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自分が悪いわけじゃないことを理由に勉強とかを諦めて欲しくない人

授業の進行を妨げるかなと思いトイレに行くのを我慢したり、あの人の気に障りそうだから発言を控えたり、なんてことを気にしたり。
とかく人の世は生きにくい。
いや、もっと人目なんか気にせずに自由に生きていればいいのかもしれないね。
日本の国民性なのかもね。
昔、小説の知り合いでオフラインで会った人に、メガバンク出身で、今は目白の神学校に通っているっていう、ようするに神学生の人がいたのね。池袋で飲んで、終電無くなったってなったら、その人のうちに泊めてくれることになったんだわ。下落合だったかな。タクシーでぷいーって。
その人は結婚していて、奥さんは中国人。タクシーの中でいきなり中国語で喋りはじめたので(奥さんに人を泊めるという連絡をしたのらしい)おどろいた。
で、奥さんとも深夜だけど挨拶して、私も相手も30も前後で、なんていうか気楽な関係だったなあの関係は。で、そしたらどうも神父さんはラテン語を勉強するけど、副業にいろいろ制約があって、収入があんまりなんだって、ということで奥さんに通販サイトを運営させてて、私はまじかーって思った。日本人的発想だと、なんかやっちゃダメに思うよね、そういうのは。あ、どう感じます? あなたは。
とうことで、無名人インタビュー始まります!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

今回ご参加いただいたのは 伶佳零 さんです!


現在:憧れの人と同じ好きなことを好きでいられることが、すごい自分の好きな部分だなって思ってます。ちょっと変わってると思うんですけど、嬉しいですね。

あるく:今何をしている人でしょうか?

伶佳:今、表向きで言うと、高校生をやってます。通信制の高校生、通信制高校に通ってる今現在3年生で、3年生です。ネットでは、短歌を作ったり、クイズを作ったりする活動をやってます。

あるく:何で短歌とクイズを作ろうと思ったんですか?

伶佳:短歌は私、クイズノックっていうグループがすごい好きで、その中にその短歌を作ってる人がいるんですよね。その人きっかけで短歌を詠むようになって。詠むっていうか、見るようになって。私自身も短歌を作ってみたいなと思って短歌を作るようになりました。

あるく:クイズの方もクイズノックがきっかけですか?

伶佳:そうですね、クイズもクイズノックがきっかけで始めるようになって今は勉強中です。

あるく:クイズを作るってどういう感じなんですか?

伶佳:私はまだ全然ど素人なので。多分プロのクイズ作家さんから見たら全然こういうの問題になってないじゃんみたいなばっかりだと思うんですけど。
情報源はネットで、ネットでまあこういうものを作ったら面白いんじゃないかとか、それこそクイズノックで見た動画で見た知識とかを使ったり。例えばその一番最近で出した問題で受けが良かったのは、アイスとかを食べたときに、キーンってする頭痛のことをアイスクリーム頭痛というみたいな。そういうクイズとかを出したりしましたね。

あるく:面白いですね。

伶佳:そういう自分の面白いなって気付きをクイズにしてます。

あるく:伶佳さんはどういうときに面白いなと感じるんでしょう?

伶佳:私はやっぱりまだ全然知識人と言われるものにはほど遠くて、大体ネット上にある情報ってほとんど知らないものが多いんですけど。なんだろうな。やっぱり何か意外性のある、例えばさっきも言ったようなアイスクリーム頭痛なんて、あまりにも直球な名前じゃないですか。
アイスクリーム頭痛って、医学的な名前でアイスクリーム頭痛っていうらしいんですよね。そういうのとかを見て、誰もが意外に思うような情報は、おおってなったりとか。あとは、自分の好きなものとかみ合ったりすると、面白いなと思ってクイズにしたいなと思ったりしますね。

あるく:伶佳さんの好きなものって何ですか?

伶佳:漢字が好きで、漢字もクイズノックの人の影響なんですけど。
漢字では何とかと書くみたいな問題だと、この問題面白いなって思ったりとか。もっと漢字勉強したいなって思って、二級まで受かって、今準一級の勉強してるんですけど。

あるく:すごい。

伶佳:ていう流れでまあ準一級難しくて、っていう感じですかね。漢字が今は一番好きです。

あるく:漢字以外でクイズとか関係なく、今の伶佳さん好きなものって何ですか?

