日本の大学数はなぜ増えているのか
noteの更新頻度は1週間に1本ということで継続したいと思っています。
続くかなぁ…というのが本音です笑
さて、今回は「日本の大学数はなぜ増えているのか」について文部科学省のデータや先輩著者の皆さんの本を参考にさせていただきつつ私なりの考察を書いてみます。
前回のnoteでも大学数の増加トレンドは触れました。
最新のデータを確認すると、大学の総数803校に対して、私立大学は619校となり割合は77.1%となっています。(※1)前回は1年前のデータでしたね、すいません。
大学数の推移を10年ごとに見てみましょう。
【大学数推移】
1948年=12大学、1951年=203大学、1961年=250大学、1971年=389大学、1981年=451大学、1991年=514大学、2001年=669大学、2011年=780大学、2021年=803大学となっています(※2)
そもそも、なぜ増えているでしょうか?
理由を大きく2つに絞って捉えてみます。
1つは、先日のnoteに記載した通り大学進学率の増加トレンドです。
一方で18歳人口は1991年をピークに減少傾向という事実もあります。
2つ目は、社会トレンドの変化で企業の高学歴化ニーズです。
高学歴化ニーズとは、簡単にいえば企業側が大学を卒業した人材を求めたということです。「75年の経済同友会の調査によれば、企業の約40%が大学を指定して求人していた」(「地方大学再生」小川洋 2019)ということですね。(企業の規模によるので一概には指摘できませんが)下記のデータからも大卒求人数は高卒求人数を1997年時点で超えています。
上記から考えると、企業に就職をするために高学歴である大卒という資格を獲得したい。そのために進学をしたいと思う人が増えた。そのようなニーズを背景に大学の数が増えていったのではないかと考えることができます。
さらに次回以降に譲りますが、女性の進学率上昇というテーマも見逃せないと思っています。
2022年現在も大学の数は増えています。
しかし、時代は昭和から平成、令和に進んでいるため顧客である学生(その親御さん)のニーズも多様化しています。また大学の存在する都市によって、地域から求められる役割は異なります。
その多様なニーズに応えつつ本来の役割である学問と教育が遂行されている大学こそが、今後の荒波の中で生き残っていけるのではないかと思っています。
そのために僕が役立てることはなにか。
この問いと向き合い、実行をしていきたいと思います。
それでは、また。
[参考資料]
※1「学校基本調査-令和3年度 結果の概要-」(文部科学省)(https://www.mext.go.jp/content/20211222-mxt_chousa01-000019664-1.pdf)(参照 2022-1-17)
※2「学校基本調査 / 年次統計」(e-Stat)
(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00400001&tstat=000001011528&cycle=0&tclass1=000001021812&stat_infid=000031852301&tclass2val=0)
(参照 2022-1-17)
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