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マッチ売りのこと

小規模なエッセイです。
 (サバイバルな見地から)

 マッチ売りの少女である。
 少女にマッチを売り歩かせ呑んだくれる父、唯一少女を愛してくれたおばあさん、貧乏な家庭の少女。
 とあるウェブ版この童話の教訓欄には【可哀想な少女を助ける人は誰も居らず、人は見てみぬ振りをする。】大意大体そのように記述があり、敢えて本筋外しかなと。
 やはり肝はサバイバルに於いて資源は一気盛大に浪費するな!かなと(笑)。
 火に映じてくるおばあさんは少女の思慕の感情が産んだ(街中に孤立してあり、空想の孤絶のなかにいる)願望夢で、もし其れが天国に在するおばあさんからの想いの影であったなら、おばあさんは少女を保護してくれる縁を命をかけてでも探し、マッチの灯りの幻影の中でメッセージを伝えるだろう、と思うんだよね。

 地上に居る間の少女が浸る事の出来る幸せな空想が数少なであったこと、最後のマッチが尽きるそれまでは、地上生の仕組みが影が明確には落ちぬ隔てを生んでいただろうことが、哀切を誘う。

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