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2023ドラフト会議直前!東京ヤクルトスワローズの補強ポイントをポジション別に考える

こんにちは、シュバルベです( ✌︎'ω')✌︎

ここ5年間で6位→6位→1位→1位→5位と年単位でジェットコースターのように順位が大きく変動した東京ヤクルトスワローズ。

2023年は苦しいシーズンだっただけに、ドラフト会議への期待値も上がっているのをSNSの潮流としても感じています。今回のnoteではポジションごとに補強ポイントか否かを考え、来るドラフト会議に向けた土台としたいと思います。

各ポジションの年齢表はみなさまお手元で確認してください(←めんどくさかっただけ)。

ちなみにTHE DIGESTさんへ以下のような記事も寄稿しました。

予想、ではなく、理想なので全然違う指名でも責めないでくださいね笑

以下ポジション別にさらっていきましょう!



1.先発投手 補強優先度:高

新加入のピーターズ投手が100イニングを稼ぎ、22ドラフト1位右腕・吉村貢司郎投手も11先発を果たすなど新戦力はしっかりと働いた一方で、チームの先発防御率はリーグ最下位の3.95に沈み12球団で最下位。

力投するピーターズ投手

神宮球場を本拠地にしている以上、防御率に関してはある程度仕方ない部分もあるのですが、より深刻なのは1試合当たり平均5.4イニングしか消化できていない点です。

5年連続でドラフト1位を割いて投手を獲得しているものの、奥川投手と山下投手が故障で一軍登板なし、清水投手と木澤投手はリリーフ転向により先発に定着できていないのは編成を考えても痛いところです。

小澤投手のように戦力外から獲得した投手が先発に定着する例を増やすことは特異な例で、サイスニード・ピーターズ・ロドリゲスの3投手の去就が現状不明な中、今年のドラフトでも上位を割いて先発投手候補を獲得する必要性は高いと言えます。

今年は東都リーグ所属選手を中心に大卒投手が豊作と言われていますが、先発投手として投げ続けられる投手というのは決して多くないように思います。

スワローズが獲得するうえでポイントにしたいのは、「タフであること」「長いイニングを投げても球速が落ちないこと」の2つ。

チームとして細身の選手を大きくする術はまだ出来ておらず、伸びしろを見るよりもある程度身体的な完成度は高い投手に投球術や球種を増やすことに長けているので、その観点で見ても面白いでしょう。


2.中継ぎ投手 補強優先度:中

先発投手がイニングを稼げなかったしわ寄せを受けてしまったのがリリーフ陣。

22オフにマクガフ投手をMLBへ送り出したことにより空いた守護神の座は田口投手が埋めた一方で、田口投手が22年にこなしてきたロングも火消しもという便利屋的役割の後釜が埋まらず6~7回に投げるピッチャーで勝敗を分けてしまう試合も見られました。

クローザーの座を射止めた田口麗斗投手

特に左のリリーバーは一軍で稼働したのが山本投手のみ。

左で投げられれば誰でもいいという訳では勿論ないのですが、中継ぎ投手の左右別の成績を見ると被打率は右打者.243に対して左打者.252、奪三振率は右打者23.2%に対して左打者17.6%。

左打者を抑えられる投手ということを考えると、やはりアウトコースで三振を取りやすい左投手が補強ポイントとなります。勿論、右投手でもシンカーやチェンジアップ系の左打者のアウトコースに強みを持つ投手であれば条件をクリア出来るので、そこはスカウトの目利きが問われる部分です。


3.捕手 補強優先度:低

今年は正捕手の中村選手がWBCの疲れもあってか打力を十分に発揮できなかったものの、古賀選手が23試合、内山選手が24試合とスタメン捕手の試合数を振り分けることが出来ました。

中村選手との複数年契約が来年で終了するため、そこで再契約を結べるかどうかの感触は球団しか分からないですが、少なくとも来年に関してこの3選手から一軍の座を奪う捕手が現れることは想像しにくいでしょう。

