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8年ぶりのチェンマイ



8年ぶり、2度目のチェンマイ

1時間遅れで列車はチェンマイの駅に到着。今のところタイ国鉄は百発百中遅れている。
列車内では久しぶりの食堂車を見かけて感動した。本当は座りたかったが、荷物を置きっぱなしで来るには少し心配だったので、コーヒー……と言ってもインスタントを、1杯持ち帰った。

前回この街を訪れたのは2015年の12月のこと。……8年ぶりのチェンマイだ。
街はどの程度変わったのか想像もつかないが、わたしのほうはこの8年で随分と旅慣れた。まだあのころは旅を始めてまもないころで、何もかもが新鮮に映ったが、今ではちょっとやそっとのことでは驚けない。
もし、わたしが高級ホテルや洒落たレストランに行くようにでもなれば、またそのときは驚きで目を見張るだろう。いつまでも同じ位置にいるから、見ているものが変わらず、新鮮味に欠ける。


駅から市内まで

これはトゥクトゥクと呼べるのだろか。バイクの横にサイドカーのように荷台をつけ、屋根まである。声をかけてきたおじさんが、これで街まで行くと言うので、わたしたちは交渉して乗り込んだ、荷台のほうに。
そこはちょうど和太鼓のケースサイズで、わたしは彼女のための乗りものだと確信した。

チェンマイの街は東西南北に門があり、わたしたちは東のターペー門付近に宿を取っていた。
まだチェックイン時間前だったが、連れの荷物を預かれる場所が部屋しかなかったようで、不本意だったかも知れないが、早めに部屋に通してくれた。
イメージしていたより狭い部屋だが、この値段でドミではなく個室に泊まれるのだから贅沢は言えない。ふたり旅最大のメリットだとわたしは思っている。


タイ料理、ムーガタを食す

今夜は共通の友人と会う約束をしている。今年ウユニで出会った女性で、帰国後はわたしの連れとも仲良くしてくれている。
面倒見のいい女性で、機会があるごとに連れのほうに声をかけてくれ、なんだったら今回の件もわたしではなく、連絡を取っていたのは連れのほうで、あちらの友人と4人で食事をすることになっていた。

ムーガタという料理がある。わたしは初めて食べるのだが、食べてみるとこれが大変効率的な? 便利な? 食べものだった。
簡単に言うと、焼肉としゃぶしゃぶを足した料理だ。
形状はジンギスカンを食べるようなグリルの周りに、流れるプールのようにスープがぐるっと囲んでいる。先に言っておくとこのスープが激ウマだった。
199バーツ(約850円)で食べ放題になっていて、何が食べ放題かと言うと、主には肉。牛、豚、鶏、ひょっとしたらもっと別なものの肉。白身魚、レタスやエリンギもあり、白身魚も含めてこれらは周りのスープに入れる。上のグリルからこぼれ落ちる油と肉汁が旨味を出している、ような気がする。
上は焼肉だが下はしゃぶしゃぶのようだ。焼いた肉も美味いがスープに浸したレタスが美味い。
〆には麺まである。1食199バーツはわたしのなかで奮発した食べものだが、時間無制限で食べ放題のムーガタはお得すぎた。
ローカルが集うような店に入ったのだが、19時には並ばなくては入れない人気店だった。地元の人はあまりお酒を飲んでいる人たちがいなかったが、わたしたちはビールと一緒にそれらを楽しんだ。

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Rio
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