見出し画像

インタビューライターになろうって決めたときに、コミュニケーション苦手って思ってる自分のままじゃ駄目だって思ったのがきっかけで本当、自分をオープンにするようになった、人の話を、笑顔で、聞いてるおばあちゃんになりたい人

みなさんは、一度でもライターさん、物書きさんになりたいと思ったことはありますか?
はいはいはいはいはい! はーいはいはい! 私qbcあります!
というか他人の心があんまりわかんない私にとっては、小説は人間という生き物についての教科書だったんですよねー。それで、小説を書き始めました。それが時を去ること1989年、昭和の終わり、平成元年の年でした。私がまだ小学校5年生の時でした。
小説面白いなって思って、それで、小説書いて、あー自分がこんな、自分だけの新しい世界を作って、そこで人間の心っていうのをこねこねくりくりこねくりまわすことができるんだなああーって思って、めちゃくちゃ楽しかったです。
で、まあ、それからずっとずっと書き続けて、賞に応募したり、20歳の境い目ごろからインターネットで小説を発表するようになったりして、ほんと小さい賞はもらっているのでアンソロジーに載せてもらったりとかはあって、つまり、ようするに、今、無名人インタビューという活動を通して出版させてもらったりしているので、作家と名乗っていいよね。
ここまで辿りつくのに40年かかってるけど。まあ、なんちうか、そこはあんまり気にならないというか意識にのぼらないですね。
あれあれ何を書こうとしたんだっけ? ミラクル異次元きたみたい。そうだ、えー今回のインタビュアーあとがきめっちゃ力はいってるんだけど! すごいね。
不思議というか必然というか、インタビュアーたちは、あとがきという、たった一人のインタビュー参加者に文章を書くということを通して、文章がよくなっていってますね。見知らぬ他人に対して文章を書くということを学びはじめているようです。
ということで、今日も今日とて無名人インタビュー始まりますよー!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

今回ご参加いただいたのは 尾崎ゆき さんです!

現在:例えば、目の前に、そうだな。誰かいたとしたら、相手が何をしたいのか、何を考えているのか、なんでその行動しているのか、とか、なんかめっちゃ分析しちゃうかもしれないです。

イワナ:尾崎さんは今、何をされてる方でしょうか?

尾崎:今は、フリーランスで、文字起こしを専業として働いています。

イワナ:フリーランスになってからどのぐらい経ちますか?

尾崎:フリーランスになってからは、1年経ったのかな? 11月からだから、1年半くらいになります。

イワナ:お仕事はどうですか?

尾崎:お仕事は楽しいですね。今まで不満に思ってきたことを、解消できる環境にいるので。とてもストレスフリーでやらせてもらってます。

イワナ:どういうところが前の仕事よりいいですか?

尾崎:今は頑張った分だけ力になったり、見返りがあるって言ったらおかしいんですけど。会社員時代は、いくら自分なりに頑張っても、なかなか認めてもらえなかったり。ぶっちゃけて言うと、こんなに頑張ってるのに、上司があんまり真面目じゃないというか。そういう不満がありましたね。

イワナ:どんな記事の文字起こしをするんですか?

尾崎:いろいろありますね。インタビューはもちろんなんですけど、オンラインのセミナーとか。あとは、裁判とかで使われるような音声。証拠になるのかな。その音声を文字起こしさせてもらったり。いろいろ、幅広くやらせてもらってます。

イワナ:なるほど。お仕事の依頼が来て、内容によって受ける、受けないを決められてるんですか?

尾崎:そうです。基本的に何でも受けるんですけど。1回だけ断ったのが、沖縄の方言。沖縄の方言バリバリの音声が来たときは、どうしても聞き取れなかったので、すいませんって言って、お断りしたんですけど。基本的に、どんな音質が悪いようなものでも受けるようにしてます。

イワナ:得意なジャンルとかってあるんですか?

尾崎:これっていうのは特にないんですけど、知らない専門用語が出てくるんですね。それを調べて、この用語だ、ってわかった時がすごい楽しいですね。勉強になります。

イワナ:文字起こしのときって、どんな感じで仕事してると思いますか?

尾崎:客観的に見て、ってことですか?