伶佳:音楽が好きですね。
元々クイズノックが好きな前は歌い手が好きで。ボカロとか歌い手をよく聞いてて、今もそうなんですけど。自分の価値観と同じような曲に出会うと、すごいいいなって感じで思いますね。
自分の価値観にあんま自信がなくて、自分の価値観に対しても、普通の人とは違う価値をしてるんだなって思うんですよね、自分自身が。でも、それであっても、自分の価値観に合うような曲を見つけると、すごいこの曲いいなって思います。

あるく:どういうときに、自分の価値観はちょっと違うのかなと思うんですか?

伶佳:友達ができるんにはできるんですけど、最終的にみんな離れているような気がして、私から。
それは自分の自意識が過剰なだけかもしれないんですけど。なんか結局、仲良くなっても別の仲いい人のところに行ってしまうみたいな、離れてしまうみたいな。そういう気がしてて。

それは別に自分の価値観がみんなと合ってない話とは違うのかもしれないんですけど、やっぱり自分の意見、考えとかを言うときとかも、自信が毎回なくて、価値観が合わないんじゃないかなみたいな。今作ってる短歌とか、何なんだろう、エッセイというか日記みたいなものも、自分の価値観を受け入れてくれる人がいるのかなと模索しつつ、でも自分自身のアイデンティティを崩したくないなと思って。価値観が違うなって思うけど、他人に合わせるのは違うなって思ってて。だからあんまり直す気とかはないんですけど、っていう感じですかね。

あるく:伶佳さんが大事にしている価値観はありますか?

伶佳:自分がこれが正しいって思うことは、流されずにいた方が、結果的には自分が得をするんじゃないかなって思って。
誰々さんがこれをやってるから私もこれをやるみたいな。そういうのは、あんまり好きじゃなくて。
自分のやりたいって思ったことをやるし、私は勉強とかクイズとか漢字とか好きって言っても、みんながええーみたいな感じで、なんかなんだろう、やっぱ勉強が好きって言うと、ちょっと異質な存在として見られることが多いというか。
勉強ってあんまり好きじゃない人の方が、世間的に多いって思ってるんですよ私は。
でも私は勉強好きだし、漢字も好きだし、クイズも好きだし、ていうのがあるので、それを曲げずに生きていきたいなっていうふうには思ってますね。

あるく:周りと違っていても、自分は自分のここがめちゃくちゃ好き、みたいな部分ってありますか?

伶佳:自分のここが好き。自分のここが好き。自分のここが好き。
私、クイズノックが好きって言ったんですけど、クイズノックの中で一番好きな人がいて、いわゆる推しですね。その人の得意なことだったり好きなことだったりが漢字で。そしてクイズもすごい強いんですよね、その人。

私の憧れの人で、もう何でもできてめちゃくちゃかっこよくて、みたいな。すごいかっこいいなって思ってて。憧れの人と同じ好きなことを好きでいられることが、すごい自分の好きな部分だなって思ってます。ちょっと変わってると思うんですけど、嬉しいですね。

あるく:学校と学校から帰ってきてからの生活、今の伶佳さんの生活にとって、どちらが割合が大きいですか?

伶佳:ワーッちょっと迷いますね。
通信制の高校に通ってるんですけど、すごい自由な校風なんですよね、良くも悪くも。自分がやりたいって思うこと何でもやらせてもらえて。

学校で、プロジェクト型学習っていうのをやってて、それで私はとあるプロジェクトをやってるんですけど、勉強が好きになった経験を生かして、周りの人が勉強を少しでも好きになってもらえるようなプロジェクトをやってるんですね。校内で同じプロジェクトのメンバーとミーティングしたりとかもするし、家の中で自分で作業したりもするし。

あとクイズ大会開いたりとかもして、イベントでもクイズやってくんないってお願いされたりもしてるし、あとクイズサークルではないんですけど、有志を募って一緒にクイズやろうみたいなのをやったりとか。それは校外の活動なんですけど、一緒にクイズのアプリをやろうって集団を作ったりとか。
そうですね、どちらかというと校外の方が充実してるかもしれないですね。

あるく:もうちょっと具体的にお話が聞きたいです。

伶佳:さっき話には出なかったんですけど、短歌とかクイズとか、私的には学校の五教科っていうよりかは、どちらかというと漢字とか美術とか、あと最近はちょっとずつなんですけど、Webデザインの勉強とかも始めて。
五教科から出た学びみたいな方が好きなので、学校ではできないような学びをしている時間がすごい充実してるなって思います。

あるく:なぜこんなに自分が勉強好きだと思いますか?

