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【無名人インタビュー】悪口言ってもええんやで!! あっこう神社神主
今回ご参加いただいたのはノリコさんです!
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▷イントロ
ほんとうにどうかしてるんじゃないのかこの遅筆。いやほんと、テレワーク解除とかで時間がなくなってきたんですよ。しかもテレワーク中の運動不足とストレスでまた太ったし。最近階段上ると心臓ばくばくだから。まじでこれ死ぬ。。
ということで約3か月お待たせしましたインタビューのお届けです。
今回はあっこう神社神主のノリコさんです。あっこう神社て何? インタビューを読んでいただくとよく分かるかと思います。
中野美紀子さんオンラインサロンメンバーの方ですね。
中野さんのnote
中野さんの無名人インタビュー
ちなみに私は親戚が神社の人で、その人の結婚式は明治神宮でやって新婦さん十二単来てすごいなっていうのを見ました。それだけだけど。
それではあっこう神社神主回、お楽しみください!!
1、落ち込みやすい
qbc:どんなインタビューにしましょうか?
ノリコ:あのですね、私今回参考になるURLってことで、
qbc:神社ですよね。
ノリコ:そうなんです、そうなんです。ちょっと始めたばっかりなんですけど、正式に始めたのも8月頭ぐらいで、試験的なものと言うか、
きらさんがオンラインサロンをされてるんですけど、そこで一度トライアル的にちょっと出したりとかして…。
そう、今回はそのあっこう神社のことを取り上げてほしいなと思って。
qbc:なるほど、はい。
ノリコ:そんなことをするに至った私は、どういう人生を過ごしてきたのかと。
最初に、駆け足でバババッと私の人生を話させてもらって、そういうバックグラウンドがあったからそんなことをされてるんですね、となったら嬉しいなと思いながら来ました。
qbc:セルフプランニングありがとうございます。助かります。笑
ノリコ:でへ。きらちゃんはね、彼女はノープランの方がきっといいだろうなと思うんですけど、私はぺーぺーなんで。
qbc:笑。企画として「あっこう神社」というのは素晴らしいなと思いました。
ノリコ:面白いでしょ? 私ああいう面白いことを結構思いつくんですよ。今回のあっこう神社は、タイミングが来た感じがしました。流れに乗れてる感じがしたんですよね。
ちっちゃなミニマムな世界でやってますけど、この企画は私の中ですごく感触がいいんです。
あっこう神社の公式LINEはこちら!
qbc:なるほど。はいはい。
ノリコ:以前に「落ち込み方講座」という企画を立てたこともあるんですが、これは一部では評判が良かったです。私、スピリチュアル業界にいたので、スピ系とか心関係の友達はすごくいいじゃないって食いついてくれるんですけど、一般の人が聞くとなんだそりゃみたいな感じらしくて。私もなんかいまいち乗り切れなかったんですよね。
qbc:落ち込みですからね、乗り切れないのは仕方ないですね。笑
ノリコ:私、よく落ち込んでるんですよね。いつも悩んでるんですよ。
で、いつも悩んでるから悩みから浮上する浮上ラインが高いところにあるんですよ。
インターネットでは、基本的にそういう浮上した姿しかさらしていないです。
だから、その浮上した姿しか見ていない人からは「この人はいつも浮かれてる人だ」みたいに思われています。
でも、その何十倍も落ち込んで苦しんで、いつも地を這ってるんですね。
qbc:はい。
ノリコ:常々、落ち込むことってすごい大切だなと私は思ってます。落ち込まないと駄目だな人間は、と思うんですよ。落ち込みが足りないと、ずっと落ち込んだままなんですよ。
qbc:中途半端になっちゃうんですね。
ノリコ:そうです、そうです。私は結構落ち込むことに関してはプロフェッショナルなので。朝落ち込んで、夜にはもう浮上できるんですね。
qbc:朝に落ち込んで夕べに浮上する。素晴らしいですね。
ノリコ:底まで行くのが早いんですよ。
qbc:夜型なんですかね。
ノリコ:私、倉橋ヨエコさんが好きなんです。
qbc:はいはい。
ノリコ:ご存知ですか?
