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物書きができなくなったらもう今私生きてる意味ない。はっきり。何にも残らない。自分にとって最高レベルの情熱や熱意を注ぐにふさわしい文筆活動に出会えた小説コミッション作家の人

みなさんは自分に似た人に遭遇したことありますか?
ありますかねえ? 友達から私qbc激似人物の目撃例は聞いたことありますが、自分では見かけたことないですかね。それとも自分では自分に似ているって人を見分けられないのでは、、。だから、出会っていたとしても気づかない? みたいな?
とかく自分を正確に見つめるのは難しい、と。
と、ということで、今回のインタビュー後にインタビュアーからコメントもらったことには、qbcさんに似ている人でした!! と。
ええーって思って聞いてみたら、いやまあ全然似ていないよ! と最初思っていたんだけども、なんだか聞いているうちに、あーあーあーあ。やっぱり似てるかも、と思ったり。
なんですかね、年齢も近いし、小説も書いているし、ITもやってるし、そういうとこも似てるよね。そして、書くことがなくなったらもうなんもなくなっちゃうと思ってしまってるところ。
不思議ね、私も同じよ。
この無名人インタビューがなくなったら、私もこの世界から消えてなくなるかも。
そうそう、そして、小説コミッションという言葉、その世界についても垣間見れるというお得なインタビューでございます。(私はー、このインタビューで、初めて知りましたよ!)
さりはさりとて、本日も無名人インタビュー、よろしく哀愁!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

今回ご参加いただいたのは リュード さんです!

現在:クライアントさんがどういったものを作ってほしいのか、私に対してどういったものを作ってほしいと思ってるのか、そこら辺を何とかできる限り汲み取りながら、一つ一つ形にしていって。

花梨:リュードさんは今何をされている方でしょうか?

リュード:お仕事としては、IT系のシステムエンジニアという形でお仕事しております。それはずいぶんその道長いかな、25年ぐらいやってるかな。25年ぐらいシステムエンジニアとしてお仕事をしております。

花梨:具体的には、どんなことをされているんでしょうか?

リュード:そうですね。まあいろいろと、会社名は伏せますけれども。例えば金融機関ですとか、保険会社ですとか、そういったところの業務システムの開発、あとはそのシステムのバージョンアップとかですね。そういったところを主に請け負っております。

花梨:お仕事をされている時は、どんなお気持ちになることが多いですか?

リュード:そうですね。お仕事は、いろいろと現場によってやることの種類が違ってたりするんで、なかなか難しいんですけれども、プログラムとかを作ってるときは無心に打ち込んでる感じがするので、あまり余計なことを考えず、そこに集中できるっていう感じですかね。

花梨:作業にすごく集中されているというか。

リュード:そうですね。もう目の前のプログラムをまず、ひたすら打ち込むことっていうところです。時間を費やせばいいっていう感じなので。そういうところで、集中してやるっていうところが、なかなか楽しいというかあれですね、自分にあってるのかなっていう感じはしてます。

花梨:長くエンジニアのお仕事をされているんですか?

リュード:元々、高校ぐらいのときにコンピュータの世界に興味を持って。で、高校卒業と同時にコンピュータの勉強のために専門学校に入って、そこは2年制の学校だったんですけども、卒業と同時に、一応就職もそういう関係の仕事に就職先が決まって。それが大体20歳ぐらいのときだから、もうずっとその業界で働いてるという感じですね。何回か会社は変わってますけれども、業種自体はそんなに変わってなくて。今もその、エンジニアの業界でお仕事をしております。

花梨:その他に、コミッションの活動を現在されている形でしょうか?

リュード:そうですね。こちらは本業、先ほどのエンジニアの仕事ももちろんあるんですけれども、その空いた時間を使ってやっているという感じ。

花梨:コミッションは、いつ頃からされているんでしょうか?

リュード:コミッションそのものを本格的に始めたのは、去年ですから、つまり2022年の3月ぐらいから本格的に始めたんですけれども。だから、コミッションという意味での活動歴は1年と、今5月だから、1年と3ヶ月弱というところにはなりますね。

※コミッションとは、同人誌界隈の言葉で、創作の依頼を有償で請け負うことです。

花梨:本格的にということは、以前からやられていたんですか?

リュード:いや以前はですね、コミッションという形ではなくただ純粋に。要するに自分の作った作品を、例えばどっかのWebサイト上にアップするとか、基本的にお金を取らない形でみんなに見せることができるようにっていうのが最初です。最初の15年ぐらいはそれでずっとやってましたね。基本的にはお金を取らない形でっていう。

花梨:今はただ作品を上げるだけではなくて、お金をいただいて、執筆を行う形ですよね?

