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見られてる

タイトル:見られてる

イントロ〜

あなたはこれまでに、「誰かに見られてる?」って経験はしたことがありますか?
まぁ気持ちの問題…なんか言って片付ける人が多いと思いますが、
実際、もし見られていたらどうしますか?しかもその見てる人が人じゃなく、別の何かだったら?
今回は、そんな気の迷い程度の「見られてる感覚」に襲われ続けた、
ある男性にまつわる不思議な話。

ト書き〈公園〉

俺の名前は枯野曽 輝雄(かれのぞ てるお)。
今年で35歳になる独身サラリーマンだ。

ところで俺は最近、誰かにずっと
見られてるような感覚がしてならない。

どこから誰が覗いてるのか、実際それはわからない。
でもこの感覚がいっときからずっと離れず、半ばノイローゼになりそうだ。

いや、そんな真剣なものじゃないかもしれないが、
それでも見られていると言う感覚はどうしても拭いされない。

友達「お〜い、またそんなこと言ってんのかお前はぁ〜♪」

女友達「もうイイ加減やめなよそんなの〜、相手怖がらせようして、そんなこと言ってるんでしょ?」

人に言ったってこんな風に信じてもらえない。
まぁ実際、俺でも信じられないんだから仕方がない。

でもそうなのだ。やっぱり誰かに見られてる…ってこの感覚は、俺の本能をもって正直にある。

輝雄「…一体何なんだよこれぇ…」

ト書き〈アパート〉

そしてアパートに帰ってくれば、この感覚はなおさら強まる。

輝雄「チッ!…クソっ!」

独りになればこんな時に、男だって普通に怖い。
女だけがこんな時怖いんじゃない。男も霊の類にはやはり弱いのである。

飯を食ってても、風呂に入ってる時でも、ゲームをしてる時でもテレビを見てるだけでも、
あるいは寝てる時でさえ、やっぱり誰かに見られている感覚がしてならないのである。

輝雄「あ〜クソ!!」

と言って、いつも大抵外にまた出かけていく。
1人でその部屋に居るのがやはりヤバイと思えてしまう。
人の輪に入ればその感覚がおそらく消えてくれると思ってしまう。
でも最近はもう人の輪に居ても、その感覚が心に染み付いてるのか。なかなか消えてくれない。
長らく染み付いた習慣のようにして、この感覚が俺の癖のようになってしまった。

輝雄「何なんだ一体…本当に何なんだこりゃ…」

こんな事、他の誰にも無いだろう。経験として。
だから経験すれば誰でも未知の世界に足を踏み入れたとして、
未知ながら、免疫も対応策もなく、俺のように半ばノイローゼ気味になる事は、おそらく必至ではないのか。

でも、生活は連続して来る。そんな与太話的な感覚に溺れ続けてる場合でもない。
仕事はまぁまぁ忙しく、プライベートも趣味を持って充実させるのに忙しくしている。

結婚でもして、更にこの生活を充実させることができたら
この感覚ももしかしたら消えるのかもしれない。その程度に思っていた。

ト書き〈日常に返る〉

そして今日も俺は、日常の充実を追いながら、毎日の生活している。
友達とも普通に遊び、彼女を紹介してもらえるような機会があればそれを目敏く見つけて、乗ってみようなんて仄かな期待も繰り返す。
至って、健全男子のあり方だ。

でもふと独りになると、やっぱり誰かに見られてるような気がしてならないのである。

エンディング〜

それじゃまた。

動画はこちら(^^♪
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