イワナ:感じることとかでも、客観的に見てでも大丈夫です。

尾崎:仕事してる自分の姿を思い浮かべてみると、リラックスして、楽しそうっていう感じですかね。

イワナ:仕事やけど、結構リラックスしてる気持ち、みたいな感じですかね?

尾崎:そうですね。結構リラックスして、マイペースに楽しくやってると思います。

イワナ:生活リズム、1日のスケジュールって最近どんな感じですか?

尾崎:日によるんですけど、娘の保育園の送り迎えの時間が基本になってて。朝8時過ぎぐらいに保育園に送りに行くので。保育園に行かせた後、仕事をして、夕方5時に迎えに行って、家事とか、娘のお世話をして、夜9時に寝かせる。
それから自分も朝まで寝ることもあるんですけど、夜中の11時半から、毎週2、3回くらい文字起こしの仕事が入っているので、1時に起きて、4時半とか5時まで作業して、文字起こしを仕上げてクライアントさんに送ったら、またちょっと寝るって感じ。そんな日が多いかな。

イワナ:ありがとうございます。
聞いてて、睡眠時間めっちゃ短いなと思ったんですけど、そこら辺ってご自身ではどう感じてますか?

尾崎:確かに睡眠時間足りないな、って思うときもあるんですけど。そういうときは日中、ちょっとゆっくり過ごしたり仮眠をとったりして、自分なりには調整してますね。

イワナ:なるほど。
お仕事してるとき以外の時間、娘さんのお世話とか家事とか、いろいろあると思うんですけど、お仕事以外の時間は普段どういう気持ちで過ごされていますか?

尾崎:「娘、かわいい」っていうのが80%ぐらい。残りの10%分は、ご飯作らなきゃ。残りの10%が、旦那さんのこと。そんな感じです。

イワナ:尾崎さんの趣味は何ですか?

尾崎:息抜きみたいなことでもいいですか?

イワナ:大丈夫です。

尾崎:Netflixで好きなアニメとか、映画を観ることが趣味です。

イワナ:最近観たアニメとか映画で一番良かった、好きだったものってなんですか?

尾崎:大体観るのが、お気に入りの映画。もう何回も観てるような映画と、流行りのアニメなんですね。面白いって思ったのは、ちょうど今朝も観てたんですけど、『地獄楽』っていうのかな。

イワナ:ああ、ありますね。

尾崎:アニメを観て、いいなって思ってました。

イワナ:まだ観てないんですけど、結構暗いお話なイメージがありますね。
どういう感じで好きですか?

尾崎:確かにちょっと暗めな、ダークな感じもあるんですけど。主人公が、いろいろもがきながら、愛する妻に会うために頑張る、みたいな。その一本筋が、すごい魅力だなって思います。

イワナ:アニメとか映画を観てるときは、どういうふうに感じる、どういう気持ちになりますか?

尾崎:私、好きな映画とかアニメに共通してるのが、ちょっと照れくさいんですけど、テーマが愛みたいな。誰かを思って頑張る、みたいなものが好きなんですよね。それを観て、心が浄化される。自分もこんなふうになりたいなとか、頑張ろうって思えますね。

イワナ:尾崎さんの性格について、人からはどう言われることが多いですか?

尾崎:一番は真面目って言われますね。

イワナ:例えばどういうときに真面目って言われることがありましたかね?

尾崎:第1印象を教えてもらったときに、真面目って言われたり。
ちょっと変わってるんですけど、自分の結婚式で、来てくれたゲストにインタビューをしてもらって。司会の人に。そのときに、私の友達が、尾崎さんってどんな人ですかって聞かれて真面目って答えてましたね。

イワナ:ああ。なるほど。

尾崎:あとは占い師さんに、手相を見られて、真面目だねえって言われたりします。

イワナ:旦那さんは、どういう感じで思ってるんでしょう?

尾崎:なんで私と結婚したのって聞いたときは、優しいからって一番に言ってました。

イワナ:ご自身ではどう思ってますか?

尾崎:自分では、すごいマイペースだなって思いますね。

イワナ:それはどういうところで思うんでしょう?

尾崎:自分っていうのがすごい強い気がします。なので、1人が好きだし。学生時代、服とか買いに行くときに、友達とか親と一緒に行ったりする方って多いのかなって思うんですけど。でも自分は1人で行って、パパパっと決めて、帰る、みたいな。
人に合わせようと思えば合わせられるけど、自分1人の時間が好きなので、マイペースだなって思います。

イワナ:なるほど。1人でいることはどうして好きなんですか?