リュード:今はコミッションの方がメインになっておりまして、報酬をいただいて、クライアントさんの要望に沿う形で作品を書くっていうのが、どちらかというとそっちの方に比重が置かれてますね。

花梨:ちなみにどんな要望をいただくことが多いですか?

リュード:これがですね。いろいろなんですよ、実を言うと。いろいろな要望をいただくんですよ。例えば、単純に文章の長さといっても尺の短いものから、ちょっと長めのやつを書いてほしいとかいろいろありますし、中身についても、王道系のちょっともう本当にみんなベタベタな展開でいってほしいってやつとか、あとちょっとあまり馴染みが薄いような特殊な思考と言いますか、そういったものに沿った内容、そういったものに沿ったテーマで書いてほしいですとか。とにかくいろいろなものでいろいろな内容のご要望をいただいて、私が一つ一つ形にしていくっていう感じですね。

花梨:大体要望をいただいてからどれくらいで作品は仕上げていらっしゃるんですか?

リュード:そうですね。これは作品の長さとか難易度にもよるんですけれども、長くても1ヶ月はかかりませんね。長くても1ヶ月はかかりません。かなり文章量を使う作品でも、1ヶ月をかけないようにしてます、逆に言うと。そのあたりを目途に、必ず1回仕上げるようにはしてます。本当に短いやつだともう即日っていうケースも何件かあります。依頼いただいてから24時間以内っていう形で。正確に言うと、依頼をいただいて取引開始になってから24時間以内。短いものだとそういうケースもあります。

花梨:色々なテーマとかをいただくと思うのですが。作品は、どうやってリュードさんの中で作られていくんですか?

リュード:そうですね。基本的には相手、クライアントさんから簡単なこういうテーマで書いてほしいという要望をいただくんですけど。それはどこまで噛み砕いていただくか、内容をくださるかっていうのは、クライアントさんによって様々なので、本当に簡単にこういうテーマで書いてくださいっていうのがあれば、それこそ、もうなんていうんでしょうね。結構細かい段階まで、あらすじを書き起こして、これを基に物語を作ってほしい。で、まあ書かれてないところは、うちにおまかせするみたいな感じでやるっていうパターンもあって。

噛み砕かれているレベルは、クライアントさんによって様々なんですよ。なので、逆に言うと、そこからどういうふうな形で、いただいたテーマというか、くださった資料を読むじゃないですか。目を通すじゃないですか。その中でやっぱりクライアントさんがどういったものを作ってほしいのか、私に対してどういったものを作ってほしいと思ってるのか、そこら辺を何とかできる限り汲み取りながら、一つ一つ形にしていって。

で、もちろんちょっと少し尺の長い作品の場合は、適当なタイミングでやっぱりクライアントさんに進捗報告するんですよね。ここまで書きましたって。それでお互いにその認識が相合わないところを、適宜確認し合って。で、もしちょっと、やっぱこうして欲しいとか、ここはこうだったけど、ああしてほしいっていうような要望があれば、それに沿った形でまた書き進めていくっていう。それで、お互いにとっても良いというか満足のできる作品に仕上げていって、相手方に渡すっていう、そういう流れですかね。

花梨:誰かにテーマをいただいて作品をお渡しする形でやってみようと思われたのは、どういった経緯があったんですか?

リュード:えっとですね、コミッションを始める前の段階として、5年ぐらい同人誌作ってたんですよ。同人誌を作るのは、今年で一旦ちょっとやめようとは思ってるんですが、5年ぐらい同人活動をしてまして。同人誌を作ってるんですよね、15、6冊ぐらいまで続いたのかな。15、6冊は作ってるはずです、5年間で。

元々コミッションを始めたそもそものきっかけは、同人活動を続けていくための資金集めだったんですよ。同人活動をこれからも続けていくために資金が必要だから、その資金を何とか自分でかき集めようと思って、始めたのがコミッション。そこがコミッション活動を始めたきっかけだったんですね。だから元々は同人活動をメインでやるつもり。最初からコミッションをメインにやるっていう考えはなかった、最初の頃。あくまで資金稼ぎのため。

花梨:でも、同人誌は今年で一旦辞められるんですか?

