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対談*エンジニアも海外に目を向けるべきか?

昨年末からユニゾンシステムズで学生インターンとして働いている田中です。基本はリモートワークですが、たまに大阪でのイベントなどで直接社員の方とお会いすることがあります。エンジニアの方とお話するのは私にとってとても新鮮であり、学生目線×社会人目線で議論をすることを通して新たな気づきが多くありました。
   
海外とは?働くとは?IT業界って?今の若者に必要なことは?こういった学生×社会人エンジニアの対談内容を発信していけたら、と思っています!

★今回インタビューした社員の紹介
株式会社ユニゾンシステムズ     木村 文彦

ユニゾンシステムズ R&D部で映像ビジネスを中心とした新製品や事業開発をしています。大手クラウドベンダーや海外企業と連携し、福岡から世界へメディア向けツール・サービスを展開中。


今回の対談テーマは『エンジニアや理系学生も海外に目を向けるべきか?』

このテーマについて話すことになったきっかけは、国内外を舞台に木村さんが日々仕事をされている中で感じていること。

『海外の企業と付き合ってみると、エンジニアが皆若く、パワフル。ドライで契約ベース。仕事のスピードも早い。技術が中心となって、エコシステムで繋がり、そこに業務をはめ込んで、IT技術を上手く活用している。
一方、国内に目を向けると、日本のIT技術って既に取り残されていないか?という危機感。技術ベースというよりも、人を中心に受託ベースの業務システムしか作ってなくない??
ITってもっともっと夢のある、プロフェッショナルな仕事なので、ちゃんと我々が啓蒙せねば・・』

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田中 木村さんは、具体的にどういった目的でよく海外に行かれているのですか?

木村 あくまで、海外に販売するために行くのではなく、新製品開発のため最新の技術動向の確認(エンジニアと会話)や、何か面白いサービスや会社がないかの調査が主目的です。

具体的には、
1. 最新の技術動向の収集し、今後の潮流を読む
特にクラウドやAIの仕様は、アメリカに行って直接Microsoft、AWS、Google、IBMなどから情報収集するのが一番正確で確実。加えて、いち早く最新情報や技術動向を取り入れ、製品の開発スピードを上げるためです。(直接、エンジニアと技術的な会話することが一番多い。)
2. マーケティング
・開発プロセス/開発手法の変化の確認
・イケてる会社・技術の確認、日本への進出状況チェック
・製品コンセプトの磨き上げ(海外での導入事例や、見せ方・伝え方を参考にする)
こんな感じです。

田中 私は大学での専門が国際系なので、何度も海外に行ったり長期留学も経験したりしましたが、理系の学生やエンジニアにとって海外ってどうなんでしょう…?必要ですか?

木村 現状、日本国内で勉強や就職もすべて完結してしまうから、海外に出ていく必要がなく、自然に海外に目が向くことは少ないと思う。ただ、理系であっても主体的に海外を視野に入れて行動することは必要。

田中 それはどうしてですか?

木村 日本と比べて、アジア・ロシアでは、最初から国外に出て仕事をする前提で学生時代を過ごしているから、意識が全然違う。心も強い。
実際にベトナムや韓国の若手を受け入れてみて実感する。国を飛び出て日本でチャレンジする彼らは優秀。

田中 ユニゾンでは外国籍のエンジニアも働かれているのですね…!

木村 ロシアが1名、セネガルが1名、ベトナムから3名。今後も外国籍の社員は増えていく予定です。
当初は、単純に高い技術をもったエンジニアがたまたま日本在住の外国人だっただけですが、近年では英語を活用できる方がより仕事の幅が広がるため、海外エンジニアというよりも、英語が得意なエンジニアを採用しています。
もちろん、最低限の日本語力は必要ですが、海外のエンジニアはちゃんとITの専門教育を受けているケースが多く、日本語は多少不自由でも、今後の伸び幅があるため、積極的に採用したいと思います。
今までにない価値観を提供してもらったり、お互いの文化を知り、高め合うことができると思います。

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田中 日本の学生の問題点って何だと思いますか?

木村 大学の研究室の同期が母校で准教授をしているので、現役の学生ともよく会話するけど、視点が内向きで、狭いのが気になる。研究室に所属して研究だけして、そのまま就職していく。
それはそれで、狭く深く極めればいいんだけど、物事を多面的に捉える視点も持ち合わせてほしいなぁと思う。自分も学生時代そんな感じだったので。

田中 うーん、何が原因なのでしょう?私は語学以外にはエンジニアの人に及ぶような高い専門性や資格がないので、うらやましく感じますが。

木村 エンジニアの世界でも、国内のガラパゴス化がよく言われるけど、国内だけでビジネスが成り立っちゃってるから、現時点では仕方ないと思う。
ただ、
・日本を目指す海外の学生・エンジニアが押し寄せ
・人口減少による国内マーケットの縮小
と技術のイノベーションにおいても、ジリ貧状態
なのは間違いない。
国内メーカーが頑張ってるように見えるけど、工場はアジアにあって、実は国内にあまりお金が落ちていない・・

田中 グローバル化グローバル化と言われてますが、日本から海外へ出ていくパターンはまだそれほどないという印象ですよね。私の大学にも大学院生や研究生として多くの外国人が来ているのに対して、海外の大学院に進んだり海外での就職を考えている日本人の知人はあまり聞かないですね。

木村 小学校の時、『日本は資源がなく、海外から輸入して、加工してそれを輸出している。』って習ったよね。
それがITの世界だと、『日本にはOSや最新のチップ、まともなクラウドサービスすらないので、海外から仕入れ、その上で動くアプリケーション(ソフトウェア)を開発して、導入している。』っていうのが現状。
なので、海外に目を向け、最新の技術動向をキャッチしていかないと・・といった状況です。

田中 なるほど。長期的に見ると、エンジニア個人と業界全体が成長し続けてゆくためには、海外に目を向けることが不可欠ですね。
ガラパゴスな日本ではあるけど、今後ユニゾンでは海外に対してどうビジネスを展開していきたいと木村さんはお考えですか?

木村 主に3つ考えられます。
1.ヒューマンリソース(アウトソーシングによる開発リソース不足解消)
2.海外にR&D拠点を設け、製品開発を行う→日本に逆輸入
3.海外に製品を売る

すでに1については、ベトナムで開始しています。
2については、ロシアが有力候補です。
3については、自社パッケージに磨きをかけて、Saasモデルでの世界展開を考えています。ちなみに、既にメジャーになったMicrosoftのAzureマーケットプレースに日本企業として一番最初に製品(STORM)をローンチしたのは弊社です。

田中 なるほど…。ユニゾンは、国内IT企業の中では先駆けて海外に目を向けてきたということもあり、今後の展開が楽しみですね!!


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