qbc:もちろん。ヨエコさん、もう引退されていますが、素晴らしい歌手でしたよね。
ノリコ:本当に惜しいですよね。
qbc:そうですね。友達からやめたって聞いたんですけど。もったいなって思って。
ノリコ:そうなんですよ。アーティスト活動もされてたんでね。そういう活動が聞こえてくるとまた嬉しいんだけど。
qbc:歌う以外にもアート的な活動されていたんですか?
ノリコ:そうです。アルバムのジャケットとか描いていること多いし。
で、そのヨエコの歌の中に「夜は自己嫌悪で忙しい」って歌詞があるんですよ。その通りだなと思いますね。
qbc:歌詞いいですよね。
ノリコ:彼のことを見守るお仕事あったらなとか。すごくいいですよね。
曲調は、昭和モダンでアップテンポなんですけど。
スポティファイから。私は後期が好きです!
2、半生
ノリコ:じゃあ私の半生をババッと語ります。準備してきてたんで。
qbc:お願いします。
ノリコ:数えてみたら引っ越しが12回でした。
qbc:すごいですね。
ノリコ:そうなんです。で、赤ちゃんの頃に。。。どうしようかなあ。
qbc:どうしようかな?
ノリコ:父が大学2年生で、母が父の2歳年上なんですが、まぁちょっと私を産むことになって産んだんですが、まだ父親は大学生だったわけですね。
なので「大学を卒業するまでは家に来なさい」とおばあちゃんに言われたらしくて、母は私を抱いておばあちゃんの家に行ったんです。大阪から九州ですね。父親の大学は大阪で、おばあちゃんちは九州でした。
qbc:なるほど。
ノリコ:で、大学を卒業した父が迎えに来て、大阪で三人で生活を始めるんですが、とにかく父が仕事の続かない人だったんです。
仕事は大好きなんだけど、上司となんかすぐ喧嘩しちゃうみたいな感じなんですよね。辞める時にはちゃんと次の仕事を決めて辞めるんですけど、そのせいで引っ越し回数が増えてます。
qbc:子供の頃の引っ越しがめちゃくちゃ多いんですね?
ノリコ:そうなんです。しかも大阪の中を点々とずっと回ってたんですよね。でも大人になってからもちょっと増えました。で、中2で落ち着いて32才まで大阪にいたんですけど、そのときに結婚が決まって熊本に嫁いだんですよ。
qbc:はいはい。
ノリコ:熊本で7年間結婚生活をして、ちょっと別れたくなって別れたんですけど。一旦大阪に戻って離婚の準備というか話し合いをして。
で、向こうが折れてくれたので、離婚の手続きをしに実家の父に付き合ってもらって熊本に戻ったりとか。
qbc:はいはいはい。
ノリコ:離婚の時にはですね、すでに熊本にパートナーがおりまして、その人と熊本でライダーズカフェをしました。
バイク好きだったんでね、そこから2年間ライダーズカフェのお姉さんをしてました。楽しかったんですけど、そのパートナーともちょっと別れの季節がやってきて、傷心のまま大阪に帰ってきました。それが今から3年前です。
qbc:はい。
ノリコ:大阪に戻った翌年に今の旦那さんと出会って再婚。今の旦那さんとは、出会って3ヶ月で結婚しました。
そのあたりから、心の事とかスピ系の事に興味が湧いてきて、業界で有名な穴口恵子さんの養成講座に行きました。私、一時期ちょっと直感コンサルタントとか名乗ったりしていました。
qbc:なるほど。
ノリコ:それで今年の話になるのですが、きらちゃんがコロナをきっかけにオンラインサロンを始められて、そこに参加しました。
そこで中野美紀子さんにお会いして、美紀子さん主催のサロンにも参加しました。6月からかな?
