カスタマーサポート担当に若手カマキリ2名を採用
私、畑仕事を「野菜=顧客」という視点でやっているんですよ。そうやって一人で延々と妄想しているのがなかなか面白くて。
競合を制しつつ、顧客の取り扱いは手厚く
一株一株の野菜たちは、一人ひとりの顧客ですので、丁寧に扱わないと簡単にキレられます(枯れたり発育不良になります)。
競合他社に該当するのは病気と害虫。油断すると呆気なく乗っ取られます。が、うまく育てば「顧客満足度」が上がり、収穫した後に来年の苗のための種取りができますが、これぞ優良顧客がもたらすライフタイムバリュー!ありがとう野菜たち来年もよろしくという心境になります!
枝豆栽培の悩み
みなさんは枝豆を栽培されたことはあるでしょうか?私は一昨年、昨年と育てたのですが、一昨年はビギナーズラックだったのか、これといった害虫被害に遭うことなく栽培できて、それなりの収穫量で美味しく食べることができました。
それですっかり「なんや簡単やん」と思い、昨年も植えたのですが、度重なるカメムシの来襲に見舞われ昨年は壊滅的な被害を被りました。めっちゃいっぱい植えていたのに、食べられたのは、ほんの数粒ですよ、数粒!
ほんま腹立つわ。カメムシめ。
カメムシにもいろんな種類がありますが、枝豆に付くのはマルカメムシとホソヘリカメムシです。マルカメムシは、鞘の汁を吸わず、茎の汁を吸うのでまだマシですが(しかも捕獲が簡単。ただし大量にいるとキリがない)、ホソヘリカメムシは飛翔能力高く、捕獲が非常に困難です。ガムテープを棒の先に付けて貼り付けるとか、いろいろ試しましたが打率上がらず途中で諦めました。
そこで今年は先手を打って、同じカメムシ被害が出る枝豆とゴマ(昨年、ゴマも全滅)を、カメムシ発生前から防虫ネットの中で栽培しています↓。
枝豆栽培に特化したもっと背の低いカマボコ型の防虫ネットも使ってはいますが、枝豆は背丈が結構高くなるので、それだとちょっと狭そうですね。
あっという間にネットの天井まで来てしまいます。あ、上の写真は枝豆よりマリーゴールドが出しゃばっていますけど。
カメムシ対策として、天敵であるカマキリのルーキー2名を採用
ネットはカマキリ発生以前に被せてはいたものの、先日、未成年カマキリがマルカメムシ捕獲に失敗する瞬間をネット内で目撃したので、本日カマキリ若手2名をカスタマーサポート担当として、「弊畑」にて新規採用しました。
なお、先日網の中にいた未成年カマキリは強制的に雇用したのではなく本人が勝手に網の中にいただけですので。私は別に悪くない。
そして本日採用のカマキリ↑2名は高校卒業程度の成長具合で、今からの枝豆の生長に合わせた働き手としては最適な人材と思われます。
ということで、今後は更なるCX(顧客体験)向上を目指したいと思いますが、この前、網の中におったマルカメムシが、カメムシ立ち入り禁止区域にどうやって侵入したのかは気になるね。
とは言え、マルカメムシには網の下から入る知能(本能?)はなく、ネットにへばりついて一生懸命に中に入ろうとしているだけのようなので、すでになぜか網の中に入っているカメムシがそこで爆増しなければ逃げ切れるかなと。
あ、なんかもうカメムシとカマキリの妄想で頭いっぱいですけど、今日も摘果含めていろいろ採れました。満足です。
最後にどうでもいい自慢話?
私、去年、カメムシをついに素手でガンガン捕まえられるようになりました。
今年さらに進化して、素手でブチブチ潰せるようになりました。なぜならば、目の前にめちゃくちゃいっぱいおったらすぐその場で潰すしかないねんもん。
ただし!潰せるのはホオズキカメムシなど青リンゴのようなめっちゃいい香りのする種類限定ですね。アオクサカメムシ系の匂いのヤツらは流石にちょっとイヤやな。マルカメムシも臭いです。ホソヘリカメムシは潰せるけど脚が尖っていて手が痛い。あと、飛ぶからやっぱり捕まえるのが難しいですね。技術をあげなあきません。
で、ホオズキカメムシなら、一網打尽です。いっぱい茎にくっついているヤツらを、茎ごと握ります。その後、手をにおぐと(←これ関西弁?嗅ぐ、の意味です)、ほんまに青リンゴともカルバドスとも言えそうな良き香りを楽しめます。嘘やと思たらやってみて、ほんまやし。
いやー、履歴書書くことなんてもうないやろうけど、有機栽培農家に就農するとかなら、特技の欄に「カメムシ素手でヤれます!」って書きたいわ。
みなさん、カメムシは触るとすぐに臭くなると思っているかもしれませんが、あいつらが捕まってから悪臭を放つまでの時間って、意外にあるんですよ。すぐ臭いのはマルカメムシくらいです。近寄るだけでヤツらは臭気を放ちます。ヘタレやな。それ以外のカメムシは、捕まえて捕獲瓶に入れたりするくらいの間なら匂いません。触ったかてどうもない。カメムシ被害にお困りの方がいたら、ご参考にしていただければと思います。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?