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The Interview with Unknown People:A person who is a robotics engineer at the European Space Agency (ESA) /無名人インタビュー:欧州宇宙機関のロボットエンジニアの人

Today's interview is with Mr. Johann, introduced by Saki who supports the translation of this interview. 
He is a Swiss robotics engineer with Chinese ethnicity from ESA! I was wondering if the topic would be about space, however, in the end we also talked about living as a minority in European society.
Human beings are mysterious, as they try to eliminate people and next get along with each other. It happens everywhere.
Enjoy the interview with a young engineer!
今回は翻訳サポートをしてくれているsakiさんからの紹介、ヨハンさんです。
中国系スイス人で、欧州宇宙機関のロボットエンジニア! という経歴の方です。宇宙の話になるのかと思っていたら、ヨーロッパ社会で少数派として生きることの話も出たりしました。
人間というのもは、どこでも排斥したり仲良しになったり、不思議なものです。
若きエンジニアのインタビューをお楽しみください!

今回ご参加いただいたのは johanndiep さんです!

qbc:
Let's start the interview. So, what do you do?
インタビューを始めましょう。
では、今、何をされている方でしょうか?

Johann Diep:
I am a robotics engineer currently developing navigation software for future lunar rover and lander missions.
ロボットエンジニアをしていて、今は未来の月面車と着陸機のミッションに向けてナビゲーションソフトを開発しています。

qbc:
How long have you been doing that job?
その仕事についてどれくらい経ちますか?

Johann Diep:
I got accepted into this program by the European Space Agency last year after my Masters graduation.
去年大学院を卒業した後に、ESA(欧州宇宙機関)が行うこのプログラムに参加することになりました。

qbc:
You just started working. What kind of work is fun?
始めたばかりなんですね。どんな仕事が楽しいですか?

Johann Diep:
I very much enjoy the research aspect of my work. My first project is about figuring how to increase the accuracy of conventional camera-based navigation techniques with designated satellites orbiting around the moon. My second project is about testing the performance of mass-market GNSS receivers in aeronautical drone maneuvers. Currently, I am in the process of submitting two papers to a navigation conference which takes place in April next year. Besides research, I also enjoy interacting with my international fellows at work, which come from every member state of ESA.
研究の面ではものすごく楽しんでいますね。僕の最初のプロジェクトは、月を周回している指定の衛星を使って、従来のカメラベースのナビゲーション技術を高精度にする方法を見つけ出すことでした。二つ目のプロジェクトは、ドローンの操縦におけるマス市場のGNSS受信機の性能をテストすること。そして現在は、来年4月に開催されるナビゲーション会議に向けて2つの論文を提出するところです。 研究の他で言うと、ESA(欧州宇宙機関)加盟国の各国から来ている国際色豊かな職場の仲間との交流も楽しんでいます。
※GNSS=Global Navigation Satellite System(GPSを含む全世界の衛星測位システム)

qbc:
You are cool because of the powerful way of working from the start!
What kind of interaction do you have with international fellows?
スタート時からパワフルな働き方をしてていいですね!
国際色豊かな仲間たちとはどんな交流をしているんですか?

Johann Diep:
When I first arrived in December, the entire agency was teleworking, so it was initially hard to meet other peers. Then, I discovered an internal organization of Young Professionals which is sub-organized into various working groups. Some of them are focused on environmental issues, others plan social events. The one that I joined was planning a 2 day virtual event where we invited scientists and engineers in the space sector, our agency's director as well as a former astronaut for talks and discussion panels. The event was great and we reached over 200 attendees.
僕が初めて12月に着いた時は、会社全体でテレワークをしていたので、最初の方は他の同僚と会うのが難しかったんです。そんな時にヤングプロフェッショナルズという社内の組織を見つけました。その組織は様々な作業チームに別れていて、環境問題を扱ってる人もいれば、楽しいソーシャルイベントを企画してる人たちもいます。その中で僕が参加したのは、二日間に渡るバーチャルイベントを企画するチームです。宇宙分野の科学者やエンジニア、欧州宇宙機関の代表、そして元宇宙飛行士もそのイベントに招待してトークやパネルディスカッションをしてもらいました。イベントは大盛況で、200人以上も参加者が集まりました。

qbc:
Virtual event!
What did you use the tool for?
General tool? For example, Teams.
バーチャルイベント!
どんなツールを使いましたか?Teamsみたいな一般的なやつ?

