消滅

僕に周りの目を気にするなとは言わせない。なぜなら気にした結果がその選択だったんだろ、君が浮遊してる数センチの隙間に挟まれて殺されそうになる、まだ正しいやまちがっているなどの判断難しく咎められない世界線に到達してない事項は、まるで好意が罪かのような酸素を吸って生かしているのだから、それを愉しむだけの余裕と猶予をもう少し美味しそうに喰えばいいのだ。自信ない人間ほどよく吠える理論に則って、僕もまた余計に吠えるだけの機関である。
罪にしたのは僕たちの積み上げてきた全ての過去の愚かなせいですがそこに容赦して生きる理由はないはずだろ、だって誰も僕のことは許さないのだから。僕だけが赦して加減するのはおかしな話だ。
後頭部の辺りで永久に人が話し続けている。聞こえる。頭はそれを響かせるだけの個体となった。わんわんわん、うるせぇよ。響かせているのは被害であり妄想ではない。少しでも外へ出れば、次々と実態化していくのだ、止まらない。腐敗は永久、慢性化する。土葬された死肉を掻き集めて掬い上げるあの狂気のように、指の間から次々滑り落ちる腐肉の呆気なさを腐敗の永久等と思えば、蟲は絶対に消滅しない白骨へ到達してしまういつか、腐敗すらする余地のない絶対悪がこの世に残り続けてしまう、記憶や洗脳よりも高級で確実な個の主張である。白骨こそ保存される永久のプライバシー。格好付けようのない唯一のお前の情報であった。お前の骨は、めっちゃダサいですね。
煽られて、誘われている。ただ光るだけの機能をこんなに煩わしく思ったりするほど、要らない好意は気持ちがわるい。僕が今までの人生で大概中途半端でダサい人間だと責め立てられたことを考えれば、皆のやっていることなんて人間とは言えないくらい疎ましく煩わしく仕様のない事であるのに、何故それは責められずに済んでいるの?とても謎なんですが。しがらみは自分で作っている。ダサいお前らを見ながらそれをダサいと言えるように護っている。本当にキモイ夢を見ているのはいつまでも僕だった。腐肉より呆気ない、生きている僕よ、擦り減る前にさっさと消滅しろ。


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