尾崎:余計なことを考えなくて済むというか。多分面倒くさがりなんですよね。ふふふ。なんか、うん、面倒くさがり。ここまで考えたことなかったな。すごい新鮮。
今、頭にのんびりしたいっていうワードも、ぽんって浮かんできたんですけど。なんでだろう。ああ、そっか。のんびりしたいんだと思います。

イワナ:人といるときはあまりのんびりできないっていうことですかね?

尾崎:そうなのかな。例えば、目の前に誰かいたとしたら、相手が何をしたいのか、何を考えているのか、なんでその行動しているのか、とか、めっちゃ分析しちゃうかもしれないです。

イワナ:うんうん。

尾崎:誰かがいたら、私が何をしたらいいのか、何をしたら喜んでもらえるのか、居心地がいい場になるのかとか。すごい考えちゃうかもしれないですね。

イワナ:なるほど。

尾崎:ああ。だから、のんびりできない。繋がりました。

イワナ:よかったです。
そうやって分析をしちゃうのって、例えば、お友達が前にいるとしたら、常に相手に、どういうふうにいてほしいっていうのがあるってことですかね。

尾崎:素で振舞ってほしいとか、居心地いいなって思ってもらいたいとか、そういう気持ちがあるかもしれないですね。

イワナ:尾崎さんにとっての理想的な1日の過ごし方ってどんな感じですか?

尾崎:娘といっぱい遊んで、旦那さんと3人で美味しいご飯食べて。あとは仕事に関する本を読んで、勉強して、たくさん睡眠をとりたいです。

過去:この人に話したいなって思ってもらえるように、自分を見せられなかったというか。自分を、オープンにできなかった。オープンにするのが怖かった。

イワナ:尾崎さんの幼い頃は、どういうお子さんでしたか?

尾崎:年子の妹がいるんですよ。

イワナ:はい。

尾崎:なので、妹とずっと一緒に遊んでた気がします。保育園のときも、割と妹と遊んでいたような気がしますね。

イワナ:どんなものが好きでしたか?

尾崎:割と体を動かすのは好きだったと思います。

イワナ:うんうん。

尾崎:自分よりも、背が高くて、アクティブな友達が1人いて。その子と一緒に「修行」とか言って、塀の上にのぼったり、走り回ったりとか。車と競争して、どっちが速いか走ろう、とか。そんなことしてましたね。

イワナ:アクティブですね。

尾崎:ついてまわってましたね。

イワナ:小学生ぐらいはどうでしたか?

尾崎:学校では、真面目に授業を受けてて。剣道を小学校一年生で始めたので、嫌々剣道をして。小学校1年生のときに弟が生まれて。結構、弟が病気しがちで。しょっちゅう入院してたんですよね。
なので、あんまり親に構ってもらえなくて、多分、寂しかったと思います。

イワナ:どういうことを親としたかった、とかありましたか?

尾崎:お父さんは仕事が忙しくて、あんまり会えない。お母さんも仕事が忙しい、弟の世話とかもあるから、構ってもらえない。一個、思い出した。
宿題でわからないことがあったときに、お母さんに聞いて「お父さんに聞いて」って言われて。お父さんに聞いて「お母さんに聞いて」って言われて。なので、そういう私のアクションに応えて欲しかったなあって思いますね。

イワナ:中学生はどうでしたか?

尾崎:中学生はなんか、無って感じでしたね。自分が死んでた気がする。心が。剣道を続けてたので、剣道部に入って。でも、本当に嫌々、ずっとやってきたから。楽しくなかったし。そのときに初めて無断欠席をしたのが罪悪感で、すごい覚えてて。学校は真面目に行ってたけど、なんか全然楽しくなくて。
でも、本は読んでたのかな。中2のときの担任の先生が、本を読みなさいっていう方針の先生で。記録をとってたんですね。今月、誰々が何冊読んだ、みたいな。
認めてもらいたくて、結構頑張って本を読んでいた思い出がありますね。

イワナ:無断欠席は、部活じゃなくて学校でしょうか?

尾崎:あ、部活です。

イワナ:なるほど。剣道はどうして嫌でしたか?