Johann Diep:
We used WebEx for the talks and Gather.town for small networking activities. The latter is more practical for networking since it allows you to control an avatar in a virtual environment.
トークの場には「WebEx」というものを使って、ちょっとした交流アクティビティをする時には「Gather.town」というものを使いました。

qbc:
It's a cute interface.
かわいいインターフェースですね。

qbc:
I heard about your present. Now I want to ask about the past.
What made you want to be an engineer?
現在について聞いてきましたが、今度は過去について聞きます。
エンジニアになろうと思ったきっかけはなんですか?

Johann Diep:
I always wanted to learn a discipline which enables me to solve complex problems.
And since I was a child, I was always interested in space and robotics.
複雑な問題を解決できるような分野を学びたいなといつも思ってたんですよね。
それに、子供の頃からずっと宇宙やロボットに興味がありました。

qbc:
What kind of childhood did you spend?
What is your personality as a child?
どんな少年時代を過ごしましたか?
子供の頃はどんな性格でした?

Johann Diep:
Overall a normal well-rounded childhood. As a child, I was very shy and was not able to interact with people around me. Furthermore, growing up as an Asian in a western culture was not easy since I always felt like an outsider.
昔は総じて普通のバランスの取れたタイプでした。子供の頃はすごくシャイで、周りの人とあまり交流したりできなかったですね。それに加えて、西欧文化の中でアジア人として育ったので、いつも部外者みたいに扱われてる気がしてなかなか大変でしたね。

qbc:
What does it mean, for example, that it is not easy?
なかなか大変とは、例えばどういった感じでしょう?

Johann Diep:
Not easy in a sense that people treat you differently for having a culture which does not belong to the western norm. However, it is to mention that I grew up in a very conservative village where people are not familiar with foreign cultures. Those behaviors stopped when I moved out of this environment for university, where a lot more international people and hence a multi-cultural environment is present.
西欧の環境には属さない文化を持っていたという理由で普通じゃない人みたいに扱われて、そういった意味で大変でした。でも一応言っておくと、僕が育った町はとても保守的な村で、外国の文化なんて触れることのないような場所だったんです。大学に入ってからこの環境を抜け出すと、僕へのそのような行為はなくなりました。大学ではインターナショナルな人たちがもっとたくさんいて、そこには多文化な環境がありました。

qbc:
Did you know from childhood that if you leave a conservative village, there is a place to accept you?
保守的な村を出れば、自分を受け入れてくれる場所があるということは子供の頃は分かってましたか?

Johann Diep:
This feeling of being an outsider goes away once I am among a group with many different cultures where you do not stand out based on your looks. Even in my current life situation, I have two different working environments. My general working environment is very international and open-minded, whereas my environment during my annual military service is completely the opposite.
見た目で目立つことなく、多くの文化が共存するグループに入ったことで自分が部外者だという感覚は消え去りました。現在の生活でも僕には2つの異なる仕事環境があります。通常の仕事環境はとても国際色豊かで偏見もありません。でも一方で、毎年ある兵役での環境は完全に真逆です。

qbc:
Thank you.
Have you ever lived in Japan?
ありがとうございます。日本には住んだことはありますか?

Johann Diep:
Yes, for a half a year during my Master's study. I worked at two companies in Japan and lived in a shared-house with other people including Saki.
はい、大学院時代に半年間。日本では2つの会社で働いて、Sakiも含めて他のハウスメイトと一緒にシェアハウスに住んでいました。

qbc:
What is your impression of Japan?
What kind of memories do you have?
日本はどんな印象ですか?どんな思い出がありますか?

Johann Diep:
I have been to Japan before for a holiday and I really wanted to discover the day-to-day life there, hence I decided to go there for an exchange. I lived in a very peaceful city town outside of Tokyo and lastly worked at a startup company in Shibuya. I really enjoyed the vast selection of cuisines there, probably the best food I ever tasted. Furthermore, 24-hours convenient stores, so practical. Japanese people, so polite and elegant!
What also really impressed me was these public etiquettes. People standing orderly in line waiting for the train to arrive, no hustle and chaos like in European train stations.
Or people actually waiting in front of a red light despite the absence of cars on the streets.
住み始める前にも休みを使って日本に来たことがあって、そこですごく日常生活を見てみたくなったんですよね。それで日本に住むことを決めました。東京郊外のすごく平穏な町で暮らして、最後の方には渋谷にあるスタートアップの会社で働いていました。料理はめちゃくちゃたくさんの選択肢があったのでものすごく楽しんでましたね。今まで味わった中でも一番だったと思います。それに、24時間営業のコンビニとか、テキパキした日本人とか、もうすごい丁寧だし上品!
中でも感動したのは公共の場でのエチケットです。みんな電車が来るのを待つときは順番に並んで立っていて、ヨーロッパの駅みたいにせかしたりカオスになんてならないし。
あとは道で車がいなくても赤信号ならちゃんとみんな待っていたりとか。

qbc:
What is the best food you had in Japan?
日本で一番美味しかった食べ物はなんですか?

