GPA大全!~目的から具体的な戦略まで~
〇はじめに
今回もUni.Newsをご覧いただきありがとうございます。
学生生活で困ったら「Uni.News」を見れば迷わない
そんなメディアをお届けしていこうと考えておりますので、楽しみにご覧ください。どんな人が書いているのか気になる方はこちらも参考にしてください!
■今回の記事の対象
大学で良い成績を修めたいと思っている学生
■この記事を読み終わったら分かること
大学でわざわざ勉強を頑張る目的・具体的な頑張り方
「大学における学業ってどんな立ち位置なんだろう...」
「大学の学問は楽しそうだけどどうしたら意味のある学びを得られるだろう...」
大学に入ってすぐの人の中には、大学における学問との距離を決めかねている人もいるかもしれません。
そこで、このような悩みや疑問を解消し、大学で1つ大きな学びを得られるよう、【GPA大全】を作成しました。
タイトルだけ聞くと、ただ楽な講義を履修して効率的に好成績を修める方法論のように思えるかもしれません。
しかし、私が目指すのは、「あなたは大学で何に力を入れましたか?」と聞かれたときに胸を張って「学業です」と答えられるようなレベルです。
結果的にGPA4.0満点中3.5程度を記録して奨学金を貰い、自身のアイデンティティとして学業を位置づけているような状態の獲得です。そのための具体的なマインドや知識を載せました。
このGPA大全を見ることで、学業に力を入れたいと考えている皆さんが、大学で勉強する充実感や面白さを獲得できることを心から願っています。
【なぜ大学の勉強に力を入れるのか?】
大学で良い成績を修めたい!という人にまず考えてほしいのは、「そもそもなぜ勉強に力を入れたいのか?」ということです。このnoteの後半では具体的な講義・テストへの取り組み方について述べていますが、正直、それらのどんな方法論よりもこの目的ないし動機付けが大切です。
大学1年生の人には意外かもしれませんが(反対に2年生以上の学生には半ば当然の事実として受け止められているかもしれませんが)、大学で学業に力を入れたいという人の割合は想像よりもずっっっっと少ないです。
基本的なスタンスとして、「大学の勉強は適度に力を抜くもの」、「やらなければ卒業できないからやるが、仮にやらないで良いのなら出来る限りやりたくないもの」という考え方を持っている人が殆どです。
そうした環境で1人(同じように学問に力を入れたい人が周りにいればそんなに良いことはありませんが)学業に注力し続けるには、常に立ち返ることのできるモチベーションの原点が明確である必要があります。
「何の為に」という目的が要るのです。
動機付けには2つの種類があります。
「外発的なもの」と「内発的なもの」です。
外発的な動機付けは、学問自体が目的になるというよりは何かを達成するための手段として勉強を頑張ろうというタイプの動機付けです。
例えば、「留学に行くために一定の成績が必要だから大学の講義頑張ろう」とか「奨学金が欲しいのでそのための条件としての成績基準をクリアしよう」、あるいは理系の人には多いものとしては「大学院進学に必要なGPAを取得しよう」などが挙げられます。
対して、内発的な動機付けは、学問それ自体に楽しさを見出しているような状態です。
純粋に学問それ自体に興味があったり知る行為そのものが好きで、自分の興味関心を追求していった結果、事後的に成績がついてくるような状態です。
いずれのモチベーションも大切ですし、大抵の場合人のモチベーションは外発的な要素と内発的な要素が組み合わさってできています。
しかし、個人的な意見としては、大学での学問を外発的なモチベーションで乗り切るのはあまりに勿体ないというか、味気ないと思うのです。
1年生の皆さんは想像もつかないかもしれませんが、大学での学びは主体性の有無という点で高校までとの学びとは全く違います。
自分で学びたいことを中心に学んでよいという、ある意味特権的な期間が大学生です。
これもまた極めて個人的な意見ですが、大学での学びを楽しいと思えるかは、実際講義がどのくらい魅力的かということよりも、どれだけ「面白いものに違いない」という姿勢で臨めるかにあると思います。
どうせ同じ単位をとるのなら、その特権的な機関を目一杯楽しんでやろうという態度でいた方が大学生活豊かになるのではないでしょうか。
【就活で学部生の「大学の成績」は役に立つか?】
動機付けの話を聞いた時に、上記のような疑問が頭に浮かんできた人も多いと思います。私個人としては、YesでありNoだと思います。
外発的な動機付けで学業に取り組んできた場合、残念ながら学業はそれほど就職活動に役には立たないでしょう。
確かにエントリーシートに現状のGPAや取得単位数を書かせる企業は多いですが、多くの場合これは「滞りなく卒業して入社できるかどうか」の確認程度にしか使われていないという印象です。
