋るのが好きなタイプなので、改めていろんな人と顔を突き合わせて喋ると楽しいです。人と会っていろいろワイワイ喋ってるのが一番楽しいし、幸せを感じてますね。

過去:次の生きがいが見つかるのに、26歳までかかったから約10年かかった。それまでわかんなかった。

toki:おさかべさんは、小さいころはどんなお子さんでしたでしょうか? 

おさかべ:おとなしかったと思います。

toki:いつごろまでですか? 

おさかべ:おとなしい子どもだったのは、中学生ぐらいまで。

toki:中学生のときに、変化があったんですか? 

おさかべ:13歳から15歳ぐらいって、思春期になってくるじゃないですか。体も大きくなってきて、心も少しずつ大人になってくる時期なので。
それまでって、やっぱりおとなしくて。元々、揉め事嫌いなタイプの人間だったんですよ。高1ぐらいから、自分を出すっていうことに対して抵抗がなくなってきたっていうか、自己主張はできるようになってきました。人との出会いで変わったとかっていうよりも、自然の流れもあるかなと思います。

toki:自己主張をすることに抵抗がなくなって、気づいたら変わっていたっていう感じだったんですか? 

おさかべ:気付いたら変わってましたね。
周りの友人と喋ってて、せっかくみんないいやつなのに、話聞いてるだけで自分の意見言ってないなって、ふと思ったときがあったんですよ。おそらく中3ぐらいだったんですけど。
もうちょっと自分の意見を言っていかないと、もったいないよなって思うようになったのが、きっかけかもしれないですね。高校1年からは、自分の意見をバリバリ言ってました。

toki:中3、高校生ぐらいで変わる前、おとなしい自分に対しては肯定的に思ったり否定的に思ったりとかってありましたか?

おさかべ:結構、否定的に思ってました。たぶん、おとなしくしてること自体は別に良かったんだけど。言いたいことが言えてないとは、心のどこかでずっと思ってた。
場の空気を乱したくないから、周りの友達ともけんかしたくないし。だから、必要以上に自分の意見を押し殺してたなっていう意識は、どこかであった。

toki:ご家族のこともお伺いしたいなと思うんですが。
先ほど、親御さんも結構義理堅いっていうふうにお話ありましたけど、ご家族はどんな感じでしたか? ざっくりした質問になっちゃうんですけど。

おさかべ:基本、家族は子どものことに干渉しないタイプで。「お前が好きなように考えて、好きなように生きていけばいい」だったんで。
例えば、ああしなさい、こうしなさいとかっていう強制はしなかった。自由を尊重してたっていうのかな。

toki:なんでもしていいよってなったときに、「やったー!」って思う人と、「何したらいいんだろう」って戸惑う人といろいろいると思うんですけど。
おさかべさんは、ご両親の教育方針に対してどういうふうに感じられてましたか? 

おさかべ:僕は何したらいいかわかんなかった。そんな賢い人間ではないという自覚もあったし。「自由にやっていいよ」って言われたときに、じゃあ何をしてどう振舞ったらいいのかってのは全くわかんなかったから。逆に答えを探して、結構大変だった記憶はあります。

toki:なんか小・中学生高校生、いつでもいいんですけど。子どものときに、印象深い出来事は何かあったりしますか? 

おさかべ:いろいろあるんだけど。印象深かったのは、僕、小学校のたぶん4年ぐらいだと思うんですけど。
学校の先生に、字がすごく綺麗でノートもすごい綺麗に取ってるって、めちゃめちゃみんなの前で褒められたことがあるんですよ。それはすごい嬉しかったんすよ、人に認めてもらえたみたいな感じになって。みんなもやっぱり、その場は「おおー」とかってなるじゃないですか。
その後に、陰でいじめられたんですよ。3、4人に。すごくいじめられて。
いい思いもしたし、悪い思いをしたっていうところで。それまでいじめを受けたことなかったんで、僕の中で。そのときはすごく印象的でした。他人の嫉妬って怖いんだなっていうのを、その時に初めて知ったときかな。

toki:いじめに遭ったときっていうのは、どういう気持ちでいたんですかね? 

おさかべ:つらかった。こっち1人で、向こう4人ぐらいで来るから。向こうは、僕が絶対1人のときを狙ってくるし、もう勝ちようがないから。喧嘩しても、数的に絶対負かされるし。だから、つらかった。

toki:その後、いじめから抜け出すことっていうのはできたんですか? 