美紀子さんのサロンもまたすごく楽しくて。
qbc:賑やかな皆さんですよね。
(qbcは夜な夜な開かれるサロンの定期オンラインバーに招かれ、ちやほやしていただきまして、雰囲気を若干知っております)
ノリコ:初めて自分に合うコミュニティに出会ったという感動がありましたね。今までも集まりみたいなものにはちょこちょこ属してたんですけど、心から好きにできないところがあって。
でも、美紀子さんやきらちゃんのサロンに入って、こんな息のしやすいサロンがあったんだと思いました。
3、悪口(あっこう)神社のなりたち
ノリコ:ところで、占いで四柱推命ってあるじゃないですか。それを子宮推命という形に高めた人がいるんです。笑
その子宮推命の鑑定を始められたばかりの方がお試し鑑定をされててサロンからも何人か受けたんですけど、私は何度か他の方に見てもらったことがあったんですが、その方は面白いことを言ってくれたんです。昭和の性悪女と名乗ってる人だったんだけど、性格悪いことは才能だって言っていて。
私ですね、7歳年下の妹がいるんですけど、ずっとお姉ちゃんは口が悪いって言われてたんですよ。それを若干気にしてたんですが、でもその人は口が悪いのが私の才能だって言ってくれて。
qbc:なるほど。
ノリコ:そこで悪口(わるぐち)神社とかやってほしいみたいなことを言ってくれたんですね。字面がすごく良くて、悪口(わるぐち)神社ってめっちゃときめくわ! と思って。
で、それで悪口(わるぐち)って読ませるとそのままだから、ちょっと格好つけて悪口(あっこう)にして。しかも私が大好きな素敵なお塩を作るお嬢さんがいるんだけど、その人が「悪口(あっこう)って平仮名で書いたらかわいいね」って言ってくれて。それでひらがなのあっこう神社になって誕生しました。
qbc:何をする神社なんですか?
ノリコ:いい感じ。その質問の感じいいですね。
qbc:なに? どういうこと? 笑
ノリコ:インタビューされてる感がぎゅっと来ました。
qbc:なるほど。笑
ノリコ:みんなやっぱり不満とか愚痴とかあるじゃないですか。普段の生活の中で。
でもそれを出せないことが多いし、だいたいが小さい頃から育つ中でそれは出しちゃ駄目って言われて育つじゃないですか。だから結構溜まっちゃってる人が多いんですよね。
実は人間が感じる感情って全て同列に価値があるんです。もっと地べたの話をすると、全部同じ排泄なんですよね。だからどれかだけ止めちゃうと便秘になっちゃうんですよ。だから楽しい嬉しいだけだと不健康なんですよね。
qbc:なるほど。
ノリコ:はい、だからみんなその溜まってるのを出した方がいいなと思って、あっこう神社には悪口を奉納に来てもらうんですよ。
公式LINEっていう形で運営しているんですけど、そこに日々の愚痴であるとか、言えない悪口とか、イライラとか溜まってるものをなんでも出してもらいます。
でもね、出し慣れてない人もいて、出し慣れてない人は、同僚の愚痴とか書いてあっても甘いんですよね。
あっこう神社の公式LINEはこちら!
