ふるさとは遠くにありて思ふもの
先月のはじめ、学会の研究会に参加するために岩手県の西和賀町に行った。夜行バスを使っての0泊3日の荒業だった。通常は関西か関東で開催される研究会が、今回は岩手と秋田の県境、決して交通の弁がいいとは言えない立地の西和賀町で開催された。西和賀町には川村光夫さんの率いたぶどう座をはじめ演劇の風土があり、銀河ホールという演劇専用ホールも持つ、演劇の息づいてきたまちの側面がある。「演劇と風土」という、テーマが先か場所が先かはわからないが、今回のテーマにぴったりの場所だった。そして現在も銀