おさかべ:できた。それは大丈夫だった。
うろ覚えで申し訳ないですけど、たぶん3、4ヶ月我慢して、でも全然変わらなくて。これ無理だと思って、1回、担任の先生にも相談したんですよ。ちょっと収まったんですけど、あんまり根本的な解決にならなくて。
本当はダメなことなんですけど、いじめてくる主犯格を捕まえて殴っちゃって。子どもだから、たかが知れてるんですけど。そこで向こうが謝るまで殴り続けて。周囲が仲裁に入ってようやくそこで収まったみたいな感じ。
最後は、力と力の闘いみたいな感じでしたね。

toki:中学校高校ぐらいから、ちょっとずつ性格の内面の変化もあってっていうことだと思うんですが。
高校とか大学生活とかは、いかがでしたか? 特にその中で印象深いというか、自分に影響を与えたなっていうような出来事とかって何かありましたか? 

おさかべ:高校・大学は、結構あって。僕、小学校からずっと野球やってたんですよ。
野球をやってて、いい感じでレギュラーになれたりとか、本当、野球でいい思いをさせてもらいました。
自分の性格も変わってきたときに、ちょうど高校2年の夏ぐらいだったと思うんですけど。怪我しちゃって、もう野球ができなくなっちゃったんですよ。
それまでは、そこそこ勉強もして、野球もしてっていう比較的、文武両道な生活を送ってきたんですけど。野球という生きがいがなくなっちゃって、そこがたぶん人生のターニングポイントだったと思います。
野球できないから、どうしようかなって考えて。いろいろ自分の生き方探しながらみたいな感じでやって。
でも、大学は行く予定だったので、大学受験もしなきゃいけないなあっていうことを考えながら、新しい生きがいを探して。いろいろやりながら、模索しながら、高校生活を過ごして大学受験に突入してった感じでしたね。

toki:その生きがいがなくなってしまったっていうところから、模索していった過程っていうようなことについても、お伺いしてもよろしいですか。

おさかべ:野球をやめてしまった時点で、自分から辞めたいと思ったわけじゃないのに辞めなきゃいけなくなったら。よく言うじゃないですか、心の中に穴が空いたみたいな。本当、そんな感じです。
人と喋ってる人ときは全然いいんですけど、自分1人になると、すごい孤独感っていうか、自分が何のために生きてるかわかんないみたいなところから、あれやこれやいろいろ考えたりとか、考え始めましたね。

toki:野球の存在って、自分にとっては大きなものでしたか? 

おさかべ:大きいです。今でも野球見たりするの好きなんで、やっぱり野球の存在は大きくて。
さっきのいじめの話にも繋がるんですけど、やっぱりスポーツやると体とか強くなるじゃないですか。ある程度体もできてくるので、いじめられるとかもなくなるんですよ。
それまで僕、いじめられたときまでって、そんなにスポーツバリバリやってるタイプじゃなかったんで。そこで友人からの誘いもあって野球をやり始めて、友達がまたどんどん増えてたくさんできるようになってきて、いじめられるとかそういうこともなくなってったんで。もう本当、野球のおかげ。野球には感謝しかないっていうぐらいのものだったから。できなくなるのはすごくつらかった。

toki:そこまで自分の中に大きく占めてたものがなくなってしまって。そこから立ち直るといいますか、また別の生きがいを見つけることっていうのはできたんですか? 

おさかべ:できました。
結局、高2の夏で野球を辞めざるを得なくて。そこから次の生きがいが見つかるまでにすごい時間かかったんですよ。
当時17歳だったから、次の生きがいが見つかるのに、26歳までかかったから約10年かかった。それまでわかんなかった。
その生きがいっていうのが今のファイナンシャルプランナーの仕事で思うようになったんだけど。それまでって、やっぱり日本の学校教育の問題とかもあるんですけど、基本は日本人って受身じゃないですか。これやりなさい、これしなさいみたいな。
僕自身も、元々はおとなしめの優等生のタイプだったから、親に言われたこととか、宿題やれってことはちゃんとやっていた。