qbc:なるほど甘い。はい。
ノリコ:甘い、書き方が甘い。遠慮するじゃないですか。誰も見てないのに遠慮しちゃうんですよ。なのでそこで私が悪口の添削するんですよ。これ、もっとこうでしょう? みたいな。
qbc:分かっちゃうんですね。我慢しちゃってるなっていうのが。
ノリコ:そうですね、気持ち悪いんですよ。だからそこはもっと、死ね! だろとか。くそ野郎! とかこっちが書いてあげるんですよね。「死ね!」とか絶対言っちゃ駄目って言われてるじゃないですか。でも言っても死なないんで。でもそれやってあげるとめちゃくちゃすっきりされるんですよ。
qbc:なるほど。
ノリコ:ありがとうございますってなるんですよ。
qbc:なるほどなるほど。
ノリコ:それで神社なんでちゃんと賽銭箱を用意してるので、そこに現金もご奉納されていかれます。
qbc:すごい。添削っていうのは、すぐ分かっちゃうものなんですか? この人ちょっと気つかっちゃってるなー、押さえちゃってるなーみたいなのは。
ノリコ:そうですね。私だから分かるのか分からないんですけど、やっぱり違和感あるんですよね。
qbc:多分私には分からないですね。この人の悪口は、ちょっと抑えてるなみたいなのは。
ノリコ:じゃあ私の才能なのかな?
qbc:誰かが悪口を言っていたとしても、この人は気をつかいながら悪口言ってるなとは思ったことないですね。
ノリコ:私やっぱり変ですよね。
qbc:笑。変ではないと思いますよ、人それぞれなので。
ノリコ:そうですね。遠慮してるな、本心を言ってないな、というのには敏感ですね。
普段の生活でも、考えてることと言ってることが違う人は、ものすごく気持ちが悪いんですよ。
qbc:あ、それは私にもありますよ。ただ、悪口でそれを感じたっていうのはなかったですね。愛想笑いなんかは気づいたりしますが。
あ、ようするに愛想笑いの逆か。愛想悪口ですね。
4、あっこう神社のご利益
qbc:あっこう神社へ参拝する方たちと神主は、どういった心の交流をされているのでしょうか。
ノリコ:気持ちがほどけていく瞬間に立ち会うことがありますね。何とも言えないですよ。その時は一緒に泣いちゃいます。
qbc:あーいいですね。感情の解放があっこう神社にはあるんですね。
ノリコ:自分の気持ちの取り扱いについては、学校では教えてくれなかったんですね、私の年代は。今は知らないけど。やっぱり自分とは自分で付き合っていかなきゃいけないんじゃないですか。How toというか。
それをしてこなかった人は、時間がかかるんですよ。自分の気持ちに向き合うっていうことに慣れてない人って、まだまだいらっしゃる。ある程度自分の気持ちと向き合う作業をして来られた方は、やっぱり解ける瞬間が来るのも早いです。みんながみんなそうなるというわけでもないですね。
qbc:なるほどね。
ノリコ:ただやっぱりなんだろうな。悪口を思ってもいけないぐらい制限されてる方もいて、そんなこと考えちゃいけないとか思ってる自分がおかしいとか、自分を責めちゃうんですよ。
だからそれぐらいの方が来ると、私が代わりにこれぐらい言っていいんだよみたいな促しをすると、すごく気が楽になられます。
でも、先日本当にそうやって自分と向き合って来られた方が、すごく感動的な気持ちの解放される瞬間があって、その時は今思い出しても泣けてきます。
qbc:いや素晴らしい。
ノリコ:素晴らしい瞬間でした。
qbc:そういう時、ノリコさん自身はどういう気持ちなんですか? 一緒に泣いてしまいたいんですか?
ノリコ:スピリチュアル寄りの作業になるので、その人の心に触れるような感覚なんですよね。共感しちゃう感じかな。
お相手の気持ちが流れ込むというか。なんかね、その人以上にその人の感情に触れてしまう感じがあるんですよ。それで感極まっちゃうんですよね。
qbc:うんうん。
ノリコ:なんかね、アニメーションとか見てても小説とか読んでても、主人公に感情移入して気持ちが動くことあるじゃないですか。あんな感じだと思うんですよ。
見ててなんか主人公がやっと長い旅の末にお母さんと出会えて、見てる私達も走馬灯のように彼がああいう旅もしたこういう旅もした、その末やっと会えたー! みたいな。
そういうのを感情移入しながら見ちゃうでしょ? そんな感じですか。
qbc:お相手は、目の前にいるわけじゃないですよね?
