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大学授業一歩前(第5講)

はじめに

 今回はなんと、日本史のGODである野島博之先生に記事を作成していただきました!!大変お忙しい中ご協力いただきありがとうございました。それでは第5講の開講です!!

プロフィール

【プロフィール】 三重県四日市市出身。学研プライムゼミ特任講師・朝日カルチャーセンター講師。 人間はハラハラ・ドキドキする文明を作りあげてきました。自分を磨き続けることは、快適性と危険性がともに高度化・変容していく社会に誕生した者の使命だといってよいでしょう。『謎とき日本近現代史』(現代新書)、『三行で完全にわかる日本史』(集英社)、『ストーリーで学び直す大人の日本史講義』(祥伝社)など著書多数。(先生がお書きになった著作の一冊になります👇)

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オススメの過ごし方

【大学生活におすすめの過ごし方】 寝食を忘れるくらいの勢いで本を読みましょう。文庫や新書で構いません。乱読が基本です。 選択の基準は研究者が執筆したものを優先すること。ほとんどの場合、書物の質は執筆者の修行の過程と密接不可分の関係にあるからです。 この途轍もなくて、またとない時期にどれだけ良質な読書を重ねられるか、これで皆さんの人生の7割程度は決まります。

必須の能力

【大学生に必須の能力とは?】 この間、世界は命か経済か(感染蔓延か恐慌か)という選択を迫られました。温度差はあるものの、多くの国や地域では、失われた命は戻らないけれども経済は再生するという姿勢が基本になっているようです。人類は今後も、性格の異なる2つの地獄のうちから次の進路を選ばなければならない事態に否応なく直面します。もっと正確に言うと、人生とはそういうものです。 物事を沈着冷静に、そして客観的につかむ能力を全力で身につけてほしいと強く希望しています。

学ぶ意義

【先生にとっての学ぶ意義とは?】 僕は生きるために勉強してきました。たまたまやむなく身を置いたフリーランス的な世界は、遊んで暮らすことを許容してくれるようなところではありませんでした。

オススメの一冊

夜と霧

【今だからこそ読んでほしい一冊】 COVID-19的な世界は、「緩慢だけれども地球規模のアウシュビッツ」と形容してもよいかもしれません。生き延びるための一冊として、ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』(みすず書房)を推薦します。https://www.msz.co.jp/book/detail/03970.html

メッセージ

【学生に向けてのメッセージ】 僕たちは8億2100万人(WFPによる推計)が飢餓に直面し、新感染症により短期間のうちに24万人弱(2020.5.2現在)が亡くなる世界に存在し、にもかかわらず、皆さんの多くは東京のど真ん中にある大学の再開を待つことができています。この奇跡のような出来事のもつ重みを、どこかで忘れないようにしながら人生のスタートラインに立つ日に備えてほしいと心から願っています。

おわりに

 今回の講義も先生の熱いメッセージをいただきました。まさか野島先生にお力をお借り出来るとは、私自身もビックリしています。本当にご協力ありがとうございました。

アカデミズムの扉は皆さんの前にもう開かれています。是非この講義を基に、アカデミズムへ一歩踏み出してみてください。次回講義も楽しみにしていてください!!次回は5月12日に投稿予定です!!

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