toki:はい。

おさかべ:そういう僕が初めて、友達の意見とかも聞いて、自分で親に野球やりたいって言って。自分の意見を初めて出したのが野球だった。これやりたいって。
自分の意思を出したものだから当然好きだったし、結果もそこそこ出たので、やれてたんですけど。そこから、また何か自分の意思でやりたいっていうことを見つけていくのに、なかなか当たらなくて。当たったのが今の仕事かな。
だから、原動力は自分が好きだって思えるものに当たりたい、探したいっていう気持ちを持ち続けられたからじゃないですかね。また野球と同じぐらい好きなものを見つけたいっていうのが、おそらく原動力。

toki:高校で野球ができなくなって、大学生活ではどういったことを中心にやってらっしゃったんでしょうか? 

おさかべ:大学は、普通にコンパもやって。でも、真面目に勉強もしてた。
ちゃんと単位も取ってたし。コンパ行って、勉強もして、ゼミとかもちゃんとやって、就活もやって。
ハメを外すことは少なかったけど、よく遊びよく学んだ。

toki:なるほど。

おさかべ:勉強の仕方も、高校までとちょっと変えて。高校までって、暗記をして大学受験に向けてってあるじゃないですか。そういうのじゃなくて、これまで読んだこともないいろんな本、それこそ文学関係の本とかも結構読んだんですけど。自分の知らない世界に関する本を読んだりとか。
あと、そのときに大学のゼミの恩師の先生の影響なんですけど。人とディスカッションできる、やれるようになりなさいって言われたんですよ。なかなか日本人は苦手なところですけど。それを、2年間徹底的に鍛えられて。やり方とか、言葉の使い方を教えてもらいました。
とにかく、目新しいことばっかりやってたっていうのがあって、すごい楽しかった。

toki:そのゼミの先生、恩師の先生から受けた影響はどんなものですか?

おさかべ:すごくあって。ディスカッションをして、人との意見交換とかっていうものは、やっぱり大事にしなきゃいけないって。ときにはちょっと気まずくなるときもあるけど、そういう意見交換もちゃんとしなきゃいけないっていうことを教わりました。
先生は学者なので、僕らみたいに一般社会でお金を稼いで生きている人間とは、またちょっと違いますけど。僕が今でもたぶん、仕事の傍ら専門書を読んで勉強するとか、学術的な意見を参考にしたりできるのは、先生のおかげ。

toki:なるほど。

おさかべ:学問って仕事や金稼ぎに役に立たないって思われがちだけど、そんなことはないって、先生はいろいろと教えてくださったんですよ。
あとからいろいろ生きてくるからとか、この知識が、実は現場の実務に使われてるんだって、細かい例も出して教えてくれたんですよ。
だから、社会に出てお金稼ぐことは大事なことだけど、学問に対する敬虔の念をいつまでも忘れない人間であってほしいってこと言われたのはすごく印象的。
僕の中で、そこは今でも大事にしてるつもりです。

toki:冒頭で大学生ごろから起業したいと考えていたってお聞きしましたが、それはどうしてだったのでしょうか?

おさかべ:起業したいなって思ったのは、リーマンショックがあったから。
大学生のときにリーマンショックがあって、たぶん2年ぐらいだったと思うんだけど。就職活動めちゃめちゃ厳しいぞって、もう当時の就活担当から言われてて。就職活動もやっぱりすごい苦戦したんですよ。
当時、僕の周りもみんな30社ぐらい落とされて、ようやく1社受かるみたいな感じの時代で。僕もそういう感じだったんですよ。最後、ようやく内定取れたみたいな。
やっぱりそこで理不尽な目にあって、そんな簡単に落とされるの、みたいな。ちょっと上の先輩とかいるじゃないですか。先輩社員の話を聞いてってあるんですけど。僕も結構自信家なんで、話を聴きながら、俺はこいつらより頭いいし、仕事もできるってずっと思ってたんですよ。でも、ここにはおそらく入れないんだろうなと思いながら話を聞いてて。
結局、生まれの年齢が1年2年早いだけで、人生決まるっておかしいじゃんって思ったんですよ、就活を通じて。だから、今はちょっと歯を食いしばって我慢して、社会勉強するために会社に入るけど。絶対自分が納得した上で、好きな人間と仕事ができるように会社を作るっていうのを、そのときには決めてた。

toki:独立前に8年間会社員をされていたとお伺いしましたが、ずっと同じ会社だったのでしょうか?