尾崎:やらされてる感が強かったから。っていうのが一番強いと思います。

イワナ:それは誰からの期待だったんでしょう?

尾崎:誰の期待だったんやろ。親かな? でも親も、1回始めたんだから、続けなさいよっていう感じで。妹が結構、負けず嫌いだったので実績をあげとって。で、自分は結果をあまり出せてない。面白くない。でも、親は、妹が頑張ってるんだから、あんたも頑張りなさいよ、みたいな。惰性じゃないけど。
それでズルズルズルズルと。ずっとやらされてたなっていうのがあって、嫌でしたね。

イワナ:では、本を読んでたっておっしゃってたんですけど、本を読むこと自体は好きでしたか?

尾崎:好きでしたね。

イワナ:どんな本が好きでしたか?

尾崎:ちょっとダーク系で、すごい頭に残ってるのは『ノルウェイの森』っていう村上春樹さんの本。なぜか印象に残ってて。あとは友達と、これ面白いよねって言いながら読んでたのが『トワイライト』っていう。

イワナ:わあ、わかります。本を読むことは、どうして好きでしたか?

尾崎:知らない世界を知れるから、だと思います。

イワナ:ありがとうございます。中学校卒業後の進路はどうされましたか?

尾崎:高校は、剣道の推薦で行って。なので、剣道中心の高校生活でした。

イワナ:中学のときは心が無だったっておっしゃってたと思うんですけど、高校はどうでしたか?

尾崎:高校は、剣道で認められようと、一生懸命になってました。

イワナ:そのときも剣道はあんまり好きじゃなかったんですか?

尾崎:いや、今思うと、結構楽しんでたと思います。

イワナ:それってどうしてだったんでしょうか?

尾崎:県内では強豪と言われてる高校だったので。だんだん自分の実力がついてきて、ちょっと勝てるようになったのと。あとは、キャプテンも任せてもらって。自分の役割というか、やりがい。役割がみつけられたので、それを全うしようという気持ちが強かったと思います。

イワナ:高校卒業後は何をしてましたか?

尾崎:卒業後も、剣道で大学に行ったんですけど。もう気持ちが、剣道に対しては途絶えてしまって。プツンと本当に、やる気が切れてしまって。
その分、勉強は割と楽しかった思い出があります。社会福祉の分野を勉強してたんですけど、誰かのために自分がどう動くかとか。コミュニケーションとか。支援の仕方とか。そういう勉強が、楽しかったですね。

イワナ:その他はどういうものが好きでしたか?

尾崎:うーん。だいたい学校行って部活してバイトして、っていう感じだったので。あんまり遊んでないから、うーん。バイトはしてたけど、そんな楽しくなかった。飲み会もあったけど、そんな楽しくはなかったな。
多分その頃、自分を抑える癖がついてて、誰とも本音で話せなかったんですよね。友達にも。ちょっと気持ち悪い言い方すると、偽りの自分ってほどでもないんですけど、自分が本当に楽しいとか好きっていうことをしてこなかった、選んでこなかった、と思いますね。

イワナ:逆に、どういうことを選んでた意識がありましたか?

尾崎:誰かに、何かで認められたいみたいなので必死だった気がします。

イワナ:なるほど。大学卒業したあとは就職ですかね?
どういうお仕事をされてたんですか?

尾崎:ドラックストアの会社に入社して、お店でレジから、品出しから。
一番好きだったのは、お薬コーナーにいて。あ、登録販売者っていう資格を取ったんですけど。その知識とか情報をもとに、お薬コーナーでお客さんの話を聞いて、お薬を提案したり、アドバイスをしたりしていました。

イワナ:お薬の相談はどうして好きでしたか?

尾崎:誰か困ってる人の役に立ててる実感があって。ありがとうと言われたり、お客さんと笑顔で話せるのが、楽しかったです。

イワナ:そのドラッグストアに入社しようって思ったのって、なぜだったんですか?

尾崎:大学の近くに、ドラッグストアのお店があって。そこに行ったときに、ええ、めっちゃ親切、って思って。こんな人になれるんかな、って思ったのがきっかけやったと思います。

イワナ:なるほど。その後はどんな感じで過ごされてたんですか?

