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Unity初心者こそ「もくもく会」でスキルアップ!「川口インディーゲーム製作もくもく会」の主催者に魅力を聞いた

Unityを学び始めた人へぜひ勧めたいのが、ユーザー同士のリアルな交流イベントの場です。一人で学習を続けるよりもモチベーションが保たれたり、他の人が作っているものを知れたりと、さまざまな良さがあります。

プログラミングなどを勉強するエンジニア向けイベントは多く行われていますが、まずは同じ場所に集まって、各自が“黙々”と作業をする「もくもく会」から参加してみてはいかがでしょうか?

「(Unityを学びだした頃に)もくもく会へ参加したことで意欲が高まり、さらに勉強するようになったんです」と話すのは、埼玉県川口にて開催されている「川口インディーゲーム製作もくもく会(※)」の主催者であるumisaka0315さん。自身も経験者だからこそわかるもくもく会の良さ、そして実際にどのような雰囲気で、みなさんが作業し、交流しているのかを、umisaka0315さんに伺いました!

※2022年9月より「川口もくもく会」から「川口インディーゲーム製作もくもく会」に名称変更

もくもく会をきっかけにUnityにどんどんハマる

──まずは、umisaka0315さんの自己紹介をお願いします。

はじめまして、umisaka0315(@umisaka0315)です。三国志が好きすぎて、三国志のインディーゲームを制作しています。

もともと映像制作の仕事をしており、業務で3DモデルやUI画像なども制作していました。「Unityでプログラミングを覚えれば三国志のゲームを作れるのでは?」と思ったのがUnityに触れたきっかけです。当時のバージョンはUnity 4あたりでしたね。

現在の本業はゲーム開発の企画管理をしていますが、業務でUnityに触れる機会があまりないので、週末の趣味として楽しんでいます。日曜大工的な存在ですね(笑)。

──Unityを始めたときから、もくもく会には参加されていたのですか?

最初はUnity関連の教本で勉強していました。少し経った時に、東京の武蔵境駅近くで月1回開催されていたUnityのもくもく会に参加したんです。そこで、色々優しく教えてくださる方がいて、そこからさらにUnityへの意欲が高まり、勉強するようになりました。

参加目的はバラバラ!自分の作業に集中しながら、Unityへの知見を深める

──主催されている「川口インディーゲーム製作もくもく会」はどのようなイベントか教えてください。

2020年の12月から、毎月開催している、Unityで何かしらを作っている人のためのもくもく会です。参加者は平均10〜12名で、過去最多は15名ほどでした。

最近はUnityだけなくUnreal Engineを扱う方も参加可にしました。それに合わせて、イベント名に「インディーゲーム」を入れて少し変えたんです。

──皆さんは、どのような目的で参加されるのでしょうか。また、どういった作品を制作されていますか。

目的はさまざまですね。私と同じように趣味で作っている方もいれば、ストアにリリースして生計を立てている方や、仕事に役立つので勉強している方もいます。

共通しているのは、ゲーム開発はもちろんですが、同じくらい「もくもく会」自体が好きで、毎週末にいろんなイベントをハシゴしている人が多いですね。いわば、「もくもく会ガチ勢」です(笑)。

皆さんの作品を見ていると、企業が手掛けるものでは絶対に企画が成立しないような、趣味全開のものを作っている人が多い気がしますね……!

──参加されている方々の感想などあれば教えてください。

「自作ゲーム開発界隈の話が通じるところが楽しい」と言われたことがあります。同じような人をTwitterでフォローしているので、技術系の発信をしている人のこと、最新ツールの話題、くだらないネタ投稿で盛り上がることもよくあります。

──もくもく会が特に盛り上がったときの思い出はありますか?

デジゲー博やIGC2022、東京ゲームダンジョンといったインディーゲーム系の展示会へ積極的に参加される方も多いので、開催時期が近くなると盛り上がります。おそらく追い込みでアドレナリンが出ているのでしょうね。

あとは一度、近くに住んでいるユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの方が参加されたことがあって、ライトニングトークなどをしてもらった時がありました。あれは盛り上がりましたね!「立派なイベント感が出るね」なんて参加者同士でも話していました。

Unity初心者も歓迎!もくもく会はレベルアップの場

── 「川口インディーゲーム製作もくもく会」の特長はありますか?

他のイベントよりも開催時間は長めかと思います。だいたい9時半から18時です。本当は、もう少し自分を追い込むくらいやりたいのですが、市の公共施設を借りているため、この時間になっています。

最近はゲーム会社さんが会場を貸してくださるイベントも増えていますよね。ただ、こちらはあまり肩肘はらずに、趣味の集まりのような会になれればと。

──主催者として気をつけていること、イベントを盛り上げるための工夫を教えてください。

もくもく会と言いつつ、しゃべる時はしゃべるし、話には積極的に乗っかるようにしてます。

──定期的にイベントを主催するモチベーションは、どこにあるのでしょうか?

正直に言うと、自分の作業時間を確保するために開催しているというところですね。その時間に、似たような目的で作業したい人が近くにいると、より捗ると思っています。

なので、集まった方々にも「俺が作業するためにこの場があるんだ」と、よしなにこの場を活用してほしいです。

あとは主催と言っても、自分自身への負荷も少ないから続けられます。場所を予約して、当日の朝に来て、机を並べるだけですからね。

──もくもく会などのユーザーイベントはどういう価値や気づきがあるものでしょうか。

初心者ユーザーは、教本とにらめっこするよりも、こういう会で色々聞いたほうが早いし、楽しいと思います。もちろん、自分で考えたり調べたりした上で質問するという前提はありつつですが。

また、Unityやプログラミングの知識をある程度持っている方にとっては、趣味全開のゲームを制作する人を見て「ああ、自分もこんなことやりたいな」と思ってもらえる場になると思います。

──今後、どのような方にイベントに参加してほしいですか?

Unityに詳しい必要はありません。「とにかく〇〇が作りたい。形にしたい!」という人が来てくれると、主催者としては楽しいです。本人に異常な執念や偏った情熱があれば、技術は後からついてくるはずなので、まずは完成に向けて頑張っている人が身近にいるよ、ということを知ってほしいです。もちろんそれ以外の方も大歓迎です!

「川口インディーゲーム製作もくもく会」は、引き続き毎月開催しています。お時間あればぜひお越しください。川口は交通アクセスもよく、都心からも参加しやすいと思います。

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