おさかべ:1回転職しました。
もともと、1社目は事務系の仕事をしていました。書類を作ったりとか、事務系の仕事が多かったんですけど。自分で会社を経営するっていうと、営業力がいるじゃないですか。その会社にいたときに、あんまり営業するっていう機会がなくて。
起業する前までに、営業ができる仕事がいいなって思って転職したのが理由です。
もう事務は一通りできると。次は、営業が全然できないから営業勉強したいと思って、営業できる会社に行きたいって。

toki:そのときからもう、会社を作るって決めてらっしゃるわけですもんね。

おさかべ:心の中で、もう決めていました。

toki:実際、会社を作るって踏み切ったタイミングは、いつごろになるでしょうか? 

おさかべ:僕が31歳のときになります。
転職して2社目の会社ですけど、3年か3年半ぐらいいて。
そこで退職するんですけど、そのころには、もうここで学ぶことはないと思いました。同じような仕事ばっかり。どんな会社でも、最後はやっぱり仕事ってルーチンワークになっちゃうじゃないですか。
だんだん慣れてきて、あんまり刺激もなくなってきて。もうこれだったら、やっていけるかなって思ったんですよ、自分の中で。やっぱり起業するのは若い方がいいし、もう今が決断時かなと思って、起業することにしました。

未来:今の世の中が大変なのはね、僕らの世代もそうだし、上の世代が頑張りきれてないからこうなっちゃったっていうのをすごい思ってる。

toki:次は未来のことについてお伺いしていきます。
5年後、10年後であったり20年後、30年後、どうなっていたいというイメージはありますでしょうか? 

おさかべ:今が35歳だから、5年後は名古屋と札幌で「ナンバーワンFPはおさかべだよね」って言われてるレベルになってたい。業界で指折りっていうんですかね。そのレベルでやれてる人間だっていうふうに周りからは見られていたい。

toki:その状態が100%だとすると、今は何%ぐらいのところにいらっしゃいますか? 

おさかべ:今はね、30%ぐらい。

toki:その数字を増やしていくために、どんなことをやっていきたいとかっていうのありますか? 

おさかべ:僕、やっぱり仕事に関することで本を書きたいっていうのがあって。noteでどんどん溜めていったものから、本を出したいなって思ってるし。
あと僕、たぶん来月以降になると思うんですけど、メディアからも取材を受ける予定なんです。そういったとこで脚光を浴びてくると、ちょっとずつ僕の知名度も上がってくるから。
そういったところを使って、いろいろと発信できたら面白いなって、どんどん知名度上がってくるかなと思ってます。

toki:今、お仕事のことをお伺いしたんですけど。
自分の内面や、こういう人になっていきたいとか、そういったものはありますか?

おさかべ:5年後、40歳のときには、本当に迷わない人間になっていたい。よく不惑の年って言うじゃないですか。迷うことがない人間になっていたい。
経営の決断でも人付き合いでも、迷うことって絶対あるんですよ。そこは、向こうの都合の事も当然考えるし、僕自身の思いとか欲求とかそういったものもあるんで。そこでちょっと葛藤したり悩んだりっていうのは、やっぱりどうしても出てくるんですけど。
その辺のところを、人間的にも成長できれば、悩みってなくなると思うので。やっぱり悩むとパワー使うんで。だから、内面的に成長して、決断をもっとできる人間になりたいですね。

toki:自分が死んだときに、周りの人からどういう人だったねって言われたいですか?

おさかべ:これ、本当に願望ですけど、「あいつに出会えて良かった」って言われたいです。この人に出会えたから人生楽しかったし、いいことあったなっていうふうに、一人でも多くの方に思われたい。

toki:死ぬときまでに、これはやっておきたいっていうことは、何かありますか? 

おさかべ:いろいろありますね。
やっぱり海外旅行は行きたいですね。今は行けなくなっちゃったじゃないですか。特に、ヨーロッパ行くのが好きなんで、またそういったところをちょっと旅してみたいっていうのもありますし。
あと、やってみたいからちょっとズレちゃうかもしれないけど、将来的なビジョンとして、48歳で完全にリタイアしたいっていうのがあるんですよ。それをちゃんと実行すること。
今は、名古屋っていうかなり都会のところに住まわせてもらってますけど。郊外の田舎みたいなとこに行って、のんびり過ごしたいっていうのがあるんで、それは叶えていたいかな。
お金も贅沢に使うタイプじゃないんで、本当にリタイアして、日々ゆっくり過ごしたい。それで、友達とか会いたい人間に会うっていうような、のんびりした生活を送りたいですね。

toki:48歳という年齢設定には、何か理由があるんですか? 