伶佳:結局は、憧れの人がいて、その憧れの人に少しでも近づけてるんじゃないかなって。空想でしかないんですけど、そう思うことがすごい嬉しいなって思ってて。
新しいことを知る、自分の知らなかったことを知らなかったって自覚することも好きなんですけど。

あるく:推しの存在が大きいんですね。

伶佳:大きいですね。うん。

あるく:推しとは、どうやって出会ったんですか?

伶佳:妹がいるんですけど、妹がクイズノックの動画を見てて、それを横から見てて、この人たち面白そうだなって思って。ていうのが始まりでした。

そのときはまだ歌い手を推してたので、今みたいにこういうガツガツオタ活してるみたいな感じじゃなかったんですけど、元々私全日制の高校に通ってたのを、通信制の高校に転校して、時間と心に余裕ができてから、クイズノックを見るようになって、そっからもうどっぷりはまっちゃって、みたいな感じですね。

あるく:推しを推しにした理由ってなんだったんですか。

伶佳:推しは漢字がすごい得意で、クイズノックの漢字の企画で負けなしみたいなぐらいめっちゃ強くて。でも強いのは漢字だけじゃなくて、クイズ全般、オールマイティーに強いっていうのを見て、すごい努力したんだろうなって思って。

そりゃクイズノック全員、努力の集団だと思うんですけど、でも私はその何でもできるオールマイティーさ、あとは人柄っていうんでしょうか、明るくて弟キャラみたいに言われている、私は童顔で弟キャラみたいな人が好みで、それもあったんですけど。でも実は人見知りみたいな。
そういうところがなんかかわいいなと思ったし、すごい努力家だなって思うところがたくさんあって、尊敬するなって思ってその人を推してます。

あるく:推しに出会って変わったことはありますか?

伶佳:推しに出会って一番大きかったのは、やっぱり勉強が好きになったこと。元々好きじゃなかったんですよね、勉強。
中学時代の頃はまあできてた方だったんですけど、定期テストって順位出るじゃないですか。より上の順位に行かなきゃみたいな、順位に縛られちゃって。
そういう周りのプレッシャーみたいなのもやっぱりあって、すごいイヤイヤやってたんですよね、勉強っていうものを。

高校に進学して、1年生の11月に病気で高校やめて、通信制に転校してから、時間ができてクイズノックを見てって感じなんですけど。
私もそういう知識人になりたいなって思ったんですよね、率直に。そのためには勉強しなくちゃいけなくて。で、勉強できる人ってかっこいいなって思ったんですよ、クイズノックを見てるうちに。

クイズノックが出した本に「勉強が楽しくなっちゃう本」っていうのがあって、それを読んだのも勉強が好きになったことのきっかけの一つでしたね。
病気になってから全然勉強しなくなっちゃって、勉強時間の母数は格段に減ったんですけど、楽しく勉強するっていう時間は、増えたんじゃないかなって。

あるく:伶佳さんのお気に入りの自作の短歌を聞いてもいいですか?

伶佳:ちょっと迷いますね。でも最近のだと、これですかね。

「『惹かれる』って漢検準1級らしいよ。」君の告白だった。

あるく:解説をお願いしてもよいですか。

伶佳:お気に入りなのは、私の好きな短歌の活動をしてる方にいいねをもらえたっていうのがまず一番大きくて。
私の推しもちょっと脳内に思い浮かんでるんですが、まず漢字の勉強仲間みたいなのがいて、それで準一級の漢字の勉強をするときに、「惹かれる」という漢字が漢検準一級の範囲に入っているって言ってる。そういうシチュエーションを思い浮かべて書いたんですけど。

惹かれるっていう字は漢字のゲームで知ったんですけど、難しいなと思って、何級なんだろうと思って調べたら準一級って書いてあって。
漢検準一級って言ったことが告白だったら、なんかロマンチックだなと私は思ったんですよね。私はあなたに惹かれてますよっていうのを、遠まわしに言うみたいな感じで。私がそういう告白されたら、なんかいいなって思ったので。

あるく:これが伶佳さん理想の告白のされ方なんですね。

伶佳:理想っていうか、漢字の勉強仲間がいたら嬉しいなって思うし、漢字をたくさん勉強してる私達でしかわからないような単語で告白とかされたら、すごい嬉しいな、みたいな。

過去:多分2回ともこんなはずじゃなかったのにって思ったと思いますね。

あるく:子供のときはどんな子でしたか?

