「Unity道場 教育スペシャル」開催のお知らせ
来る6月20日(土)、27日(土)にUnity道場 教育スペシャルをオンラインで開催します。
Unityの教育サービスとは？
そもそもの話ですが、Unityでは様々な目的に合わせた教育サービスを提供しています。
詳細は上記リンクページに記載がありますが、主な提供サービス5つについて概要を紹介します。これを知っておくと、Unityの教育サービス全体を見渡すことができ、この後紹介するUnity道場 教育スペシャルの概要にも理解が深まると思います。
1.Unity認定試験
Unity認定試験は、Unityと主にゲーム開発（VRやインタラクティブコンテンツを含む）の専門知識を測定するものです。
現在、基礎レベルの「Associate」、実務経験レベルの「Programmer」「3D Artist」、そして上級の専門知識を有するレベルの「Expert」3種が日本では受講できます。
Unity認定試験は、求職者のUnityスキルを認定することで円滑な雇用機会を創出するとともに、企業も認定資格者が在職していることでクライアントへのアピール機会を得られることを目指しています。
2.Unity 認定トレーニングパートナー（ATP）
Unityの認定トレーニングを提供することを認められたパートナーの名称です。
認定トレーニングパートナーとして認定されると、教室内での授業に使えるUnity Education年間ソフトウェアライセンスを入手できるほか、Unity認定トレーニングワークショップを販売、提供できるようになります。
ご自身のお住まいの地域のユーザーに、高品質のトレーニングを提供するチャンスがあります。すでにUnityのトレーニングなどを提供されている方は、参加をご検討してみてはいかがでしょうか。
3.Unity認定インストラクター
Unityを教えるインストラクターとして資質を認定するものです。
認定インストラクターになるには、「CompTIA CTT+ クラスルームトレーナー認定（またはそれと同等のもの）」と「Unity認定試験」の2つの資格認定が必要です。
認定インストラクターになると、インストラクターとして必要な教材などを割引で入手できたり、Unity製品ロードマップへのアクセスができたりなどします。
4.Unityアカデミックアライアンス（UAA）
Unityの授業などを扱う高等機関が集まった教育コンソーシアムです。
文部科学省が認める高等教育機関の一般総合大学、単科大学および職業専門学校がこのアライアンスのメンバーになる資格があり、またUnity認定インストラクターを少なくとも1名以上配置することなどの参加条件があります。
参加すると、アライアンスメンバー限定の四半期ウェビナーへの参加権利や、Unity認定試験用のバウチャーやUnite Tokyoへの優待パスなどの特典があります。
5.教育機関向けUnityライセンス
教室での指導をサポートするために教育機関向けライセンスを無償供与しています。（お申し込み後、Unity担当者が精査し、必要分のUnity教育機関向けライセンスを無償供与します）
なお、同一法人内で50ライセンス以上のインストールを希望される場合、高等教育機関はUnityアカデミックアライアンス、企業系トレーニングスクールはUnity 認定トレーニングパートナーへの加入が必須です。
Unity道場 教育スペシャルとは？
大学、専門学校および高校・高専などの教育関係者向けに、学術研究におけるUnityの活用事例やUnityを使った指導方法など、教育現場で活用できる実践的な講演を行います。
Unity Japanのスタッフによる講演に加えて、Unityアカデミックアライアンス（UAA）認定校のゲストスピーカーも登場します。
講演内容
今回のUnity道場 教育スペシャルは、6月20日と27日の2日間にわたって開催されます。
どの回も参加無料、どなたでも参加できますが、リアルタイム参加は事前登録が必要ですので、各回のイベントページでお申し込みください。
当日はYouTube Liveで配信されますが、終了後はアーカイブとして公開され、ご視聴いただけます。また、すべての講演スライドはUnity Learning Material上で個別に公開される予定です。
Unity道場 教育スペシャル 虎の巻
6月20日（土）12:30 - 14:30
■ゲームだけじゃないUnityの世界