尾崎:その後は、副店長になってお店の運営もやってきたけど。店長の怠惰さに嫌気がさして。

イワナ:なるほど。

尾崎:ちょっともうやめようかなと思って。その後、結婚とかあったんですけど。旦那さんの住む県に引っ越しをして。そこでもドラックストアのアルバイトとして働いてたんですけど。まあ、ちょっとやめて。
旦那さんのお母さんが、保険屋さんやってるんですけど。保険の営業に誘われて、やってみて。一生懸命自分なりにやったけど、コミュニケーションが苦手って当時は思ってたので、やっぱり無理でした。
やめるために、副業をはじめて。それが文字起こしだったんです。徐々に保険屋さんの営業をフェードアウトして、文字起こし専業になったっていう感じです。

イワナ:ありがとうございます。
ちょっと戻るんですけど。保険の営業のときの、コミュニケーションが苦手っていうのは、ドラッグストアのときとは何か違ったってことですか?

尾崎:あ、そうですね、確かに。ドラックストアのときは、お薬の知識を提供するっていう自分のできることが明確にあったんですよね。
保険屋さんは、お客さんになってもらうために、まず信頼関係を築かないといけなくて。そのために、段階踏んで仲良くなっていこうとは思ってたんですけど。そこでいきなりお薬の話をしても、ん?ってなりますよね。
何に困っているのか、わからないし。そもそも困ってないかもしれないし。それをコミュニケーションで探るというか、見つけるというか、教えてもらう。教えてもらうっていう言葉が一番ぴったりって思ったんですけど。困ってることを教えてもらえる人間性が多分なかったんだったと思います。
尾崎さんに話したいなって思ってもらえるように、自分を見せられなかったというか。自分をオープンにできなかった。オープンにするのが怖かった。
だから話そうと思っても、緊張して何を話していいかわからないし。自分の話もしつつ相手のことも聞いて、っていうのがコミュニケーションですよね。
そもそも学校に訪問して営業しに行ってたので、時間もすごい制限されてるんですよね。周りに人もいっぱいいるし。集中できなかったというか。落ち着きのない感じで、1人でわちゃわちゃしてましたね。
この人は何をしに来たんだろう?って思われてたんじゃないかなって思います。何がしたいんだろう?って感じじゃないかな。だから、コミュニケーションは下手だったと思います。

イワナ:ありがとうございます。その後、どうして文字起こしにしようと思ったんですか?

尾崎:一番の理由は、家に長くいられるからです。自分のペースで、仕事を進められると思ったのと。あと、人の話を聞くのはすごい好きで。文字起こしで依頼いただく音声を聞くのが楽しかったので、文字起こし頑張ろうと思いました。

イワナ:今まで経験はされてたんですか?

尾崎:大学時代に短期アルバイトみたいな感じで、大学の先生に依頼されてやったことがありました。

イワナ:なるほど。初めて文字起こしが仕事になったっていうときの気持ちはどんな感じでしたか?

尾崎:初めてお金をもらえたってときですよね。

イワナ:あ、そうですね。自分のペースでフリーランスとして働けるようになったっていう、その瞬間。

尾崎:充実感って感じです。嬉しいとか、よっしゃ!とかは特になかったかな。充実してんなって感じでした。

未来:人の話を、笑顔で、聞いてるおばあちゃん。になりたいです。

イワナ:尾崎さん自身の未来についてイメージしたときに、5年後とか10年後とか、死ぬときまでを考えてもらったら、自分の未来はどういうイメージですか?

尾崎:人の話を、笑顔で聞いてるおばあちゃんになりたいです。
今とりあえず目標があるのは、インタビューライターになりたいと思っていて。

イワナ:はい。

尾崎:それは、文字起こしでインタビューの音源を聞いたときに、自分もインタビューできたらもっと楽しいかもしれないって思ったから目指そうと思ったんですけど。今はまだ、インタビューライター勉強中で。
尾崎さんに話を聞いてもらってよかったって思えるようなインタビュアーになりたいです。

イワナ:うんうんうん。インタビュー始めたら、どんな人にインタビューをしたいですか?

尾崎:熱い思いを持っている人とか、困ってる人のために何か事業をやっている方ですかね。

イワナ:では、そういう人たちにインタビューをして、どんな記事にしたいでしょうか?

