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お向かいの冬彦さん(300文字)

町内会こぼれ話

 お向かいの冬彦さん、とある令嬢とのお見合いの席で「小生、そんじゃそこいらのおとことちがうけん。(便秘で)”中身の” 常にギュギュっとつまっている漢じゃけん」とにわか九州弁でひた歩んできた人生の成果物を猛アピール。
 町内では「久々に中身のつまった話を聞いた」
「その一点突破で序盤いける男が町内に居るとは。流行らず廃れたとばかり。はたして続く中盤終盤戦術に抜かりない展開だったのか、気になるところだ」
「懊悩のしみついた渋めの表情がチャームポイントとして映えうったえた可能性はある。が、この場合、キレがよいスッキリした結果を期待してもいいものなのだろうか」

 小さな公園一角での冬彦に関する立ち話、議論は尽きないようだ。

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