電車の中で倒れそうになって考えました。

私は、普段は至って健康だが、時々貧血気味だ。これまで何回か倒れたことがある。

先日暑かった日のこと。自転車を20分漕いだあと、駅ホームまで走り、ぎりぎり電車に飛び乗った。

席が空いておらず、電車ドアの側に立つ。いつもより息切れがするが、少し経てばおさまるだろう。

しかし、一駅、二駅、と過ぎていても、息切れした感覚はなかなか収まらない。

マスクによって息がしづらいことがさらにキツい。でも電車で外したら、周りの人に嫌な思いをさせると思い、苦しみながらマスク呼吸をしていた。

あと10分くらいで目的地に着く。それまでなら、ぎりぎり我慢できるかもと思い、耐えようとした。

そう考えているうちに、視界がもやっとする。

両耳に水が入ったときのような塞がれる感覚がやってきた。

「これはヤバい」
以前倒れたとき、こんな感覚だったからだ。

とにかく座りたい、座れば少し良くなるか?
判断力が失われた頭の中で、ぎりぎり考えた。

近くに座っていた女性に「すみません。席を譲って頂けませんか?」と話しかけていた。
(この時、視界はほとんどもやもや。)

一回目に声をかけたときは、反応が返ってこずに焦った。もう一度、「すみません、体調が悪くてうんぬんかんぬん。」と話したら、急いで席を譲ってくださった。

そのときの私は、声も小さく、目も開けてるのか自分でも分からず、相手の声も一時全然聴こえない。

たぶん、相手の方から見たら、おかしな人に話しかけられたと思われても仕方ない。驚かせて申し訳ない気持ちになった。

それで、座ったら、だんだん意識がまともになってきて、耳や目の感覚も戻ってきた。

席を譲っていた女性が、何度か声をかけてくれていた。5回目くらいでやっと「大丈夫です。すみませんでした。ありがとうございます。」と返事をすることができた。

目的地に着いて、もう1人いた女性が「立てますか?」と声をかけてくれて、駅員にも私のことを伝えてくれて、駅の保健室で休ませてもらった。

世の中大体の人は、見知らぬ人にでも「すみませんごめんなさい」と言ったら何かしら助けてくれる優しい人が多いのだなと、経験して改めて感じる。

調べたサイトでは、貧血は、女性の5人に1人がなると書かれていた。女性の方が割合は多いが、もちろん男性でも貧血になる人はいる。

今回、私は症状が悪化するぎりぎりまで、他の人に頼ることができなかった。

見知らぬ人に助けを求めるのが恥ずかしいこともあり「我慢すれば大丈夫」と思ったが、最悪倒れてもっと大事になっていたかもしれない。

体調が悪いときは、我慢をせずに、場合によっては、少し勇気を出して助けを求めることは大切だと思った。

貧血のときまで、「相手にどう思われるか」など考えて、自意識過剰になっていることが無駄なのだ。 

それと、もし電車などで同じように苦しそうな人を見かけたら、気付き、助ける人になりたいと思う。

今は世の中的に、距離をとらなければいけないこともあるが、
だからといって、冷たい人にはならないでいたいと思う。何かしらできることをしたい。

これから梅雨の季節、暑い季節になるので、皆さんも貧血や熱中症など、くれぐれもお気をつけください。

お読み頂きありがとうございました。




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