伶佳:子供のときは1人でいるのがすごい好きで、友達は体育館で遊んだり、お友達とお喋りしたりするのをしてる中、自分は1人で本を読んだり絵を描いたりするような子でした。

あるく:それはずっと変わらなかったんですか?

伶佳:集団行動がものすごく苦手で。授業って集団で受けるじゃないですか。私の中ではなんで休み時間まで集団でいなきゃいけないんだろうって思っちゃってたと思うんですよね、多分。
休み時間が唯一1人になれる時間だと思ってて、1人でずっといました。っていうか友達とワイワイ遊ぶよりも、単純に1人で読書したり、絵を描いたりするのが好きだったんで、多分。

あるく:伶佳さんの人生を振り返ったときに、章が別れるところってどこなんですか?いくつあっても大丈夫なんですけど。

伶佳:多分中学校2年生と高校1年生のときだと思いますね。
自分の人生の転機っていうのが中学校2年生のときと高校1年生のときにあって、中学2年生のときは、私そのちょっと具体的な病名を言って気分を害されたらちょっと申し訳ないんですけど、中学2年生の秋に摂食障害っていう病気を発症して、そこから本当に自分に自信がなくなっちゃって。前は委員会や生徒会総務をやってたりしてたんですけど。

応援団の団長みたいなのがあったんですけど、それやりたかったんですね。中学校1年からずっとやりたいなと思ったんですけど、食べるっていう当たり前のことができないって自分がすごく嫌になっちゃって、凄い自分に自信がなくなっちゃって。
結局、団長に立候補することもせずに、もう平穏に過ごそうと思って。
3年生の夏頃からちょっと自信を取り戻し始めてきて。秋の合唱コンクールの実行委員長やったんですけど。

高校一年生は、さっきも言った通り、今度は統合失調症っていう別の病気を発症して、そこから学校に全く行けなくなっちゃって。学校に全く行けなくなってから、もう駄目だねって。留年するか転校するか通信制に転校するかを選ばなきゃいけないっていう風になって、通信制に転校をしました。
高一の秋に転校して、ていうのが転機かなと思いますね。

あるく:そこから何を感じましたか。

伶佳:ええっと。多分2回とも、こんなはずじゃなかったのにって思ったと思いますね。
周りはストレスが原因だよとか、今まで無理しすぎたせいじゃないかみたいなことを言われることが多くて。

私自身は、中学2年生のときに定期テストも順位を上げることも、勉強嫌だったけど周りの期待に応えるためにしたことだし、そんな苦しい思いをした覚えもなくて。
高校へ進学してからも、当時は医学部に行きたくてめっちゃ勉強しようと思って勉強してしてたんですけど、結局、統合失調症を発症しちゃってっていう。

あれみたいな感じで、こんなはずじゃなかったのになっていうのが大きくて。
中学のとき、私は勉強できてた方だったので、大学も関東とかの、それなりに偏差値の高いところに行けると思ってたりした時期がやっぱあって。
でも、結局は地元の大学に、地元の大学が悪いと言いたいわけじゃないんですけど、全然偏差値もそんな高くない大学に、しかも総合型選抜っていう、総合型選抜が悪いって言ってるわけじゃないんですけど、学力試験のない選抜を受けることにしてて、それがちょっと、こんなはずじゃなかったのになっていうふうに。摂食障害を発症したときは、自分の武器が勉強しかないっていうふうに思ってた時期があって、今そんなことないんですけど。
その唯一の武器だった勉強すらも使えなくなったのか、みたいに思うことがあって。やっぱこんなはずじゃなかったのにな、みたいなふうに思ったりはしました。

あるく:伶佳さんご自身は、原因はストレスではないと感じてるんですか?

伶佳:今思えば、相当なストレスがかかってたのかなと思うんですけど。でもテストで良い順位を取るには勉強しなきゃいけないし、お医者さんになるためにはたくさん勉強しなきゃいけないし、みたいな形で、嫌いとか好きとかそういうのを取っ払った枠で、もう勉強してたみたいな。

勉強って、私の進みたい人生には、不可欠なものなんだから、やらなきゃいけないから、やるんだっていう。
やりたくないとか、好きじゃないとか嫌いとか、面白くないとか、何かそういうのとっぱらって、そういう考えを取っ払わなきゃいけないんだみたいなふうに思ってましたね。

あるく:当時、しんどいって感じてたものの一番は勉強だったんですか?