おさかべ:理由は、めちゃくちゃあります。
個人的な考えなんですけど、やっぱり48、49歳を超えてくると、頭の柔軟性がなくなってくると思うんですよ。悪い言い方をすると、老害になってくるっていうか。
自己分析をすると、わりと頑固なとこがあるんですよ。まぁ、頑固だったり我が強いところがないと自営業ってできないのですが。
今は、いろんな人のアドバイスを受けいれて、いいとこはいいと思って柔軟的に受け入れてやれてるんですよね。でも、すごい有名になってきて、本当に業界トップクラスぐらいの扱いになってくると、良くも悪くも築き上げたものができるじゃないですか。そうなった時点で、俺は業界トップクラスの人間だってなった時点で、他の人に聞く耳持ててるかって言われたら、今よりは持ててないと思うんですよ。

toki:はい。

おさかべ:言うても、俺はここまで自力でやってきたんだよっていうふうになっちゃうと思う。どこか傲慢になってくると思う。その業界で、ある程度名前を残したから。
そうなってくれば、若い人の意見とかも聞けなくなってきてると思うし。「お前はそうかもしれないけど俺はこうだと思うよ」って、たぶん自分の意見を言っちゃうこともあると思うし。知らず知らずのうちに、本当に裸の王様になってるんじゃないかなって思っちゃうんで。
たぶん、ギリギリなんとかその自覚を持ちながら仕事と経営できるのが、48歳までだと思う。
別に世の中の高齢の経営者の方を馬鹿にしてるとか、そういうわけでは全くないです。個人的に、今までの経験といろんな人を見させてもらって思ったことは、48歳ぐらいまでに次の世代に託せないと厳しいかなって思っちゃう。人間が傲慢になって頑固になってしまったら、会社も成長しなくなるってやっぱり思ってます。

toki:面白いですね。
傲慢であることを自覚しながらも仕事を続けるんじゃなくて、もう仕事もすっぱりそこでやめてしまうっていうような感じですか? 

おさかべ:それまでずっと懇意のお客さんには、フォローしに行ったりとか、そういったお手伝いはします。でも、基本的には、第一線からはもう完全に離れるっていうのが、僕の本当の理想。
たぶんそうなったときって、個人的な考えですけど、たぶん、下に部下とかがいても、すごく気を遣わせる立場になっちゃうと思うんですよ。
本当は「おさかべさん、それ、違うんじゃないですか?」と言いたいんだろうけど、下手に地位や実績もあるから、あんまり言えないみたいな。
言ったら言ったで、睨まれたり気まずくなるのも嫌だしとかもあって。
立場的にもそこまで来たら、言われなくなっちゃうから。裸の王様になって経営が傾いて、人は離れていって、っていうところに僕はなりたくない。
たぶん、そこそこ自分で自覚を持ちながらやれるっていうのと、周りから見られたときのバランス感覚が何とか保てるのが、僕は48歳までだと思ってる。

toki:すごい面白いなと思います。
結構壮大な質問になってしまうんですけど。これから生きていく上で、おさかべさんが大切にしていきたいこととか、信念はありますか? 

おさかべ:大切にしたいことは、一つですよ。人を信じることですよ。
人を信じ続けることです。それしかない。
っていうのも、ビジネスでお金のやりとりがあっても、最後って信頼感だと思うんですよ。
僕の仕事って、もちろんお金の運用のアドバイスもさせてもらうんですけど、10年20年という長期のお付き合いさせてもらいたいっていう形でやってるんですよ。
ときにはね、ちょっと関係が気まずくなったり、けんかしかけたりっていうのもあるんですけど。でも、それはお金以上に、その人との信頼関係がないと関係って続かないと思うんで。向こうから嫌われることもあると思うんですけど、僕はその人のことを信じたいと思うし、好きであり続けなきゃいけないっていうのは思ってますね。

toki:インタビュー冒頭の方で義理堅いとおっしゃっていて、自分自身は人に裏切られてきたけど、自分が人を裏切ったことはないっておっしゃってたのが、すごい印象に残っていて。
人に裏切られたっていう経験があっても、それでも自分は人を信じたいっていう思いになるのってすごいなと思ったんですけど。
人を信じる力は、どこから来るんですか? 

