大学授業一歩前(第91講)

はじめに

今回は下北沢にある書店の本屋を旅する BOOKSHOP TRAVELLER様に記事を寄稿して頂きました。お忙しい中作成して頂きありがとうございました。是非ご一読下さいませ。Twitter(@Bst_BSL)も是非、ご覧ください。

概要

Q:書店の概要を教えてください。

A:ボックス型の本棚ひと箱ずつを貸す棚貸しスタイルの本屋で、ギャラリー併設の新刊書店でもあります。本好きや作家さん、翻訳者、出版社さんなど現在約100店が出店しています。

本を読むことで得られるもの

Q:本を読むことで、大学生は何を得ることが出来るとお考えになっておりますでしょうか。

A:読む本の種類に依るというのは前提として、本というメディアの特徴はその遅さにあると思います。SNSをはじめ、ハイスピードで流れていくばかりの情報環境の中で、自分が知りたい/知らない世界を窺い知り、そうやってインプットした情報が自分にとってどんな意味があるのか。世界がどんどんと速く短くなっていく中で直感的・感覚的な判断でないと間に合わないことも多くあるでしょう。だからこそ、その判断を下す自分のことをよく知り、積み重ねていかなければ、自分というものを獲得できないのではないかと思うのです。

オススメの三冊

Q:店内にある一冊で、大学生(学部1年生、2年生の教養課程)にオススメの本を3冊はど教えて頂ければと思います。

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A:伊東俊太郎・広重徹・村上陽一郎 (2002)『改訂新版 思想史としての科学』(平凡社ライブラリー)

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A:村上陽一郎(2018)『日本近代科学史』(講談社学術文庫)

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A: 若林恵 (2018)『さよなら未来 エディターズ・クロニクル 2010-2017』(岩波書店)

メッセージ

Q:コロナ禍を過ごす大学生にメッセージをお願いします。

A:相当に難しい現状の中で一人ひとりができることは限られていますが、それでもその一人ひとりが考え声を上げなければ何も変わらないと思います。とはいえ、そう言ってすぐ行動に移せる人は僅かでしょう。焦るばかりで何をしたら良いかわからない人も多いかと思います。そういうときは、まずは無理せず目の前のことから積み重ねるのが良いかと思います。今起きていることを忘れずに、マイペースに日常を生きることも大事なことです。というかそれが基本でそれが土台で、もしかしたらそれが一番重要かもしれない。焦らず、無理せず、落ちついて、意志を持って、執念深く、マイペースに、生きましょう。

おわりに

今回は下北沢にある書店の本屋を旅する BOOKSHOP TRAVELLER様に記事を寄稿して頂きました。お忙しい中作成して頂きありがとうございました。

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店主の和氣正幸様の著書『日本の小さな本屋さん』もオススメの一冊です。きらりと光る本屋がこんなにあるのか!!と本好きにはたまらない一冊です。次回もお楽しみに!!


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