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ICU「総合教養」の対策(仮)

私は総合教養の過去問を1年分しか解いていません。そのため申し訳ありませんが、本記事に書かれている対策などは過去問を解く中で確立したものではなく、入試本番での経験にのみ基づいています。タイトルの(仮)はそう言う意味です。
1年分しか解かなかったのは、初見で解いた時に7割を取れて、かつ問題形式(特にPart2~4)が人文社会科学と似ていると感じ、総合教養のための対策は必要ないと考えたからです。このことから、「総合教養は特別な対策をしなくても、合格点を取れるテストだ」と言うこともできます。


問題概要

総合教養はPart1、Part2、Part3、Part4に分かれています。設問数は各Part10問ずつ、合計40問で、80点満点です。おそらく1問2点です。
Part1は講義を聞きながらメモを取り、そのメモを元に設問を解く問題、Part2~4は人文社会科学と似たような問題です。

何問正解すればよいのか

全体で、24~28問(=6~7割)
各設問はおそらく同じ点数なので、どのPartでどれだけ点を取るかは合否には関係ありません。得意なPartで点を稼ぎましょう。

総合教養は大別すると、Part1とPart2~4で対策が少し異なってきます。以下ではこの分類に基づいて説明します。

Part1対策

問題形式

Part1は15分程度の日本語の講義を聞いてメモを取り、設問に答える形式です。メモ用紙は問題冊子とは別で配られます。またメモ用紙には、あらかじめ講義に関する単語や短文がガイドとして書かれています。
講義が終わるまで問題用紙を開けないので、先に設問を確認することができません。そのためいかにメモを取れるかが重要になります。

対策

似たような問題を出す大学が存在しないので、過去問をやりましょう。具体的には、過去問を通して、講義を聞くことやメモを取ることに慣れてください。

メモすべき内容について

細かい情報までしっかりとメモを取りましょう。細かい情報とは、具体例や話の導入部分などです。
ここで、私の入試本番の時の話をします。私はPart1の問1を見たときに、こんなしょうもない問題出すのかよと驚きました。なぜなら問1で問われていたことが、講義の最初の方で言っていた話のつかみみたいなこと、つまり講義の本筋とは全く関係ないことだったからです。このことから言えるのは、Part1の設問は講義の本筋と必ずしも関係しているわけではないということです。つまり、講義の要旨に関する問題だけでなく、重要とは思えないただの具体例や話の導入部分なども細かくメモしていなければ解けない問題が出題されるということです。

講義の聞き方

講義を聞くときは、現代文を解く時と同じことをしましょう。すなわち、「〇〇ということが重要なのです。その理由は〜だからです。例えば〜。つまり〜なのです。」という音声が流れた時、「〇〇が重要なのか、「その理由は」って言ったから〇〇が重要な理由を言うのか、「例えば」って言ったってことは、今から具体例を言うのか、「つまり」って言ったから、今から話をまとめるのか」という様に頭の中で考えるということです。そしてこの頭の使い方は、現代文を解く時と全く同じです。この様に聞くことで、講義内容を頭の中で容易に整理することができ、メモが書きやすくなります。

講義内容のメモへの反映のさせ方

メモする時は、細かい情報と重要な情報で文字の大きさを変えるとか括弧や丸で印をつけるとかして、各情報を一目で見分けられる様にしましょう。上の例に付け足せば、「〇〇が重要なのか、じゃあでっかく書こう、「その理由は」って言ったから〇〇が重要な理由を言うのか、じゃあ丸で囲って〇〇を指す矢印を書こう、「例えば」って言ったってことは、今から具体例を言うのか、小さい文字でメモしよう、「つまり」って言ったから今から話をまとめるのか、よしでっかく書いて丸で囲もう」(太字が付け足した部分)という様に考え、頭で整理したことをそのまま目に見える形でメモしましょう。そうすることで、講義のテーマや重要概念、主張やその根拠、具体例などが視覚的にわかりやすくなるはずです。またPart2以降にもPart1と関連させた設問が出るので、そういった設問を解くときにも役立ちます。
つまりPart1では、耳で聞いて頭で整理した上で、それを見える形でメモに書くことが重要になります。

メモ用紙について

メモ用紙には講義に関する単語や短文が何個かガイドとしてあらかじめ書かれています。しかしそれらに沿ってメモしなければならないわけではないです。ガイドに沿っても、ガン無視してもどちらでもよいです。自分に合った方を、練習を通して見つけましょう。(ただし上に書いた様な方法でメモを取る場合、自分の理解に基づいてメモを書くので、無視する方が書きやすいかも知れません。)

Part2~4対策

問題形式

Part2~4に関しては、問題形式が人文社会科学と基本的には同じです。つまり、文章を読んで、内容を理解できているかを問う設問に答えるということです。
人文社会科学と違う点としては、文章がかなり短くなり、設問数が少なくなっているところです。また単純な知識問題が出ません。そのかわり、文章と関連させた推論問題と計算問題が出ます。推論問題はPart2と3でそれぞれ1~3問程度、Part4では計算問題が2~5問出ます。推論問題は、設問文が他の設問より長いので、一目で推論問題だとわかると思います。
Part2~4の文章は、講義と同じようなテーマで、それぞれ人文科学、社会科学、自然科学の分野に分かれて書かれています。

対策

Part2~4対策は、人文社会科学の対策とやることは「同じ」です。つまり現代文だけを勉強しましょう。人文社会科学でちゃんと点が取れていれば、Part2~4の大半を占める読解問題も解けるはずです。
上述しましたが、Part2~4の文章は分野が異なっています。しかし分野が異なっていても、読解でやることは同じなので、分野の違いを気にする必要はありません。
Part1と関連させた問題も出ますが、上述した様な方法でメモを取れていれば簡単に解けるはずです。

Part2と3の推論問題とPart4の計算問題が不安な人のために

推論問題は、事前に勉強すれば解けるというわけではないです。しかし、推論問題は、その場で解けるように作問されているので、捨てずにちゃんと解きましょう。推論問題を解く時は、頭の中だけではなく、実際に手を動かして図などを書いてみると解きやすいかもしれません。不安であれば、過去問をやって慣れましょう。過去問以外には特に何もやらなくていいです。
計算問題は基本的には捨ててもよいと私は思っています。計算問題は2~5問なので、全て捨てても合格点は取れるからです。多くても5問程度で、Part4にしか出ない計算問題の対策をするよりも、常に15問以上あり、Part2~4で出る読解問題の対策をしたほうが確実に合格点を取れます。ただし、「不安だから、どうしても対策がしたい!」という人は対策して下さい。

総合教養まとめ

Part1対策として、講義の聞き方とメモの取り方を練習しましょう。類題がないので過去問でひたすら繰り返し練習しましょう。
Part2~4対策として、現代文を勉強しましょう。Part2と3では知識問題ではなく推論問題がでます。推論問題はその場で解けるように作問されています。Part4では計算問題がでますが、全て捨てても合格点を取ることは可能です。


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