リュード:いずれ再開しようとは思ってますが、ちょっといろいろ詳しい話はちょっとあれなんですが、ちょっとコミッションの方が意外と忙しくなって。元々話した通り、同人誌活動を続けていくための資金稼ぎとしてやっていたものが、なんか結構思ってたより、想定していたよりも依頼がたくさん来るようになってきて。今は割と落ち着いてる感じではあるんですけれども。

一時期はちょっと、結構な数の依頼が来ていたこともありまして、そっちをやっぱりこなさなきゃいけなくなってくるとどうしても同人誌の方に時間を使えなくなっちゃうんですよ。結局、同人誌っていうのは詰まるところ、締め切りがないんですよ。一応、何かイベントに出展するっていう意味での締め切りはありますけれども、全然それは守れなかったからってどうってことないんですよ。ただ守れませんでしたごめんなさい、で済む話なんですよ。ただ、コミッションの場合は明確に納期っていう考え方があるので、どちらかというとお仕事に近い感じで。明確に納期っていうものが決まっていて、この納期を守れないと、要はお金が入らない。この納期を守らないと、要するに、ちゃんと取引を完了したことにならないよ。取引を完了したことにならないとお金が当然こっちに入ってこないっていうことになるので、そこの意識の違いですかね。

要は、当然、納期がきちんと決められていて、それを守らなきゃいけないっていうのが前提になっているコミッションをやっぱり優先させなければいけない。コミッションの件数が増えてくるとやっぱり、どうしても同人活動の方にあまり時間を使えなくなるっていうことが起きて。なのでちょっとこのままだと、両立が難しいなっていう判断をしたんですね。コミッションをやりながら同人活動を続けていくっていうことの両立が、ちょっとこのままだと難しいなっていう判断になりまして、今年でちょっと一旦同人活動の方は、終了するっていう形で、スケジュールを進めてます。

花梨:両立が難しいとのことで、コミッションの方を優先させた形にしているのは、やはりご依頼をいただけるからという理由でしょうか?

リュード:そうですね。こういうのって、やっぱりいつ来るかわからない、いつ問い合わせがくるかわからないっていう感じなんですよね。やっぱりこっちが全く想定していなかったタイミングで問い合わせが来て、こういうの書いて欲しいんですけど書けますか、いついつぐらいまでだったら書けますかっていう問い合わせはやっぱり、こちらが思っているよりも意外なタイミングで来たりするっていうことが結構あったりするので。そうすると、まあやるやらないは別として、とりあえずは対応しなきゃいけないんですよ。やるやらないは別としてとりあえず問い合わせには応対しなきゃいけない。問い合わせに応対して、これだったらうちがやれそうだなって対応していく中で、これだったらうちで引き受けても問題無さそうだなってなったら、実際契約の話に進んでいって。それでクライアントさんが契約に問題がないってなったら、そこで契約成立って話になって進めていくっていう形にはなるんですけども。

このタイミングが、やはりいつその問い合わせが来るかが全く読めないんですよね。やっぱ相手方の問題なので、相手方があっての問題なので。なので、そっちと、例えば同人誌っていうのは何かのイベント、例えば何かのイベントが何月にあります、っていうふうに、あらかじめ決まっていれば、そこから逆算して、想定すべきっていうのが決められるんですが。例えば、何かのイベントが9月にありますと。9月にあるから、そしたら最悪1ヶ月前の8月中には作品を出せる状況にはしておかなきゃいけないっていう逆算ができるんですよ。そうすると、7月中に本にできるような形で原稿を作らなければいけないっていうふうに締め切りの逆算ができるんです、同人誌の場合は。コミッションの場合は、突然本当にぱっと出てくるので、全くそれは読めないんですよ。なので、そういうところのスケジュール感の考え方が全く違ってくる。同人活動とコミッションでは、スケジュールに関する考え方が全く違ってくるので。

じゃあどっちを優先させるかって話になってくるんですよ。両立はちょっとこのままでは難しいと。どっちを優先させるのかって話になったときに、やはりちょっと変な言い方かもしれませんが、自分の頑張り次第でお金が入ってくるコミッションの方がやっぱりいいよねっていう結論になるっていう形ですかね。やっぱり自分の、私の場合は小説なので、書く技術というものが直にその報酬として見返りとして反映されてくる、っていうものの方がやっぱりやってて、直接的な報酬があれば、それも一つのモチベーションになると思ってるんですよ私は。直接的な、もうお金でも何でもいいですけど、直接的な報酬がこういうのが得られるよっていうのが分かっていれば、それが一つのモチベーションの維持、向上に繋がるかなと思ってて。だったらそっちの方を当面は優先させて、やっていこうっていう結論になりましたね。

花梨:リュードさんは、ご自分の性格についてどう思われますか?

リュード:性格ですね。私、昔からちょっと気が短くて、あとちょっと変なところで興奮しちゃうみたいな、興奮というか気持ちが高ぶっちゃうというかそんなところがあったりして。今はそれがもう、自分でコントロールすること難しいってなって。心療内科行ってむやみに気持ちが高ぶらないようにするためのお薬を毎月処方してもらってですね。ちょっと自分でその感情をコントロールするのがやっぱ駄目だなっていうので、ちょっとお薬使ってそういうのを押さえてるっていうところですね。

花梨:気が短い点や、気持ちが高ぶってしまう点は、どんな場面で実感しますか?

