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One Point読書(「知域」に1歩飛び出そう!ネットワーク活動でひろがる公務員ライフ(後藤好邦著、ぎょうせい)


1 本日のOne Point読書

 「知域」に飛び出そう!ネットワーク活動でひろがる公務員ライフ(後藤好邦著、ぎょうせい)

 本書は現職の山形市役所職員である後藤氏が、東北オフサイトミーティングを始めとするネットワーク活動、つまり、任意で職場(勤務)外で行っている自主活動を通じて得た知見を基に書かれた「公務員版・仕事本(実用書)」です。
 
 それでは、想いをかたちにしていくための要諦とは何なのでしょうか?

2 この本からのOne Pointメッセージ

(1)「百聞百見は一験に如かず」

 松下幸之助は「塩の辛さといったものは、いくら頭で考えたり、目で見たいしてもわかるものではないでしょう。まず、自分で一口なめてみる。頭で考えるのではなく、自ら味わってみてはじめて塩というものがわかる

 そのように体験を通じてものの本質をつかみ、理解することができるという場合が、世の中には少なくありません。いわば❝百聞百見は一見に如かず❞」(「松下幸之助 成功への金言365」より)といっている。

 つまり、体験すること以上に物事の本質を理解することはない、ということです。

(2)どんな大きな活動も最初は小さな一歩から始まる

 行動することは勇気がいることであり、また、面倒なことでもある。時に「余計なことをして」、「そんなことをして意味があるの?」と陰口をたたかれることもあるだろう。

 そのため、やりたいことがあっても、はじめの一歩をなかなか踏み出せない方も多いのではないだろうか。吉田さんと出会うまでは私もそのなかの一人だったから気持ちはとてもよくわかる。

 しかし、想いを持つことや見聞を広げるだけでは新しい価値を生み出すことはできない。熱い想いを持ち、仕事やプライベートで得た知識や見識というインプットしたものを活かしながら、行動、つまり、アウトプットすることで初めて新しい価値としてアウトカムを生み出すことができる。

(3)タイミングイズマネー

 当時の富山県永見市の市長であった本川祐治郎さんが「大量生産大量消費社会が終焉し、非成長社会では好機を活かすことで成果を出さなければならない。タイミングイズマネーの考え方が重要視される。」と話されていた。
 
 タイミングイズマネーを実践していくためにはチャンスと出会うための機会を増やす努力と、出会ったチャンスをより活かすための見識を身に付ける自己研鑽が必要だと感じた。

 「ふとした偶然をきっかけに幸運をつかみ取る」という意味のセンシビリティという言葉があるが、このセンシビリティを数多くつかむことがタイミングイズマネーの実践につながる。自らさまざまな場に足を運び、チャンスと出会い、チャンスを活かす訓練が必要なのだ。

(4)小さなことからはじめる勇気、はじめたことを大河にする根気

 想いを形にし、新しい価値を生み出すためには、勇気を出して最初の一歩を踏み出し、さらに、その活動を根気よく継続していくことが必要である。

第一の秘訣:少人数の仲間をつくること。
第二の秘訣:身近な目標を立てること。
第三の秘訣:期日を定めること。



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