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【ワットマハーブット】超有名な女性の幽霊がタイ人に大人気!な寺院(前編)

夏と言えば怪談ですね。
みなさん、怖い話はお好きですか?
わたしは…

とーーーーっても苦手です!

ですが、せっかくオンヌット近くに宿を取ったので、タイ国内では知らない人がいないほど有名な女性の幽霊【メーナーク】が祀られている、超人気なバンコクのお寺に行ってきました。

前編ではメーナークさんの物語と、寺院が人気になった理由を書いてみようとと思います。

メーナークさんの悲しい物語

愛する夫を待つナークさん

良家のお嬢さん「ナーク」の家に、庭師として働いていた「マーク」。
若いふたりは恋に落ちましたが、身分の違いに猛烈に反対するナークの父。
反対を振り切り、ふたりは駆け落ちします。

仲睦まじく過ごしていたふたり。
やがてナークのお腹には新しい命が宿りました。
しかし、時を同じくしてマークは徴兵されることになってしまいます。

マークが戦争に出ている間にナークは出産を迎えるのですが、難産のため母子共に亡くなってしまいます。

マークのことを恋しく思い成仏できなかった彼女は幽霊(ピー)となって、戦争から戻ったマークを自宅で迎えます。
村の人たちはナークが亡くなったことを知っているので、マークに「アイツは幽霊だ」と注意するのですが、逆ギレして村人の忠告を無視し、ナークと幸せな日々を過ごします。

ある日、ナークがご飯の用意をしているのを影で見かけたマーク。
コロコロと落としたライム(杵説もあり)を取ろうとしたナークの腕がニョロニョロと伸びたのを見てしまいます。

「みんなの言ってた事は本当だったんだ!」マークは叫びながら逃げます。
幽霊だったことがばれたナークは怒り狂って村人を呪い殺しながらマークを追いかけます。
マークはワットマハーブットに逃げ込みますが、ナークの威力は凄まじく、僧侶がよってたかってもなかなか成仏させられません。

するとどこからか少年僧が現れ、強力な神通力でナークを壺の中に封印し、ワットマハーブットの横を流れる川に沈めました。

なぜ幽霊が人気なの?

ハァハァ…
物語だけで一日分の投稿が終わっちゃうところでした。
後日談もあるので、気になる方は調べてみて下さい。

話だけ聞いたら、気持ちは分かるが村人が無差別でやられちゃってるの気の毒すぎるやん、て思いますね。

なのに現代のタイの人達はこう思ったんですね。
死してなお戦争から戻るマークの帰りを待っていたナーク
→ナークはマークを徴兵に取られたくなかっただろうなぁ
→ナークにお願いすれば同情して徴兵制度から逃れられるんじゃないか⁈(タイの兵役はくじ引きで決まる)

なんでやねーん!

とツッコミどころ満載ですけど、これだけ人気があるってことは実際ご利益があった人が多かったのでしょう。

どこで変化していったのか、今では宝くじが当たるだの恋愛運向上だの色んなご利益が付いてくることになってます。

実際、訪問した日が日曜日だったとは言え、びっくりするくらい現地の人(観光客ほぼ皆無)で溢れかえっていました。

ホステルに戻ってホストの女の子に、
なんであんなに人気なん?
って聞いたら
ドラマや映画、歌にもなってるくらいメーナークの話は有名だからねー、と言ってました。

どうやら昔はマジで怖がられていた心霊スポットだったのが、ピー・マーク・プラカノン(愛しのゴースト)というラブコメ映画が大ヒットしてから人気が出たようです。

後編に続く⬇️

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