リュード:いろいろですね。やっぱり自分でもよくわからないので。突然パってスイッチが入るみたいな感じです。それでもう頭に血が上ってっていうか。そんな場面がやっぱ何度かあったんですよね。これは何とかせないかんと思って。ただ、個人的に治すのはやはりもう、難しいという感じになったので。それはちょっとやはりお医者さんの力を借りるしかないな、お薬の力を借りるしかないなと思って、今も、10何年ぐらい心療内科通って、薬を処方してもらってるっていうような状況です。

花梨:お薬をいただいて、ご自身の変化はいかがでしたか?

リュード:特にこれっていう、目立ってどうだっていうのはあんまりないんですけど、お薬を飲んでるおかげかどうかわからないですけど、すごい怒るっていうことがもう全然ないんですよね。ちょっと多少頭にくる場面も多々ありますけど、ただ、もう本当に我を忘れるぐらい。簡単に言うと怒り狂う場面って全然そういうのはないですね。たまたまそういう場面に遭遇してこなかったからかもしれませんけど。それもお薬のおかげかなって。

花梨:周りの人からは、ご自身の性格についてはどう言われることが多いですか?

リュード:そこら辺あんまり言われたことがないのであれなんですけど、やっぱりあれですね、あまり私普段そんなに喋らないので、どういう性格なんていうところもちょっと、捉えづらいっていうふうに言われることが多いですので。

過去:私もうこの話書かなくていいんだって思うと同時に、ちょっともう書けないんだと思うと名残惜しいなって感覚もあるし、最後まで終わったっていう達成感っていう。

花梨:リュードさんは子供のころはどんなお子さんでしたか。

リュード:子供の頃はもう典型的な泣き虫でしたね。ほんっと泣き虫でした。今でも、もう思い出す。明確に思い出せるくらい泣き虫でした。はい。

花梨:例えばどんな場面で?

リュード:もう本当に泣きまくるんですよ。本当にどんな方面でもというか、もう手がつけられないぐらい。

花梨:それは、いつぐらいまで続いたんですか?

リュード:なんか結構、割と長く続いたかなっていうふうに思いますね。ちょっとうざかったなっていう感じがするので、それで結局損しちゃったところもいろいろあるので。今振り返ると、あれはちょっと良くなかったかな。

花梨:良くなかったっていう評価になるんですね。

リュード:そうですね。やっぱりどうもみんな迷惑だったかなっていう。ちょっとみんなに迷惑がられたかなっていう。まあ今さらなんですけどね、そこはやっぱ反省すべきところだったかなって。

花梨:ちなみに、覚えていたらで良いのですが、周りはどんな反応だったのですか?

リュード:どんな反応っていうよりもなんかね、もう無視されてましたね。無視されてたり、逆にそれでからかわれる。あんまりそれに関してはいい思い出がないです。

花梨:それって大体何歳ぐらいの頃ですか?

リュード:小学校でもあれですね。小学校時代の全般って感じだったんですよね。

花梨:なるほどですね。その小学校生活を振り返ってみていかがでしたか?

リュード:あんまり良い思い出がないんですよね。そういう性格も影響して結構いじめられてたし、あんまり喋りたくないっていうふうではあるんですよ。嫌な事思い出すし。

花梨:中学校に上がった頃はいかがでしたか?

リュード:あんまり性格変わんなかったかなとは思います。そういう性格はあまり治らなかったし、やっぱりみんなからいじめられてたし、そこはあまり良い思い出がないですね。

花梨:どんなことでもいいんですが、この頃一貫して続けられていたことって何かありますか?

リュード:子供の頃に続けていたものってなんだっただろうな、そんなにはないんですけどね。特に何かを小さい頃からやってたっていうのはそんなないですね。

花梨:なるほど。小さい頃、好きなことって何かありましたか?

リュード:あの、学校時代はそうですね、どっちかっていうと、勉強はあまり好きではなかったけれども、勉強はあんまり好きではなかったから、高校の途中から、大学も行く気がなくなりましたし。さっき話した通り、コンピュータの世界が気になってたから、もうそっちの方面しか興味持たなくなって。コンピュータとかが昔から好きでしたね。昔から興味がありました。

花梨:どういった経緯で興味持たれたんですか?

