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uni.
2019年9月10日 17:42
日当たりの良い部屋のテーブルに、果実を置いたままにしている。果実というのは水分が多く、常温でも少しひんやりとしているからだ。人肌に最も近づけるためには、この方法が一番良いのである。 太陽光にさらしておくと、果実は次第に傷みはじめるだろう。ぱつぱつと張りのあった表面は柔らかくなり、重力に従って爛れていこうとする。締りのなくなった表皮は中の水分を留めきれず、机には果実の汁が染み、周囲にはかなり