見出し画像

お盆の食卓はヴィーガンに

私の食生活、現代日本人の平均的な食生活よりはかなり健康的であろうことを自覚していますが、私は健康オタクではないし、健康に関する知識を蓄積・拡散するのが趣味でもないし(科学的な根拠に関する話には興味ある)、そもそも日々の食材を健康的かどうかという基準で選んでいません

いずれそれについては詳しく書きたいと思いつつ、なんで畑で無農薬の作物育てて食べたいかというと、第一に、おもろいから、そして自分が作れる物を買うのがキライだからと(これもいずれ書こうかな)、新たな味覚の探究をしたいからというのがあります。

ヴィーガンになる気はない

先に申し上げると、今のところ先々ヴィーガンになる予定はないです。

20年前、アメリカにいた頃にベジタリアンという食生活を送る人らに出会い、そのベジタリアンの中にも卵は食べる、乳製品は食べる、魚は食べる、またはその組み合わせ、そして一切の動物性の食べ物は食べない(蜂蜜も食べないけど納豆菌とかは菌はOKらしい)など、いろいろなタイプの人らがいることを知りました。

正直に告白すると、当時はちょっとベジタリアンを馬鹿にしていたかな。仲良いベジタリアンの友だちもいたし、その子たちから学んだ料理もあるけど、当時は自分も若かったし、自分の価値観の方が正しいと思っていましたね。常に、「出汁入ってる方が確実に料理うまいのに、なんでそれを食べへんねん?」という考えが根底にありました。

ですが、時が流れ、思考も変化し、子供の頃から関心のあった環境問題をより身近に体験するようになり、「肉食は減らした方がええな」と近年感じるようになりました。

実は12、3年前にも、あるきっかけがあってヴィーガンではない菜食に挑戦したのですが、結局は挫折しました。それほど頑張った訳ではないのですが(もともと根詰めてやる性格ではないので)、当時の相方が「肉食べたい」となると、そらまあ、続けるの難しいんですよ。

そして、精進料理みたいなものを作るのは、時間がないと大変で。結構、手がかかる。当時はまだサラリーマンやっていて、モーレツ忙しかったこともあり、長続きしませんでした。

でも今、自営業になってもうじき10年、コロナ禍により時間の余裕は倍増、環境への意識はずっとある、そしておもろそう&美味しそうなヴィーガンのレシピ本持ってる!ならばたまにはやってみるかという訳です。

でも、何度も言いますが、完全な、ストイックな菜食を毎日やる気は毛頭ないです。理由は初めに書いたとおり、「健康のため」とかじゃなくて、「新しい味覚の発見がおもろいから」に他ならないから

そして何かを食べる時に、私は罪悪感を感じません。罪悪感って、自分の頭の中で勝手に「いやー、これが正しいことやから、こうするべきやって決めたのに、できてない〜」ということに執着して、ひとりで気を揉んでるだけやん?と私は個人的に思っていて。その思考自体にあまり意味がない。「あかん思てんにゃったら初めからやるなよ!」と言うことをやってもーて後からゴニョゴニョ言い訳するほどアホらしいことはないんちゃうかな。

土用の丑の日に鰻を食べるように、お盆は菜食にしてみる

という訳で、今日はこの本を眺めてみて、なんぞ旨そうなヴィーガン料理をこさえてみよかいなと。

先ほどモロヘイヤ、万願寺とうがらし、ズッキーニ小1、中玉トマト1、ナス2種類を収穫したので、その他、まだ食べていない野菜も活用して、トルコとかモロッコとか、そのあたりの料理を食べたい気分です。

肉はベジミートを活用します。この本に出てくるベジミートの唐揚げにハリッサをかけて食べるという料理が、むちゃ美味しいので、それメインにしよう。モロヘイヤのスープもええね。乳酸菌発酵させた漬物の汁を出汁にして。

トマトもあるし、これも食べたい!ない材料は買いに行くか。雨やけど、楽しく過ごせそうな気がしてきたわ。

健康的な食生活=健康ネタに関心がある訳ではない

実際、健康的な食事は病気になりにくい状態を維持することに繋がり、結果的に健康に繋がるものでしょう。それには異論はありません。

でも、健康のために食生活を改善したことはないねん、私は。もともと雑穀とかナッツとか好きやし、白い砂糖は好まんし、ジャンクフードもインスタント食品も滅多に食べない。カツカレーの旨さも理解できん。ケーキとか生クリームとかバターとか大好物やけど、これも大量には食べない。つまり、努めて避けるというよりは、もともと関心がなかったり、大量に摂取するとマズいものを大量に摂取する習慣と欲求がない。

既成の食べ物については、100年前から人が食べていたものならば、大抵のものは家で作れるし(ただし気候条件などが合わず難しいものはある)、最初に書きましたがそれを買うこと自体がキライなので、食べたければ自分で作ります。そうすると、添加物が手元にそもそもない状態なので、余計な物が入っていないものが結果的にできあがる。ついでにゴミも減らせる!(←ゴミ捨て行くのも大嫌い)

結論としては、健康を意識し、努めて健康食を食べることにもあまり関心はないけども、作るのがおもろい、食べたら美味い、ただその欲求を満たしたいがために、料理しています。

ヴィーガンレシピをたまに試すモチベーションも、そこです。たぶん、健康的なライフスタイルの実現がモチベーションの上位にある方とは、これまでの経験上、あまり話が合いませんね。大抵の場合、私も同じモチベーションだろうと想定して近づいて来られたものの、「え?違うの!?」となると、なかなか話が噛み合わなかったり、理解されなかったりするので。なお、私は健康のための食生活改善をしている方の価値観を否定するつもりはまったくありません。それはそれで有意義なことだろうと思います。

という訳で、健康がモチベーションの主軸にあっても、私のような価値観もアリだと理解してくれる方とは、味覚や環境に関する話をしてみたいなと思っています。

その後、作ってみた料理の話はこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?