リュード:興味を持ち始めたのは、高校に入ってからだと思います。そこで初めて、コンピュータと言えるものをちゃんと触る時間があって、これ面白いもんだっつって。それで少しずつ自分なりに調べていって。これもっとちゃんと勉強したら面白そうだっていうことになって、進路相談の先生に話して。そしたら別に反対はしなくて、だったらそういうところを一件知ってるよと話をしてくれて。で、まあそういうところの専門の方はいくつか紹介してくれて、その中から選んでいったっていう感じですね。

花梨:最初にコンピュータに触れてみて、どんなところを面白いと思ったのでしょうか?

リュード:要はキーボードとか、ただただパソコン触ってる間は、周りのことを気にしなくていいっていうのが、自分の作業に没頭できるっていうのが。だから、やっぱこういうのが合ってるんだっていう。何となく分かっちゃってたんですね。

花梨:コンピュータをやっているときはその世界に入るというか。

リュード:はい、そうですね。そんな感じです。

花梨:なるほど。高校以降は、いかがでしたか?

リュード:高校は普通に、別にそんなに良くも悪くもなくっていう感じですね。中学の時の人とは、ほぼ全員別れたので。別れたかったので、あえてほとんど行かないような高校を選んだ。だから、そういう意味では、特別良くもなかったとかそんなに悪くもないっていう感じでした。そんな中でコンピューターに触れてみて。こっちの世界で生きてみようっていう話だった。ちょっとその辺は、そういう環境が、その方向があったっていうところが良かったと思ってますね。

花梨:その後、専門学校に進まれたんですよね?

リュード:そうですね。

花梨:専門学校では、どんなことをされてたんですか?

リュード:コンピュータ全般ですね。特にこれっていうのがなくて、コンピュータ大体全般かな。プログラミングのことからハードウェア実際の部品の使い方とか、その辺も学んでいましたし。あとは当時そんなにまだ普及していなかった、技術がそんなに今ほど普及してなかったインターネットに初めて触れたのも専門学校での授業の最中でしたし。でも多分プログラミングの実習の割合が多かったですかね。

花梨:ちなみに、その実習ではどんなことをされたんですか?

リュード:やっぱり実際、プログラムいろいろと組んでっていうところもありますし、あるいは授業の内容によっては最終講義として、例えばですけど、自立型の簡単なロボットとかを作ったりとかですね。センサーによって動く、簡単なロボットを動かすプログラムを作ったりとかですね。そのロボットを実際に組み立てて、そのロボットに対して、それを動かすためのプログラムを組み込んでという感じ。というようなものをやったりしますし、ハードウェアとソフトウェア両面で基本的にやってる。

花梨:いろいろ学ばれていたと思うんですが、特に好きだった授業は何かありますか?

リュード:そうですね。やっぱりプログラミングの実習は全般的に好きでしたね。プログラミングの実習は全般的に面白かったですね。だから、最後の授業、卒業制作っていうのがあったんですよ。そこでも、何人かでチーム組んでやったんです。私がプログラムを組んでやったんです。ずーっともう卒業制作の期間に入ってからずっと一日中、もうカタカタカタカタやって、あれはもうめちゃくちゃ楽しかったですね。

花梨:めっちゃ楽しかったんですね。

リュード:めちゃくちゃ楽しかったんですね。

花梨:チームを組んで行ったのはいかがでしたか?

リュード : そこはもう初めからそういう形でやるって決まってたので、卒業制作これをやりますよってのは全部、その中で役割を決めて、それぞれやっていって一つの動くプログラムを完成させるっていう、流れだったと思います。

花梨:小学校の頃は泣き虫だったとおっしゃっていましたが、それは大人になるにつれて変化しましたか?

リュード:そうですね大体、なくなってたんですかね。特に意識することはなかったですし、何となく消えてたって感じですね。

花梨:ありがとうございます。専門学校を卒業されてからはどんな生活をされてましたか?

リュード:専門学校卒業して、最初の会社にすぐ就職して以来、ずっとそのシステムエンジニアとしての仕事をずっとやっている感じですよね。

花梨:専門学校で学ばれていたこともあると思うんですが、エンジニアというお仕事を選ばれたのは、どういった理由でしたか?

リュード:繰り返しになりますけど、元々コンピューター、プログラミングカタカタやるっていうところが、とりあえず私には向いてたのかなっていうところ、そういうのを仕事にできたらもうちょっといけるだろうなと。っていう感じで入ったきっかけですね。

花梨 : 向いているというのは、先ほどもおっしゃっていただいたと思うんですけど、やっぱり没頭して。

リュード:そうですね。そういうのが自分には向いてるから。

花梨:学ぶというところから、実際にお仕事としてされてみて、いかがですか?

