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大学授業一歩前(第4講)

はじめに

今回は東京工業大学の先生にご協力いただきました!!文系の先生方とは少し違った視点からの講義をお楽しみください!!それでは第4講の始まりです!!

プロフィール

【ご自身のプロフィール】

大西領
東京工業大学学術国際情報センター、准教授。機械系機械コース教育担当。
着任したてのため、まだ担当科目は決まっていない。環境流体工学を専門  としているので、流体力学あたりを講義することになるはず。
最近は、ビッグデータ(そのままでは9割方はゴミでしかない)を活用して全く新しい気象予測を実現する技術の研究開発に注力している。

オススメの過ごし方

【時間にゆとりが出来た学生におすすめの過ごし方】

時間的にゆとりのあるときには、ぜひ想像力を働かせて、空想にふけって欲しい。過去でも、未来でも。過去であれば、ある程度の正解(?)が歴史的事実として、オンラインでも入手できるはず。その時々の技術レベル、価値観、社会情勢の中で、人々はどのように暮らしていたのか、歴史人物はどのような情報を入手でき、判断していったのかをじっくり想像してみると良いのでは(できれば私もしたい)。今だと、100年前のスペイン風邪の時代に行ってみるとか。一転して、想像力を働かせて、未来の社会や自分も想像して欲しい。20年後にはどのような技術が開発され、社会はどうなっているか、その中で自分はどのような仕事をしているか。想像してみると、今勉強しておくことが見えてくるのでは。

必須の能力

【授業開始までに習得しておいてほしい能力】

家の中でも想像力は鍛えられるはず。「創造力」=「想像力」+「行動力」。

学ぶ意義

【先生にとっての学ぶ意義】

学ぶことで、先人の知恵にいったん平伏す
その上で、先人を超えるために、先人とは違う時代(より多くの情報、より進んだ技術がある時代)に生きている自分ができることを考える。しっかり想像すれば、次に自分が学ぶべきことも見えてくるはず。

オススメの一冊

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普段、専門書とか論文以外はほとんど読まないけれど、たまたま手にとって面白かったのが万葉集の入門書。「令和」が万葉集から取られたことから、万葉集の入門書が人気になっている、という記事で紹介されている本の中から適当に選んだ。他と比較したわけではないけれど、想像がふくらむように工夫されている良本だと思う。牛車で引越しの歌だけでも、1時間は楽しめます。「はじめて楽しむ万葉集」上野誠 角川文庫

メッセージ

【学生に向けてのメッセージ】

情報が溢れていて、自分で考えなくてもどこかからか回答らしきものが得られてしまう時代だからこそ、自分自身で考え想像することが、自分が自分であるために必要だと思います。情報を集め、整理した上で、自分の考えをまとめ、人に伝える、ということを繰り返しながら生活し働いています。初っ端の“情報を集める”ところでも、最後の“人に伝える”場面を想像しながら集められるかどうかで、良い結果を生み出せるかどうかが大きく変わってくると思います。

おわりに

今回は東京工業大学の准教授大西領先生に記事を作成していただきました。お忙しい中本当にありがとうございました。重ねてお礼申し上げます。

「想像力」は学びの種だと私自身も思いました。常に想像をしていくことで、私達はこの世界をより良いものにしてきたのでしょう。ぜひ家の中で想像の世界へ一歩進んでみてください!!次回の講義も是非楽しみにしていてください!!次回は5月7日に投稿予定です!!

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