おさかべ:いろいろあると思うんですけど、めっちゃ単純なところで言うと、僕、頑固で負けず嫌いなとこあるんで(笑)
だから、そこで人に裏切られました、人なんか信用できんって投げやりになって諦めちゃったら、それまでの自分が生きてきた人生を否定することになるじゃないですか。それまで人を信じ続けてきたのに。
そんなことは絶対認めたくないって思ってるんで、もう死ぬまで人を信じ続けてやろうって思ってます(笑)すごく単純なところですけど。

toki:はい。

おさかべ:基本的に、やっぱり負けず嫌いっていうところもあるし。物事の考え方として、ビジネスもそうだと思うんですけど、ずーっと結果出ないことを続けてたとして、99回失敗しても100回目の1回でデカいの当たれば、僕は絶対成功だと思うんですよ。
だから、それを信じてやり続けることが大事だと思ってるんで。だから例えば、99回失敗したよ、「お前そんなことやらんでも」みたいなふうになったとしても、100回目でみんなが認めるぐらい「やっぱりお前すげえな」ってなることをするべきだと思うから。
人を信じるとか、義理堅くいたいっていうのは、仮に99回人に裏切られたとしても、100回目裏切ったとこでもう101回目が裏切られることはないっていうところを、目指したいなって思ってますね。

toki:なるほど。

おさかべ:そこまでになったら、今よりも結果がついてきて、人の見られ方も変わってくると思うから。
やっぱり若いときって、どうしても甘く見られたりなめられたりとか、そういうのってあると思うんですよ。だから、人間的な成長と一緒で、どれだけ自分の立場が変わっても、変わらずに謙虚にい続けて、自分であり続ければ、いつかは変わると思うから。
それを信じてやり続けてるのが、今の僕であり、これからも続けたいと思ってることですね。

toki:すごく素敵なお話ありがとうございます。
インタビューで、毎回もしもの質問っていうのをしてるんですけれども。
もしも、26歳のときに、野球から次の生きがいのFPっていうものを見つけることができていなかったとしたら、今の人生って、どうなっていたと思われますか? 

おさかべ:いや、全然冴えない人生を送ってたと思います。下手したら、ずーっと家でニートしてたかもしれない(笑)っていうぐらい、人生が変わってたと思います。

toki:FPという、二つ目の生きがいには、どのように出会われたんですか? 

おさかべ:もう本当に、本屋さんでたまたま資格の参考書を見たとき。
本を読むのが好きなんで、本屋さんにもよく行くんですよ。
FPって出てきたときに、FPって何だろうみたいな感じで興味を持って、自分で本を読んだりネットで調べたりして、これ結構面白そうだなって思って。実生活でも役立つし、と思ったのがきっかけです。

toki:偶然といいますか、たまたま? 

おさかべ:本当に、たまたま。FPという資格を見つけた、本当にたまたま。

toki:そこから人生が大きく変わっていったっていうのが。

おさかべ:本当にありがたかったから、たぶん神様のおかげです。10年間も悩んでたから、憐れんで教えてくれたんですよ。

toki:インタビューも終盤になってきたんですが、受けてみていかがでしたか? 

おさかべ:楽しかったですね。自分の人生を振り返るってあんまりないんで。本当に。
いろいろこんなことあったな、あんなことあったなって、結構思い出しました。

toki:最後に、何か言い残したことや、もっと話したかったところなどあれば、お伺いしております。

おさかべ:性格が変わってったっていうところは、たぶん伝えきれてなかったんで。もともとおとなしめな感じで、ちょっとずつ自己主張を、中学校ぐらいから覚え始めたっていうところなんですけど。
そこもやっぱり、だんだん意見を言えるようになってきて、もう高校では結構、自分の意見をバンバン言う感じになったんですよ。
もともと、学校自体も自由を大事にするような雰囲気があったんで、お互い意見や言いたいことを言い合って。そういったところでは、すごくいい時間だったなって思ってるんですよ。

