UXの"U"は何の"U"?オフラインのDX(MaaS含む)の壁を考える

DXとデジタル化

玉石混交なDXですが、皆様の企業のDXの状況はいかがでしょうか?
デジタルツールの導入やシステムを少し連携させて弊社のDXは順調ですみたいな表現をされる企業様もいらっしゃるようですが、この状況が回復した後の市場でのDX化した企業とやらなかった(もしくはごまかした)企業との差がどんどん広がっていくなと言うのを強く感じています。

UX(Unique Experience)

で、DXの文脈でよく議論に出るUX(CX)ですが、この”U”って文字は作り手の認識は結構ずれている気がします。
UXのUはユーザーエクスペリエンス(英: user experience)の”U”だろって当たり前に言ってくると思いますが、作り手が差別化する時に独自のUIを作りたがり結果、UXの”U”がユーザーを無視した”ユニーク”になっているケースが散見されます。
例えばですが、紙の会員証がトゲトゲとかついてたり、会員証として認識しないような形状のものを誰も求めませんが、アプリのUIではそれを狙う方が多いと思います汗。
ちなみにユニークが全部だめかと言うとそうではないとも思います。
アフターデジタルなどでも出てくる便利レイヤーと意味レイヤーで分けた場合、便利レイヤーでのユニークさは不要で例えば電車の自動改札機などにユニークさは不要ですが、同じ?入り口であるテーマパークなどの入り口などはその世界観を体験する入り口としてユニークであると言うのは意味がありますよね。

UX(Universal Experience)

では本来のUXって何かなってとこですが、変な特徴やごちゃごちゃした多機能は不要でUniversal仕様で誰にでもわかりやすいものである必要があると思います。
特にオフラインでは偶然でのサービスとの接触がメインなので(リテール文脈でも非計画購買が多いという事はオフラインは偶然のケースを必然と考えるべきです)、インストールやセットアップに時間がかかる・操作方法に悩む場合が少しでもあれば殆どのケースで使われないので、どれだけフリクションレスに導入され、学習コストが不要、もしくは同じような機能のサービスと同じような操作感であるってのが大切かなと思います。

最高にイケてるUIかどうかは少し置いといて自分としての一つの答えとして、フリクションレス・同じような操作感のガイド(一部コード付き)を

で示して、LINE APIでのオフラインでのユニバーサルな使い勝手を啓蒙していっており、オフラインでのサービス導入時の事業者側のヒントとユーザーのメリットも記載していますので、参考にしていただければと幸いです。

移動でのDXである”MaaS”

現在LINEではオフラインDXの新しいチャレンジとしてLINE API×AzureでのMaaS文脈のプロジェクトを進めています。

発表は一ヶ月前ですがすでに

な取り組みも行われ、現場の反応から手応えも感じています。
MaaSだけだと色々できそうなネイティブアプリのほうが良いのでは?って思われる方もいらっしゃると思いますが、ユーザーの導入時の障壁とBeyond MaaS的な文脈になるとネイティブアプリは色々縛りが出てくると思います(この縛りの仮説は別の機会にでもお話しできればと)のでLINE APIを活用してLINEのアセットをうまく使っていただければと。
ちなみにどのようなUXができるの?ってのは一例として

に説明だけでなくデモをご用意しています。このデモはスマフォ単独で体験するのと、PCでユースケースサイトを見てQRコードを手元のLINEで読み込んで体験する場合でデモのUXが大きく変わります。後者のパターンなオフライン(PC)とオンライン(スマフォ)との横断を疑似体験できるのでOMO的なヒントにもなれば幸いです。

まとめ

長々と記載しましたが、オフラインDXでのサービス導入は偶然の想定が必須です。ユニークなUIではなく誰もが使うユニバーサルを意識してユーザーと向き合っていただければと思います。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?