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カメラをでっかいお守りみたいな感じで持ってく「心が動かないってこんなにつまんないんだ」と思う大学休学中の人
あなたは覚えていますか? 何者かになろうとしてあがいていた時期のことを。そんな時期はなかったですか? それとも、いまだ「何者」かになろうとあがいている最中ですか?
コロナは時代を変えました。何も変わっていませんか? 少なくとも変えたようには見せました。あるいはステイホームが内省の時間を増やした結果、人はより多く悩み、もだえ、意志をくじけさせられることがあったかもしれません。悩んだところで問題はいっこうに解決されないということを学んだかもしれません。
問題は悩んでも解決しないですね。問題を解決する唯一の方法は行動です。悲観的に考え、楽観的に行動するんです。
今回の記事で、インタビュアーゆーみんが無名人デビューしました。読者の皆さまにおかれましては良しなに。
ゆーみんのプロフィールはゆーみんのnoteアカウントをご覧くださいね。
今回のインタビュー参加者は学生で休学していますが、ゆーみんも仕事を休職した結果退職し、つい最近フリーランスとして開業したばかりです。年の離れた、仕事や学校を長期の間休むという経験をした二人のしたインタビューです。インタビューは雑談ではないので、ゆーみんは自分の来歴を特には話しませんが、読者の皆さまにおかれましては、このエピソードはもう一つの物語になるかもしれません。
穏やかな川面を走る笹船のような進行です。豪華客船のようにきらびやかではないけれど、ガソリンエンジンのような速度は出ないけれど、確かに前に進みます。
今回ご参加いただいたのは カド さんです!
現在:何かになりたいとずっと思ってた。今は、何かしら表現する人になりたい。
ゆーみん:今日はどんなインタビューにしていきたいとかありますか?
カド:何も考えずに来てしまって、どうしようかなって、今1人で焦っています。
とりあえず何かしら聞いてもらって、その話について発展していけたら楽しいかな、と思います。
ゆーみん:今、何をしていますか?
カド:理由は色々あるんですけど、今、大学を休学しています。それで今、バイトしたりとか、勉強したりとかをしています。
将来について考えてるっていうのも、休学してる理由の1つです。
昔から、何かしらみんな一度は通る、何かになりたいっていうのが、幼稚園ぐらいからあって。
ゆーみん:幼稚園から?
カド:記憶にあるのが幼稚園です。それは何かって、何なんだろうって考えた結果、高校生の終わりぐらいに、何かしら表現する人になりたいんだなって思うようになって。それで、大学1年生とか2年生とかで、とりあえず色々手を出してみることにしたんですね。今20歳で、大学3年生になるところを休学してるんですけど。
何に手を出したかっていうと、noteとかの文章、絵とか版画とか花とかです。
ゆーみん:写真もやって?
カド:はい。三日坊主でもなんでもいいから、写真とか、一旦色々手を出してみようと思いました。その中で、全部どっこいどっこいっていうか、下手の横好きというか。いったん一通り終えて、楽しいなって思うことは何なんだろうなって考えた結果、何気に続いているのが文章と写真でした。あとは花。
その中で、悔しいなって思い始めたのが1個だけあって、それが写真でした。
写真って、簡単にシャッター押せるじゃないですか。だから、簡単に写すことはできるんですけど、私の写真は何も写ってないなって思い始めてしまって。
伝えたいこととかは今のところないですが、何が伝えたいのかとか、そういうことが何も写ってないなと思って。
ゆーみん:はい。
カド:先日写真家の人に、インスタで連絡をとりました。写真家についてお話聞かせてくださいみたいな。本とか写真集とかも出版されてる方で、まさか返信来ないだろうと思ったんですけど、いいよって返事が来て。お話を聞かせていただいて。
本当に数日前です。(笑)ほんの数日前にそんなことがあって、Zoomで2時間ほどお話しさせていただいたんですけど、
結構がっつり話していただいて。写真家になるっていうのは、まだちょっと勇気が出なくて言えないけど。写真をいったん頑張ってみたいなと思ってるところです。
ゆーみん:私も実はSONYのカメラを持っていて。
カド:私、富士フィルムです。
ゆーみん:富士フィルムですか。わりと、風景を撮ろうとすると、何を撮ろうとするのかよくわからなくなることがあるので。
カド:わかります。
ゆーみん:わりと、単焦点のレンズを使って、このものを取るぞって決めた方が、撮りやすいなって思うことがあるので、それに近い感じですかね。
カド:そうですね。
何についてモヤモヤしてるかわかんないけど、すごいモヤモヤしてるっていうのが、正直な感想です。
ゆーみん:休学は、いつから? いつから戻るって決まっているんですか?
