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うねりノート#5 私はうさぎになった。

私はまだ子供のままだった。星空を眺めながら寝て、
雪に埋もれて、うさぎの夢を見た。
うさぎはふわふわで人懐こかった。

私はうさぎになった。頭痛をかかえるうさぎ。
うさぎは人と人の間の問題がよくわかったので、
いつも頭を悩ませ、頭痛に悩まされていた。
うさぎは雪に飛びこんだ。暗くて、しずかで怖かったが、
星が見たかったので、雪に体を埋めながら夜空をずっと見ていた。

暗闇が怖いのは、なにも見えなくて、誰もいないからではなく、
見えていないのは自分だけで、周りにはびっしり「何か」が息を殺しているのではという気がして怖くなるのだ。

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