外傷整形外科医のドイツ留学記

日本の田舎からドイツの田舎に留学したアラフォー外傷整形外科医の留学記

外傷整形外科医のドイツ留学記

日本の田舎からドイツの田舎に留学したアラフォー外傷整形外科医の留学記

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自己紹介と留学の経緯

2024年4月からドイツに留学している30代後半の整形外科医です。 せっかく留学する機会を頂いたので、noteに留学の記録を残そうと思います。 私は大学を卒業後、地元の整形外科の医局に入局し、昨年度まで臨床医として働いてきました。整形外科はいくつかの専門に分かれていますが、私が専門にするのは外傷です。外傷の中でも特に重傷外傷の治療にやりがいを感じています。前職場は救急病院であり、専門医取得後、同院で5年ほど経験を積ませて頂きました。長い期間同じ場所で働くのは初めてであり、そ

    • 日本とドイツの手術室での違い

      日本は猛暑のようですが、こちらはまだ30℃を超えることはほぼなく、比較的涼しいです。 暑がりとしては、とても過ごしやすく、助かっています。 写真は市内にあるナゾ日本食レストラン(ベトナム人経営)の寿司です。 今日は留学先と自分が今まで日本で経験してきた手術・手術室の違いを徒然なるままに書いてみようと思います。 まず真っ先に思いつくのは、とにかく放射線照射に敏感です。 どんなに長い手術でも、必ず甲状腺プロテクターをつけていますし、手の手術等では放射線防護手袋もよく目にします

      • ドイツで生活を始めるために必要な諸々

        昨夜の試合でドイツは残念ながらスペインに負けてしまいました。 ハンド疑惑もあり、かなり紙一重の試合でしたね。 さて、今日は家探し以外の生活のセットアップについて書こうと思います。 ①携帯電話の契約 ネットの情報を調べると、日本でいうdocomoみたいなメジャーな会社(vodafoneとかtelecom)の携帯は契約年縛りがあり、比較的値段も高いようでした。 私のような期間限定の人間にとって、プリペイドが良さそうだったので、なかでも評判がよさげなALDIの携帯を契約すること

        • 留学先の外傷医療の実情

          先ほどEURO2024 のドイツVSハンガリー戦が終わりました。 ドイツ開催であり、非常に盛り上がっている感じがします。 この田舎町でも駅前の広場にスクリーンが用意され、パブリックビューイングで賑わっています。本大会は今のところドイツは好調で、みんなの機嫌は良くなりそうです。 さて、留学を開始してから2カ月が経ち、何となく留学先の様子もわかってきたので、今日は自分の留学先の実情について書こうと思います。 私の留学先は27?ある大学病院のひとつで、なんでも、大学病院がある市の

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          現地での家探し

          前回から少し間が空いてしまいましたが、入国後に行ったことについて書きたいと思います。 Airbnbで1カ月部屋を借りていたので、その間に家を見つけて契約したいと考えていました。 とにもかくにも、殆どの手続きは住所がないと進みません。 まずはネットで家の借り方について色々調べました。 日本では、仲介業者を訪ねて、希望の条件を伝え、物件を提示してもらい、内見し、気に入ったら契約という流れが多いと思います。 一方ドイツでは、基本的に大家と直接やり取りをするのが一般的なようです。

          留学の準備

          ドイツで研究留学をするにあたって国内で行った準備について記録を残しておこうと思います。 この情報は2024年現在のものですので、将来的には変わってしまうかもしれませんが、誰かの役に立てば幸いです。 ①ビザ(長期滞在許可)の取得 3か月以上滞在する場合、留学先と留学時期が決まったら、長期滞在ビザを取得します。 入国後に取得することもできるようですが、日本にいるうちに取得するのが無難と思います。 ドイツ大使館HP 医師の場合、就労・研修・研究滞在ビザのどれかになると思いま