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記事一覧
🐈 連載小説/図書館員 布施真理子の日記 7
7、
「そうそうそう、布施さん」
「はい」
すると、兎さんが来て、サンドをパッと置いて行っちゃいました。でも…今度はくり先生、サンドを見向きもしません!あれ?
「何かさ、ねえ?布施さんの文章のお話ね。うん、わたし、こんなじゃない?んで、書く物もそんなんで。コチコチした物も好きくなければ、柔らか過ぎても好きくない。ねえ、何かパンみたい!ハハハ!パンのお話じゃない!文章!ねえ?そんでさ、そう…
🐈 気まぐ連載小説/図書館員 布施真理子の日記 6
6、
しばらく二人でモゴモゴ。
モゴモゴモゴモゴ…
「布施さん、ンモ、ヤバいでしょー?ね?ンモモ」
先生、食べながらお話しするの、やめて欲しいです…だけど、わたし首をウンウン縦に振りました。そして、サンド、わたし、半かけでお皿に置きました。休憩です。
「あー!残してるー!わたし取っちゃうよ!ダメ、ダメダメダメ!ねー?全部食べるのー!もう!わたし、視界になんか取り残されてる食べ物見るとダメ
🐈 気まぐ連載小説/図書館員 布施真理子の日記 4
4、
「でしょ?ねぇ?やっぱ美味しいって!ねー?やっぱり?ねぇ!わたしの舌って確実ねー!つーか、味覚?もう研ぎ澄まされちゃって研ぎ澄まされちゃってさー!アーッハッハッハ!ねぇ?仕事柄もあるし。ねぇ?この仕事ってさあ?天職?何かもう、神が与えたもうたわたしだけの商売ってやつ?知らないけどさー。ホホホ!ねぇ?あー、ホットサンド食べたくなって来た!ねぇ、布施さん!ホットサンドも美味しいよ!食べる?わた
🐈 小説 図書館員 布施真理子の日記 3
3、
「お持ち致しましたー!」
びゅん!本当に。何か風まで出て。それがちょっとわたし、少し可笑しくて、小さく笑ってしまいました。わたしの前に置かれた紅茶。アールグレイ…瀬山先生のお気に入りのお茶です。わたし、同じ物頂いていいのかしら?そんな緊張感が、カップを持とうとする指の震えになって出てしまい。すると、瀬山先生、眼鏡が下にズレてて…それがわたしを覗く様な窺う様な…益々緊張。
「布施さん」
🐈 図書館員 布施真理子の日記
はじめに
わたしは作家の瀬山くりさんの大ファンです。それだけです、だとよく判って貰えませんので、もう少し書きます。何でこの個人的な日記を出版する事になったのか、説明したいのです。
わたしは余りに瀬山さんの大ファン過ぎて、ファンレターを送ったり、SNSでイイね沢山押したりしてました。すると瀬山さんから奇跡的にお返事を頂いたのです。心臓が飛び出るぐらい驚いて嬉しかったです。その内容、全部書きません。