ノリコ:目の前にはいないです。LINEなので文字でのやりとりです。
qbc:なるほど。
ノリコ:その辺は、ちょっと訓練がいるかなと思うんですけどね。
qbc:一対一の公式LINEですか?
ノリコ:そうです、そうです。一対一です。私から全体に配信することもあるんですけど、悪口の奉納自体は一対一で送ってくださるので。
qbc:えー面白い。ごめんなさい。すごい具体的な話、何分ぐらいかけて解きほぐしていくんですか?
ノリコ:まだ波がありますね。私、昼間は父の会社に行っているのもあって、疲れていたりコンディションが良くないと、文字を読んでいてもちょっと入ってこないんですよね。
なのでちょっとお待たせしたりもするんですけど、2,3のやり取りだけですっきりする人もいれば、ちょっと宿題出して、こういう場合だったらどう思われますかとか書いてきてもらう場合もあります。
例えばお母さんに対する気持ちを書くとか。で、その時の感情はどうでしたか? みたいな投げかけとかして。そういう感じでその時は解きほぐしが進んでいきました。なので、個人にかける時間はもうまちまち。
qbc:それって1日じゃないですよね?
ノリコ:1週間ぐらいやり取りする場合もありますね。
でも、形が違えど似たような活動されてる方はたくさんいると思うんですね。ただ私は、悪口を奉納してくださいってというところがちょっと変わってるかなって思うんですけど。
qbc:そうですね。悪口言えない人がいるんだ、てところがおもしろポイントですかね。ものすごい悪口が好きな人は来ないんですよね?
ノリコ:悪口が好きな人は、普段から言えているのであんまり必要性がないですね。言えない人に来てもらいます。
qbc:あっこう神社って聞いただけだったので、「悪口を言いたい放題な神社」ってイメージしてました。
ノリコ:悪口が言えてる人はね、すっきりしてますよ。
言えない人に来てもらって、言えない悪口をわざと言わせるんですよ。
qbc:心のデトックスですよね。
ノリコ:そうですね、そうですね。
5、あっこう神社の今後
ノリコ:悪口神社みたいな変化球ではなくて、できるならば普通のヒーリングとか浄化とかをやりたかったんですけど。才能が向いてなかったんですよね。
キラキラしてていいなあと思うんですけど、愛のウェーブでとか、星からのメッセージとか。
qbc:リラックスさせるための媒体は、なんでもいいと思いますけどね。そこにランクはないし、愛の力でも悪口でも。
まあでも、あっこう神社は個性としてノリコさんしかできないんだろうな、とお話お伺いして思いました。
ノリコ:ありがとうございます。
qbc:あっこう神社って何をするところなんだろう、てけっこう疑問に感じてたんですよね。
ノリコ:そうなんです。もうちょっと上手にプロモーションしていかないといけないなと思っていますね。皆さんが神社の前まで来てね、ここなんの神社やろ、って思ってるだろうから。
例えば良縁祈願で有名らしいよとか、そういう評判があると入ってきやすいですよね。
qbc:悪口を言うことさえ悪いことだと思っている、そういう人が初めて悪口を言葉にする場所として必要なんだと思いました。
整理収納アドバイザーさんにインタビューした時にお伺いしたんですが、日本人は買い方を教わってるけども捨て方を教わってないって。なるほどねと。しかも溜め込む一方で、捨てるのは悪い事だから捨てられないみたいになっちゃってて。
感情も同じだなと思いました。
整理収納アドバイザーさんのインタビューはこちら!
ノリコ:私自身もこの神社の必要性を感じていますね。
qbc:今後はどういう展開を考えておられるのでしょうか?
