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大学授業一歩前(第11講)

今回は明治大学の関修先生に記事を作成していただきました。お忙し中ご協力ありがとうございます。「美男論」を提唱する先生の講義をとくとご覧ください。そしてジャニーズを熱く語る、伝説の授業も必見です!!それでは第11講の開講です!!

プロフィール

Q:ご自身のプロフィールを教えてください。

A:関 修(せき おさむ)、明治大学など。(一社)リーファーワイン協会理事。専門はフランス現代思想。学部は心理学、大学院からは哲学を専攻。現在、主たる授業は英語だが、「美男論」の提唱者で明大での講義は二十五年以上にわたる。最近は「美食(批評)」に活路を見出そうとしています。クラシック音楽好きの大のワイン愛好家。

オススメの過ごし方

Q:授業のオンライン化に伴い、時間にゆとりが出来た学生におすすめの過ごし方を教えてください。

A:ひたすら本を読むこと。まずは新書クラスで様々な教養を養いましょう。気になったテーマをさらに突き詰めるには選書・叢書を。その先に専門書が登場します。あと、洋書も。語学を学ぶには洋書を読むこと。自分の英語の授業も教科書指定のないものはすべて洋書の入門書の読解にしています。ひたすらテキストを読む。シンプルだが難しい。

必須の能力

Q:大学生に必須の能力はどのようなモノだと考えますか?

A:辞書を引く能力。電子辞書ではなく、紙の辞書。英語はもとより、第二外国語を学ぶのであれば必須です。紙の辞書は探している単語全体の使用法だけでなく、その周辺の単語にも目が行きます。そうすれば、類語や活用、さらには語源に関する情報なども得られます。

学ぶ意義

Q:先生にとっての学ぶ意義は何ですか?

A:子供の頃から自分の関心のあることはとことん知りたいという知的好奇心がありました。高校時代、受験勉強が嫌で嫌で高校生活も大嫌いだった。運よく、ストレートで大学に入れて驚いた。勉強ってこんなに楽しいのか、と。心機一転、フランス語を学んで大嫌いだった英語がわかるようになった。高校の英語教員の教え方がひどかっただけ。暗記暗記とバカの一つ覚え。自分から学びたいと思えば、それでよい。あとは自分で試行錯誤。

オススメの一冊

Q:今だからこそ読んでおいてほしい一冊を教えてください。

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A:ノーマン・マルコム『ヴィトゲンシュタイン』(平凡社ライブラリー)。哲学者は変人揃いといわれるがその中でも最たる変人は彼だろう。その人となり、さらには思想を弟子が様々なエピソードを交えて語る。子供っぽい大人が駄目なのは「人間が成長の過程で身につけた無邪気さ」ではないからだ。などなど。心に響くことばかり。

メッセージ

Q:学生に向けてのメッセージをお願いします。

A:アンケートを依頼された学生さんのお考えの通り、オンライン授業では望ましいコミュニケーションは難しい。あくまで補助手段だと思わないといけません。ユーチューブなどネット配信もあくまで見世物であることに留意する必要があります。あくまで生身の人間同士の対話が大事。大学でお目にかかれるのを楽しみにしています。

おわりに

今回は明治大学法学部の関修先生にご協力していただきました。お忙しい中ありがとうございました。

学びの種はもうそこにあります。自分で学びの道を切り開いてみてください。次回の講義は6月11日に投稿予定です。お楽しみに!!

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