尾崎:インタビュイーに「ああ、そうそう、こういうことが言いたかったんだよ」って思ってもらったり。読む人が「こんな活動もあるんかあ」みたいに、思ってもらえる記事にしたいですね。

イワナ:ありがとうございます。
現在と過去の話を聞いて、どのタイミングでも目の前に誰かがいて、尾崎さんはその人のために輝ける方なんかな、っていうイメージがあって。
そのインタビューも、そこに繋がってるっていう印象を受けました。

尾崎:たしかにそうかもしれない。何か自分で話してても、同じワード出てくるなって思って。これが自分の本質なんかなって、思いました。

イワナ:いいですね。

尾崎:へへへ。すごい。聞いてもらってわかることもやっぱりあるんですね。

イワナ:ありがとうございます。
では、皆さんにもしもの質問をしてまして。
もし、ドラッグストアのときの店長さんが、やめたいって思うほど怠惰ではなかったら、今ってどういうことをしてると思いますか?

尾崎:どうやろ。もしもかあ。私の夢が入っててもいいんですよね?

イワナ:全然大丈夫です。

尾崎:楽しいな、もしもの話。メンタル的に、困っている社員の方をケアをするような、ポジションにいれたら、自分、輝いてるなって思います。

イワナ:ああ。登録販売者のときは、多分、ご自身が集めた知識を使って、お客様に貢献するのがお好きだったのかなって勝手に思ってたんですけど。

尾崎:おっしゃる通りです。

イワナ:メンタル面でちょっと弱ってしまっている社員の方のケアは、どういうふうにしていきたいなって思いますか?

尾崎:目の前に、メンタル的にちょっと弱ってる社員の方がいたら、どうするかっていうことですよね?
まず、どんなことで困っているのかを聞いて。どのくらい困っているのかを見極める。人によってメンタル強い弱いってあると思うんですけど、それって過去、幼少期の親との接し方じゃないけど、どれだけ愛情を注がれてきたかも影響してると思っているので。そういう話も、深いところまで聞きつつ、うーん。なんか浅いな。何て言ったらいいんだろう。
メンタル的にちょっと弱ってる人の、本質を理解しつつ、サポートができたら理想だなって思いました。

イワナ:ありがとうございます。
インタビューって言葉には、個人的には、固いやり取りみたいなニュアンスのイメージがあるんですけど。
尾崎さんがやるインタビューと、もしもドラックストアで、っていうときのそのサポートの仕方が、何か、暖かくて似てるなって思いました。

尾崎:あはは。あったかくありたいですよね、人間。

イワナ:うんうん。めっちゃお話聞いててすごいあたたかさを感じます。
なんか、人に対する見方とかも。ありがとうございます。

尾崎:嬉しいです。ちょっと泣きそうになってる。
ここまで自分をオープンにしたりすることってなかったし。オープンにしようって思って自分が動き始めて、1ヶ月ぐらいなので。なんか嬉しいです。

イワナ:そうなんですね。
オープンにしようって思ったのって、何かきっかけがあるんですか?

尾崎:きっかけは、インタビューライターになろうって決めたときに、コミュニケーション苦手って思ってる自分のままじゃ駄目だって思ったので。それがきっかけです。

イワナ:コミュニケーション苦手っておっしゃってて、そういう新しい世界で、人と話すことが必須みたいなところに行くのって、怖さとか、マイナスの感情とかはなかったですか?

尾崎:マイナスな感情はなかったですね。やらないといけないことが明確になっているので。あとはやっていくだけ、みたいな感じです。

イワナ:インタビューライターになろうって思って、そういう強い気持ちで今活動されてる。インタビューライターになってからの自分のあり方とか、そういうのをすごい考えられてるんかなって思ったんですけど。
苦手を克服してまでやろうって思うのって、最終的にどんな景色をみられてるんでしょうか?

尾崎:普通苦手なことをやろうと思ったら、怖いとか、嫌だとか、逃げたくなったりしますもんね。今まで、さんざん逃げてきたので。
今はやることに必死って感じなんですけど。先のステージに進めたら楽しそうっていうのが、大きいんじゃないかなって思います。

イワナ:ちょっと面倒くさがり屋な一面があるっておっしゃってて。
そういう楽しそうなことに対しては、面倒くささとかは感じないですか?

