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ジャイアンツの伝統が変わる日:ナイキへのサプライヤー変更でジャイアンツの伝統は変わるのか

ジャイアンツのユニフォームサプライヤー問題

ジャイアンツがまたもやユニフォームサプライヤーを変更した。以前サプライヤーであったミズノとは2年契約としていたが、2022年限りとなってしまった。ジャイアンツはこれまでもアンダーアーマーやアディダス、デサントとここ20年間で変更が相次いでいる。これからナイキとの契約により、読売巨人軍の伝統のユニフォームは、どうなってしまうのだろうか。そして記事にもある2024年に控える球団90周年の節目に向けて大きな動きがあるかもしれない。

【2000年以降のユニフォームサプライヤー】
~2006    デサント
2007~2015 アディダス
2016~2020 アンダーアーマー
2021~2022 ミズノ
2023~    ナイキ

こちらの記事でもユニフォームの変更可能性を書いたが、正直、ミズノ社との契約延長の筋で観ていたが、ナイキとの契約と情報が出たため、ジャイアンツのユニフォームが変更となることは確実となった。
2023年ユニフォーム変更がある球団はあるのか?

ジャイアンツのユニフォームの歴史

ジャイアンツのユニフォームと聞くと何を思い浮かべるだろうか。どの世代を聞いても「GIANTS」という6文字ロゴだろう。このイメージは巨人・大鵬・玉子焼きの時代から変わらない。6文字をフォーマットとしたジャイアンツのユニフォームはこれまでの長い歴史の中で変わることがなかった。唯一変わったのは、スタルヒンが須田博となっていた戦時中の左胸に大きく「巨」と書かれていたユニフォームくらいであろう。ここ数年のサプライヤー変更でもデザインの大きな変更はない。アディダスにデザイン変更されたときに少し角ばった文字デザインに変わった時に新しさを感じた程度だ。ここまで変更をしないというのは伝統あるジャイアンツはデザインに関しては変えることができない保守的な球団であることは間違いない。

ナイキとの長い付き合いが始まる

ナイキとのユニフォームサプライヤーの変更が発表されたが、ナイキは現在MLB全球団のユニフォームサプライヤーを2020年から10年という長期契約をしている。アメリカの4大スポーツと言われているうち3つMLB、NBA、NFLすべてナイキが独占している世界的スポーツメーカーがNPBにもやってくるという構図である。過去にはNHLもナイキがサプライヤーであった。過去にも西武ライオンズがナイキとのサプライヤー契約を行ったことがあるので、NPBで初めてではない。また、パ・リーグ6球団のアンダーシャツがすべてナイキだったこともある。サッカーの印象のあるナイキだが、Jリーグの鹿島アントラーズや浦和レッズ、サンフレッチェ広島など複数チームのサプライヤーも行っている。プロ野球へのユニフォーム提供などに関してのノウハウやネットワークに関しては持っていると考えてもいいだろう。
そして気になることが一つある。ジャイアンツのサプライヤー契約は契約年数までニュースに載ることが多かった。現に2021年からミズノ社は2年契約というニュースが出ていたが、今回のナイキへの変更に関しては契約年数の提示がないのだ。契約年数は長期とみても良いだろう。球団90周年に向けてのコメントもあり、良きパートナーシップになることは間違いない。

ジャイアンツのユニフォームが変わる日

今回注目したいのが、このニュースでの両社のコメントである。ナイキジャパンの小林哲二VP兼ゼネラルマネージャーのコメントには「ナイキが得意とするイノベーションと創造性を駆使」というコメントがあり、ジャイアンツ側としては今村司代表取締役社長もこれまでの長い伝統に触れながらも「最も革新的な球団でありたい」というコメントが出ているのだ。これは、大きな変更に向けての布石であり、”匂わせ”である。ミズノ社とのサプライヤー契約の際には、記者発表会を行っているが、今回発表会は行われず、リリースとビジュアルのみの発表となっている。このリリースのビジュアルを見ると右胸あたりにナイキのロゴを入れているが、正面の背番号はなくない過去のアンダーアーマー社とのユニフォームに近いデザインに戻っている。これはナイキとしては正面ロゴはいらないという姿勢は明確だ。
広島東洋カープでも球団での記者発表会を行っている。新聞社が親会社であるジャイアンツがユニフォーム発表の記者会見・発表会を行わないはずがない。これはまだ続報があると考えてもいいのではないだろうか。
ユニフォーム好きの勘繰りすぎかもしれないが、このナイキとの契約はジャイアンツユニフォームの伝統が変わる日も近いかもしれない知らせかもしれない。球団90周年に向けたジャイアンツの大きな変革に期待したい。

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