リュード:そうですねやはり、専門学校で学習したことは確かに土台になって役立っていってはいるんですけど。やっぱりその仕事をやるってなると、そうですねやはりギャップ、学校で学ぶことと実際のお仕事でねやるべきことっていうのは、やっぱ違いが出てくるので。そこら辺をうまく自分が帳尻合わせることに、最初は苦労しましたね。

花梨:そのギャップっていうものは今はもう解消されてるんですか?

リュード:そうですね。お仕事でもう結構な数のプログラムを作っているので、その辺はもう。お仕事をやる上で結構やっぱりルール、案件ごとにルールがいろいろあって、そのルールに則って作っていくっていうのが基本的にあるので。そのルールのスタンスを守れば、そうすれば誰でもまあまあ作れますよと。その辺はもういけるかなっていう感じですね。

花梨 : 最初は、作品をWeb上に挙げられていたっていうお話だったんですけども、作品を書くこと自体は、いつ頃からされていたんですか?

リュード : もうだいぶ長いですね。20年以上前ですね。元々のきっかけが、社会人になって働いて、収入もそこそこでお金もそれなりに貯まってきたっていうときに、そろそろ身銭切ってパソコン買おうっていう。そろそろ身銭切って自分のパソコンを持ってもいいだろうと思ったのが、それが最初のきっかけ。で当時、今はそうでもないけれども、今はもう下火になってますけども、当時はですね、インターネットで、いわゆる個人サイトっていうのがかなり流行ったんですよ。個人でホームページを持って、そこを自分の創作活動の拠点にするっていう人がすごくいたんです。だから、各プロバイダもそういうのを、そういうサービスを積極的に当時は展開していて。個人でホームページを持って管理できるようにしたサービスって、当時はどこのプロバイダも積極的に展開していて。そういうのを利用すれば簡単に誰でもホームページを運用できますよっていうようなことだったので。

そういったものを、自分の創作活動の拠点として利用するという人もすごく多かった当時、私もそれをやってみたいなと思ったんですよ。やっぱそういうのを知ってね、パソコンを買いました。インターネットも一緒に契約しました。そういう個人サイトって世界があることをすぐに知って、私もやってみたいと。でも、載せるネタないし、絵心全然ないし。どうしようかなと思ったときに、小説だったら何とかできそうだなと思って始めたのがきっかけです。だから、特に初めからプロ作家になりたいとかがあったわけじゃないんですよ。初めからプロ作家になりたいとか、何かの賞を取りたいとかそういうのがあったわけではないですね。最初は、本当にただ自分の楽しみのために始めたっていうそういうところが、最初のきっかけです。

花梨:なるほど。最初に、小説を書き上げた瞬間は覚えていらっしゃいますか?

リュード : 覚えてますよ。大変だったけど。やっぱり終わった後がちょっと、大変だったのと、ちょっと名残惜しいなっていうのと、自分の中で感動したっていう、3つの感情が入り混じってますね。やっぱり当時は、個人サイトの容量があればいくらでもページを載せられるので。毎週1話ずつ載せるっていう、いわゆる連載形式ってやってたんですね。それを約6年ぐらいやってたのかな。丸6年間かけて、物語を最後まで作って、最後のお話をアップしたときに、あー終わったっていう。私もうこの話書かなくていいんだって思うと同時に、ちょっともう書けないんだと思うと名残惜しいなって感覚もあるし、最後まで終わったっていう達成感っていう。入り混じった感覚でしたね。

花梨:なるほど。小説を1個書き上げて、そこから今も小説を書き続けられていると思うんですが。それは、最初に色々な感情を味わったからなんですか?

リュード:それももちろんありますし、やっぱりそういったことを通じて、自分もある意味本当にやりたいことってこれだったのかもっていう、思いは抱いたなっていう。当時は、そういうところの活動を通じて、いろんな人と繋がりを持てたりしたし、それもまた、続けられる要因だったのかなというふうに思ってますね。

花梨 : それはどういった繋がりでしたか?

リュード:そうですね。言ってしまうと、私の作品を読んでくれている。ずっと読んでくれていた方から、例えば、直接会ってお話がしたいんだっていう話をいただいたり、また別に私も同じようなテーマで小説書いてますっていう人たちから来て、面白そうですねって話になってちょっと話が盛り上がって、一緒にお話作りませんかって形に発展したりもします。いろいろちょっと事情があって完成には至らなかったんですけど。作品を一緒に作ろうっていうことをして、しょっちゅう連絡取りあったり、遊びに行ったりとか、それもやっぱり楽しい思い出っていうふうに思ってますね。

未来:本当に最高レベルの情熱と熱意を注げるにふさわしいもの。それに出会えた私は多分きっと幸せなんだろうな。

花梨:5年後10年後、あるいは亡くなるときまで想像してもらって、未来に関してはどういったイメージをお持ちですか?