カド:今のところ、休学は今年の4月から1年間だと考えています。
ゆーみん:終わったらまた大学に戻る?
カド:ちょっと自信はないですけど、頑張らないとなと思ってます。
その休学の理由で、躁鬱を持っているっていうのがあって。双極性障害って言うんですけど、ご存知ですか?
ゆーみん:私も、実は双極性ではないんですが、若干うつの時期があったので。
カド:そうなんですね。双極性障害のⅡ型を持っていて、 それで、体調があまり安定しなくて学校に行くのが厳しい時が多くて。2年生の後期は、単位が全然取れなくて。3年生になったらインターンとか就活が始まったりするじゃないですか。だから、今の状態でやるのはちょっと不可能だなと思って。いったんお休みしようと思って、お休みしてます。
ゆーみん:普通にしてても、きつい時期というか。いろいろ、自分の魅力を見つけなきゃいけなかったりとか、方向性を決めなきゃいけないみたいな。
カド:その2つの理由ですね。躁うつで体調が安定しないのと、方向性を見つけなきゃいけないみたいな感じのやつで。2つの理由で休学をしています。
ゆーみん:しんどいというか、躁うつかなと思い始めたのは、いつからですか?
カド:大学1年生が始まった時に、何て言うんだろう。コロナ禍最盛期っていうか、第1波の時は、世間がヤバかったじゃないですか。
そのときに、私、結構アクティブで外に出る方だったので、外に出れなかったりとか、学校が全部初めからリモートだったりしたことが結構きつくて。家に閉じこもらなきゃいけないし、出席確認代わりのレポートがめちゃめちゃ出るし。いつの間にか、感情と表情がなくなっていって。それに気づけなくて。
あれ? 病院へ行かなきゃいけないと思ったのが始まりで。そのときは、診断がうつ病だったんですね。
ゆーみん:それは大学1年生の初めの方ですか?
カド:おかしくなり始めたのが5月とかです。診断は時間がかかったんで、もうちょっと後なんですけど。躁うつってなったのは、たぶん、2年生の秋だった気がしますね。ちょっと確認していいですか? 秋だった気がするんだけどな。
ゆーみん:大体で大丈夫です。
カド:本当ですか? じゃあ秋で。
ゆーみん:全然違ってるじゃんとか言わないので。(笑)
カド:(笑)そんな感じです。
ゆーみん:今は少しずつ良くなっている?
カド:そうですね。なんか、春休みくらいから、なぜかめちゃめちゃ安定してて。なんか学校がストレスなのかな、とか思ってます。レポートが嫌だったのかなって思ったりとか。でも、ただ、今躁が来てるのかもしれないし。わかんないですけど、最近はめちゃめちゃ安定してます。
ゆーみん:私も、もう元気かなと思ったら「それは薬のせいだよ」とか先生に言われたりして、すごく気持ちはわかります。(笑)
カド:私も言われます。(笑)実際、最近薬が増えちゃったんで、それで安定してる可能性も、本当にあるんですよね。もしかしたら、そのせいかもしれない。
ゆーみん:1日のうちで、どれぐらい寝て、どれぐらい動いたりしてますか?