ノリコ:以前は直感コンサルタントと名乗ってアメブロを書いたりとかしていたんですが、その時は開店休業状態で、活動らしい活動をできてなかったんですね。その時の公式LINEは20人ぐらいしか登録者がいなかったと思うんですけど。
でも今回のあっこう神社、Facebookでしかほぼプロモーションしてないんですけど、今42人登録者がいるんですよ。スタートして間もないのに。だから驚きの伸びで。
qbc:すごいですね。
ノリコ:あとですね、なんだろう。私、稼ぐっていうことがね、うまくないんですよね。
旦那さんもいるし生活に困っている訳じゃないし、私の性質としても、稼ぐよりもお賽銭をらうってことがすごい合ってるんですよ。
それを思うと、神主ってすごいしっくりきてて。直接経済活動に結びつくようなことしてないわけですよ。
qbc:なるほど。
ノリコ:これからの展望としては、お守りとか作りたいなと思っていて。お札とかね。
それでめちゃくちゃ収益を上げるとかではなくて、ただ真摯に悪口を言いに来た人と向き合う。すると勝手にその人が感動して、お賽銭入れるわけですよ。その循環が心地いいと言うか、すごい神主気に入ってるんですね。
qbc:神主が気に入るってすごいフレーズ。(笑)
ノリコ:あっこう神社の神主として書く文章の最後に、「許しが訪れますように」って書いてるんですね。神社に来られる方は、自分のことを責めるのが得意な人がすごく多くて。
許しって、外側からはやってこないんですよね。
qbc:なるほど。
ノリコ:自分が自分のことを許すんですよ。そのお手伝いができるような活動をしていきたいなと思ってるんです。
qbc:いやほんと、noteの記事をさらっと見ただけじゃ分からないですね。悪口起点で人の心を解きほぐしていくんですね。
ところで、あっこう神社の神様はどんな姿をしてるんですか?
ノリコ:あっこう神社の神様は、まずおやしろ、神社は私の体なんですね。
qbc:なるほど。
ノリコ:私の体が神社で、神様はだから私の中にいるんですよ。でそれのお手伝いしてるのが私みたいな感じなんですね。
でも私のあっこう神をあまりちゃんと見つめたことがないなあ。いいお題を頂きました。自分のあっこう神についてちょっと見つめてみたいですね。
qbc:それにしてもめちゃくちゃ収まりがいいですね。自分の中に神様がいて、体が神社で、自分自身は神主というイメージ。
ノリコ:これはでも受け売りな部分もあるんですよ。もうそういうことをおっしゃっている方がいるので。
あと、調べてみると、日本全国に悪態祭りっていうのはあって、神事として各地で行われてるから、間違った方向ではないんだろうなと思っています。
6、qbcへの質問
ノリコ:撮れ高どうですか? 私、qbcさんに質問したいことがあって。
qbc:笑。私に対する質問も全部入れるからぜんぜん大丈夫ですよ。
※「撮れ高」は、YouTubeでよく聞くようになりましたが、「最終的なコンテンツとして使える素材の量」のことです。面白い部分だけを使いたいので、録画しててもすべての部分が使えるわけではないんですよね。語源は穫れ高ですかね。稲の穫れ高=収穫量。無名人インタビューの場合、録音なので「録れ高」が正解かなあ。
ノリコ:私がqbcさんへの興味がめっちゃ高まってしまうと私へのインタビューどころじゃなくなっちゃうから、qbcさんのこと調べるのを、めっちゃ控えて今日に挑んでるんですよ。
qbc:なるほど。あ、ノリコさんの直近のnoteで言うと、モローのマウスパッドの話をしてましたよね。
この記事!