Unityはゲームのみならず自動車、建築、医療、アートなど様々な業界で使われており、Unityを学ぶと様々なジャンルで活用することができます。本講演では実例を交え、Unityを使った事例をご紹介していきます。
講演者：簗瀬 洋平（ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社）
■Unity認定プログラマー試験の試験範囲と試験対策方法について
教育現場で自信を持ってUnityを教えられる証である「Unity認定プログラマー試験」の試験範囲と試験対策について、具体的にご紹介いたします。また、現在今年の夏に実施検討中の「Unity認定プログラマー試験対策ブートキャンプ」についてもご紹介いたします。
講演者：荒川 巧也（ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社）
■仮想現実技術の展望と需要と教育について
本学のUnity認定校申請の目的・従来の教育コンテンツを維持しつつ、次世代の新しい形のVR分野への人材育成のために何が必要と考えたのか？ について、Unityの多様性のある豊富なラーニング教材や支援ツールの活用方法等を実際のファッション分野の過去と現在を対比させながら、本学の取り組みとユニティの利活用方法の一部をご紹介します。
講演者：東出 圭介（専門学校札幌デザイナー学院）
■4年制大学の教育・研究におけるUnityの活用
東京工科大学メディア学部では，2003年よりゲーム開発者育成の総合的な教育をスタートさせ，その中で2010年よりUnityを利用してきました。これまでにプロデューサー，ディレクター，ゲームデザイナー，エンジニア，ビジュアルアーティスト，サウンドなど多岐にわたる人材を輩出してきました。本講演では、4年制の理工系大学の教育並びに研究の中でUnityを利用するメリットとその課題について，教育と研究の両面でお話いたします。
講演者：三上 浩司（東京工科大学）
Unity道場 教育スペシャル 龍の巻
6月27日（土）12:30 - 14:30
■Cinemachineで教えるゲームの3つの大切なこと
自分が受け持つ昨年のゲームデザインの演習授業で、早い段階でCinemachineを使った「視点」の意味を解説する講義を行いました。そこで学生に伝えたかったことや学生の作例を交えて、そこからの知見をシェアいたします。
講演者：安原 広和（ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社）
■Unity Learn Premiumの歩き方
ユニティが運営する自学自習サイトのUnity Learn PremiumにはUnityに関する様々な教材が揃っています。初心者から上級者まで、プログラミングは勿論、アーティスト向け、自動車産業や建築産業などノンゲーム分野まで様々あり、Unityの基本機能から新機能まで体系的に学ぶのに最適な内容になっています。このセッションでは、Unity Learn Premiumの魅力と具体的な利用方法について紹介いたします。
講演者：石井 勇一（ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社）
■新潟コンピュータ専門学校ゲームクリエーター科における、Unityを活用した産学官プロジェクトの事例
当学科において、2019年9月から2020年3月まで実施した産学官プロジェクトについて紹介します。このプロジェクトは、新潟コンピュータ専門学校で制作したVTuber【笑主（えぬし）しぃ】によるVRコミュニケーションや情報発信の実証実験を、新潟市経済部成長産業支援課及び株式会社シーエスレポーターズ・Gugenka（グゲンカ）と連携して実施しました。その時の事例や注意点等をシェアします。
講演者：川原 健（新潟コンピュータ専門学校）
■本学におけるUnityの役割と授業での取り組み
本学におけるUnity教育について、本学情報科学部の教育内容の変遷（プログラミング・CGアニメーション→インタラクティブコンテンツ）とUnityの関わりについてと、「ゲームプログラミング」の授業のスケジュールを昨年度と今年度（遠隔）について取り上げ、卒業研究・制作事例・TGS出展などを紹介し、Unityが本学デジタルコンテンツ制作において大きな役割を担っている旨をお話します。
講演者：松河 剛司（愛知工業大学）