いわゆる「ガクチカ(学生生活で力を入れたこと)」で学業を挙げる人は、(とりわけ文系学部生では)あまり多くありません。学業は大体が個人的な話になりがちであり、他の人を巻き込むようなエピソードになりにくいからです。
しかし、内発的な動機付けで学業に注力してきた場合、これは自分の人となりや個性を表現する一大要素として、大いに役立つと思います。
先ほど「大学生活で学業はやらなくていいのならやりたくないと考えている人がほとんど」と書きましたが、逆に言えば、自分が好きで学んでいることで自分を語ることが出来る人はそれだけで他の就活生と差別化されているとも言えます。
(ヨビノリたくみさんのnoteに詳しく書かれているので興味ある人は是非読んでみてください)
就活、とりわけ面接の究極の目的は「私はどんな個性を持っているか」を面接官に伝えることです。
大学の成績(結果=what)や好成績をとったプロセス(過程=how)自体は就職活動とは相性が悪いかもしれませんが、「なぜわざわざ学業を選び取って力を入れたのか」というモチベーションの源泉の説明(why)はあなたの個性を語るのに本当に役立つはずです。
【好成績をとるための戦略】
では、学業に力を入れる目的が決まったところで、次にどのようにすれば好成績をとれるのかを考えていきましょう。注意する点を時系列順に確認していきます。即ち、1.シラバスの確認、2.履修登録、3.講義・課題4.テスト・レポートの考え方の4点です。
1.シラバスの確認/2.履修登録
大学の講義は必修のものもありますが大学や学部によっては自由選択の科目が設定されていることが多いです。
履修登録の考え方には様々なものが有ります。良く聞くものとしては「友人と示し合わせて同じ講義を登録する」だとか「先輩から楽に単位が取れる講義を登録する」などでしょうか。
私のおすすめは、シラバスを確認してから履修登録をする方法です。大抵の講義にはシラバスと呼ばれる講義の予定や概要が載せられたデータが存在します。ここで大体の講義の内容や形式、評価基準などを知ることが出来ます。ここから自分の興味のある分野を扱っていそうな講義から登録するのが良いでしょう。
よく「期末レポートがないからこの講義にしよう」とか「出欠確認がないからこの講義にしよう」とか「知り合いが誰もいないからこの講義はやめておこう」という方法で履修登録をする学生もいます。
ですが、仮にあなたが学業を目一杯楽しんで力を入れたいと考えるのであれば、個人的には個人の興味関心以外の要素は履修登録の時には考えなくてよいと思います。
良い成績をとるためにはできるだけ評価が甘めで、簡単な講義を履修すべき、という考え方もあると思いますが、経験上、大学の講義でそのような考え方をしていて好成績を挙げている人を見たことがありません。
それは、レポート・テストの項目で後述するように、大学の勉強においては「努力を努力とも思わずに自分の知識を広げ深めていける人」が存在していて、講義を単位集めの場として捉えている人のリアクションペーパーや期末レポートではとてもそうした人たちに太刀打ちできないからです。
興味関心こそが好成績をとる最大の武器です。
3.講義・課題の考え方
履修登録が終わったら、時間割を作成して1週間の大まかなスケジュールを確認しましょう。
(スケジュールの管理はデジタルでもアナログでも何でも構いませんが、お勧めは「すごい時間割」という大学生向けの時間割アプリです)
講義によってはリアクションペーパーを書かせたり、小レポートを提出させたりする課題が出ることもありますが、お勧めはその日のうちにその日の講義の課題は全て終わらせることです。
学内GPA1位をとっているような人は課題や予習復習に物凄い時間をかけているんじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、実際全くそんなことないです。(だいたい1つの課題15分くらい)ただ、毎回の課題をきっちり提出するだけです。(こうして書いていると高校まで当たり前のようにやっていたことではありますね笑)
大学の講義は、大学にもよると思いますが大体全15回で構成されていることが多いです。7回目の講義の後に中間のレポートやテストが設定されていることもありますが、いずれにしても毎回の課題に答えているだけではレポートやテストでだいぶ苦しくなります。
従って、講義の内容は高校までと同様、板書をするなどして自分が後から見て思い出せるように記録しておく必要があります。
〇参考:ノートの取り方
(大学によってはPC/タブレットの板書は認めないだとか、レジュメは紙の形で教場で直接配るだとか、私の大学学部の講義とは違う形式で講義が行われるところもあると思いますので、参考程度に読んでください)
①自分の講義を、「教授がメインで使用しているWordやPowerPointの資料を何らかの形で獲得できるか否か」で仕分けする。
