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4年ぶりにタイを訪れる



タイ国鉄でバンコク入り

1時間ほど遅れてタイのバンコク、「Krung Thep Aphiwat Central Terminal Station」に電車は到着した。20時間の長距離移動だった。
持っていたポテトチップスだけでは当然お腹が空いたが、タイの通貨を一切持っていなかったので車内販売で何も買うことができなかった。とは言え、インドの電車と比べると50倍は快適だった。

何はともあれまずは現金だ。ここから市内までメトロなりで移動するにしても現金は必要だ。だだっ広い駅でATMを探した。
タイではキャッシングではなく持っているUSドルを両替してタイバーツを作るつもりだが、それは市内に出てからやるつもりなので、いったんは少額キャッシングをする。今日本円は弱すぎて4年前に来たときの1バーツ3.5円を大きく下回り、1バーツ4.3円もする。これでは敵わないので、1ドル108円のときに買ったドルを今回は使うことにする。

駅から「MRT」に乗ってきたはずだが、いつもどおりと言うか、相変わらずと言うか、予約した宿まではまだ2.5キロもあった。本当はここからもう一本乗り換えが必要なようだったが、別料金がかかるのも腹立たしいと歩くことにした。
炎天下の中、重い荷物を背負って歩くのは相当に応え、途中で食事休憩を挟んだ。昨日からろくに食事も取っていない。久しぶりのタイ料理にタイのビール、チャンビールを添えた。あ~、染みる。

宿はドミを1泊だけ取った。明日からは日本の連れと一緒なので、別のゲストハウスで個室を取っている。連れはペルーに引き続き、日本から和太鼓を持ってやってくる。海外の路上で演奏をすることが彼女のやりたいことだ。

バンコク


9年ぶりの再会

バンコクに来たら会いたい人がいた。フィリピン留学中に世話になった先生だ。と言ってもわたしよりも年下の女性なのだが、彼女は6年前からバンコクで生活している。
9年前、わたしはフィリピンのバコロドという街で数ヶ月、語学留学のために生活した。その翌年の7月に1度バコロドを訪れたが、そのときには会えなかったので実に9年ぶりの再会になる。
彼女と事前にコンタクトを取り、初日の今日、会う約束をした。

わたしが宿を取った近くの駅「Ratchaorarop」までわざわざ来てくれた。偶然だが、駅のすぐ真裏にフィリピン料理屋「Toto Inasal」があり、フィリピン出身の彼女はたまにここを訪れると話す。
確かに9年経つようだし、6年もこっちに住んでいるようだったが、特に9年前と変わった様子はなかった。強いて言えば、恰好が少し綺麗目になったということぐらいだろうか。そう、彼女はこんな感じだった。
わたしの都合でSIMの契約に付き合ってもらい、その後食事をして別れた。
今現在の話、英語の教師をしていても欧米人に比べフィリピン人は給料が安いこと、彼女が日本で働きたいと思っているということ、辛い料理にも慣れたということ、バンコクは好きだということ、フィリピンにいるわたしも知っている彼女の友人たちの話など。短い時間だったけど、9年という時間を飛び越えて今を共有できるというのは何だか不思議だった。
次回はフィリピンで再会したい。


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