リュード:そうですね。お仕事はもちろんやってはいるんですけれども、ただその仕事がどういうふうになってるかっていうのは。5年後は、今みたいな形でやってるかもしれないし、例えば、今やっているコミッションの活動を何らかの形でステップアップさせて、本格的にそっちの方で、文筆業っていう形で仕事をしているかもわからない。そこはいろいろとタイミングと運の要素があってなかなか難しいので。

今まで通り、エンジニアとして仕事をしながら、副業までいかないか。副業とはいかないまでもそういうレベルでコミッションを続けていくっていうのがまず一つ大きな柱としてありますし。あるいは、やっぱりコミッションの方にシフトしていきたいっていう思いに変わっていって、そこからいろいろステップアップしていって本格的にそっちで生計を立てるようになっていくのかっていうそこら辺をちょっと、5年後ぐらいのところを見据えながら今いろいろと活動しているっていうのが、今の話になります。

花梨 : ちなみに、ステップアップした先に、どういった活動のイメージを描かれていますか?

リュード:そうですね。やはり本格的に例えば、文筆家としてやっていく。いろんな形で、文章を書いて、それを仕事にするっていう。例えば、私の場合、物語を作るのは得意なので、例えばそれでゲームのシナリオあるいは台本を作る。例えばですね、男女のゲームのシナリオの脚本を作って。あるいは、最近はVTuberもいろいろ流行ってますので、VTuberがやるような簡単なボイスドラマの台本を作ったりとか。あるいは、もうちょっと本格的なレベルでボイスドラマを作って欲しいってなったときに、そういうがっつりしたかなり長尺のシナリオとか台本を作るっていう感じですね。もちろん本当に純粋な意味での小説の執筆をやってほしいと言われたら当然そちらも手を打つつもりではいるんですけれども。両方の軸でたてて、どっちかを重視しつつ、もう片方もやれるようにしていくっていうのが、今のところの考えではありますね。

花梨:エンジニアのお仕事とコミッションの活動の割合に関しては、これからも続けていった先に見えてくると考えられているんですか?

リュード:そうですね。続けていった先に何が見えてくるかで、やはり、こういうのって続けていくとなんか一つ面白いことが起きる瞬間っていうのが起きてくると思うんで。簡単に言うと、自分自身にとって大きなプラスになるような機会が出てくるっていうこともあると思うんで、そのときすぐにそういう機会を逃さない。そういうことができることが大事だと。今、その準備を着々と進めて、環境面の準備を進めていっているところです。

花梨:例えば、ゲームのシナリオや物語、ボイスドラマといったいろんな形で文章を書く未来が実現したとしたら、どんなお気持ちになると思いますか?

リュード:そうですね。今でもやっぱり、そういう依頼があれば、小説書いて読んでもらったり、そういうシナリオの依頼を頂くとやっぱり嬉しいというか、そっちの方がのめりこめる方ではあるので。本格的にそっちを重視してやるとなったら、かなり精神的にもメンタル面もかなり上向き加減でやれると思いますね。もちろん各案件の難易度がいろいろあって、結構高い難易度の案件も来るかもしれないんですけれども、そのときはそのときでやっぱり、自分が今持てる力を発揮してやっていくっていうのがあるけど、それでどんな作品が出来上がるだろうっていうのは自分自身楽しみな部分もあって。毎回どの案件でもやっぱり最終的にどういう話ができるのか、作れるんだろうっていうのは、自分自身楽しみにしてる部分があって。そういうところを楽しみつつ、やっていければいいなというふうに思ってます。

花梨 : 今、依頼をいただいてお仕事を受けるという形だと思うんですが、もしも依頼が全く来なくなってしまったとしたら、今後のコミッション活動はどうなると思いますか?

リュード:依頼がもし来なくなったら、やっぱり別の形でといいますか。だとしたら、そのときは覚悟を決めて、本格的に作家になる道をどういうふうにすればいいかっていうところだと思いますね。例えば、結構小説系とかのコンテストって割といろいろなところでやってたりするんですよ。いろんなテーマで、こういう作品を募集してますっていうのは、いろんなサイトいろんな会社が企画していて。それぞれいろんなテーマで作品を募集していて。そういうコンテストとかに応募して、少しでもそこで実績を残す。入賞、いきなりトップを狙うのは、さすがにおこがましいと思って。本当に入賞するレベルまでいったら、それはもう一つの実績になる。このコンテストで、何々の賞を取りました。大賞じゃなくても何々の賞を取りましたっていうのは、これは私の実績としてしっかり言うことができる。お話することによって、その実績を今度はそのコミッションの方に結びつけてまた依頼が来るように。