②資料獲得可→ダウンロードした資料をiPadなどのタブレットでアプリ「good note」にアップロードして、資料に直接要点を書き込む形で板書。
資料獲得不可→PCを教場に持ち込んで、講義の要点をWordやGoogle Documentで板書。
③レポートやテストの前に板書を見直す。
(板書のスタイルは以下の動画を参考にしています)
4.期末(中間)テスト・レポートの考え方
多くの大学では期末(中間)期間に、テストかレポートのいずれかが課されます。この項では、それぞれについて私が考えていたことを記します。
〇テスト
対策の仕方は高校までと変わりません。出題範囲が教授から告げられるので、上記の板書や資料を参考にしつつその範囲を一通り理解・暗記しましょう。
ただし私個人の経験では、一問一答のようなテストや暗記だけで答えられるようなテストはあまり多くない印象です。覚えなければいけないことが多くないという意味では楽ですが、逆にそれは自分の考えや意見・考察を書かなければならないということでもあり、日ごろからどれだけ講義内容について自分なりの興味関心を持って考えてきたかが問われるということです。
一夜漬けが通用しないというのが高校までのテストと大きく異なる点でしょうか。(そうした記述式のテストの場合、一問一答形式のテストと違って単位を落とす学生の数は少ない印象です。反対に最高評価が出にくいのもこのテストの特徴かもしれません。
〇レポート
多くの学生は大学に入って初めて長めのレポートや論文を執筆することになると思います。よって以下、レポート執筆時の注意点を箇条書きでまとめます。
①形式を遵守する
レポートは内容も大事ですが、それと同じくらい形式の正しさも求められます。具体的には書式や文字の大きさ、タイトル・氏名の書き方、引用文献の示し方などです。学問分野や教授によって求められる型は異なりますので、毎講義ごとに必ず形式を確認しましょう。
②参考文献に学術的な文献をいくつか含ませる
ネットの記事やまとめサイトは読みやすいですが、それだけでレポートを書ききるのはおすすめしません。
多くの学問分野では、現実に起きている様々な事象を抽象化・一般化した理論ないしフレームワークと呼ばれるものや、「○○主義」といった主流の考え方を表すものが存在します。
ほとんどのレポートは、様々な事象(過去の歴史についてや現在起きている問題についてなど対象は様々ですが)についての考え方やスタンスを問うものばかりですから、そうした問いに対して、上記の理論やフレームワークは既に一定の答えを出した結果であり、極めて有用です。
極論、現在の各学問領域で主流とされている問題の捉え方を理解した上で、自分はそれに沿うスタンスなのか、そうではないのか、新しいスタンスを提示するのかを決めて論じていけばよいわけです。(ほとんどの講義では主流のスタンスを理解し、それに現実の現象が当てはまることを示すところまでしか求められませんが)
よって、まずは学術的な論文をいくつかでも良いので読み込んで、現在主流の考え方を知るところから始めることをおすすめします。論文は大学の図書館でも借りられますし、「Google Schooler」という論文検索サイトでも閲覧することが出来ます。
③とにかく楽しんで書くこと
②の参考文献についての項目で内容についても少し触れましたが、一番大切なのは楽しんで書ききることです。
勿論理論やフレームワークや主義主張を学ぶことは必要ですが、それらは貴方の意見や主張をより魅力的・説得的にするための手段でしかありません。先人の物事の捉え方を学んだうえで、自分はどう考えるのかを自由に記してよいと考えると少しワクワクしてきませんか?
また、自分が履修している講義以外で学んだ理論やフレームワーク・主義主張が現在執筆中のレポートに活用できないかを考える方法は本当におすすめです。歴史学の分野の物事の捉え方と文化人類学の分野の物事の捉え方、哲学の分野の物事の捉え方、全て少しずつ繋がっています。
多くの場合、現実の事象を1つの学問分野の考え方でのみ説明することは出来ません。自分が履修している講義全ての知識・関心を駆使して、自分のものの見方がアップデートされている実感を得ながら、楽しんでレポートを執筆すると良いのではないでしょうか。
【おわりに】
結局どれだけ学問を楽しいと思えるかがそのまま成績に繋がると思います。あまり堅苦しく考えずに、自分が面白いと感じた分野をそのまま深めていけばそれで十分だと思います。これから学業に打ち込みたいなと言う人の参考に少しでもなれば幸いです。
☆その他
大学生活のお役立ち情報を毎日Twitterで配信中!気になることがある人はこちらへのDM、この記事へのコメントで教えてください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?