カド:12時ぐらいには寝て、7時から8時に起きるので、8時間ぐらい寝てますね。できるだけ寝ようとしています。
ゆーみん:寝れる時に寝といた方が。
カド:寝る時に寝ようみたいな感じですね。
あとは、起きちゃったら、もう起きちゃったで動いてます。
ゆーみん:外にも出てる感じですか?
カド:1日1回、絶対出るようにしてます。
ゆーみん:わりとカフェとかに行くとか。
カド:カフェ、めっちゃ行きますね。カフェオレがすごく好きで、勉強道具とか持ってカフェに行きます。私、白い紙に思ってることをひたすら書き出すとかするのが好きで。これについてモヤモヤしてるから、これについて考えようとかよくするんですけど。そういうことを、結構カフェでしたりしてますね。あと、普通に日記とか。そんな感じのことをしてます。
ゆーみん:外に出るのも、ただなんとなく散歩とかじゃなくて、目的地というか。ここへ行くみたいな感じで、外に出てる?
カド:どっちなんだろう。目的地を決めないときもあります。何も寄らずに帰ってくるときもあるけど、目的地を決めるときの方が多いです。
ゆーみん:近所に、そういうカフェとかお店は、いっぱいありますか?
カド:片道30分以内で着くっていう感じの場所にいます。
ゆーみん:歩いて行く?
カド:歩いたり、車も使います。30分以内っていうのは、ちょっと盛ったかもしれない。45分以内ぐらい。(笑)
ゆーみん:(笑)
カド:結構歩くのが好きなんで、45分ぐらいかかっても全然、歩こうってなります。
ゆーみん:わかります。私も、めっちゃ歩いてました。
カド:そうなんですね。お揃いですね。
ゆーみん:(笑)逆に、電車とかに乗ると人がたくさんいたりとか。
カド:ラッシュのときとか、きついですよね。
ゆーみん:歩く方が、自分のペースでできるかなと思って
カド:わかります。
ゆーみん:そういう動きもあるのはしんどくなくて。逆に、家にずっと閉じこもってる方がしんどい?
カド:そっちの方がしんどいです。
ゆーみん:外に出るときに、カメラで写真撮ったりとか。
カド:めっちゃ持って行きます。カメラって、結構かさばるじゃないですか。
ゆーみん:重たいし。
カド:でも、なんかでっかいお守りみたいな感じで持ってく感覚ですね。
ゆーみん:お守り、いいですね。被写体は何が多いですか?
カド:被写体は、風景とか街とか、そこらへんの歩いててあるものの方が多いです。でも、人を撮りたいなとは思ってます。
ゆーみん:観光地とか、そういう華やかなところよりは日常的な感じが。
カド:そっちの方が好きです。
ゆーみん:今まで撮った中で、一番好きな写真とかありますか?
カド:一番好きな写真か、難しいな。
ゆーみん:これ、奇跡の1枚だなみたいな。
カド:そんなものは、まだ撮ったことがないんですけど、コスモスの写真を撮ったことがあって。なんか綺麗な、咲いてる花と枯れた花が主役の写真があって。それは結構ドラマチックだなと思って気に入ってます。
ゆーみん:noteもちらっと見させてもらったんですけど
カド:ありがとうございます。
ゆーみん:インスタ映えするようなキラキラした写真というよりは、暗い部分も含めて写すみたいな。さっきも、枯れた花も入れて撮るっていうところが、綺麗なところだけを切り取らないみたいな印象。
カド:どちらかというとね、なんかインスタ映えするものは、あんまり得意じゃなくて。どちらかというと、地味な写真が好きなんですけど。そんな感じです。
ゆーみん:地味な写真が好きになったのは、何か理由、思い当たることはありますか?