尾崎:感じないかもしれないですね。面倒くさいなって思っても、でも、これやらないとたどり着けないから、やろうってなると思います。

イワナ:個人的に気になったんですけど、これから勉強したいこととか、つけていきたい知識とかってありますか?

尾崎:勉強したいことは、実際にインタビューをして、どんな課題があるのか、どうしたらもっとうまくインタビューできるのか、っていうのを勉強していきたいのと。
ライティングスキルの方も、読者の方が最後まで読んでくれるような魅力ある文章を書きたい。
インタビュイーの方が「そうそうこれが言いたかったんよね」っていうのをちゃんと文章に落とし込めるスキルも勉強したいです。

イワナ:ありがとうございます。あと、聞きたいことが。娘さんって今おいくつですか?

尾崎:3歳です。

イワナ:3歳。娘さんには、どんな子になってほしいでしょうか?

尾崎:自分が、やりたくないことで認められたいってもがいてきたので、やりたいことをやってほしいなって思いますね。
やりたいことをやって、好きなことで人生を充実させてほしいです。

イワナ:ありがとうございます。
最後に、読者の方向けでも、自分の独り言とか感想でも大丈夫なので、言っておきたいことがあればお願いします。

尾崎:インタビューされるのって、気持ちがいいですね。こんなに自分の話を聞いてもらえるのって、なんか気持ちいいです。それは強く思いました。

イワナ:ありがとうございます。

あとがき

無名人インタビューをしていて楽しいことは?
―――インタビューをすること自体も勿論楽しいです。あの60分の空間、創ろうと思ってもなかなか創れない。
仲のいい友達に居酒屋でインタビューしてもなんかお互い恥ずかしい感じになっちゃうし、知らないどこかの成功者の人にインタビューしようってなってもなかなか過去のプライベートなお話を聞いていい雰囲気なのかどぎまぎしそう。
60分、聞く人も答える人も、真面目に、コミュニケーション、対話をするんです。純粋な対話。これが、なんか、小学校の時の道徳の時間とか、こういう授業があっても良かったなと思う。これを聞いたら駄目かなとか、ここはこうに違いないからあえて聞くのはやめようとか、日常会話ではついつい考えてしまうけれど、インタビューを始めてから、自分の常識なんて容易に超えてくる回答とか、そういえばそういう考え方もあるんだった、みたいなことが多々ある。
そんなことを忘れがちな日常の中にたまにこういう対話の機会を入れてみると、心が浄化される。私は色んなものごとににこういった機会を持たせたいなって今思っています。

本当に言いたかったことはここからなのですが、つらつらと文字を打ってしまいました。考えていることを言葉にできたら あ、ラッキー。っていつも感じます。
で、。インタビューすること自体もめっちゃ楽しいんですけど、私はそのあとの編集工程がさらに好きです。
初めましての方のお話を60分聞いて、少し内容が曖昧になってきた頃にもう一度対話を読み返すと、おお、懐かしい気持ち。
更に、編集では現在・過去・未来でそれぞれ見出しをピックアップするんです。
この作業がとても好きです。ついつい初めに選んでしまうのは、目に留まりそうな一言。でも、現在、過去、未来を見たときに、本当にこの人のことを言い表せているのか?頭をよぎります。
どうしても私の好きな言葉を直感的に選んでしまうこともありますが、見出しをみて、イワナが思った、〇〇さんとは。になるように編集します。
ここでまた面白いのが、現在はこう。過去でこういうことがあったから。そんな人の未来はこうです。の流れがめっちゃ綺麗にできることもあれば、おお、紆余曲折!そういくんや!みたいなこともあります。どの時点も全く異なる人もいるし、いつも志を同じくしている人もいますよね。
でもどっちにしろ、本当を言い表せてなかったとしても、やっぱり見出しとかキャッチコピーはおもしろいものですね。このインタビューがその人の微かな一部になれば嬉しいなと思います。
本日もお読みいただきありがとうございました✿
尾崎さん、インタビューとても楽しかったです❀ありがとうございました!

【インタビュー・編集・あとがき:イワナ】

【文字起こし:あおい】

#無名人インタビュー #インタビュー #自己紹介 #ライター #インタビューライター

この記事が参加している募集

自己紹介

いただいたサポートは無名人インタビューの活動に使用します!!