toki:はい。

おさかべ:当然、やっぱり大学もね、学問の自由があるぐらいなんで、意見は絶対言えたんですよ。間違ってたとしても、その意見は意見で受け止めてくれるっていうのが常にあったから。
そういった自己主張を良くも悪くも覚えられたっていうことは、すごくいい時間だった。もともと自分の中で、何か変わるきっかけがあったと思うんですけど、それに合った環境がちゃんと用意されてたなと思いました。
おそらく、中学生までの僕のことを知ってる友達は、僕が起業するような人間だと思ってないですよ。全然そんなこと考える人間じゃないと思ってるはずです。
でも、高校からの友達は、僕は起業するような人間だとはっきり思ってるんですよ。そこで、人がはっきり変わっちゃいました。

toki:なるほど。

おさかべ:だから、僕の中では、人生、山あり谷ありだと思ってるんです。でも、全部今に生きてるんですよね。
もともと、おとなしめな性格だったので、やっぱり周りの人の空気を気にしたりとかあったんですよ。
その中で、だんだん主張の仕方とかも覚えてきて、結局今この経営者っていう自営業の立場になると、もちろん自分の主張もしなきゃいけない。でも、相手の立場とか周りの空気感とか理解してないと、当然仕事ってうまくやってけないんで。両方の経験がすごく生きてる。
学生時代からもちろん社会人の経験もそうだけど、僕の中で学生時代までの経験っていうのは、すごい内面的な対人を見るときの経験として、すごく活きてる。
社会人になってからは飯を食うためのスキルを磨かせてもらったから、個々のスキルをすごく磨かせてもらって、それが今、両方マッチして。
今は自営業4年で、もうすぐ5年目になるんですけど。これまで何とかやれてるのかなっていう気はします。

toki:自分の経験を、余すことなく生かされているなっていう印象です。

おさかべ:ありがとうございます。性格が結構欲張りなので、使えるものは使おうみたいな感じですかね(笑)
ところで、インタビューの応募のときに、Z世代の方に向けたメッセージができればという話もしていて。tokiさんって、Z世代の方ですか? 

toki:私はZ世代なんですかね。今21歳、今年22歳です。

おさかべ:バリバリZ世代の方ですね。なんか、25、26歳ぐらいまでは、Z世代らしいです。
僕の22、3歳のときって、社会に出たときもそうなんですけど、指導とか年上の方から殴る蹴るというのはさすがになかったんですよ。ただ、言葉が結構荒くて。今思い返すと、これパワハラだっていう言葉ばっかりだったんですよ。今なら普通に訴えられるみたいな言葉ばっかりだったんですよね。
Z世代の方とか、あんまりそういう激しいけんかとか、口でもそんな汚いこと言われたことないって人が多いのかなって思うんですよ。結構傷ついたみたいな。

toki:はい。

おさかべ:僕の中で、Z世代の方って、仕事でも話すことあるんですけど、みんな若いときのすごく完成度が高いと思う。僕らのときの25、26歳って、全然ちゃんとしてなかったし。
僕も、自分のことに関してはすごく悩んでたし、仕事終わったら悩みや不満から酒飲んで飲んだくれて歩いてたし。なんか、もうちょっとちゃらんぽらんな感じでしたね。
だから、良くも悪くも今のZ世代ぐらいの人っていうのは、自分でいろいろ考えてるし、情報とかもすごく取ってるし、こういう目標とかに向かってコツコツ頑張っていきますとか、人に対する接し方もすごく礼儀とかわきまえるし。
そういった意味で、すごくレベルが上がってきてるなってすごい感じてるんですよね。

toki:なるほど。

おさかべ:僕のときなんて、酔っぱらったら先輩たちに食ってかかってたし。見てる分には面白いんだけど、若いときは結構ひどかったと思う。
最近は、そういうのは感じないから、どんどん洗練されてきてるなってすごく思うんですよ。
同じ社会の原動力で。僕らの世代や上の世代よりもZ世代の人間の人の方が、すごく適応力とか高いと思うから、人に言われても聞き流しながら、頑張って欲しいなっていうのをすごく思ってます。
やっぱりね、日本人って、できる若い人を見ると、足引っ張りたくなるから。今の若い世代の人には、それに負けずに頑張ってほしいなと思います。