要するに、この人はそのコンテストで賞を取れるほどの人なんだっていうふうに思わせるっていう、そういうふうに示すっていうことでやっぱ依頼をまた獲得できるようにしていく。あるいは、そういうコンテストで入賞したことがきっかけで、それでちょっとコミッションとは別の形で、お金を取れる作家というかね、文筆家になってやってみないかっていう話がもし舞い込んできたとしたら、そっちの方にシフトしていくこともあり得るのかなとは思ってるんですが。まあいずれにしても、物書きをやめるっていう選択肢は全く私ないんですよ、今のところ。

花梨:ないんですね。

リュード : ないんです。だって、変な話をするようで恐縮ですけれど、物書きができなくなったらもう今私生きてる意味ないです。生きてる意味ない。はっきり。ただ仕事をして、ご飯食べて寝てるだけの人生になる。そこに物書きっていう要素が入り込んでるから、今の生活すごく楽しい。はっきり楽しいって言える、それがあると。それがなくなったらもうすごいふさぎ込んじゃいます。精神面もすごくふさぎ込んじゃって何にも残らない。だから、執筆活動を辞めるという選択肢は今のところは全然考えてない。

花梨:リュードさんの中では、執筆活動は大きな比重を占めているんですね。

リュード:そうですね。だから、趣味としてやってますと言いたくないんですよ。趣味の延長線でやってますっていうのは言いたくないんです。そんなちっぽけなもんじゃないよって。それもやっぱり一つのモチベーションを作るものだと私は思っていて。それもやっぱり良い作品を作るのに必要な気持ちかな。気持ちの持ち方かなっていうふうには思ってます。

花梨:世に良いものを出したいということですよね。

リュード:そうです、そうです。

花梨:ありがとうございます。最後に言い残したことはありますか?

リュード:そうですね。私、創作というか文筆活動をやっていく中で、今こういうふうにコミッションっていう形を取れてますけど、最初始めた頃はこんなふうになるとは思ってなかったんで。こんなふうになるとは全然想像できてなかったので。人生悪いこともあれば良いこともあるよっていう、ことですね。だから、悪いことも当然あったけれども、でもやっぱり、それに替わる良いことも当然あって。

いろんなことをやって、その中で自分が本当に、最高級の、最高レベルの情熱と熱意を注げるにふさわしいもの。自分にとって最高レベルの情熱や熱意を注ぐにふさわしいもの。これを見つけていくっていうことがすごく大事なことだと思っていて。私の場合はたまたま文筆活動でしたけど、これは人によって変わってくると思うんですよ。だからそういうものをやっぱり皆さん、見つけられるようになってほしいなと思ってます。それによってかなり人生の楽しさっていうのは変わってきます。

そのためにはやっぱり、何気ないことでも続けていく。最初なんだろうこれって思ってても。やっぱり続けて20年間の実績は今になって、最初はwebから始まったけれど、今に至って。20年以上の実績が今の私を作っている。本当に最高レベルの情熱と熱意を注げるにふさわしいもの。それに出会えた私は多分きっと幸せなんだろうな。いろいろ面倒臭い、いろいろ大変なことがあっても、その大変だっていうことも含めてきっと私は幸せなんだろうなと。できればこの幸せがやっぱりもっと続くようにしたいというふうに思ってます。

あとがき

「最高級の、最高レベルの情熱と熱意を注げるにふさわしいもの。」

と、おっしゃった時のリュードさんの口調がもの凄く熱意に溢れていて。

コミッション活動はきっと、リュードさんの生活を彩る、すごく大切なものなんだろうな、と思いました。

ここからは自分語り。
あとがきだから、自分語りでしかないんですけどね。

熱量を注げるものがないことが、私の長年のコンプレックスでした。

オリンピックで活躍する選手を純粋に応援することが出来ず、
あの人は私と違うんだなーなんて悲観的になっていた幼少期。

今も正直そんなに変化はないけれど、
でも、その時々で興味のあることを続けていったら、

数十年後振り返ったときに、
きっと何らかの形になってるんじゃないかなって。
というか、そうなってて欲しいなって。

そう思えるくらい、
言葉の力を強く感じたインタビューでした。

改めて、リュードさん、インタビューのご参加ありがとうございました!
次回の無名人インタビューも、お楽しみに。

【インタビュー・編集・あとがき:花梨】

【文字起こし:のの】

#無名人インタビュー #インタビュー #自己紹介 #小説 #同人 #コミッション

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