ノリコ:あぁギュスターブ・モロー。
qbc:私も象徴主義好きですよ。世紀末美術に入るんだっけ。あの辺りは生き生きしてますよね。
ノリコ:ほぉーあれを生き生きしてると。
qbc:自由な表現が許されてきた時代というか。宗教画だけじゃなくていいよ、モチーフを自由にしていいよ、て感覚をひしひしと感じますね。
ノリコ:じゃあ歴史の流れの中の、そこ、て感じで見られてるんですね。
qbc:そういう見方だけじゃないですけど、宗教画からの解放の後の流れは好きですね。モチーフは神話とかに由っているけれども、それを元に自由に描こうとか。
ノリコ:芸術とか絵画とか好きなんですか。
qbc:めちゃくちゃ好きですよ。上野美術館から歩いて30分くらいのところに住んでるし、コロナで行ってないですが、コロナ前は月2,3回行ってましたね。
ノリコ:美術系の経歴は別にお持ちではなくてですか?
qbc:普通の文系の人なんで、ないです。見るのが好きですね。
ノリコ:私なんかよりちょっと詳しいと思います。私は美術短期大学を出てるんですけど。
京都の嵯峨美術短期大学。
qbc:何をしていたんですか? 専攻は?
ノリコ:版画してました。
qbc:版画? フランスのゴヤ好きですよ。『妄(もう)』って分かります?
ノリコ:分かんないです。ゴヤも暗いですよね。
qbc:ゴヤは戦争経験があったし。
版画の話ですが、ヨーロッパの版画って、プライベートなものらしいんですよね。大きい絵画っていうのは家にどーんと飾る、版画は手元で見るもの。だから内面世界に寄った絵が多いんですよ。日本の浮世絵の版画は、ちょっとエロいっていうかプロマイド的なやつだけど。
ノリコ:「もう」って言うのは喪服の喪ですか?
qbc:妄想の妄。向こうの言語で何て言うのか分かんないですけど。日本語で妄ですね。
東京に町田っていうところがあって、そこに国際版画美術館ていうのがあるんですね。そこでちょいちょい版画の展示をやるんですけど、そこも全然行ってないな。
ノリコ:(ネットで検索して)本当だ色々な妄があるんだ。
qbc:そうです。女の妄とかそういうやつ。
ノリコ:そうなんだ。
qbc:色々あるんです。
ノリコ:モローも好きなんだけど、サロメを描いた有名な人がいるでしょ。それが好きでね。
qbc:どういう絵?
ノリコ:あ、ビアズリー。ビアズリーのサロメが好きなんです。
qbc:あ、はいはい。
ノリコ:あとは私、神戸なんですけど、小磯良平とかね。日本の洋画家です。
qbc:はいはいはい。生の絵を見てってことです? 小磯さんは。
ノリコ:そうですね、生の絵を見て。
qbc:生の絵だと、油絵具の盛り上がり方だったりが分かりますから迫力が違いますよね。
ノリコ:そうそう。こんなに盛ってたんだとか、こんなにテラテラしてたんだとか、質感がありますよね。
qbc:素晴らしい。海外に持って行くような絵画ももちろん良いですけど、国内の人気だけで留まるような人でも、良い作品、佳作っていっぱいあるんですよね。
そういうの見たりすると、個人美術館とかもいいですよね。無名人インタビューに繋げちゃうけど、めちゃくちゃ有名じゃなくても良いものは良い。近い感覚だと思うんだけどな。
ノリコ:近いと思います。私、その人自身に触れるって事がすごく好きなんですよ。
qbc:あーでも、怖い時もあるでしょ?
ノリコ:怖いものが出てきても別に良くて、本質に触れるってことがすごく好きなんですよね。
qbc:本質に触れなきゃ良かったってこともあるじゃないですか。
ノリコ:どうだろう? 触れなきゃよかったってぐらいすごい強烈な本質に触れたことがないかも。
qbc:無名人インタビューでも、文字起こしでその人の声をもう1回聞き直して、その人の中に入りこんでいこうとする時に、気持ち悪くなる場合もありますよ。
ノリコ:かなり入っちゃうもんね。その人に触れちゃうからね。
qbc:あっこう神社で悪口を出させる過程に似てるんですかね。
ノリコ:あっこう神社の神主をやるにあたっての不安要素は、いっぱい悪口を聞いて自分自身が辛くならないのか、ですね。そういうのがちょこっとあったんですよ。結果、やってみると大丈夫だったんですけど。
でもなんだろな、インタビューするqbcさん自身も、ある程度は自分を調えておかないとしんどくはありますよね。流されちゃダメだし。
qbc:でもそんな深刻な話を聞き出そうって感じではないから、そんなに身構えないですかね。インタビュー相手の方に流されないようにはしていますけれども。
ノリコ:そっか。割と自分を無味無臭に保つって感じですかね。
qbc:うーん。その人も望んでなかったような結果が欲しいのかもしれないですね。私も見たいし。だから未来の話を最後に持ってくるんですよ。
ノリコ:なるほどね。私、ちゃんと未来の話ができました?