カド:地味な写真が好きになった理由か。難しいな。特にないです。考えておきますね。
過去から現在:自分が楽しかったら、別に何かになれなくてもいいかな
ゆーみん:現在の話を聞いてきたんですけど、ここから過去のことについても、掘り下げていきたいと思います。
子どものときって、どんな子でしたか?
カド:幼稚園はちょっとあんまり記憶にないんですけど、小学生は、恥ずかしいんですけど、休み時間に、席に誰かが来る人になりたくて。
ゆーみん:1人だった?
カド:1人じゃなかったんですけど。どちらかというと喋りに行く方だったんで、喋りに来てほしいなって思ったりとか。
カド:自分からは行かずに待ってる方?
カド:いや、めっちゃ行ってました。行ってたけど、行くだけじゃなくて、来るようにならないかなと思ってました。普通に友達とかはまあまあいたんですけど、たぶん憧れたんでしょうね。小学生はどんな子だったんだろうな。それを考えてた記憶はあります。
中高は部活をめっちゃ頑張ってました。
ゆーみん:何部ですか。
カド:中学校がソフトテニス部で、高校がハンドボール部です。
ゆーみん:別々の?
カド:別々のことをやりました。
ゆーみん:大会で勝ったとか?
カド:両方とも県大会へ行きました。
ゆーみん:おーすごい!
カド:ありがとうございます。もう全然私の力じゃなくて、みんなの力です。
ゆーみん:小学校の部活は?
カド:吹奏楽やってました。
ゆーみん:全然違う。
カド:全然違うやつを3つやりました。結構飽き性なんで、3年ぐらいやったら、もういいかなってなることが多くて。
ゆーみん:それぞれ選んだ理由はなんですか?
カド:吹奏楽は、トランペットが吹きたかったから。
テニス部はなんでだろう。小学校の6年生ぐらいに、一瞬だけテニスを習ったからっていう理由。
高校のハンド部は、ハンドボールがかっこいいっていう理由ですね。あと、体験に行ったときの雰囲気がすごく良くて、それで入りたいなってなりました。
ゆーみん:確かにちょっとイケてる人が入るイメージが。
カド:結構、明るい人たちが集まってましたね。
ゆーみん:そういう明るい雰囲気が好きなんですね。
カド:団体競技がやりたくて。みんなで勝つぞとか好きで。
テニスって結構個人じゃないですか。だから、団体競技がやりたいなってなって、バスケットボールは、背とかもそんなに高くないんで何もできないし。バレーボールも、ずっと続けてる人がやってるイメージだしみたいな感じで、消去法でハンドボールっていう部分もあります。未経験でも大丈夫だよとか言われたので。
ゆーみん:大学ではサークルとか?
カド:サークル、一瞬ボランティアに入ったんですけど。休学のタイミングでやめちゃいました。
ゆーみん:わりと、活動はグループに入ってやりたいタイプ?
カド:そうですね。でも結構個人で動くのも好きです。どっちも好きみたいな感じですね。1人で行動するのに、そんなに抵抗なくて。よく1人で何々ができたらいいとか、言うじゃないですか。1人焼肉とか。全然余裕でやりますって感じ。(笑)
ゆーみん:いいですね。
小学校で吹奏楽も団体っぽいのやって。中学校は個人競技に行って、また高校で団体やってっていう。まさに飽き性みたいな。
カド:飽き性ですね。その3年間はめちゃめちゃ熱中するんですけど、あと3年間やりますかっていうと、別にいいかなってなりますね。
あと、一通り終わったら停滞期みたいなのが来るじゃないですか。ちょうど3年生のときに、どれも停滞期が来て。テニスもそれでしんどくなって、そこを乗り越える元気がなかったみたいな感じです。
ゆーみん:大会終わって、燃え尽きるとか?
