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35. フランスのお話の番外編(その4:コートダジュール“Côte d'Azur”の移動中に)

一度やはり仕事でフランスの地中海側、いわゆるCôte d'Azur(コート・ダジュール)に行ったことがあります。
 
初めてだったので仕事で移動中に色々と撮影しましたが、やはり街並みはおしゃれな感じがします。
ホテルの外観も。

ニースの海岸線のホテル
夜景もきれいです
ニースのカジノ。通り過ぎただけですが。
その後レストランで食べた海の幸パスタ。エビが美味でした。


ニースのホテルの朝食も、単にクロワッサンとフルーツなのですが、窓の景色が特別なのでね。

昨日までの景色の記憶もあるので、普通のメニューもおしゃれに見えました


その時は数日かけてニースやモナコを回ったのですが、後者ではせっかくここまで来たのだからと、お昼時に少し長めに滞在して、モナコグランプリのコースを走ってもらいました。
でも我々に帯同してくれたのは地元のヒトではないので途中で道を間違えたりしての珍道中。

モナコグランプリ記念の像
モナコグランプリのヘアピン後の下りに入った辺り。
普段はバスとか走っていてどちらかと言うと狭い道路でした。
良くこんなトコでF1なんてやるもんだ。


その時別の移動にはタクシーも使ったのですがね。
一つ目はイタリア人の陽気な運転手さんで、やってくるなり片言の英語で
“Look my car. Named as 「Picnic」.”
(いい車だろ、これPicnicってんだよ。)
どう見てもトヨタのイプサムなので、日本では違う名前だいう事を告げたのですが、それにはあまり耳を貸してくれずに、運転しながら更に上機嫌で、
“Very good go to Picnic with family.”
(家族でピクニックにいくのに最高の車だろ?)
 
え、じゃ何故タクシーに使ってんの?とは思いましたが、せっかくのご機嫌を損ねるのもなんですので、まあ好き放題のおしゃべりにテキトーに合わせてましたけどね。
 
翌日やってきたのはヨーロッパでは珍しいプリウス
でした。フランスでも日本車はよく見かけますが、タクシーでは、しかも立て続けにトヨタとは珍しいことです。
 
その時同行した方が、丁度その時日本で出たばかりのルノー2600を購入したばかりで、その車自慢をひとくさり通訳させられた後のですが、しばらくは
ダマって聞いていた運転手のオヤジさんが突然、
“What are you talking ? Toyota hybrid is the best. Why you Japanese bought Renault ? Should be broken very soon. “
(何言ってんだよ。トヨタのハイブリッドが最高だぜ。あんた日本人なのに何でルノーなんて乗ってんだよ。すぐに壊れるぜ。)
 
流石に訳せませんでしたが、こういう会話に限っては大体何を言ってるかは通じるわけで、その後は目的地まで重たい沈黙が続きましてね。
お互いの車自慢で盛り上がるはずだったのですが。
 
普通はフランスのタクシーで日本車は多分貴重な存在で、日本人だと話は合うはずだし、もしくはフランス人にルノーに乗ってると言えば大体喜ばれるはずなのですが、真逆でかみ合わなかった珍しい現象だったのでした。

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