toki:はい。

おさかべ:さっき48歳になったときに辞めたいって言ったじゃないですか。僕も、そういう気持ちがきっと芽生えると思うから。
自分がある程度出来上がったけど、若さがもうなくなってきてるぐらいのときに、20代後半とか30代前半ぐらいの男の子を見て、この子すごい才能あるなっていう子がいたら、たぶんその子に対して嫉妬するから。
そうなったらもう自分は終わりだなって思う。
逆に、僕も20代後半とか、30代前半ぐらいのときの会社の先輩とか上の人とか見てて、早く代われよこいつって、ずっと思ってたんですよ。もうこいつは老害以外何者でもないから早く辞めろみたいにずっと思ってたんです。
結局、今は自営で良かったなっていう結果になったんですけど。おそらく、同じことはたぶん、今から13年後とかかな。そうなったときの引き際は、誤りたくないなっていうのはありますね。自分も似たような思いをしてきたし。

toki:はい。

おさかべ:僕もそれに近いことを上の人からされてきたりしたから。こいつ若いくせに生意気だ、みたいな形で。
だから、そういった自分が受けてきて嫌な思いもさせたくない。けど、上の立場になったときに、そういうすごい人間が出てきたときに、張り合いたくなったり嫉妬したりっていう気持ちが、人間だからやっぱり出てくると思う。
そのときに、若い才能を潰したくないから、うまくリタイアしなきゃいけないっていうのは思ってる。だから、今の会社を大きくして人もできたら、後は若い人にやってほしい。
僕が48歳のとき、tokiさんだったら、そのとき35、6歳とかになってると思うけど、それぐらいの人がやった方がいいと思ってる。年寄りにはイノベーションは起こせないから、若い人がこれからの時代はあっちだよって向かせてあげなきゃ駄目だと思う。
だいぶカッコいいこと言っちゃったけど、これぐらいですね。

toki:若い人として、ちょっと頑張っていかなきゃなっていう気持ちになりました。

おさかべ:本当に頑張ってください。いつの時代も若い人が時代を作るんで。本当にそう。
今の世の中がちょっと大変なのはね、僕らの世代もそうだし、上の世代は頑張りきれてないからこうなっちゃったっていうのをすごい思ってる。そうすれば、コロナ禍でこんな苦しい思いをしなくて済んだと思うし。
僕らも当然頑張らなきゃいけないし、責任もある。若い世代の方には、もっと明るい未来を作れる実力もパワーもあるから、本当に頑張ってほしいなっていうのはありますね。

toki:最後に、いいお話が聞けて良かったです。本当にありがとうございました。

おさかべ:ありがとうございました。

あとがき

「考え続けて、行動し続ければ大丈夫」という言葉を友達からもらったことがあります。
就活している時に、やりたいことがわからなくなってしまって、休学したはいいものの、休学してやりたいことが見つかる保証なんてない。何もわからないままあっという間に休学期間が終わってしまうかもしれない。
そんな焦りと不安で押しつぶされそうだったときにもらった言葉でした。

やりたいことや、夢中になれるものがない時、私の場合は毎日迷いや不安を強く感じてしまいます。これまでずっと、目標が設定されていて、そこに向かって頑張るという生き方をしてきたから。
受験や部活のコンクール、文化祭だったり運動会だったり、サークルのイベントだったり、自分が望んでいなくとも、目指すべきところは自分の前に自然と現れて、ただがむしゃらに頑張っていればよかった。
でもそれがなくなった今は、自分で目標とするものを作っていかないといけない。
そうなると、やりたいことや夢中になれるものがないと、自分がどこに向かうべきなのかわからない。何をやっても、どこかに繋がっている気がしない。毎日を刹那的に生きている感じばかりがしてくるのです。

さて、自分語りが長くなってしまいました。
私の場合はその後、無名人インタビューというやりたいことに、幸いにも出会うことができましたが、おさかべさんは、野球に代わる、新たな生きがいに出会うまでに、10年もの時間がかかったといいます。
その長い年月の間、腐ることなく、堕ちることなく、自分の生きがいを探し続けること、決して並大抵のことではないと思います。
「考え続けて、行動し続ける」人の前に、道は拓けるのだなということを実感させられたインタビューでした。
おさかべさん、ありがとうございました!

次回のインタビューもお楽しみに〜。

インタビュー担当:toki

編集協力:有島緋ナ

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