カド:最後の大会前に、毎回毎回調子が悪くなって、停滞期が来て。そこを乗り越えられるか、乗り越えられないかっていうのは、結構大きいと思うんですけど。その2つは乗り越えられなかったです。
ゆーみん:小学校行く前、幼稚園はさすがに記憶ないか。
カド:プリキュアを踊ってた記憶しかないですね。結構踊ることが好きで、なんかずっと踊ってた気がします。
ゆーみん:動くのとか、踊るのとか、好きなんですね。
最初に出た何者かになりたいっていうのが、幼稚園からでしたっけ?
カド:なんとなく記憶にある気がする。何かになりたいなって思った記憶がありますね。
ゆーみん:それは、考えた結果、これになりたいみたいなのが見つかるんですか?
カド:いや、そんなに簡単に見つからなかったですね。
結局、今まだわかってないんですけど。でも、最近はみんな思うものだって知ったので、そうなんだって感じです。
ゆーみん:自分ではない何かになりたいっていうだけで。パン屋さんになりたいとか、有名人になりたいとかではなく。
まあ、ぼんやりと自分ではない何かになりたいぐらいの感じですか?
カド:自分ではないというのはないかな。自分で何かになりたいみたいな感じでした。自分だけど、何かを成し遂げてみたいみたいな。
ゆーみん:その何かっていうのは、年齢によって色々変わってきている感じですか?
カド:その何かは、今でもずっとわかんないままですね。結局、何になりたいかは全然わかんなくて。でも最近は、そういうことを思うのがただ早かっただけなのかなって思ってます。
最近は、自分が楽しかったら、別になれなくてもいいかなって思ってます。大学生ぐらいから自分が楽しかったら、何でもいいなって感じです。
ゆーみん:そう思ったきっかけは、何かありますか?
カド:きっかけ自体はわかんないんですけど。たぶん、考えていったらなんとなく。あと、躁うつって診断されたあたりで、私、好きとか楽しいがベースにあったら、辛いこととか嫌なこととかもできるんですけど。それがベースにないことは辛いこととか嫌なことができなくなっちゃって、なんか、ほんとに拒否反応みたいな。
そのときに、楽しいこととか好きなことばっかり積み重ねて生きていくしかないないんだなと思って。これは、写真家の人に「それは真実だよ」って言われたから、この考え方、合ってるんだとちょっと自信持ってるんですけど。それがあって、好きなこと、楽しいこと、積み重ねて生きていくしかないなと思ったあたりで、思いました。
ゆーみん:好きとか楽しいことって、具体的にどういうことですか?
カド:私は、心が動くことがすごい好きで、ワクワクしてるとか。悲しむのは、別に好きではないんですけど、楽しくはあります。
初めのうつ期っていうか。1年生の調子が悪くなり始めたときに、感情とか表情がなくなったって言ったんですけど。その時期が本当につまらなくて。たぶん頭も回ってなかったんで、全然記憶がないんですけど、その時期がほんとに楽しくなくて。心が動かないって、こんなにつまんないんだと思って、自分が心が動くことが好きだっていうことにそこで気づきましたね。
ゆーみん:どん底の時期から、心が動くようになったのも、何か好きなものが見つけられた瞬間があったんですかね。
カド:何かしらあったんでしょうね。それが何かちょっとわかんないけど。
ゆーみん:ちなみに、ボランティアサークルってどんなことしてたんですか?
カド:小学生相手にレクリエーションを開くサークルだったんですけど、ちょうど予定が合わなかったりして、1回も参加できずに終わりました。だから、何やってたかよくわかんないです。
ゆーみん:子どもは好きなんですか?
カド:子供は普通ぐらいです。サークル入るタイミングを失ったんですけど、1年生の時にコロナでリモートだったから。私たちの学年はサークルに入ってない人がほとんどなんですけど、2年生の時に、いったん入った方がいいかなと思って見つけたサークルで。
ゆーみん:2年生から入った?
カド:はい。じゃあ、入ってみるかみたいなノリです。
ゆーみん:友達ともあんまり会えてない?
カド:高校から繋がってる友達と、名簿番号が前後だった友達ぐらいしかいないです。
ゆーみん:サークルも、勧誘とか受けて、1人で入った感じ?