逆に、今年大学生または社会人で獲得をした場合、中村選手の去就が気になるとともに内山選手のポジション検討が行われていると考えるべきです。


4.二遊間 補強優先度:中

内野手は二遊間と一三塁に分けて考えてみましょう。

今年の一軍のメインはセカンドに山田選手、ショートに長岡選手という布陣でしたが、ともに打力は期待値を下回りました。

長らく不動のレギュラーで他球団と貢献度で大きく差をつけ続けてきた山田選手が故障の影響も多分にあり2年続けて低調だったことは、チームの転換期として大きなインパクトを持ちます。

今年は武岡選手、元山選手、宮本選手が主に山田選手欠場時に出場したもののいずれも打力は不十分な結果に終わり、打力のある二塁手は比較的優先度を高くするべきでしょう。

遊撃手に関しては二塁手以上に守備能力が求められ、長岡選手が守備面で大きく貢献していること、その長岡選手以上に二軍では遊撃で守備機会を与えられた武岡選手がいることを考えると、よほどスペシャルな選手でない限り一軍の居場所を掴むのは難しいと言えます。

ただ二軍を見ると全く別の話で、有望な二遊間候補は小森選手のみで2年続けてシーズン完走出来ていないことも考えると、長岡・武岡を突き上げる遊撃手候補は高校生の年次で考えたいカテゴリーとなります。


5.一三塁 補強優先度:中

一軍は一塁にオスナ選手、三塁に村上選手が座りこれは来年も基本線。大学生・社会人の候補がここに割って来年から入ることは無い一方、村上選手が最短で25年オフにMLB挑戦を行うことを考えると次世代の4番候補という点も含めて手を打っておきたいですね。

山田選手が将来的に一塁に入ることも念頭に置くならば、佐々木麟太郎選手ぐらいのスペシャルワン出ない限り、やはり三塁を守れることが重要になってきます。

二軍の候補は北村選手と西村選手になりますが、ともにアマチュア時代は別のポジションを主として守っており決して楽観視すべきではありません。チームとして特に手薄な右で打力のあるコーナーポジションの候補を入れていくべきタイミングになりそうです。


6.外野手 補強優先度:低だけど・・・

ドラフトでは並木選手→丸山選手→澤井選手と3年連続外野手を大学生の年次で獲得しているのですが、今年は外野手に怪我が多く、二軍では捕手登録の選手が頻繁に外野のポジションにつくという異常事態が常態化していました。

外野手登録選手は育成の岩田選手含め9名で、これは22年と比べて実は3名少なく、人数不足に陥るのは必然だったと言えます。

難しいのは全員が健康であれば塩見選手・サンタナ選手で2ポジション埋まり、あと1枠を濱田/内山/澤井の打力ある3選手で競うというハイレベルな競争になり得るという点です。

二軍で19本塁打のスラッガー候補・澤井廉選手

ともすれば出場機会が担保できない中でどう立ち回るべきか。戦力外や現役ドラフトで他球団の選手を獲得しバックアップにするという選択肢もあることを考えれば、ドラフトでの補強優先度は低い方かなと思いましたが、それこそ塩見選手のNEXTを考えるとドラフトで狙いたいという難しさがあります。

枚数が足りていないことだけは間違いないので、ドラフトなのかストーブリーグいずれかで獲得することは確実だと思います。


7.さいごに

外野手の項目で煮え切れないことを書いていますが、整理すると次のようになります。

  • 優先度:高 先発投手

  • 優先度:中 リリーフ投手、二遊間、一三塁

  • 優先度:低 捕手、外野手

簡単に言うと、
大体どこのポジションも補強ポイントなので誰をドラフトで獲得しても温かく迎えましょう!!!
ということです笑

いよいよ今週木曜日、楽しみですね。終わったらまた何かnote出すと思いますのでぜひお読みくださいませ。


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