伶佳:中学校時代は勉強と部活しかしなかったみたいなのがちょっとあって。部活はもう楽しくて。美術部だったんですけど、すごい好きで、部活のために学校行ってたみたいな。

集団生活は嫌いで、授業も嫌で、授業は意識低いやつらが喋っててみたいな。授業を意識低い奴らが喋って、先生がそれを怒ってて、こっちがいらいらするみたいなことが普通にあったりしたので。

学校って存在そのものが嫌でしたね。嫌だったんですけど、妹が不登校で、私も不登校になっちゃ駄目なんだろうなって思って。
あれだったんですよ、頑張って学校行って、学校行くことそのものも多分ストレスになったんでしょうね、今の私からしたら。
でもやっぱり一番は、1日8時間とかざらに勉強してたので、やっぱ勉強に縛られた思考回路みたいなのがあって、やっぱ勉強が一番ストレスかかってたのかなって思いますね。

あるく:過去で、話し残したところはありますか。

伶佳:元推しの歌い手の人の話なんですけど、私にとってはすごい憧れの人で、その人もすごい努力家で、私は何か頑張ってる人を見るとその人みたいになりたいなって思うんですよね。
そういうふうに思ってて、元推しの人もすごい努力家な人で、波乱万丈な人生を送ってきたっぽい感じがして、過去の話とかも聞くと、元推しの人も、過酷な状況を生き抜いてきたっていうのも、なんかすごいかっこいいなって思って。

中学時代は、もうドンピシャで推してたんですけど。中学時代の原動力はその人でした。私の今の原動力は今の推しなんですけど。中学時代の原動力になっていたのは、前の推しでした。

あるく:推しが推しじゃなくなった理由って何なんですか?

伶佳:なんて言えばいいんでしょう。歌い手って、基本顔出さない人が多くて、最初は私の推してたグループも顔出さなかったんですけど、ライブで初めてその人の顔をはっきり知って、すごいかっこいいなって思ったんですね。

でも今はそのグループ、もうガンガン顔出してて、ライブでしか顔が見れない特別感っていうのがなくなっちゃったせいで、ちょっともうこれ付いていけないなって思っちゃって、やめました。
っていうのと、今の推しへの憧れの気持ちが上回っちゃったっていうのもあったんだと思います。

あるく:頑張ってる人を見て応援したいじゃなくて、自分もこうなりたいとか、自分も頑張らなきゃ、自分「が」頑張りたいに変化するのはなぜですか。

伶佳:私は結局、いいことがあると、これは私の日頃の行いが良かったからっていうふうに思い込むことが多くて。
例えば、推しのコンサートで、日頃の行いが良かったからファンサしてもらえたみたいな。ファンサービスをしてもらえた、手を振ってもらえた、ウィンクしてもらえた、ていうのがあるのは、日頃の行いが良かったから。
テストですごいいい順位を取ったときに、コンサートのすごい良い席が当たって、前から2番目みたいな。

目的がなきゃ頑張れないじゃないですか。ちょっと支離滅裂なこと言ってるかもしれないけど、自分の日頃の行いをよくして、その人たちみたいに頑張れば、良いことあるかなみたいに、たまに思ったりとかもするんですけど。なんでっていうと、ちょっと難しい質問かもしれないですね。

結局、私も誰かの憧れの人になりたいって思いがあって、この人みたいに頑張れば、私もその人みたいに、私も他の人に、伶佳さんが頑張ってるから私も頑張ってみようかなって思ってくれる人がいるんじゃないかな。
まあ、いないかもしれないけど、いるんじゃないかなみたいに。
私にとっての推しみたいな、私も誰かの憧れの人になりたいなっていう思いもあって、頑張ろうって気持ちを持ってますね。

未来:不安で、何か黒いモヤみたいのがずっとがーって死ぬまでかかってるみたいなイメージが正直あって。

あるく:5後10年後、あるいは死ぬときまで想像して、未来についてどういったイメージをお持ちですか?

伶佳:不安で、何か黒いモヤみたいのがずっとがーって死ぬまでかかってるみたいなイメージが正直あって。

今はもう大学受かるのかなから始まって、仕事は何をするんだろうか、私にもできる仕事あるんだろうか、その仕事やっていけるんだろうか、休まず出勤できるんだろうかみたいな。尽きぬ不安がずっとあって、結婚願望っていうか、結婚とか考えたこともないけど、結婚しろとか言われるんだろうかとか、子ども産めとか言われるんだろうかとか。
死ぬまでに家族と呼ばれる人ができるんだろうかとか、孤独っていうか、1人でいたとしても、寂しくはないんだろうかみたいな。
イメージっていうと、本当に不安な事ばっかりですね。

あるく:いつも先のことを気にしたり、不安になったりするという性格?