カド:そんな感じです。いや、そんだけしか友達いないっていうのは嘘だな。もう少しいます。でも、友達がいる人数は、たぶん他の学年の子と比べて少ないんじゃないかな。
ゆーみん:大学の人とはそんなに会わずに、ただ課題だけを出す感じ?
カド:課題出して、授業受けてみたいな感じですね。
ゆーみん:大学の専攻は、何でしたっけ?
カド:経営、経済系です。
ゆーみん:もともとデザインにも興味があるのかなと思ったんですけど。芸術とかではなく、経済系で?
カド:そのときは、全然芸大とか頭になくて、普通に大学へ進学しました。
ゆーみん:就職を考えて?
カド:うん、就職しようと思って。写真とかもまだ始めてなかったんで。そんな感じで、普通に就職目的みたいな感じで、大学進学して。写真を始めたら、写真が好きになって、みたいな感じです。
未来:何か助けになれる存在になりたい
ゆーみん:じゃあ、未来の話も聞いていきたいんですけど。
たぶん大学へ戻って就職すると思うのですが、数年後、何していたいですか?
カド:具体的な案とかはないんですけど、休みの日とかだけでも、やっぱり自分がこれ好きだな、楽しいなと思うことができてたらいいなと思います。
ゆーみん:好きを仕事にできなくても、自分の時間に?
カド:できれば仕事にしたいですけど、もし叶わなくても、自分が退屈だなと思わないようにしたいです。
ゆーみん:やることがある方が楽しい?
カド:私は、そっちの方が楽しいです。
ゆーみん:10年後はどうしていたいですか?
カド:本当に10年後とか、全然想像つかないですね。何か1つ極めてみたいなとは思ってるんで、それが一区切り。一区切りっていうか、何かしら形になっていたらうれしいなと思います。
ゆーみん:仕事は、同じことを続けたいですか?
カド:楽しくなくなったらやめてもいいなと思います。たぶん夢見がちなこと言ってるんですけど、楽しいのがやっぱり大事だと思ってるんで。自分が満足できるものができてたら、何やっててもいいなと思います。
ゆーみん:もし、元気になって就活を始めるとしたら、個人で動くか、どっか企業に入るとか、何か考えてますか?
カド:いや、流れるままに行こうかなと思ってます。
ゆーみん:今、いろんな働き方がありますからね。
カド:お金に困らないぐらいにはなりたいですけど、めちゃめちゃお金持ちになりたいとか、ハイブランド買いたいとかは、そんなにないので。
そういうことより、自分がその生活に満足できるかっていうことを軸にして生きたいですね。
ゆーみん:働きたい場所とか、土地とかありますか?
カド:東京はごちゃごちゃしてるなと思うんであんまりです。今、全然東京にいるわけじゃないんですけど。(笑)
大都会っていうよりは、少し落ち着いた場所が合ってるかなって思います。
ゆーみん:田舎と都会の中間ぐらい?
カド:それぐらいがいいです。
ゆーみん:今住んでるのも、それぐらいのところ?
カド:今住んでるのもそれぐらいですね。でも、自分がやりたいことができる場所なら、どこでもいいです。仮に東京でも。住む場所には、今のところそんなにこだわってないかなって感じですね。
ゆーみん:じゃあ、10年後はそうで、死ぬときはどうなっていたいですか。
カド:今のところ、できればそんなに長生きじゃない方がいいなと思ってるんですけど。
ちゃんと悲しんでもらえるような人になりたいですね。
ゆーみん:悲しんでもらいたい?
