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ブラジルはリズムの宝庫である。AZYMUTH / ジャズ・カーニバル


AZYMUTH / ジャズ・カーニバル(LIGHT AS A FEATHER)/ VIJ6324 / EX-/EX /

ブラジルのジャズ/ファンクバンドAZYMUTH。ブラジルの文脈ではもちろんのこと
RARE GROOVEの文脈としても大名盤である。
私がRARE GROOVEにハマり出して、最初の方に購入したレコードの一枚でもある。
こちらのアルバムではないが、J Dillaが大胆にカヴァーしている楽曲があったりとHIP HOPから好きになった人も多いのではなかろうか。

▽現行のFUNKバンドカヴァー。STEEL PANが効いており最高。

このバンドのグルーヴがタイトながらも、ジャジーなコード進行や浮遊感に惹かれる人は多いと思う。もう一つ彼らの得意なのが、祖国ブラジルのリズムの洗練された解釈であった。今回取り上げたアルバムにPartido Altoという曲があるが、これはブラジルのトラディショナルのリズムパターンの名前をそのまま曲名にしてある。
今でこそ、POPSなどにも取り入れられるリズムではあるが、元々はサンバなどに使われるリズムで、70年代のフュージョンやファンクミュージックに取り入れた彼等は先駆け的であったのかもしれない。

少し音楽の話をさせてもらう。
こちらのリズム2小節フレーズのリズムパターンになる。
1小節目をA、2小節目をBとしよう。ABで演奏されるときもあるが、Bから演奏されBA BA…
と進行される曲もある。基本的に途中で反転することはあまりない。
Aが表拍から始まるのに対してBは裏拍から始まる。
POPSでは表から始まる、ABの形が多いが、ブラジルのルーツミュージックでは裏から始まるBAの形が多い。こちらの楽曲も裏から始まるリズムパターンになっている。

この少し複雑さがありながらダンサブルなリズムパターンが洒落たハーモニーと相まって洗練された音楽を作り出している。
ブラジルはリズムの宝庫である。AZYMUTHを中心に伝統的なリズムと現代の音楽とクロスオーバーした面白い音楽がたくさんある。




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大林 亮三(おおばやし りょうぞう) 1990年9月7日生まれ。 2015年5月に自身がリーダーを務めるRyozo Bandにて DJ MURO(King Of Diggin')プロデュースによる7inch作品をリリース。 2017年にはJAZZ/HIPHOPバンドのSANABAGUN. に加入。バンド活動以外にも様々な分野でのスタジオセッションワーク、Jazz Funk プロジェクトにてロンドン・パリなど海外演奏も経てベーシストとしても国内外ともに活躍の幅を広げている。他にもアパレル・ブランド「ISSEY MIYAKE」のタイアップ映像の音楽制作や、ジャニーズ・ エンタテイメント / mix / ヒプノシスマイクなどといった大手企業コンテンツにも楽曲提供を行う。 2022 年には音楽劇『スラムドッグ $ ミリオネア』で劇伴演奏のバンドマスターを務める。
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