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令和3年までの失敗談三選

はじめに

 今年もそろそろ終わりを迎えようとしております。今年は去年から続く感染症の勢いがグッと増して、より一層遊びに行く機会が減った事で、仕事や趣味に集中していた一年でした。僕は現在家電屋で販売員をしておりますが、今年は特に新店の開店作業をして、大学生時代の文化祭準備の様な体験が出来ました。普段仕事はご飯を食べるためだけの作業扱いでしたが、この時ばかりは楽しかったです。前述の感染症の影響で勤務時間が減って手取りは自然と減りましたが。
 そんな刺激的な一年の最後ですが、今回は僕の販売員としての仕事の中で起こって割と印象に残っている失敗談を綴っていこうと思います。

①靴下穴あき事件

 まずは軽めのものから。僕は大学卒業から今まで、スピーカーやアンプといった単品オーディオの専門知識を持った販売員として仕事をしておりました。その仕事の繋がりで一部の仲の良いお客さんからは懇意にして頂いていて、高齢で体も強くない方が多いオーディオユーザーのお家にお邪魔して、オーディオのセッテイングに行かせてもらう機会もしばしばありました。
 オーディオを趣味にしている方はびっくりするほどのお金持ちな方が多く、その方のお家にお邪魔する際は極力身だしなみに気を付けていたつもりでした。ですがある日のセッティング日、お客さんのお家にて「さあ、上がって上がって〜」と言われるがまま靴を脱ぐと、自転車でお客さんの家に到着するまでの間に靴下の親指に盛大に穴が空いてしまいました。
 靴を脱いだ瞬間に気付き、あまりの見窄らしさに、美しく設計されたお客さんのお家に足を踏み入れることが憚られました。このままではまずい、というか恥ずかしいと思い、靴下の左右を入れ替えて親指側に空いた穴を誤魔化そうとコソコソ動いていると、タイミング悪く家主に「いやいや靴下まで脱ぐ必要ないよ〜、、あ」と覗き込まれ盛大に穴の空いた靴下が見つかり笑われてしました。
 笑事で済んだ事は良かったのですが、単純にコソコソしてる所を指摘されて恥ずかったです。皆さんは是非日頃から靴下の親指部分のコンディションには気を配って下さい。靴下からボカンっと出た親指は想像以上に不潔感があります。

②プレゼント包装で「ホウレンソウ」出来てなかった事件

 これは僕自身の失敗では無いのですが、ある日同じ職場のスタッフからお客さんが買った商品のプレゼント包装を頼まれました。
 「僕じゃ出来ないんでお願いして良いですか?」
と聞かれて特に断る事情もなかったので、レジ内でそのままプレゼント包装を始めようとしていると、そもそものプレゼント包装の依頼主と思われる主婦の方がめちゃくちゃ不貞腐れながら「まだ包んでるんですか?」と詰めてくるではありませんか。
 僕は頼まれて包装を始めたばかりだったので、異様にせっかちなお客さんだなと思いながら「はい!今からです!包みますね〜」と愛想と元気たっぷりに応えてしまいましたが、これがそのお客さんの怒りを頂点まで持っていってしまいました。
 後から話を聞くと、どうやら最初プレゼント包装を頼みに来たスタッフは一度自分で包もうと試みた結果、上手く包むことが出来なかったために僕に頼みに来ていた様で、その段階で既に十分以上お客さんを待たせていた様でした。
 そりゃ怒られるわ〜という気持ち以上に、何も知らず謎に元気と愛想を振り撒きながら笑顔で「はい!今から包みます!」と答える自分をお客さん目線で見たらと考えると、とんでもないサイコ野郎だと思われたんじゃないかと思い恥ずかしくなりました。
 皆さんは些細な事でも他人に仕事を投げる時は現状をしっかり「ホウレンソウ」しましょう。僕みたいなお客さんから完全にアホ認定される哀れな人間を生み出してしまいます。
 後々のその方からのクレーム内容に、「なんの悪びれ無い態度があり得ない」的な指摘を受けましたが、既に待たせていることを知りませんでしたぁ!すいませんでしたぁ!

③頭大丈夫ですか事件

 僕たちの様な販売スタッフの元にはビックリするくらい理不尽に怒り狂ったお客さんが来る事があります。例えば昔「買った商品が全く動かない!不良じゃねえか!金返せ!」と怒りながらおじいちゃんが詰め寄った事がありますが、それは小型ラジオで、付属の乾電池を入れないともちろんの事動作しないのですが、そのおじいちゃんは乾電池を入れていませんでた。
 このような事は数え切れないほど経験しているので、基本的にはスルー出来るのですが、ある日いつもの様にクレームを言いに来たおじいちゃんにしっかり動作する事を伝えた上で「原因はこれですね。商品に問題無く無事で良かったですね」と伝えました。すると
 「問題無い?問題あるからこれ持ってきたんやろうが!なんでも良いから金返せ!」
とキレ散らかして来ました。
 この時反射的に「頭大丈夫かこいつ?」と思ったのですが、気付いたら本当に口に出そうとしている事に気付きました。「頭、、、」位まで出掛かっていたのですが、急遽舌を全力で回して結果的には
 「頭、からもう一度お伺いしてよろしいでしょうか?」
と切り出すことに成功し、ただの悪口を言ってしまう事はぎりぎり回避しました。ですが、代わりにしたこの発言自体も状況を考えたら相手を逆撫でする様な発言なので、最終的にはめちゃくちゃ怒られて、壊れていない商品の返品も受けざる得ませんでした。
 皆さんは是非とも思ったことがそのまま口に出るような歩く拡声器人間にはならない様に気を付けて下さいね!そうなる前に自分を叩き直して下さい!僕みたいに損しかしないです!

おわり

 ではでは気付いたら2,000文字以上も書いてしまいました。いつも文章中心で読みにくいったらない僕のnoteを最後までお付き合い下さった方々、重ね重ねありがとうございます。

良いお年を!

また来年もnote上でお会い出来る瞬間が来ることを願っております。

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