カド:そんなに、めちゃめちゃ悲しみのどん底には突き落としたくないんですけど。あっさり「そうなんだ」で終わるのは、ちょっと寂しいなって思うんで。
あと私、友人とかのこととか、周りにいる人のことすっごく大事にしたいなって思ってて。この人に会いたいなと思ったら、ちゃんと会いたいって連絡取るし。お祝い事があったらちゃんとお祝いしたいなって思ってるし。そういう義理とか人情とか、そういうものを大事にしたいなと思っています。そういうのをずっと大事にできたら、人としていいなって思うので。
もし、それを続けることができたら、死ぬときには、それに見合った最後が来るんじゃないかなって思います。
ゆーみん:今の時点で、これからも友達でい居続けるだろうなって思う人は何人ぐらいいます?
カド:何人いるんだろう。例えば、価値観がめちゃめちゃ合わなくなっちゃったら、どんなに仲いい子でも、時の流れに沿って会えなくなるんだろうなと思うけど。今のところ、縁を続けたいなと思ってる人は、何人いるんだろうな、5人以上。結構たくさんいますね。ありがたいです。
ゆーみん:学校で知り合った人?
カド:学校で知り合った人と、あと1人、趣味つながりでつながった子ですね。
お友達っていうか、なんか尊敬してる人。私、結構、写真家の人にアポ取ったって言ったんですけど、あと数人、写真家ではないんですけど同じことをやった人がいて。その人たちの
ことはすごく尊敬するので、できれば縁を続けていただきたいなと思ったりとかするんで。そういうことを考えると、友達じゃないと思うけど。縁を続けたいなって思ってる人っていう枠組みだったら、もうちょっと人数が増えます。
ゆーみん:これから会いたい人とかもいますか?
カド:尊敬してる人で、みたいな感じですか? 今のところはいないです。
ゆーみん:また見つけたら、すぐアポ取って。
カド:見つけたらお願いしますって言う。そういう行動力っていうのは、大事にしたいなと思ってます。結局、自分が動かないと何も始まらないんで。失礼になるのは良くないし、無理を言うのもよくないけど。何かしら動いてみるってことは大事だと思ってるんで、そういうことは大事にしたいです。
ゆーみん:そういう好きな写真家さんとかは、SNSで見つけてますか?
カド:その方、話を聞かせていただいた方は、出版された本で知りました。
これから写真のことを勉強しようと思ってるんで、そしたら、また会いたいなって思う人が増えるかもしれないです。今、写真のこと、全然知識がないんでわかんないけど。
ゆーみん:今、好きなこととか、原動力がカメラになってると思うんですけど、もし写真と出会わなかったら、どういう人生になってたと思いますか?
カド:どうだろう。でも、その他に楽しいことを見つけてたんじゃないかなと思います。
ゆーみん:他にも、お花とか色々やったんですよね?
カド:はい。じゃあ、花をやってたかな。
花屋になりたいっていうのを思ってるのも、まだあるんで。どっちになるか、その他になるかわかんないけど。
ゆーみん:花を好きになったのはいつごろですか?
カド:うつ期とか、結構心がしんどいときに花買うのを習慣にし始めて。花って、持って帰るときに、すごい無敵な気分になるんですね。それで、花の魅力に気づいて好きになりました。あと、飾ってあるだけですごく心が明るくなるんで、そういうところもすごいなと思います。
ゆーみん:どんな花を買うことが多いですか。
カド:季節の花が多いですね。
ゆーみん:色は明るい色、暗い色?
カド:どっちだろう。結構半々みたいな感じです。でも、落ち着いた色の方が好きかな。
ゆーみん:一輪で買いますか。寄せ植えみたいな感じで?
カド:一輪です。
ゆーみん:最後に、言い残したことはありますか?
