「意味がわからない」と言わない。
楽しくて寝不足の日々
彼女と同棲を始めて1ヶ月が過ぎた。
今のところ致命的なケンカはなく、相変わらず平穏に過ごしている。
彼女とは話が合いすぎる。考えるのが好きな2人なので、夜に話しているとあっという間に深夜2時になっていることが多い。
寝不足が続いているのが最近の悩みです。
でも、一緒にいたくて同棲しているのだから、「そりゃ、構わずにいる方が難しいよな」と納得してる部分もあります。
どのような同棲生活かというと…。
夜中に急に踊り始めたり、朝起きてベッドで泳いだりというノリが行われているものと思っていただければ。笑
この2人でしか成り立たないことが風通しの良い2DKの部屋で巻き起こりまくっている。
また、お互い言葉遊びが好きなので、2人だけの言葉を日々生み出しています。
毎日違う呼び方で読んだり呼ばれたりしていると、自分が何者なのか見失うときもあるけれどなんとか生きてます。
会話の語尾の流行も日々移り変わるのでLINEの会話は暗号みたいになっていることもある。
だから、「もしLINEが流出しても解読不能だよね」と呑気なことを2人で言ってます。
時には、ニュースを見ながら社会的な話題も話せる。たまに賢い話題とくだらない話題のギャップで混乱しそうになります。
「その言葉は私を拒絶している」
あるとき、彼女が話す内容の要旨がつかめずに僕が「意味がわからない」と言ったことがあった。
ふと隣を見ると、悲しい顔の彼女。
理由がわからず、「なんで悲しい顔してるの?」と尋ねた。
返ってきたのは、「その言葉は、私を拒絶してるように聞こえる」と。
それを聞いて始めは(メンヘラかな…)とも思った。が、確かに相手を突き放す言葉だったなと気づいた。
逆の立場だったら同じ印象を抱くかもしれない。これまで意識せずに使っていた言葉だったなと反省した。
続けて話をしていると、彼女は僕が支離滅裂な言動をしても「意味わからない」はNGワードにしていたとのこと。
いつも深く考えずに(いい意味で)思ったことを口にする彼女が、そうやって意識していることがあるなんて意外だった。
相槌上手で話題が豊富な彼女
彼女と初めて会って話をしたときに「なんて相槌が上手い人なんだろう」と感動したのを覚えている。
相手を嫌な気持ちにさせないし、どんな話題にも彼女なりの言葉が返ってくる。
1つ歳下なのに、それを感じさせなかった。対応できる話題の豊富さに驚いた。
「わからないからその話題、変えよ」
「ごめん、それ興味ないわ」
といった言葉を彼女から聞いたことがない。
彼女は知的好奇心が旺盛で、会話を相手に合わせられる。その長所はとても尊敬する。
モヤっとしたら相手に伝える
その一方の僕である。無意識に発言した「意味がわからない」は相手を拒絶する言葉だった。
彼女に言われて初めてそのことに気づいたし、考えずに発言していたことを反省した。
言い方や声のトーン、テキストで(笑)が付いていても真意は同じ。それ以降、その言葉は使わないようにしている。
この一件がきっかけとなり、会話の中で気に食わなかったり、モヤっとしたことがあれば相手に伝えようと同盟を交わした。
「その言い方はイヤだ」
「なんでそんな言い方するの」
みたいな発言をどんどん言ってOKとする。
身体の相性 < 言葉の相性
「ケンカや思い違いは、些細な言葉の認識のズレから起こる」と僕は考えている。
身体の相性も大切だけど、
言葉の相性はもっと大切だ。
一緒に生活すると、身体を交わしている時間より、言葉を交わす時間の方が多いのだから。
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