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脳溶け夫が書いた記事

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#純文学

短編小説「解雇の達人」

普段使わない応接室のような部屋に呼び出しをくらう理由は一つしかない。 「〜よって君は懲戒…

短編小説「天秤」

雲ひとつしかないというのはまさにこのこと。心地よい風が頬を撫で、道端の桜の木は満を持して…

短編小説「バカフライエフェクト」

「おい!救急車はまだか!」 騒つく民衆に囲まれた俺は、薄れゆく意識の中、なぜこうなったの…

短編小説「愛の手紙」

口では伝えられないことを文にして相手に伝えるという手法を編み出した、誰かに「ありがとう」…

短編小説「品出し殺人」

まさか信じられない。あんなに親切なパートのおばちゃんが犯人だったなんて。 スタッフ一同は…

短編小説「カイコ」

「あんた、明日から来なくていいわよ笑」 薄汚い油まみれの笑みを浮かべたお局にそう告げられ…

短編小説「日本の夜明け」

今回、俺に課せられた仕事は総理大臣の弱みを手に入れることだ。総理大臣と敵対する野党の幹部に依頼されたというわけだ。日本の政治家らしいバカな依頼だ。 俺は政治には興味ないが、金さえ手に入ればなんでもする。早速、総理大臣の側近をボコボコにして、そいつに変装して官邸に堂々と入った。俺の変装は世界66位の実力だ。利権によだれ垂らしてるようなクソ政治家に見破れるわけがない。 「総理、本日の予定なのですが。全てキャンセルです」 俺は薄汚れた老いぼれに聞こえやすいように話しかけた。