カド:心がしんどい人って、結構世の中にたくさんいると思うんですけど。そういう人全員に、何かしらできるわけではないと思うし、そんなことは不可能だと思うし。
けど、その一部の人、1人でもいいから、何かしら私が助けになれるような人になりたいなって思います。それは写真じゃなくても、何かしらで。
私がいるから頑張れるっていうのは傲慢だと思うので、あんまり言いたくないですが、どういうアプローチでかはわかんないけど、何か助けになれる存在になりたいなって思いますね。
ゆーみん:自分も、写真を見て好きになったりとか、花を見て心が救われたっていう。
カド:そうですね。
ゆーみん:手段は問わなくても、誰かにとって、そういう存在になりたい。
カド:うまくまとめていただいてありがとうございます。
ゆーみん:勝手に言っちゃいました。
カド:いや、もうその通りです。
ゆーみん:noteでもそういう発信されてましたよね。
カド:してます。
ゆーみん:実際、そういう同じ悩みの人から連絡が来たりとかって。
カド:来ましたね。助けになれたかは本当にわかんなくて、自信がなくて、怖いことしたなと思ってるんですけど。何人かから相談が来ました。
ちょっと怖いことしたと思ってるんで、続けれられるかは、ちょっとわかんないです。
ゆーみん:結構ギリギリの人から来たんですね。
カド:ギリギリかはわかんないんですけど、悩んでる方から来たので。一歩間違えれば、何かしら起こるかもしれないし、怖いなと思いました。
ゆーみん:今回インタビューに応募してもらったのも、そういうところで見つけて?
カド:「無名人インタビュー」さんからフォローが来て、すごい楽しそうな企画だなと思って応募しました。(笑)
ゆーみん:(笑)
人の力にもなりたいし、自分の気持ちも誰かに聞いてもらったら面白そうっていう。
カド:そうですね。
ゆーみん:他に言い残したことはないですか?
カド:楽しく生きますってことですね。(笑)楽しく生きようと思ってます。
ゆーみん:またコロナが落ち着いたら、やれることも増えてきますしね。
カド:そうですね。
ゆーみん:今、何を一番やりたいですか。
カド:日本のいろんなとこに行ってみたいです。結構、旅行とかも好きなんで、日本をぐるぐるしてみたいですね。
ゆーみん:私も、本当に、大学生のうちにもっといろんなところ行っておけばよかったって、すごい思うので。
カド:1年間っていう時間があったら、ゆーみんさん、何しますか? 今、いろんな人に聞いてて。
ゆーみん:私は、時間があったらニュージーランドに行きたいです。
カド:ニュージーランド素敵ですよね、行ったことないけど。
ゆーみん:私の話になっちゃいますけど、結構オーガニックとか自然なことが好きなので。
カド:素敵ですね。ニュージーランドか。
ゆーみん:カドさんは、1年あったら何しますか?
カド:これから楽しいことがたくさんできるような地固めというか。例えば、好きなこと探すとか、楽しいことを探すとか、やってみたいことをとりあえずやってみるとか。とりあえず動くようなことをする1年がいいですね。
ゆーみん:今まで秘めていた分も、たくさんいろんなことができるといいですね。
インタビューされてみて、どうでしたか。
カド:ハッとする質問もあって、面白かったです。
ゆーみん:良かったです。
カド:インタビューされるっていう経験、初めてだったので、面白いなって。
ゆーみん:面白いと思ってもらえたなら良かったです。
カド:楽しかったです。
ゆーみん:いや、こちらこそありがとうございました。
カド:ありがとうございます。
あとがき
ふわっとした感情を良い意味で言語化しすぎない方という印象を持ったのですが、そういうのを人に伝えたり表現するのにカメラって便利だなと改めて思いました。
あと、外交的な人がコロナで外出抑制されてしんどいとか、大学に行くことが出来なくてモヤモヤしたりとか、現代ならではというか同じような悩みを抱えている人もたくさんいると思います。何か夢中になれるものを見つけたり、生活に華を添えてくれるものに出会えると良いですね。
「1年間っていう時間があったら何をしたい?」と色んな人に聞いているそうですが、どんな答えがあったのか、気になるところです。
インタビュー担当:ゆーみん
編集協力:有島緋ナ
#無名人インタビュー #インタビュー #自己紹介 #写真 #双極性障害
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インタビュー参加募集!
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