qbc:評価するわけじゃないんですけど、もうちょい先が多分あるかな、と思いましたね。想像もしてなかったような。そこまでは辿り着いてないと思いました。
ノリコ:そうそう。私も見えてない感じはあって。
qbc:神様の話?
ノリコ:そうなの。見えてないんですよ、ぶっちゃけ。プラスさっき言いそびれたけど、有名になることも怖かったわけですよ。なんか広がっちゃったらどうしようみたいな、ちょっと不安とかね。自分に対応できるのかなとか。
でも今回こうやって無名人インタビュー受けさせてもらって、ちょっとでも広がったらいいなっていう気持ちは今はあるし。結局先は分からないけど、先の展望ってあまりないんだけど、ただ目の前のことを頑張って取り組もうという気持ちがあるんです。
その先にあるかもしれないなっていうのはありますかね。
で、絶対的なんですけど、神様の手伝いと思ってやってる。で、神様が喜んでくれているならば絶対広がるはずなんですよ。そういう気持ちもあって、真摯に向き合おうかなって思ってます。
qbc:自分ではあるんだけれども、自分ではないと感じられるものにどう従うか、って話をしているんじゃないですかね。
ノリコ:その辺はすごく透明でありたいなとは思いますね。
来たものに対して返す時に、やっぱり私じゃないものが返してるときもあるわけなんですよ。読み返してみると、私じゃない人が書いてるなって時もあって。
qbc:あ、もうこんな時間ですね…。後半、qbcが出てしまってすみません。
ノリコ:どうもありがとうございました。記事楽しみにしてます。
qbc:こちらこそありがとうございました!
あっこう神社の公式LINEはこちらですよ!!
▷アウトロ
人の心をさぐっていくというのは無名人インタビューにもある要素で、もう80人近くの人の話を聞いていると、自分自身が今やっている「無名人インタビューとはどんなものなのか」というモデルができてくる。
人間は過去を、その時の出来事と感情とをセットにして格納している。で、それは(おそろしいことに)書き換えられる。
感情について、例えば父の死について「悲しい」と言っている人がいて、その人に本当に悲しかったんですか? という質問を繰り返したり、あんなに憎んでいた父の死でも悲しいんですか? というような「常識的」ではない感情の可能性を示唆したりすると、あほんとは悲しくなくて嬉しかったんだと気づく場合もある。どちらが正しいのだろうか? 感情に正しさはない。ただ再配置するだけ。
で、そこから未来に向かって、という話はまた今度。
いかがでしたでしょうか。悪口を言いなれていない、むしろ禁止してきた人たちがいるという発見が非常に面白かったです。システムとしての国家、税金徴収対象でしかない一人の人間を監視するための管理社会の中で、いらぬ制約をかけられている人の存在が興味深かったですね。
近親相関が生物的タブーだとしたら、他人の悪口を言ってはならないというのは現代社会的タブーなのかもしれません。いや沈黙は金とも言いますし、現代に限らず、社会を構築する上では必要なことなのか。
ともあれ社会タブーにノリコさんが直接触れ、影響されることでノリコさん自身も未来へ進んでいこうという感覚を得るというのは不思議なものです。これも社会的動物である人間の、生物本能なんでしょうか。ぐふふ。
マガジンで過去インタビューも読めますよ!
インタビュー参加募集!
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