🐈 小説 図曞通員 垃斜真理子の日蚘 2

、

嘘みたいなこんな経緯がありたしお、わたしは瀬山先生ずお䌚い出来たした。瀬山先生の遞んだカフェで。玠敵 そしお呆然 憧れの先生のお気に入りのカフェでお䌚い出来るなんお ごめんなさい、思い出しただけでも震えるんです、指が。

このお店の名前、本圓は曞きたいんですが、これ、曞けたせん。䜕ず蚀っおも先生の寛げるお店、公衚したら先生がお䌑み出来たせんもの。でも、雰囲気だけでも䌝えたいだからわたし、勝手に違う名前、付けちゃいたすね。

『おや぀の鈎』

ほが本圓のお店の名前。けど、単語を入れ替えおたす。䜕ずも おや぀の時間に音が鳎っお、先生がトコトコお店に入っお行く、そんな雰囲気でした。因みにわたし、このお店を芚えたしたけど、殆ど行きたせん。䜕か、先生の領域に入っお行っおはいけない様に思っお。でも、先生ず面識が出来おから、先生ずお䌚いする堎所は絶察ここなんです。それがわたしにずっおずおも特別で、その時以倖、このお店に入りたくないんです。

お店にわたし、初めお入りたした。ドキッでした。本圓に 瀬山先生がいらっしゃっお。陜のあたりの良い窓蟺の垭。肩頬杖付いお、衚を芋お。“ああ、写真の通り瀬山くり先生”。たるで昔のお笑い芞人の人みたいな倪い黒瞁の䞞県鏡。髪もボブ。䜕だろもしかしお女優さんでもやっおたのかしらレトロな様なモダンな様な。䜕かちょっずゎワゎワしたラクダ色のセヌタヌ着お。
「先生 」
ず、思い切っお。

瀬山先生、振り向く。

「はい䜕かあなたはもしかしお、垃斜さんそうかなあっお、あなたがお店に入っお来た時、䜕かそんな気がしお。そうあなた、垃斜さん間違っおたらごめんなさい」

あら ずおも早口。意倖 

「はい。初めたしお。わたし、垃斜真理子ず申したす」
ピョコタンずお蟞儀したした。

「あらぁやっぱりそうだった垃斜さん垃斜さんあなたが垃斜さんなのねヌぞえ、䜕か思っおいた方ず違うヌ。でもわたしの勘、圓たっおたわどうぞどうぞ、そこ座っおそれで、あんたり堅っ苊しくしなくおいいよ。緊匵しおるでもわたし、こんなんだから。構えないでね。っお緊匵させおる逆に。ダメダメだヌ。ねえ、䜕か飲むここケヌキも矎味しいよヌ」

あらたあ 䞀声掛けたら沢山返っお来る わたし、倧䞈倫かな

「いえ 」
わたし、おずおずず。

「えヌ䜕にもいらないのヌそれ、ダメダメじゃないもう、遠慮しないでお飲み物ぐらい、ねえあのヌすみたせヌん」

「はい只今」

するずりェむタヌのお兄さん、ビュンッお来たした。早い

「はい䌺いたす」
「あのねヌ、歀方に、えヌっず コヌヒヌお茶がいい」
りェむタヌのお兄さんのスピヌド感に勝る劣らず、早い口
「お、お茶で 」
「玅茶でいい」
「はい」
「アヌルグレむダヌゞリン」
「え、え、え」
「お奜みに䜕かないなければ、アヌルグレむがお勧めかな。ダヌゞリンも、うん、ここ矎味しいけど。わたしの奜きなのはアヌルグレむかなぁ飲んでみる矎味しいず思うな、きっず」

ドキドキ 瀬山先生が遞んでくれおる その時。

「わたし、先生の、特に食べ物に぀いおお曞きになられる所、ずっおも 」
心の声。盎接䌝えたいっお
「あヌそういうの、埌々埌ヌ今はね、玅茶のお話どっちにする」
「あ わたし、先生の遞んで䞋さった、アヌルグレむ 」
もじもじしお俯いおしたいたした。だっお、もっず䌝えたくお。“先生の食べ物に纏わるお話が奜きだから、わたし、その先生が遞んでくれた物を、お飲み物ですけれど、頂けるなんお ”

「アヌルグレむ畏たりたしたヌ」
りェむタヌのお兄さん、行っちゃった䜕か“䞍思議の囜のアリス”の兎さんみたい“アリス” やだ、わたし、䞍思議の囜の喫茶店に入っおしたった様です。

✍フォロヌずいう支持、支揎はずおもありがたい。曎なる高みを目指しお『レノェむナ』をクリ゚むティブな文芞誌に育おお行きたい。🚬