Johann Diep:
I loved spicy Ramen!
スパイシーラーメンが最高でした!

qbc:
Thank you!
I asked the present and the past.
Now I will ask about your future. What are your thoughts on your future?
ありがとう。現在と過去について聞きました。
今度は未来について聞きます。あなたの未来についてはどう考えていますか?

Johann Diep:
Sure. At my current occupation, I founded a working group centered around the topic of entrepreneurship. Here, we went to diverse networking events including the Space expo in Bremen last month. After talking with many founders in this striving space industry, we figured that especially small companies have issues finding the right talents for their business. Therefore, I am currently in the process of founding a business in order to solve this issue. I always wanted to be self-employed and currently, I think I am in the right industry and among the right people to do this step.
そうですね、今の職で僕は、起業家精神をメイントピックにしたワーキンググループを設立しました。このグループのメンバーと、先月ブレーメンで行われた宇宙エキスポを含む他業種交流イベントに行きました。これまで努力してきたたくさんの宇宙業界の創設者たちと話してみて、特に小さな企業がビジネスをする上で、適した才能を見つけるのに困っているということが分かりました。なので、僕は今この問題を解決するためのビジネスを立ち上げようとしています。以前から自分で事業をやりたいと思っていて、このステップを踏むのに今は自分にとって正しい業界、正しい人たちの中に自分はいると思っています。

qbc:
Why do you want to be self-employed?
自分で事業をしたいのはなぜですか?

Johann Diep:
I want to spend all my time and energy growing my own business. Furthermore, this way I am able to learn business skills which are useful in the future independently of the success of my startup. Lastly, I think I really enjoy working in an unknown domain where nothing is certain.
自分の時間やエネルギーを全て自分のビジネスに費やいたいからです。それに、このやり方だと将来独立して起業を成功させるために役立つビジネススキルを学ぶことができます。最後に、僕自身まだ何も確立されていない未知の領域で働くことにすごく楽しさを感じるからかなと思います。

qbc:
In this interview, I also hear about other future possibilities.
What if you stayed in a conservative village?
このインタビューでは、別の未来の可能性についても聞いています。
もし保守的な村にい続けていたとしたら、どうなっていたでしょう?

Johann Diep:
I would certainly not be where I am today if I never left my village.
もし故郷の村を出ていなかったら、確実に今現在の自分には辿り着いてないでしょうね。

qbc:
If you were not an engineer, what do you think you would be like?
では、もしエンジニアになっていなかったら、どうなっていたと思いますか?

Johann Diep:
In high-school, I was interested in all aspects of science. My second option was to go for medicine and become a surgeon.
高校の時は理科のあらゆる分野に興味がありました。なので2番目の選択肢としては、薬学の分野に行って外科医になっていたんじゃないかな。

qbc:
That's it for the interview.
Thank you so much!
インタビューはこれにて終了です。ありがとうございました!

Johann Diep:
Thank you for having me.
こちらこそ、ありがとうございました。

Afterword
あとがき

How was this interview?
Please leave a comment if you like.
I think it's because I'm Japanese and I'm interviewing people from overseas, but in many cases the topic we talk about is cross-cultural exchange. This time, it was valuable to know the feeling of Asians as a minority living in European society.
Also, people from overseas think that Japanese people are so serious that they wait at a red light even when there is no car.
If we grow up in different places, our perspective would change, but it's interesting that even if so we all are the same human.
今回の無名人インタビューはいかがでしたでしょうか?
良かったらコメントを残していってくださいね。
私が日本人で、海外の人にインタビューしているからという理由もあるかと思いますが、異文化交流についての話になることが多いです。今回は、ヨーロッパ社会で生活する少数派としてのアジア人の感覚を知ることができて、有益でした。
あと、車がいなくても赤信号で待ってる日本人て、海外から見ると真面目に感じられてるんですね。
育つところが違えば視点が変わりますが、それでも同じ人間なのだなと思うと面白い。

Editorial & translate cooperation:saki
編集&翻訳協力:saki

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