伶佳:そうですね。もう先のこと考えすぎなんだよってよく言われます。先のこと考えすぎなんだよってよく言われます。
病気とかで、本当に気分が落ちて、本当にこの先明るいことなんてないんじゃないかみたいな。でも推しのいない世界にいるのは嫌だなっていう一心で、明日も生きようかなって思う繰り返しだったりしますね。気分が本当に落ちてるときは。

あるく:こうなりたい、みたいなものはありますか?

伶佳:教育っていうものに関わりたいなって思ってて。私の勉強が好きっていう思いとか、
プロジェクトもやってたりとかしてて、教育関係のお仕事がしたいなと思っていて。

スクールソーシャルワーカーってお仕事があるんですけど、簡単に言うと、不登校とか虐待とか受けてる子供に対して支援をしていくっていう、関連施設を紹介したり支援をしていくっていうお仕事なんですけど、それになりたいなって思って。
その免許を取るには、社会福祉士とか精神保健福祉士とか、福祉系の免許が必要らしくて、それを取るために、福祉系の大学に行こうと思ってます。

あるく:教育の携わり方っていろんな方法があると思うんですけど、どうしてその職だったんですか?

伶佳:私自身家庭環境が悪かったり、悪いっていうか周りのプレッシャーをすごい受けたり、厳しい家だったんですよね。厳しいっていうか、勉強がっつりガチガチにやらせるって。やらせるっていうか、何て言えばいいんでしょう。

父親が、壁に向かって暴力を振るったり、酒に酔って物に当たるみたいな、そういうことをするような人間で。
自分が病気をして、本当は行きたかった大学があったんですけど、それを諦めたりすることが自分自身にもあって、でもそれって、病気とか家庭環境って、外的要因っていうか、なんか自分のせいじゃないじゃないですか。
自分の家庭環境が悪いことも、病気をしてしまったことも、自分が悪いわけじゃなくて。自分のせいじゃないことを理由にして、学業勉強とかを諦めて欲しくないなっていうのがあって。
自分みたいな人を少しでも減らせたらいいなと思って。で、不登校支援のできる仕事とかを探してたら、スクールソーシャルワーカーってお仕事を見つけて、これなりたいと思って、たまたま県内でその資格が取れる大学があったので、そこを志望したっていう形ですね。

あるく:先ほど、人生の転換期が2回あったっておっしゃってたと思うんですけど、もしもその転換期がなかったら、どういう人生になっていたと思いますか?

伶佳:転換期がなかったら。
中学時代は、発展途上国で活躍するお医者さんなりたいと思ってたんですね。だから病気がなかったら、英語とか外国語を勉強しながら、多分医学部に受かるための勉強をしてたんじゃないかなって思いますね。
不登校の支援をするお仕事に就きたいとは多分思ってなかったと思います。

あるく:もう一つ、もしも今の推しに出会ってなかったら、どういう人生になってました?

伶佳:今の推しに出会っていなかったら。
多分それこそ、本当に勉強が嫌になってて、今の推しがいなければ勉強が好きになることもなかったので、病気になるとか云々以前に、勉強が嫌になって投げ出すみたいなことがあったのかもな、と思いますね。

あるく:最後に言い残したことはありますか?

伶佳:自分を振り返ったりする、すごくいい機会になりました。ありがとうございました。

あとがき

「未来に対して明るいイメージが無い」と伶佳さんご自身は仰っていたのですが、今回お話を聞かせていただいて、きっと伶佳さんはどんな時でも大丈夫なんだろうなと私自身は強く感じました。
いつだってちゃんと輝く推しのような目標を見つけて、そのために行動を惜しまないで、努もっと頑張りたい、努力したいと思いながらながら突き進んでいくんだろうなと思います。自分で好きなものや目標を見つけて、それのために動いていける人、好きなものを好きと言える人はいつだってきっと強いですから。

個人的に私も短歌が好きで、伶佳さんご自身の短歌をお聞きしたのも印象的でした、漢字と告白を結びつけることは今の私の生活からは生まれてこないので。

【インタビュー・編集・あとがき:あるく】

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